【完結】剣製の魔法少女戦記   作:炎の剣製

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無印とA'sのまとめみたいなお話です。

それではどうぞー。


第五十七話    『これからの未来への道』

 

 

 

 

 

Side シホ・E・シュバインオーグ

 

 

私達は翌日の事、はやてを迎えに病院へと向かっている。

 

「はやて、病院に戻ったんだ」

「そういえば入院中に抜け出しちゃったんだもんね~」

「そこらへんの事は計画外だったからなんとも言えないわね」

 

それで三人ではやての病室に入るとそこにはザフィーラ以外の守護騎士とリインフォースと士郎の姿があった。

リインフォースはどうやらシグナムの替りの服を着ているようで、士郎に関しては黒のシャツにパンツというまるでアーチャーの日常服とまんま同じ格好だった。

 

「ああ、きたのか」

「おはよう。なのはちゃんにフェイトちゃんにシホちゃん!」

「あれ?」

「もう退院…?」

「残念…。もうしばらくは入院患者さんなんよ」

「そうなんだ」

「ま、もうすっかり元気やしすずかちゃん達のお見舞いはお断りしたよ。クリスマス会直行や!」

「そう」

「昨日は色々あったけど最初から最後までほんまありがと。特にシホちゃんにはとっても感謝しとるんよ。な、リインフォース?」

「ええ。シュバインオーグ、ありがとう」

「もうそれはいいって…」

『あはははは!』

 

それで笑いが起こったけどまぁいいだろう。

それからはやての首にかけている闇の書の欠片の話になった。

 

「私な、管理局に勤めようと思ってるんよ」

「…はやてはただ巻き込まれただけなのよ? いいの?」

「シホちゃん、心配してくれてありがとな。でももう決めたことなんや。

それにリインフォースやシグナム達、それに士郎もそれに付き合うと言ってくれたから私は頑張れる」

「士郎もやっぱり管理局に入るのね」

「ああ。魔導師推定ランクはお前の魂の改竄のおかげでSランク突破してしまってな。

是非との声が上がってしまった。

そして、私の家族であるはやてがやるというのだから付き合わない訳にもいかないだろう?」

「そう…。それじゃ一つ忠告しておくわ。

私達の投影魔術はレアスキル判定が出るまで内緒にして転送魔術としておきなさい。

私もわざわざ管理局にまで魔術協会のように追われるのだけは勘弁だから」

「わかった。肝に銘じておこう」

 

士郎もそれは勘弁のようで私に苦笑いで返してくれた。

でも、これで大々的にばれる心配の種は減ったわね。よかったよかった。

 

「それとな、今回の件で私達は管理局から保護観察を受けることになったんよ」

「そうなの?」

「まぁな…」

「管理局任務への従事、という形での罪の償いも含んでいます」

「クロノ執務官がそう取り計らってくれた」

「任期はかなり長いんですけどはやてちゃんと離れずにいられる、多分唯一の方法だって…」

 

シャマルさんがそう言う。

ま、無条件で許されるわけではないからそこら辺が妥当か。

過去も含めてかなりの罪があるのだから軽いものだろう。

 

「私は嘱託扱いだからなのはちゃん達の後輩やね」

 

はやてがそう言って笑う。

その後、はやての主治医の石田先生がはやてに今日はちゃんと帰ってくるようにと言っていた。

 

「昨夜とか今朝はやっぱり大変だった?」

 

なのはがヴィータに聞く。

それにヴィータは「ああ」と答え、

 

「無断外泊だったからシグナムとシャマルがめちゃくちゃ怒られていた…。

それにリインフォースと士郎という新しい家族の紹介もあってかなりカオスだったな」

「そうなんだ…怖い先生なんだね」

「でも…」

 

指切りをしている光景をヴィータは見ながら、

 

「いい先生だ…」

 

と、言っていた。

と、そこでフェイトとシグナムが目を合わせると二人共黙り込む。

多方理由は決着の件だろうね。

 

「テスタロッサ」

「はい、シグナム」

「預けた勝負、いずれ決着をつけるとしよう」

「はい。正々堂々、これから何度でも…!」

 

フェイトの言葉にシグナムはちょっと驚いた顔をしたけど、でも笑みを浮かべてフェイトの頭を撫でていた。

それと私の方にも向くと、

 

「シュバインオーグ…お前との決着もつけねばならん。いつかつけるぞ?」

「私は構わないけど、本当にあなたってバトルジャンキーね…」

「ふっ…褒め言葉だ。それとセイバー殿とも後で一度稽古をつけてもらいたいと言っておいてくれ。

主はやてに聞いた話だとセイバー殿は彼の騎士王だというのだから是非戦ってみたい」

「あはは…まぁ、頼んでおくわ」

「よろしく頼む」

 

それでシグナム達は八神家に先に帰っていった。

 

 

◆◇―――――――――◇◆

 

 

そしてすずかの家につくとそこにはアリサが立ちはだかっていた。

 

「…さぁて、アンタ達の嬉し恥ずかし告白会と洒落込むとしましょうかね?」

「…アリサ。顔が悪役よ?」

「黙らっしゃい、シホ。あんたの事も全部喋ってもらうんだからね? あたしだけ仲間はずれなんて許されないんだから!」

「はいはい…長くなるけど、いい?」

「構わないわ! かかってきなさい!!」

『あはは…』

 

それで全員苦笑いを浮かべることになった。

それから中でお茶会をする場所に移動して全員に紅茶やお菓子が行き渡ってから、

 

「…さて、それじゃ始めるとしましょうか? まずはなにを話すとしましょうか?」

「全部よ。それ以外はありえない」

「あ、アリサちゃん…私はシホちゃん関連は大体知っているけど涙無しでは聞けないけどいいの…?」

「大丈夫よ」

「それじゃまずは私がまずこの世界にきた経緯からかな…?」

 

そしてまず私はこの世界に来る前のお話。

衛宮士郎として駆け抜けた半生。

それを語りだして最初のアリサとはやてのツッコミが、

 

「シホちゃんて元は男の子なん!? 信じられへん!」

「ありえないわよ!? どうやったら完全に女の子のあんたが元が男性になるのよ!」

「しかも士郎と分離したとか…どれだけファンタジーなんや、シホちゃんの元の世界!」

「英霊とか宝具とか魔術とか死徒とか…他にも色々あるけど化物の巣窟のような世界ね…」

 

他にも色々…。

いや、ほんと本来ツッコミとはこうあるべきよね、というくらいツッコまれた。

それでこの世界にきた経緯を全部話し終えると、

 

「…グスッ…イリヤさん…なんてええお姉ちゃんなんや…!」

「本当ね。そう考えるとシホってこの世界に来る前はかなりのろくでなしだったのね。

全てを救う正義の味方ってっていう特大の。特にそれを輪にかけて英霊エミヤとか…」

「グハッ!?」

 

アリサの直球の言葉に私は思わず胸をおさえた。

 

「アリサちゃん、言いすぎだよ! シホちゃんだって本当に苦労したんだから!」

「ありがとうすずか…。私の味方はあなただけよ…」

「あ…。えへへ~うん♪」

 

それですずかが顔を赤くするがどうしたのだろうか…?

 

「にゃ!? それだったら私達もシホちゃんを援護するよ?」

「そ、そうだよ…!」

 

そこになのはとフェイトも私の援護に入ってくる。

嬉しいやらなんやら。

それで話は再開して、

 

「…まぁ、そんな経緯があって私はこの世界に来たわけよ。

士郎と魂が二つに分離するわ、魂が女性に塗り替えられるわ、精神年齢が26歳から一気にみんなと同じ9歳になるわ色々あったけどね」

「はぁ…。色々と驚かせてもらったわー。ま、それが今のシホだってんなら納得よ。あたしも今のシホの性格は気に入っているし」

「私もや。シホちゃんはもう完全に女の子なんやね。うちの士郎とはもう別の存在といってもええね」

「そうね。これで一応私の話はまだあるけど終了かな。それ以降で判明した出来事はなのはとフェイトの話に付け足す感じで話していくわ」

「わかったわ。さて、それじゃなのは、フェイト。今度はアンタ達よ?」

「う~…わかりました」

「わかった」

 

それでまずなのはが話をしだす。

最初の出来事といえばユーノとフィアを助けたことから始っていくジュエルシード事件。

私も手伝ったけどみんなには内緒でジュエルシードの回収作業を行っていたこと。

その中であったいろいろな事件。

 

「…あー、あのでっかい木はそれが原因だったのね」

「私もあれは家から見てたから知ってるよ」

「うん、すごかったんね。それもジュエルシードのせいやったんやな」

「うん。それで起きちゃった事件で私は落ち込んだけどシホちゃん達に慰めてもらったの」

「そんな事があったわね…」

 

私がしみじみと思い出している。

そしてここでフェイトとの初めての出会いの話。

最初はすずかの家の猫が巨大化した事から始まったジュエルシードの争奪戦。

 

「私はそこでなのはとシホと初めて出会ったんだ。ジュエルシードを奪い合う敵として…」

「フェイトちゃん…」

「…大丈夫だよ、なのは。私はもう母さんの事は吹っ切れているから…」

「うん…」

 

それから色々話し出す。

温泉でも敵対したりして名前を名乗りあった。

街中で敵対したりして私が次元震の衝撃をロー・アイアスで防いで重症になったり。

 

「そしてその次元震を合図にして時空管理局が介入してきたわ」

「時空管理局…?」

「そう。次元世界をいくつも統括して守っている組織の事。その世界では普通に魔法が使われているのよ」

「私ももとはそのミッドチルダ出身なんだよ。生まれが特殊だけれども…」

 

フェイトがそれで顔を伏せる。

それを私となのはが慰めながら話を進めていく。

 

「それから色々あってリンディさんを中心とするアースラスタッフと一緒にジュエルシード集めを手伝っていたの」

「あの期間なのはとシホが学校に来なかったのはそれが大元の原因だったのね」

「ええ」

「それである時にフェイトちゃんが無茶をして海上で一気に残りのジュエルシードの封印にかかったの」

「でも、私とアルフじゃそれを防ぐことはできなかった。それで暴走をして諦めかけた時になのはとシホが助けてくれて一緒になってジュエルシードを全部封印したんだ」

「そんな事があったんだ…」

 

それですずかが驚きの表情をしていた。

 

「うん。そしてもう全部ジュエルシードは回収し終わっていたから、私とフェイトちゃんで最後の戦いをしたんだ。

お互いのジュエルシードを全部かけて…。そして戦いは行われていって最後には私が勝利したんだ」

「あの時の光景は今でも忘れられないなぁ…。なのはのスターライトブレイカーが私に迫ってくるといった光景は…」

 

それでフェイトは少し苦笑いを浮かべる。

 

「それってこの間のシホが防いだ桃色の光のこと…?」

 

アリサが気づいたらしくその事をいった。

 

「ええ。まぁあれよりは控えめだったけどね…。

でも、正直言えば真正面から抑えていた私は恐怖がすごかったわ。

宝具のアヴァロンを使っていなかったらきっと貫かれていたと思うし」

「もう、また私を化け物みたいに言うんだから~!」

「ごめんごめん。でもそれくらいなのはの魔法の威力は凄まじいってことよ」

「むー…」

 

納得していないという顔だけどとりあえずなのはは一応黙った。

 

「でも、それからついにフェイトの母親であるプレシアが動き出したの。

フェイトの持っていたジュエルシードを回収して…そして、これは私の口からは言えないわね」

「うん。大丈夫だよ、シホ。私が言うから…母さんは私に向かって言ったんだ。あなたは人形だと…」

『えっ…?』

 

それからプロジェクトFの事をフェイトは淡々と話し始める。

時折辛そうな顔をするけど全部言い切った後、

 

「フェイト、あんた…」

「「フェイトちゃん…」」

 

アリサとすずかがフェイトを優しく抱きしめて立ち上がれないはやては代わりに手を握ってあげていた。

それでフェイトは涙を流した。

 

「大丈夫よ、フェイト。安心しなさい。あたし達はそんな事は全然気にしないから」

「私もだよ、フェイトちゃん」

「だから気にしたらあかんよ?」

「…うん、ありがとう三人とも」

「よかったね、フェイトちゃん…ね? シホちゃん…」

「そうね」

 

それから最終決戦へと話は進んでいく。

なのはとフェイト達は駆動路へと向かっていき、私がプレシアと戦いを挑みに行った。

行われる戦い。

その中で私が宝石剣でプレシアに対抗しながらも語られるプレシアの心の叫び。

最後には暴走を起こしたけどルールブレイカーによって断ち切られて勝つ事ができた。

でも、その代償としてプレシアの心臓は破裂してしまった事。

 

「そして、そこで私は母さんの本当の気持ちを聞く事ができたんだ」

 

プレシアの本当の気持ち。意識が朦朧としていて本当だったのかは定かではないが、フェイトに対しての気持ち。本当は愛してあげたかった事。

その話で三人は目に涙をためる。

 

「フェイトはお母さんとそんな別れをしたのね…」

「あの時、私がもっとプレシアの行動をちゃんと把握していたらもっと違った形になっていたかもしれないけど…」

「シホは悪くないよ。あれは、しょうがなかったんだ…。あの時、言ったでしょ?」

「そうね…」

 

そして最終局面に話は持ち込む。

暴走したジュエルシードはこのままにしたら近くの次元世界を崩壊させてしまうほどの驚異となってしまう事を。

そこで私が破壊の選択をした事。

エクスカリバーを投影しようとしたがやっぱり消耗した魔力では無理かと思われたその時。

突如としてイリヤの意識が魔術回路から呼び起こされて私の助けになってくれて完全に投影できてジュエルシードを完全消滅できたこと。

 

「イリヤさんは形は変わってもシホとずっと一緒にいたのね」

「本当に妹思いのええお姉ちゃんやね…」

「ええ。イリヤには感謝しきれないほどの物があるのよ」

 

それから事後処理が進んでいきフェイトとアルフは拘束されて保護観察処分となった。

私達がリボンやネックレス、歌などをフェイトに送ってしばしの別れとなった事。

 

「これが、後にP・T事件と呼ばれる真相よ」

 

一旦、これで話は終了した。

次からははやて達守護騎士の話が移されることになる。

 

 

◆◇―――――――――◇◆

 

 

「それじゃ次は私やね。まずは…そうやな。士郎との出会いから話していこか」

 

それは私も気になっていたところだ。どうして士郎がはやてと一緒になっていたのか知りたいところだし。

 

「…それはある春先の出来事やった」

 

はやては語る。

突如として家の庭に落ちてきて自身の記憶を失いながらもアーチャーと名乗りはやての事をマスターと呼んだ事を。

 

「あの時は大変やったわ。その時はまだこういったファンタジーな事なんて一切関わっていなかった頃やからいきなり鷹が人の言葉を喋りだしたのにはびっくりしたわ」

「それは確かに…」

「時期はもしかしたらシホちゃんがこの世界に来た時と同じやと思うんやけどどうやろ?」

 

それで日付を聞くと確かに同じ日だった。

 

「それから私と士郎の奇妙な二人暮らしが始まったんや。

足の不自由はあったけど寂しい時に私の話し相手になってくれたのはとても嬉しかった…」

「そうか。その時から士郎と家族になって一緒にいたのね」

「そうや」

「だから守護騎士のみんなが私の誕生日の日に出てきた時も一回気絶はしたもののその後の理解は早かったわ。

それで…それ以降は私はあまり詳しくないからシホちゃん達はなにか知っているんやろ?」

「ええ。まぁ、ね…」

「うん…」

「そうだね…」

 

それで話す。

まず最初に私はザフィーラに。なのははヴィータに襲われた事。

なのははリンカーコアの魔力を奪われる事態になり、私もシグナムと善戦はしたものの最後には横槍をしてきた仮面の男にやられてしまいかなりの重傷を負う羽目になった事。

それを聞いて三人は一斉に「あの時か…」と呟く。

 

「ヴィータがシホちゃんの話題がでた途端に態度が変わったのはそれが原因やったんやね」

「多分ね。それで本来私の体は速攻で緊急入院をしなければいけない程に傷ついていたんだけど…、

そこでアンリミテッド・エアが目を覚ましてその中に眠っていたセイバーが覚醒して私の傷をアヴァロンを介して完全治癒されたのよ」

「シホちゃん! なのはちゃん! フェイトちゃん! うちの子達が迷惑をかけてホンマすいません!!」

「いや、もう終わったことだから…」

「そうだよ~。もうヴィータちゃん達とはお互いに謝ったんだからこの話は気にしないで」

「そうよ。誰も死なずに済んでむしろよかったじゃない?」

「そうやけど…」

「気にしないこと。良いわね?」

「はい…」

 

はやてはまだ言いたい事がある感じだけど折れてくれた。

それから私がスーパー銭湯でシグナム達とばったり会ってしまいその深夜にシグナム達と話をした事。

 

「そんな時からもう話し合っていたんだー…」

「どうして話してくれなかったのかな…?」

 

そこでなのはとフェイトの目が怖くなった。

いや、本当にごめんなさいとしか言えない。

 

「…ごめんね。その時はまだマスターがはやてだとバレるのはまずかったのよ」

 

それでむくれる二人になんとか説得をして話を進める。

再度の戦闘で私はわざとシャマルさんに魔力を蒐集させたことなど。

三度目の戦闘で記憶喪失の士郎と戦い記憶を強制的に思い出させたこと。

はやてが入院すると言ってその時にまた守護騎士達と会い、士郎の使い魔化している現状を利用してはやてに憑依させてはやての目を覚まさせる役割を担わせた事。

そしてここではまだ正体は私の口では言う事ができないけど仮面の男達とも交渉をして計画を練っていった事など。

 

「シホとフィアットは裏から色々とはやてを助けるために動いていたんだね」

「ええ。皆に話さなかったのは中途半端に闇の書の主であるはやてが捕まったら助けることができないし、情報が漏れちゃう可能性もあったから隠していたのよ」

「そっか。そんな理由があったなら私は怒らないよ、シホちゃん」

「うん。シホのやり方は良かったと思う。でも本音を言えば話して欲しかったけどね」

「うん…」

 

それで一度話は切れる。

そして計画決行の日の12月24日。

はやてが闇の書を覚醒させて私達に襲いかかってきた事。

すずか達を守った後、私とフェイトは闇の書に夢の世界に引きずり込まれてしまった事など。

 

「…私の夢の中ではアルフ以外にアリシア、リニス、母さんが生きていてとても幸せな時間だったと思う。

でもこれは所詮は夢だとわかっていたからアリシアとは別れたくなかったけど、でもここをでる決意をして夢の世界を破壊したんだ」

「フェイトはそんな夢を見ていたのね…」

「シホは…?」

「うん。私は前の世界での一番充実していて幸せが確かに存在した衛宮の家での家族と呼べた人達との暮らしだった。

でもそれはすぐに夢だと思い、夢の中で出てきたイリヤとセイバーに聞き出した。

そしてこの世界に浸っていたら二人に対して裏切りになると思ってすぐに夢からは抜け出すことができたのよ。

でも、まだ違う夢が続いていた。そこでは聖なる錬金術師…シルビア・アインツベルンが登場する夢だった。

シルビアさんは私の魂に憑依して眠っていたらしく、私に思いを託すために夢の中に現れたの。

そして私はシルビアさんと魂を完全に融合させ記憶と力…第三魔法『魂の物質化』と、それが劣化する前の一回しか使えることができない裏技『創造物質化』の魔法を引き継いだのよ。

そして夢から脱出した後ははやての知っている通り…。

はやては夜天の魔導書の主として完全覚醒し皆と協力して闇の書の闇を完全消滅させた。

そしてはやての為に消える覚悟をしていたリインフォースに対して魂の劣化を繰り返して一回しか使えない『創造物質化』の魔法を使いリインフォースと士郎を助けたのよ。

これが闇の書事件のすべての真実よ」

 

私が主になって話をしてしまったが全員は「分かりやすかった」と言ってくれたのでいいだろう。

そしてはやてが、

 

「…そんな大層貴重でシルビアさんからせっかく受け継いだ魔法を私達なんかに使って、後悔はしていない? シホちゃん…」

「後悔はしていないわ。力は使うもの。それで笑みを浮かべるものがいるのなら私は決して後悔はしない…。

それに第三魔法『魂の物質化』だけは残っているのだからもう気にしていないわ」

「そか…。よかったわ」

 

それでお話はすべて話し終えてこれで全部隠し事はなくなり、後はみんなでクリスマス会を楽しむのだった。

 

 

◆◇―――――――――◇◆

 

 

そして家に帰宅後、リンディさんとフェイトも家にやってきて桃子お母さんに今まで私となのはがしてきた事を話して、それぞれ理解してもらい、

 

「これからもこの魔法の力で働きたいと思っているの…」

「私もまだしっかりと決めていませんけどなのはと大体同じ意見です」

「なのはにシホちゃん…」

「どうかこの子達の将来を検討してもらえないでしょうか? 私達も微力ですが助力します」

 

リンディさんの話で桃子お母さん達は難しい顔をするけど、でもしばらくして、

 

「なのはとシホちゃんの事…頼んで構いませんか?

私達はもう二人の意見には反対はしません。ですがこれでも親ですからやっぱり心配をしてしまうんです」

 

士郎お父さんがそうリンディさんに言う。

 

「わかりました。ありがとうございます。私の話を理解していただき感謝します」

「なのはにシホちゃん。やると決めたからにはしっかりとやるんだぞ?」

 

それで私となのはは元気に「はい!」と返事を返した。

そして私からも紹介したい人がいるのでアンリミテッド・エアを取り出して、

 

「セイバー、出てきて」

『わかりました』

 

セイバーが鎧は纏っていないドレス姿で現れて、

 

「シホの守護者のセイバー・アルトリア・ペンドラゴンです。以後、よろしくお願いします」

 

セイバーの事を私の話で知っていたみんなは驚きの顔をして、でも新たな家族の訪れに歓迎したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

◆◇―――――――――◇◆

 

 

 

 

 

 

……………お話は概ね本来の歴史の綴りを辿って再構成されていく。

 

平行世界は無限大。各々個人のあらゆる選択によって無限に違う道を進んでいこうとする。

 

何名かの異世界からの来訪者の存在。

 

本来消える運命にあったもの。

 

理由は様々だがそれでも世界の意思は安定を保っていく。

 

しかし、ある平行世界で悲劇が起こる。

 

それは、交わらないはずの近くの世界を侵食し始めようとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ふむ。ここまでは概ね予定通りといったところか」

 

「我の手をわざわざ煩わせたのだ。成功しない道理などないぞ?」

 

「「……………」」

 

暗闇の中に謎の四人の影が出来上がる。

 

「そうか。…さて、では始めようではないか。新たなる世界での戦争。我々の手による聖杯戦争を…否、聖杯大戦を!!」

 

「ハハハハハハハッ! なかなか愉快な催しになることだろうな!!」

 

「「……………」」

 

四人の内、二人は盛大に笑みを浮かべ二人は無言で通す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………闇は、間近に迫ってきていた。刻々と…。それを知る者は、少ない。

 




最後の人達はわかる人にはわかります。残り二名に関しては後々に判明します。

それではご意見・ご感想・誤字脱字報告をお待ちしております。

では。
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