【完結】剣製の魔法少女戦記   作:炎の剣製

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今回のお話ははやてファンには申し訳ないですがはやてSideは丸々カットさせていただきます。なんでかというとほとんどがはやての夢の中の話なので…すいませんm(_ _)m

それではどうぞー。


第四十七話    『管理局本局とリーゼ姉妹』

 

 

 

 

Side シホ・E・シュバインオーグ

 

 

二度目の戦いの次の日、私達は管理局本局へと赴いていた。

ユーノとフィアにも無限書庫で会ってきてフィアはもうこちら側に引き込んでおいたから管理局とは別に私に情報がすぐに届くように手配しておいたから抜かりなし。

しかし無限書庫という場所には驚かされた。

あそこは知識の宝庫とも言うべき場所であった。

たくさんの本が無造作に、けどしっかりと置かれていてそれが延々と道となって続いていたからね。

だけど管理する人がいないために使われておらず私は非常に残念に思った。

 

「ふぇ~…。改めて見ると管理局本局の中ってすごいね」

「そうねー…」

「…なんだかシホちゃん、あまり来たがらなかったよね? やっぱり秘密がばれるのが怖い?」

「まぁね。どこで何を聞かれているとかつい身構えて考えちゃうから」

「シホちゃんの世界の魔術協会みたいにギスギスしていないから大丈夫だと思うけど…」

「そうなんだけど…」

「―――なのは、シホ。おまたせ」

 

そこにフェイトが嘱託関連の手続きを済ませてやってきた。

 

「嘱託関連の手続き、全部済んだ?」

「うん。書類は何枚か書くだけだったから。なのは達はユーノとフィアットと会えた?」

「うん。差し入れもちゃんと渡せたよ」

「私もフィアにちょっと頼みごとがあったから済んでよかったわ」

「ユーノ君とフィアちゃんも無限書庫で調べ者をするために色んな手続きとかあるから一度中央センターに行くって言ってたけど…」

「うん…残念、それじゃ入れ違いだ」

「そっか」

「後で時間があったらもう一度様子見に行こうか」

「うん!」

「そうね」

 

それから三人で本局内部を歩いていると扉が開いてそこからリーゼロッテさんとリーゼアリアさんの二人が出てきた。

 

「あ。なのは、フェイト、それにシホ!」

「あ、リーゼロッテさん、リーゼアリアさん」

「こんにちは」

「どうも」

 

軽く挨拶を交わす私たち。

二人もなにやら「ちょうどよかった」と手を打っているので何か用があるのだろうか?

 

「ちょうどいいところに来た。迎えに行こうと思っていたんだよ」

「「「…?」」」

「クロノに頼まれてたのよ。時間があるようなら本局内部を案内してくれってさ」

「え? いいんですか?」

「フェイトちゃんもB-3区画以上は入ったことないでしょう?」

「はい」

「一般人が見てそんなに面白いもんじゃないけど、イケてる魔導師の二人とそれにまだ魔導師になり立てだけどシホならけっこう楽しいと思うよ?」

「どう? 行ってみる?」

「はい!」

「お願いします!」

 

なのはとフェイトは元気よく返事をしたので私も返事を返しておいた。

魔術協会と比較したらどうなるか楽しそうなものだし。

そして私たちはエリアを移動してB-3区画に入っていった。

 

「ここがB-3。普段武装局員が働いている区画ね」

 

そこには普通にスーツ姿の局員の人達が色々な所で働いている光景で見た目は会社員のような光景にも映った。

 

「皆さん普通の制服姿なんですね…」

「普段はデスクワークもあるかんね」

「で、向こうが訓練場」

「今はちょうどトレーニングをしているはずだよ」

 

訓練施設を覗いてみると様々な魔導師が訓練に励んでいた。

こういった光景は魔術師には見られないから新鮮な光景かもしれない。

さすが非殺傷設定ね。

魔術師だったら最悪成り上がる為に蹴落とそうとしてうっかりを装って相手を殺してしまう魔術師もいると執事の仕事中にルヴィアに聞いたことがあるから結構違いはあるものだ。

 

「わー…すごい。皆さん頑張っていますね」

「こういう実戦形式の戦闘訓練は週に三回か四回。基礎訓練だともっと多いかな?」

「あ、リーゼロッテさんとリーゼアリアさんは…」

「あー! ちょっと待った!」

 

そこでリーゼアリアさんがフェイトの言葉を遮った。

 

「長々と呼ぶのはめんどいからリーゼの部分は省略OK。ロッテとアリアでいいよ」

「で、二人で呼ぶときはリーゼ。みんなそう呼ぶから」

「はい。それじゃリーゼさん達は武装局員の教育担当だとか…」

「うん。そうだよ」

「戦技教導隊のアシスタントが最近は一番多い仕事かな?」

「戦技教導隊…?」

「魔導師を教育する教官みたいなものですか?」

「シホ正解。武装局員に特別な戦闘技術を教えて導くチームね」

「武装局員になるのも結構狭き門なんだけど、その中でもさらに上のスキルを教える立場だから…まぁ、トップエリートだね」

「まさにエースの中のエース。エース・オブ・エースの集団」

「はぁ…」

「本局に本隊があって支局に四つ。合計五つの教導隊があるけど全部合わせても百人中くらいなんじゃないかな?」

「そんなに少ないんですか…」

「私たちみたいな非常勤のアシスタント合わせたらもっとだいぶ多いと思うけどね」

「武装局員の数に比べて腕のいい教導官が少なすぎなんだよね~。だから武装局のガキどもがいまいち強くなんないんだ」

 

そう愚痴るロッテさん。

と、そこで訓練が終了してしまいあんまり見ることなく終わってしまった。

そして次のエリアに移っている時になのはがふとした質問をリーゼさん達に言い出した。

 

「ええっと、クロノくんも武装局員のメニューでトレーニングしたんですか?」

「ノンノン。クロ助の時はあたしとアリアがみっちりくっついてそれぞれの科目で個人授業♪」

「あの子が五歳の時から教えてたけど…あれはなかなか教えがいのある生徒だった」

 

二人はしみじみとそう語る。

 

「こんなことを言うのはなんだけど、クロノはそんなに才能のある子じゃなかったからね」

「え、そうなんですか?」

「そういえば以前にクロノは僕には才能がなかったからな、と呟いていたかしら?」

「そうなのよ。魔力量は両親譲りでそこそこあったけど魔力の遠隔操作は苦手だわ…」

 

私、苦手ね…。

 

「…出力制御はてんでできないわ…」

 

これも…。

 

「フィジカルは弱弱だわ…」

 

そこは…どうだっただろう? でも…。

 

「想像できない…」

「同じく…」

「私は激しく共感持てたわ…!」

「そういえばシホちゃんも昔は魔術は全然できなかったんだよね…」

「クロノと同じく想像ができない…」

「そうだったの?」

「ええ、まぁ…」

「そう。あー、それで話はもどるけどあの子は頑固者だったからね。

覚えは悪かったけど一度覚えたことは絶対忘れないしバカみたいに一途だからさ…。

一つのことを延々と繰り返し練習し続けても文句を言わずについてきた」

「…それは、なんとなく想像できます」

「うん」

「確かにね…」

 

三人で笑いながらそう言った。

 

「滅多に笑わない子だったけどね。それがちょっと寂しかったっけ…」

「士官学校でエイミィと出会って仲良くなってからかな? よく笑うようになったのは…」

「うん。あの子のおかげは大きいね。今じゃ局内で割りと有名だもんね。ハラオウン執務官とリミエッタ執務官補佐の名コンビは」

「へぇ」

「なんとなくわかります」

「あの二人はなんだかんだで息があっていて仲がいいですからね」

「うん。あぁ! そういえばフェイト」

「はい」

「フェイトはやっぱりあれ? 正式に局入りするの?」

「えっと…まだその辺はちゃんと決めていなくて…」

「九歳で使い魔持ちのAAAクラス魔導師っていったら局でも民間でもどこでも選び放題だから、急いで決めることはないけどね」

「…色々と考えています」

 

それで一応フェイトの件は終わったらしく今度はなのはの方に話が及んでいるようだ。

 

「えっと…私は管理外世界の住人ですし管理局の仕事も実はよく把握していなくて」

「私も漠然としか…」

「漠然と? どんな風に?」

「うーんと…次元世界をまとめて管理する警察と裁判所が一緒になったようなところ?」

「後は、各世界の文化管理とか、災害救助とか…」

 

確かに、多いわね。それもほんの一部に過ぎないし管理している世界の数によって役職も色々と増えていくだろうし。

 

「あぁー! そんだけわかってれば上等上等」

「ほかに細かい仕事はたくさんあるけど大筋はそこだから」

「なるほど…」

「フェイトは…父様やクロノみたいな執務官か、そうでなきゃ指揮官向きだね。精神的にも能力的にもクロノとタイプ近いし…」

「そうですか?」

「うん。能力的には実の兄妹っていっても違和感ナッシングだ」

 

確かにフェイトは色々と頭が回るからそこらへんがもし管理局に入るんだったら合っているだろう。

それにフェイトは照れながらも感謝の言葉を述べている。

 

「ただし、執務官になるとしたら半年に一度しかない執務官試験は難しいぞ? クロノだって一回落ちているんだから」

 

それに驚きの声を上げるなのは達。

でも、確かに難しそうなものである。年が若い分苦労したのだろう…。

 

「筆記も実技もそれぞれ合格率15%以下だからね」

「責任重大だし指揮官能力と個人スキルが両方必要だしね」

「ううん…大変だ」

「うん…」

「警察のエリートみたいなものだからかしらね…」

「フェイトはあれだよ。捜査官っていう手もあるぞ?」

「…ううん。なんていうか似合いそうで似合わない。捜査官はどっちかっていうと腕っ節のいい体育会系のイメージが…」

「あう…。インテリ型もいるけどな」

 

リーゼ姉妹は色々とフェイトに合いそうな役職を上げていくけどそうだな。フェイトはなんでもやっていける気がするのだけれど。私個人としては。

なのははフェイトに執務官が似合っているという話になっている。

 

「そうね。フェイトは頭いいしやろうと思えばなんでもできそうよ?」

「うんうん!」

「そんな…大げさだよ」

 

それでまた照れてしまうフェイトの姿がそこにあった。

 

「な、なのはは局の仕事をするとしたらどんな…「「武装局員!!」」…え?」

「ええーっ!?」

「ほう…?」

 

そこで意気投合とばかりにリーゼ姉妹が会話に割り込んできてそう言った。

 

「うん、データ見る限りではそれ以外ありえない」

「戦闘派手だし。よかったな、なのは。将来が決まったぞ」

「…よ、喜んでいいんでしょうか?」

 

なのはは少し顔を引きつかせている。

 

「まぁ、そのへんの冗談はさておいても武装隊入りは悪くないと思うよ」

「はぁ…」

「君のスキルを考えたら多分候補生から入って士官直行コースだろうし二年くらいで中隊長くらいになっていて。

そしてその間に教官訓練を受けて4、5年くらいには教導隊入り…なんてコースも夢じゃないかもね?」

 

それでなのはは少し考え込んでいる。

 

「そしてシホだけど…これはなんといいますか頑張れば教導隊なんてすぐに入れる逸材かも知れないね。

なんていったってなのはを下手な癖もつけずにここまで鍛え上げたんだから条件としては悪くないよ」

「そうそう。それにもう生徒はなのはにフェイト、フィアット、アルフと何人も持っているしね」

「それは…私も同感です」

「そうだね。シホちゃんはとっても教えるのが上手だから」

 

なんか皆して私を持ち上げているけど、

 

「…私はただ、実体験談をなのは達に教えているだけですよ? 私みたいに馬鹿な事を起こさないように。いうなれば反面教師みたいなものです」

「それでもシホのおかげでこの子らは強くなっていっているのは事実でしょ? もっと自信をもったほうがいいぞ?」

「まぁ…そうですけど。それ以前に私は管理局に入るかどうかもまだ全然考えていないですから。

本音を言えば私がもし入ったら独断専行、強行突破はまずしてしまいそうですし…私の持つスキルにしても個人戦向けですから指揮官はまずないでしょうし」

「そうかな? シホちゃんってアリサちゃんとドッジボールで競うときはいい具合にみんなに指示していると思うよ?」

「私もシグナムと戦う時はシホの指示で助けられたし…」

 

なんか、えらく持ち上げられるけど…なんかこの二人、もしかして悪い具合に私に依存して考えることをあまりしていないのかな? フィアにしてもそうだけど。

だとしたら危ういわね。今後はそこも治さないといけないわね。もし私がいない時に変な事態に巻き込まれてもしもの時に決断ができなかったらいけないし。

そこのところをリーゼ姉妹にひっそりと伝えてみたら、

 

(あぁ、そうかもしれないね…)

(うん。そこも正してあげるのが教師の役目だぞ? やっぱりシホは教導隊向けだ)

 

と、いう感想をもらってしまった。

むぅ…そんな柄でもないのだけれどな。

そんな事を考えているとロッテさんが「知った顔発見!」といって駆けていき、アリアさんが奥の方の見学許可を貰ってくると言って後を追っていった。

 

「管理局もなんだか色々だね」

「ほんとだね」

「次元世界を統括するほどなんだから色々あるでしょうね。やっぱり私は合わないかなぁ…組織とかそういうの」

「え~? シホちゃんなら色々できそうだけどな」

「うん…」

「ま、考えるだけでもしときましょうか。もし問題を起こしても結果で揉み消せるかもしれないし…それにまだ未来の話だしね」

「シホちゃん、ちょっと物騒だよ…。でも、そうだね。それでやっぱりフェイトちゃんはやっぱり執務官が似合いそうだと思うんだ」

「あ、ありがとう…」

「うん、でも私はどうなのかな?」

「どうって…?」

「将来のこと、なんだかあんまりちゃんと考えられてなくて」

「…今は色々忙しいしね」

「そうね。まずは闇の書事件を解決しなくちゃいけないしね(そしてはやてを救わなきゃいけないし…)」

「うん。でも一つだけいい?」

「うん?」

「武装隊がなのはにとっていいかどうかは分からないけど…。

なのはは自分の道を極めるのも、誰かに何かを教えたり導いてあげたりするお仕事もきっとどっちも似合うと思うよ。

そしてシホもだけどシホは私たちの先生なんだから絶対やることはうまくいくと思う。生徒の私が言うんだから間違いない」

「え、っと…」

 

そんなことを言われてつい言葉をどもってしまう。…なかなかに照れることを言ってくれるわね、この子は。

 

「そうかな…?」

「うん。きっと」

「うん…。今はまだシホちゃんやユーノ君、クロノ君に教えられているばっかしだし、そんな風になれるのがいつになるかよく分からないけど…」

「それは私も…。私も将来のことなんて全然わからないよ」

「私だってそうよ。現に私は一度道を踏み外している事だし…」

 

それで苦笑いを浮かべる二人。

 

「だから色んなことをしながら、色んなことと真っ直ぐ向き合いながら考えていこう」

「そうだね。…うん。シホちゃんとフェイトちゃんと一緒ならちゃんと考えられる気がする」

「うん。私はなのはとシホが一緒だから」

「一緒だからだね」

「そうそう。だからみんなでいい未来を築いていかなくちゃね。私も今度は道を踏み外さず生きていきたいし」

「頑張ろうね!」

「うん!」

 

三人で頑張ろう、と言っていると話をしにいったリーゼ姉妹が帰ってきたので私達はまたついていくのだった。

 

 

◆◇―――――――――◇◆

 

 

そして私達は管理局本局から戻ってきて今はハラオウン邸である。

 

「お帰り。フェイト、なのは、シホ」

「ただいま」

「お邪魔しまーす」

「お邪魔するわね」

「クロノ、一人?」

「エイミィはアルフの散歩がてらアレックス達のところに食事を差し入れにいっているよ。二人共、インスタントばかりなんだそうだ」

「うーん、なるほど」

「それは頂けないわね。今度私が作りに行ってこようか?」

「気持ちだけ受け取っておくよ。それで艦長はフェイトの学校。担任の先生とお話だそうだ」

「うん」

「しかし君達…本局でリーゼ達になにか妙な事を吹き込まれたりしなかったか?」

「えぇ? 妙なことって?」

「どんなこと?」

 

妙になのは達の声が明るいわね。確かに色々と話をしてもらったものね。

 

「あの二人は腕は立つし仕事はしっかりしているんだがプライベート面がどうにも猫だから…」

「別にそんなに妙なことは言われてないもんね~」

「ね~」

「………、ならいいんだが…」

「ふふ。将来のことについて色々と話していたの」

「リーゼさんによると私は執務官。

なのはは武装局員の教官。

シホもなのはと同じで教官だけど別の意味での教官だって。なんでも管理局で取り入れていない体系を教える違うタイプの教官らしいの」

「それはまた、あの二人にしてはえらくまともな話を…。どういう風の吹き回しだろう?」

「クロノはどう思う?」

「確かに慧眼だな。似合うというかそれぞれの資質に対して的確だ」

「本当?」

「なのはの戦闘技術は実際大したもんだ。魔力任せのでたらめに見えて要所で基本に忠実だからな」

「当たり前よ。そう教えているんだから」

「そうだな。それに頑丈なのと回復が早いのもいい」

「確かにそうね」

 

それでなのはがなにやら落ち込んでいる。

 

「喜んでいいやら傷ついていいやら…」

「なのは大丈夫。褒められてる褒められてる」

「フェイトは勉強好きだし厳しい執務官試験もそれなりに楽しめるかもしれないしな」

「うん」

「シホに関してもシホの持ちうる特殊な技術は魔術関連を除くとしてもあまりあるからな。なのはを鍛え上げた力も教導隊にはうってつけだろう。

ただし、どっちも大変だぞ? 教官訓練はものすごく高いレベルの魔力運用を要求される。教導隊を目指すならなおさらだな」

「うん」

「執務官試験は僕が言うのもなんだが採用率がかなり低い…」

「らしいね」

「確かに管理局はいつでも人手不足だから腕のいい魔導師が入ってくれるのは助かる」

「うん」

「事件はいつだって起こってる。今、僕等が担当している闇の書事件以外にもどこかで何かが起こってる…」

「そうね…」

「僕等が扱う事件では法も守って人も守る=に見えてそうじゃない矛盾いつでも付き纏う。

自分達を正義だなんて思うつもりはないけど厳正すぎる法の番犬になりきるつもりもない」

「なんとなく、わかるよ?」

「ええ、今なら正義については昔より分かっているつもりだから。私の正義もあるように相手にも違った正義があるってね」

「…難しいんだ。考えるのをやめてしまった方が楽になれる…まともにやろうと思ったら戦いながら、事件と向き合いながらずっとそういう事を考え続ける仕事だよ」

「…………」

 

クロノの言葉で私達は静かになる。

 

「だから自己矛盾するけど僕は自分の“妹”やその友人にはもう少し気楽な職業についてもらいたい気がするな」

「あ…」

「難しいね…」

「まぁ、君たちにはまだ時間がある。前にも言ったがフェイトも少なくとも中学卒業まではこちらの世界で一般教育を受けるのがいいと思うし」

「うん…」

「並行しながら出来ることもある。ゆっくりと考えるといい。ま、当面は今の事件だけどな」

「そうだね」

 

そしてその後は少し談笑をして私となのはは家に帰ることにした。

その帰りになのはがユーノに電話をかけているので私は隣を歩きながら静かに聞いていることにした。

そしたらまだ子供にしてはなかなか未来を見据えた話をしているので私はなのはの成長に嬉しく思った。

それで話は一段落して、そしたら今度はフィアが話をしたいらしく代わってもらった。

 

『あ、お姉様』

「や、フィア。頑張ってる?」

『はいです! フィアット、お姉様のために頑張ります。だから報告待っていてくださいね!』

「ええ。いい連絡を待っているわ。あれもお願いね」

『あれですね。はいです! 了解です!』

 

あれというのは隠語でありなのは達にはまだ教えられないことだから。

 

「それじゃそっちも頑張るのよフィア」

『はいです!』

 

そして電話を切るとなのはがもういいの?と聞いてきたので大丈夫という返事を返して私達は家に帰るのだった。

一方で後で聞いた話だがハラオウン邸ではクロノがフェイトにお兄ちゃんと言われて照れて挙動不審に陥っていたという。

 

 

 




リーゼ姉妹は役者だねぇ、と。
後、よくある依存心も徹底指導で無くさせていきたいと思います。

それではご意見・ご感想・誤字脱字報告をお待ちしております。

では。
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