【完結】剣製の魔法少女戦記   作:炎の剣製

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お花見後半です。


第八十三話    『外伝13 お花見(後編)』

 

 

 

その後、すずかとアリサは色々な所へと挨拶回りをしながら進んでいくと前方になのはとユーノを発見する。

 

「さて、次はっと…」

「あ、アリサちゃん…! なのはちゃんとユーノ君が向こうに…」

「あ、ほんとだ」

 

なのはとユーノが楽しそうにスクライア一族の事について話し合っていていい雰囲気である光景を二人は見て、

 

「ユーノやフィアット、アルフも真実を知るまで変わったフェレットと犬だと思っていたけど、まさかあの子達まで魔法関連だったとは…」

「びっくりしたよね~」

「まぁ、喋ったり人間に変身できるくらいならなのは達の魔法やサーヴァント達に比べたらそんなには驚かないんだけど」

「あ、あれれ? なんだか違うような…?」

「うん…?」

「アルフさんは犬…というより狼の方が本当の姿だけどユーノ君とフィアットちゃんは人間のほうが本当の姿じゃなかったっけ?」

「あれ? そうだっけ?」

「ちょっと混乱しちゃうけど…」

「まぁ、どっちでもあんまり変わらないわ。人間の時は人間として。動物の時は動物として接するのがあたし流!」

 

そんな話をしていた時だった。

ふとフィアットがそこに現れて一つのメモ帳を取り出して、

 

「はい。すずかにアリサ」

「フィアットちゃん?」

「なに、これ…?」

「見てくれればわかるかと…」

 

それで二人はそれを見て、瞬間顔を赤くする。

それはもう忘れがちだがいつかの温泉の時にシホがメモをしていたものだった。

 

「そそそ、そういえばあの時…!?」

「ユーノ君、女風呂に入ってきていたね!?」

 

それで二人は無言になり、ふとアリサはフィアットに聞く。

 

「ねぇフィアット…?」

「はい、アリサ」

「記憶消去の魔法って、あったっけ?」

「残念ながらありません…」

「そう、残念ね…うふふ♪」

「そうですねぇ…あはは♪」

 

アリサとフィアットはお互いに邪悪な笑みを浮かべていてすずかは少し引いていた。

今後、いつかユーノにお仕置きがされるのは…余談である。

 

とうのユーノは寒気を感じ体を震わせていた。

 

「どうしたの、ユーノ君…?」

「い、いやなんでもないよ、なのは。急に寒気がしただけだから」

「そうなんだー」

 

それで二人は先の方に行くとクロノと美由希が焼きそばを作りながら話していた。

 

「あれれ? お姉ちゃん、クロノ君。なんで焼きそばなんて作っているの?」

「こんにちはー」

「…見つかったか」

 

クロノはそれでバツの悪そうな顔になる。

それで聞いてみると、誰かが鉄板セットを持ち込んでいたから折角だからとエイミィを中心にして作っているらしい。

でもそのエイミィが席を外していると言う。

 

「そういえばユーノ。今日はフェレットもどきの姿じゃないんだな。フィアットもだけど…」

「一年経って魔力適合がだいぶ進んだんだよ。だからフィアともどももうこの姿でいても問題ないんだ」

「むしろフィアットは人間の姿の方が多かった気がするけどな。武装隊でももう普通に人の姿で活躍しているんだろう?」

「まぁね…フィアは本当に接近戦向けだから武装隊で絞られてさらに全距離対応型になるだろうね」

「シホの影響でどんどん強くなっていくな…」

「うん…聖杯大戦も乗り越えて拉致された事を気にしているのかまだまだ力不足を実感したらしくて気配を読むのもシホと一緒に特訓中だよ」

「本当に司書と兼任できるのか…?」

「そこは本人は頑張るというらしい…。実際、僕の能力に戦闘力が加わったのがフィアと言ってもいいから優秀だよ」

「お前は立場が減っていくな」

「言わないでよ。気にしているんだから…」

「まぁ、お前は司書一筋で頑張ってくれ」

「わかったよ」

 

それでユーノとクロノは会話を切らせる。

そこに美由希が話に参加してきて、

 

「なんか難しい話はいいとして、ユーノってもうフェレットにはもう戻らないの?」

「え? あ、あの、えっと…」

「去年は急にフィアットちゃんと一緒にいなくなっちゃって寂しかったんだよ? あの撫で心地が忘れられなくて~」

「お姉ちゃん、あんまり無理を言っちゃダメだよ? フェレットモードはあくまで仮の姿なんだから」

「はーい…でもユーノ。あの姿になったら私のところにも来てね? フィアットちゃん共々ぜひ撫でさせてね」

「ま、前向きに善処します…」

 

それからクロノが六人前終了と言い出して、そこにエイミィが帰ってきた。

材料を持ってきたようで美由希に休憩をさせて二人はまた作業をしだした。

なにやら士官学校の自炊のメニューを作るらしく張り切っていた。

完成したら呼ぶというのでなのは達はその場を離れていった。

離れていきながらなのははユーノに話をふる。

 

「…ユーノ君、気づいた?」

「なにに?」

「クロノ君、なんだかどんどん優しくなっているの」

「ああ、そういえばそうかな。僕にも前よりアタリが強くなくなっているかも…去年の冬あたりから」

「話したっけ? クロノ君、昔はあんまり笑わない子でエイミィさんと出会ってからよく笑うようになったって…」

「少し聞いたよ」

「今度はフェイトちゃんとアリシアちゃんが妹になったからかな?」

「そうなのかな…」

 

なのはとフィアがそんな事を話している間に、クロノとエイミィが会話をしていた。

声変わりやらエイミィが旦那さん候補にしてあげるといった内容など。

でもその会話の中に、

 

「…クロノ君ってさ、シホちゃんの事、気になったりとかしていない…?」

「は…? いやいやありえないだろう! 彼女は元は、えっとだな!?」

「でもシホちゃんももう今ではすっかり可愛い女の子だよ?」

「それでもそれはないと思うよ。なにより望みの薄いものに挑戦するのは僕の主義に反するからな」

「そっかぁ…それならまぁ、安心かな?……………でも、その言葉を今は信じさせてよ?」

「…なにか言ったか? エイミィ」

「ううん、なんでもなーい! それよりそろそろ行こっか。ファイヤー!」

「うわー!? なにやってんだエイミィ!!」

 

二人はとても楽しそうだった。

 

 

◆◇―――――――――◇◆

 

 

それからなのはとユーノはヴィータと出会っていた。

 

「お、なのは…」

「ヴィータちゃん!」

「ユーノも一緒か」

「うん」

「最近ちょっと会ってなかったけどヴィータちゃん、お仕事の方はちゃんとできてる?」

「なんだよ、しつけーな! ちゃんとやってるっつーの…お前らとは配置がちげぇからな。

一緒になることは少ないけど現場じゃ結構可愛がられている…もとい、重宝されてんだぞ?」

「可愛がられてるんだ」

「なっ! 人の言い間違いにいちいち突っ込むんじゃねー!」

「にゃはは…」

「くっそ…」

 

ヴィータはそれでそっぽを向く。

 

「これから一緒にお仕事する機会きっとあると思うけどその時はよろしくね、ヴィータちゃん!」

「おう。足を引っ張らなければあたしがちゃんと守ってやるぞ。騎士だからな、あたしは」

「うん、頼もしい!」

 

それでなのははヴィータの頭を撫でだした。

 

「うぁ! 許可なく撫でるな! あたしを撫でていいのははやてと石田先生とほか数名に、それにシホだけなんだぞ…」

「シホちゃんはいいんだ…?」

「おう。シホははやてとリインフォースを救ってくれたからな。あたしは撫でられてもいい」

「そっか…。ね、ヴィータちゃん。ちょっといい?」

「なんだ…?」

「もしね、もしもだよ? シホちゃんがこの世界に来なかったら、私達はどんな出会いをしていたのかな?」

「それは…やっぱり敵同士じゃないのか…?」

「そう言われちゃうとそうだけど。でもシホちゃんのおかげで色々な人が助けられたし救われもした。

でもシホちゃんは平行世界の住人だからきっと介入しない世界もあったと思うからもしかしたらほかの世界では…それに別の平行世界ではキャスター、反英雄ヤガミの事もあるし…」

「だな…」

 

なのはとヴィータは黙る。

それからいけない想像をしてしまったのだろう。

それで頭をなんどか振って、

 

「なし! やっぱりこの話はなしにしよう!」

「お、おう…わかった」

 

ヴィータももしもの話はこれ以上したくなかったのでなのはに賛同した。

この世界はこの世界なのだ。それだけでいいじゃないかとなのはは自己完結した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わってはやてに視点を当ててみる。

はやては守護騎士やサーヴァント達がばらけていることに少し孤独感を感じていた。

そこに石田先生がやってきた。

 

「あ、石田先生、いらっしゃい!」

「わぁすごい人数ね。それにすごくいい場所…」

「色々ご縁がありまして。ま、先生座って座って! ゆっくりしていってください」

「ごめんね。少し顔出して差し入れを持ってくるつもりだったから…」

「そんな水臭い…。飲み食べしていってくださいよ」

「そう…?」

 

そこにヴィータがやってきた。

一緒にリインフォースもやってきた。

 

「石田先生!」

「ご無沙汰です、石田先生」

「ヴィータちゃんにリインフォースさんも元気そうね」

「こんにちは。来てくれたの」

「うん。シャマルさんに誘ってもらったから」

「ヴィータ。石田先生、すぐに帰るとか言うてるけどどないや?」

「えー? ゆっくりしてこうよ」

「ううん…まぁ大丈夫かな?」

 

それを聞いてはやて達は喜び、すぐにはやては守護騎士達や士郎、キャスター、アルクェイド、志貴に思念通話を飛ばして集合をかける。

それに全員はすぐにいくと連絡があった。

それでヴィータとリインフォースが石田先生の好きそうなものを取ってくるというので行かせた。

それからはやてと石田先生はこれまでの事について話し合っていた。

厄介な患者だったろうとか、ほかにも色々。

でも最終的に一番悪いのは病気だったという事になってお話は終了になった。

そしてヴィータとリインフォースが各所から様々な料理を運んできた。

続くようにシグナム達もやってきた。

 

「すみません、おまたせしました」

「石田先生、いらっしゃい」

「よく来てくれた。ま、楽しんでいってくれ」

「そうです!」

「料理おいしいから食べていってね。石田先生」

「なにか手伝いましょうか?」

 

シグナム、シャマル、士郎、キャスター、アルクェイド、志貴がやってきた。

 

「シグナムさんにシャマルさん。それに皆さん、お邪魔しています。ザフィーラ君もこんにちは」

 

それから八神家族に石田先生を加えた団欒な雰囲気になりはやても伝えることは伝えられたのでよかったとするらしい。

と、そんなところに酔っぱらいが乱入してきた。

 

「おー、いたいた。ヴォールケンリッター! ちょっと来て。ちょっといらっしゃーい!」

 

レティが完全に酔っ払ってこっちにやってきたのだ。

それにはやては驚きつい、「レティ提督…」とつぶやいてしまい、

 

「提督…?」

 

石田先生がそれに反応して顔にはてなマークを浮かべる。

それに焦ってシャマル達がどうどうとレティを落ち着かせている。

そしてリンディとフェイト、アリシアがやってきてレティをどこぞへと連れ去っていった。

 

「ヴォルケンリッター…?」

「あはは! 石田先生、酔っ払いの事は放っておいて飲みましょう。ね?」

 

なんとかそれでバレずに済んだようである。

 

 

◆◇―――――――――◇◆

 

 

それからフェイト達はレティをアレックス達に任せてようやく落ち着きを見せていた。

アルフも子犬フォルムになり地面にたれていた。

それで全員でゆっくりとお花見を楽しんでいる時にフェイトとアリシアが大事な話があるというのでリンディ、クロノ、エイミィは真剣に聞くことにした。

 

「アルフには言ったんですけど去年のクリスマス…闇の書事件の時、闇の書の中に閉じ込められた時、夢を見ていたんです。

家族の夢でした。リニスがいてプレシア母さんがいてアリシアがいました…」

「今はもう現実でもいるけどねー!」

「うん…!」

「そして夢の中の母さんは私に優しくてリニスは私の思い出のままでアリシアは可愛くて…」

「えへへ~」

 

それでそれを聞いていたアリシアは恥ずかしくなったのか笑みを浮かべて顔を赤くしていた。

 

「はやてが言ってました。闇の書が見せる夢はその人の心が一番柔らかくて脆い部分を捉えるって…。

だけど私は夢の中じゃなくてこの世界に、ここに帰ってきたいと思いました。

私はここにいてもいいですか…? アリシアとともに…」

「いてほしいと思っているわ…」

「いなくなられると困る…」

「好きなだけいたらいいと思うよ」

 

リンディ、クロノ、エイミィがそう答える。

フェイトは顔を明るくして、

 

「ありがとうございます。夢の中で私は一度ですがアリシアとサヨナラをしました。ありがとうとごめんねをちゃんと言えました。そしてまた会おうねと約束しました。

そしてその言葉は叶って私とアリシアは一緒になって姉妹になることができました。

アリシアのミスコピーじゃなくてちゃんとした妹として…自信を持って今なら言えます。

命を持って生まれた人間、フェイト・テスタロッサとして問いかけてもらった言葉にお返事をしたいと思います」

「うちの子になる? って、言葉に…?」

「はい。アリシアと一緒にこのうちの子になりたいです」

「…うん」

「よかった…」

「い、いや~あたしがここにいてよかったのかどうかはあれだけど…よかった。まぁよかった!」

「エイミィもいてくれなきゃやだよ?」

「うん。もう現状でフェイトとアリシアの姉みたいなものだからな」

「あはは…そう言ってもらえると嬉しいけどさ」

 

それでエイミィは嬉しい笑みを浮かべる。

 

「ということでフェイトとアリシアがここの子になるってことはあたしもハラオウン家入りだ」

「うん、そうね」

「よろしく頼む」

「―――ってことはサーヴァントの俺も家族入りってことか?」

 

そこで今までどこで聞いていたのかランサーが現れてそう聞いてきた。

 

「そうだね。ランサーも私の家族だもんね」

「お。いいこと言ってくれるね、マスター」

「いい兄貴分ができてよかったじゃない? クロノ君」

「まぁな…」

「アリシア、アルフ、ランサーともどもよろしくお願いします! 母さん、お兄ちゃん」

「よろしくお願いします! リンディお母さん! クロノお兄ちゃん!」

 

それにリンディとクロノは快くフェイト達を迎え入れる。

 

「それから…お姉ちゃん」

「え…?」

 

まさか自分にも回ってくるとは思っていなかったエイミィは間抜けな声を上げる。

 

「あ、あはははは…なんか照れるな。ってかあたしの将来の選択肢がどんどん狭くなるからあたしのことはできれば今までどおりで…」

「そう…?」

「エイミィがお姉ちゃんでもいいのに~」

「僕も別にクロノでいいから」

「じゃあお兄ちゃんは時々ね」

「時々、か」

「あれだね。お父さんのお墓参りと報告、改めて行ったほうがいいよね!」

「うん。さすがうちの使い魔だ。よく気が回る」

「だろう?」

「うん!」

「今日はいい日ね~」

 

アルフの提案にクロノは賛同しリンディがそう締めくくる。

 

「それじゃいっちょ一杯やるか? リンディよ」

「いいわね。付き合うわ。ランサーさん」

 

それでリンディとランサーが一杯お酒を飲み始めた。

そしてそれからなのはとシグナムが色々と会話したりしている。

シホはシホでアルトリアとネロと会話をしていた。

 

「ははは。奏者よ。お花見とは楽しいものだな。余はまた機会があったらしたいぞ」

「そうですね、ネロ。私もこういった会は過去に騎士達との宴以来のものです。実に楽しいです」

「アルトリアはその中でもあんまり笑わなかったっぽいけどね」

「はい。シホの言う通り王として凛とした佇まいでいなければ下の者たちに示しがつきませんでしたから。

…それに私は笑ったことはあまりありませんでしたから今の方が充実しています」

「そう…。ネロも楽しそうだし、よかったわね」

「はい」

「うむ。奏者よ。これからもよろしく頼むぞ。余はいつでも力になろう」

「私もです。シホ」

「うん。ありがとう、アルトリア、ネロ」

「騎士王に赤き皇帝よ。シホをこれからも支えてやってくれ。儂は遠くで見守っているとしよう」

「任せてください、宝石翁」

「うむ!」

 

それでシホ達は互いに笑みを浮かべていた。

そして時間は過ぎていって、エイミィのお花見終わりの言葉によってそれぞれ片付けを始めて行った。

その中ではやてはデバイスに関してやっぱり作るのはユニゾンデバイスがいいという話になっていた。

将来出会うであろう八神家の末っ子にみなは期待の眼差しをしていた。

 

それから全員は各自家に戻りなのは、フェイト、はやて、シホはそれぞれ夜の練習をしに出ていった。

夜桜を見ながら、

 

「シホちゃん、フェイトちゃん、はやてちゃん! これからも頑張っていこうね!」

「うん、なのは」

「そうやね、なのはちゃん」

「そうね、なのは」

 

なのはの掛け声で全員はこれからも頑張っていく事を決めるのだった。

 

 

 

 




ヤガミの影響は多少あると思います。
そしてフェイトとアリシアは二人共ハラオウン家入りしました。

それではご意見・ご感想・誤字脱字報告をお待ちしております。

では。
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