ISオリ主最強系二次創作   作:XYZ+

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前回のあらすじ:今に見ていろ倉持技研、買収だ!


第3話:クラス代表決定戦までの一コマ

「本当にやっちゃうなんて………」

「何を言っている。余はやると言った事は絶対に実行する有言実行の女だぞ。」

 

無意味(と言う訳ではないが)に胸を張るネロ・ウルク。

そしてもうどうにでもなーれ、とため息を吐き諦め顔の更識簪。

 

何しろ一夜明ければ倉持技研の筆頭株主はネロ・ウルクになり。

(その際名義を更識簪に変更しようとしたが、泣いて止められたので仕方なく止めた)

その次の日には倉持技研から人員がやって来た。

当然<打鉄・弐式>完成のためにである。

 

「何、人を増員しただけの事だ。」

 

とはネロの一言。

多額の報酬であちこちからヘッドハンティングを行い、人材をかき集めたらしい。

まさに金は力である。

 

この際、一番気の毒なのは倉持技研であろう。

ご愁傷様である。

 

そのような些細な事はともかく整備室の一角は今、技術者たちがよってたかって

<打鉄・弐式>の完成を急いでいる所である。

そんな中で簪は自分の専用機となるこの機体の細かな調整の為に顔を出す必要があり、

ネロはただの視察の為にここまで来たのである。

ぶっちゃけて言えばただの暇人である。

 

そしてここにいるのがもう一人。

 

「うるるん凄いんだね~。」

「当然に決まっているだろう。余の辞書に不可能と言う文字は存在しない!!」

 

更識簪の幼馴染であり従者でもある布仏本音こと

のほほんさん(命名:織斑一夏)である。

 

いつものように主である簪の所に押しかけ手伝いに行ったら、

自分のクラスメイトと親しげにしている様子の主がいて、その主の機体を

倉持技研から来た技術者連中があれやこれやと弄っていて、

その真相を聞いて3度ほどまとめてびっくりしていたりする。

 

「しかし、うるるんか………どこかに滞在してそうな名前だがそれもまたよかろう。」

「ねろろんってのもあったよー?後は~ねろねろとかー。」

「本音、もういいから………」

 

物怖じしない従者とは逆に申し訳なさそうな顔をする主。

まぁ、気安くあだ名をつけていい存在ではない。

とは言え、ネロ的にはそれくらい親しまれていた方がいいのだが。

 

「それでー、いつになったら完成するの~?」

「明日には最終調整を終わらせて、明後日には完成だな。」

 

えっ、マジっすか?と言う顔をして3人の方角を見る技術者たち。

咄嗟にネロの背中に隠れてしまう簪。

 

「当たり前だ愚か者ども、本来既に完成していて然るべきものであろう。

これも貴様らの身から出た錆と思え。」

 

胸を張ってそう宣言するネロ。

「無論、頑張りにはボーナスと言う形で答えるつもりだ。精々気張れ。」

とフォローを入れておくのも忘れない。

 

「きっとフォローになってないと思うな~」

「………うん。」

 

思わず突っ込んでしまう主従であった。

 

「ねー、うるるんは機体の調整とかいいの~?」

「余の機体はいつでも絶好調である!何の問題もないし、必要も感じん!!」

 

空気の流れを変えるために本音が発した質問とその回答。

それを聞いて何故?と思ったのは簪である。

 

「………何かあるの?」

「え~、おりむーとせっしーとうるるんが決闘するんだよ~、クラス代表の座を賭けてー。」

 

本音がそう言い、呆れた顔でネロが簪を見る。

 

「むしろ余は貴様の情報収集能力のなさに驚くぞ。日頃何してるのだ、貴様。」

「ごめんなさい………。」

 

全く知らなかったし興味もなかったので俯いてしまう。

もうちょっと周りにも気を配ろう、と少しだけ決意する。

 

「そう言えば、織斑一夏はどうしてる?

最近はこうやってる方が多くてあっちの方はまったく口も手も出しておらんが。」

「えーと、しののんが毎日剣道場に連行しているよ~。」

「分かっていた事ではあるが………頭が痛いな。」

 

余が困る訳ではないしそれでどうにかなるのがアイツだが、とネロ。

そんな事を言ってると彼女を呼ぶ男の声。

噂の男、織斑一夏である。

 

 

「何、余にISを教えてほしいだと?」

「聞いてくれよ………」

 

疲れ顔の一夏曰く。

・あの後、剣道場に連れていかれて「お前の剣の腕を見てやる!」と言われた。

・取りあえず一捻りしたら何度も勝負を挑まれた。

・わざと負けたら「手加減するのか!」と余計話がややこしくなった

・一昨日も昨日もその調子。

・間違いなく今日もその調子。何で逃げてきた。

 

「そう言う訳で、頼めるのはウルクぐらいしかいないんだよ………本当に頼む!」

 

頭を下げる一夏。

ネロの後ろから簪が顔を出す。

 

「………彼が、織斑一夏?」

「そだよーかんちゃん。おりむーだよ~。」

 

クラスメイトである本音の声が聞こえたので頭を上げる一夏。

この際だから、と互いの自己紹介が終わって。

 

「その、何て言うか………悪かった。」

「………別に貴方のせいじゃないからいい。

それに………機体は現在進行形で組み上がりかけてる。」

 

簪の機体の事情について聞かされて徐に頭を下げる一夏。

別に気にしていないと言う簪。

そんな二人を見て何かを思いついたようにPON、と手を打ったのはネロである。

 

「今日は無理だが明日からなら構わん。」

「本当かよ!」

『日本代表候補のこの私が………教官をするわ。』

 

えっ!?私そんな事言ってない!!と言う顔をする簪。

もー、それダメだようるるんー。と袖を振って抗議する本音。

いや俺もちょっとそれはと引き気味の一夏。

 

「何を言っている、どうせISの基本動作からの実践的な講習になるのだ。

ちょうど最終調整の必要な機体を持ってる奴がいるのだ、便乗させて貰えばいい。

倉持としても予定より早く男性操縦者のデータが取れるのだから問題あるまい。

敢えて言えば、調整しながらの訓練になるから多少手すきの時間ができる事くらいか。」

 

どうする?と一夏に尋ねるネロ。

彼女の予想通り、それで構わないと告げる一夏。

 

「………困る、勝手に決めないで………」

 

一夏から離れた位置までネロを引っ張って抗議の声を上げる簪。

 

「本来ならば余が教えるのが筋ではあるが、余は余で色々と忙しいのだ。」

「………だからって、そういうのは………その、困る。」

 

どちらかと言えば人見知りの激しい彼女にはハードルは大変高く。

ましてや相手は男性である。二重苦とも言おうか。

 

「さっきも言ったが本格的に教導を始めるのは明日からで構わん。

今日の所は貴様の従者も交えて交友を温めればよかろう。それで無理だと思うなら

余の所に言いに来い。アレは少なくとも悪い男ではないぞ?」

「そういう問題じゃなくて………。」

 

そう小声で抗議する簪をスルーするように一夏の方に向き合う。

 

「明日からとは言ったが、今日からできる事を貴様らにくれてやろう。」

 

それだけ言うと<こんなこともあろうかと>ISの拡張領域にしまい込んでいた

人形を3つほど取り出して3人に渡す。

 

「わー、何それ~?」

「………人形?」

「ISを着た人形、だよな?」

 

それぞれ渡された人形を見て三様の声を上げる。

なお、簪は抗議を諦めた模様。

 

「ISとはイメージで動く兵器だ。無論、全てをイメージで操作するわけではないが

自分の思うように機体を動かすために一番必要なのは想像力だ。

単独で空を飛ぶことができない人間が、空を飛ぶ自身をどう想像するか?

その簡単な答えがそれだ。」

 

3人、その声に合わせてそれぞれの人形を見る。

 

「人形を空に放り投げるのか?」

「戯け。それは<飛ばされている>のだ。<飛ぶ>とは違う。」

 

一夏のすっとぼけた答えを斬り捨てるネロ。

 

「………どう飛ぶかのシミュレート?」

「そうだ。それを動かして空を飛べば身体がどのように動くかをイメージしろ。

ただの移動と戦闘では全く軌道が違ったりするが、その辺りは簪の方が解説すればいい。

貴様も日本代表候補だ、それくらいの指導はできるだろう。」

 

う、うんと自信なさげにネロに頷く簪。

 

「本音は………まぁ、好きにやれ。」

「うるるん投げやり~。」

「それだけ貴様に期待していることの証左と思え。」

 

それだけ言い終わると少しやる事が出来たのでな、と場を外す。

 

後は3人で上手くやるだろう。

学習意欲の高い織斑一夏は物覚えが大変いいし、呑み込みも早い。

コミュニケーション能力にしても多少鈍感で余計な事いいの面はあるが、

天然の女殺しなのも事実。恐らく明日明後日くらいには新しいフラグが

出来てるだろうと推測できる。

 

更識簪にしても、真面目に一夏が取り組むならば相手が初対面の男性であっても

きちんと指導できるはずだ。潤滑油の役目として本音もいるのだから。

多少負担はかかるだろうがその辺は後でフォローしてやればいいだろう。

 

ただ、整備室の片隅で学生が3人揃って人形遊びをしているようにしか見えないのは

仕方のない事だろう。

 

 

「………さて、ここいらでよかろう?」

「あらら、気が付かれちゃってたかしら?」

「余が気が付いていることを知っていて隠れてる貴様もいい度胸だ。」

 

整備室から離れた人気の少ない場所。

二人の女が対峙していた。

 

一人はネロ・ウルク。

もう一人は彼女を阻むかのように立つ。

その顔は更識簪に酷似しているが微妙に違う。

更に言えば、その雰囲気も違うし学年も違う。

 

「初めましてだな、生徒会長・更識楯無。」

「こちらこそ初めまして、ネロ・ウルクさん?」

 

お互い笑顔ではあるが、双方ともにその目は笑っていない。

二人にとってこれは戦いなのだ!

 

「簪ちゃんが色々とお世話になったみたいで。」

「余のルームメイトである以上、それなりに面倒は見てやらんとな。」

 

貴様とは違うのだ貴様とは、と胸を張るネロ。

 

「そうね、本当ならば姉である私が世話を焼くべきなんでしょうけどね。」

「あの女にそれを受け入れる度量はあるまいよ。分かってるのだろう?」

 

元々の性格に加え、姉への劣等感が意固地なまでの拒絶へと変化していた

簪には土台無理な話である。

それは楯無自身も理解していることで。

 

「まぁ正直な話、他人の家庭問題に首を突っ込むつもりはさらさらない。

貴様とあの女、どちらもが歩み寄らなければならん話だ。精々頑張るといい。」

「冷たいのねー? そんな貴方が簪ちゃんに手を貸した理由は何かしら?」

 

結局の所、そこだ。

ネロ・ウルクに更識簪を助ける理由はどこにも存在しない。

わざわざ倉持技研の筆頭株主になり、大規模なヘッドハンティングを行い

<打鉄・弐式>を完成させてやる理由がないのだ。

それも、その日初めて会った人間にである。

 

「あの女にも言ったが、金持ちゆえの気紛れだ。それでは不満か?」

「えぇ、大いに。」

 

相手は確かに大資産家であり大富豪。それも<超>の付くほどの。

それでも限度と言う物があるのだ。

人を打算も何もなく助けるにはかけた金額が大きすぎる。

いや、打算ありでも大きすぎると言っていい。

 

「あの織斑一夏君にも色々ちょっかいをかけてるみたいだし、

そこら辺の事、おねーさん知りたかったりするんだけどねぇ?」

「貴様に答える義理が余には無いな。」

 

不敵な笑顔で尋ねる楯無に、鼻で笑い飛ばすように答えるネロ。

 

「さて、どうする更識楯無? 力ずくででも余に喋らせてみるか?

むしろそれ以上下らん事を喋るようなら力尽くででも黙らせてやるつもりだが。」

 

腕を組み、傲岸不遜な態度を崩さないネロ。

それを見てふぅ、と楯無はため息を吐く。

 

「こんな所でドンパチするわけにも行かないし、今日はここまでにしておきましょう。」

「余は一向に構わんが?」

 

何、設備の修理費は余が持つぞ?何なら新築にしてやろうか?

と何気にやる気まんまんのネロだったりする。

 

「正直な話をするとね、私自身と言うよりは上からの命令なの。

ま、現時点では世界唯一の男子操縦者と昔から懇意でなおかつ日本代表候補に近づき、

挙句の果てには日本のIS開発企業を買収しちゃうんだもん。

誰でも警戒する、って話よね。」

「下らん話だな。」

 

長々とした説明をバッサリと切り捨てるネロ。

貴方にとってはそうでしょうね、と楯無。

 

「私としてはどんな手段であれ簪ちゃんに構ってくれる貴方を敵にしたくはないのよ。

そうなると簪ちゃんに完全に嫌われちゃうし。」

「すでに嫌われてるのだ、これ以上評価が下には落ちんだろう。」

 

グサッとナイフが刺さったかのように胸を押さえて崩れ落ちそうになる楯無。

事実であるだけに何も言い返せない。

しかしそれでも言うべき事があるので体勢を立て直す。

 

「で、でもこれも言っておくわよ。

もし貴方が何らかの悪意を持ってあの子に近づいてたのなら………全力で潰すわ。

更識家の当主とかそんな理由じゃなくて、一人の姉としてね。」

 

決意を込めた表情でネロを見据える楯無。

覚えておこう、とだけ言ってその横を通り過ぎるネロ。

 

こうして二人の邂逅は終わったのである。

 

通り過ぎた後で。

 

「そうそう、今の音声と映像は全て余のISで記録してある。今晩は鑑賞会だな!」

「やめてっ!お願いだから本当にそれだけはやめて!!」

「何を言う、姉妹の仲を深めるために余自らがだな………」

「貴方今さっき『他人の家庭問題には首を突っ込まない』って言ったじゃない!?」

「余が尊敬する人も言っている。『それはそれ、これはこれ』だ!!」

 

結果的にどうなったのかはご想像にお任せしよう。

だた、ほんの少し妹の姉を見る目が変わったらしい。

本当に少しだけ。

 

 

‐そして時は少しだけ流れる。‐

 

 

「一体、どういうつもりだ!」

 

放課後の1-1の教室にて、篠ノ之箒とネロ・ウルクが向かい合っていた。

正確には自分の席にふんぞり返ったままのネロとその前に立つ箒と言う構図である。

なお、こうなった原因の一つである織斑一夏は既に訓練中。

正確には箒がネロの席へと移動し始めた時点で何をやるのか理解した一夏が箒を止めようと

したのだが。

 

「貴様に些事に構う暇はなかろう。そら、とっとと行ってこい。」

「いや、だけど………」

「織斑一夏、貴様がここにいても何もできん。ここはガールズトーク(物理)の場だ。」

「今さらっと恐ろしい事言ったぞ!?」

 

そう言う織斑一夏を犬を追い払うように追い払ってしまったのだ。

実際の所は本音に連れ出させたのだが。

 

彼の訓練自体は<打鉄・弐式>の最終調整諸々をこなしながらも順調に進んでいるらしい。

使う機体だが、ネロは彼の機体となる<白式>の完成も何気に急かしており、最終的には

それぞれの機体の調整を行いつつ訓練を行うと言う形になっている。

IS学園の訓練機を使わせようとすると時間がかかるし、その辺りはどうとでもなるにしろ

最終的には専用機を使う事になるのだから、機体の癖などが変わってきてしまう。

乗り換えをするくらいなら、最初から専用機を使わせた方がいい。

 

序に言えば、セシリア・オルコットの姿も目にするとか。

当然ながら訓練の為に出てきているのであり、そういう意味ではネロ・ウルクは

代表決定の為の試合の準備を何一つしていないとも言える。

 

「さて、どういうつもりと言われても余には何のことやらさっぱりだがな。」

「恍けるな、一夏の事だ!!」

 

バン、と机をたたいて詰め寄るかのような箒。

ふんぞり返ったまま箒を見据えるネロ。

周りのクラスメイト達はそんな様子を遠巻きに見ている状態である。

 

「私が教える、そう言ったはずだぞ!それを余計な真似を………!!」

「はっ、教える?剣道をか?」

 

こいつはとんだお笑いだとあからさまに鼻で笑い飛ばすネロ。

 

「アイツが教えてほしいと頼んだのはISの操縦だったはずだがな。

そして余がアイツの意見を聞いて判断したのだ、貴様では無理だとな。」

「そんな決定権はお前にはないだろう!」

 

怒鳴るような箒の声にも全く臆しない。

 

「では逆に聞くぞ篠ノ之箒。

貴様、アイツにどうやってISを教えるつもりだったのだ?

機体はどうやって都合するつもりだった?訓練機は申請すれば当日通る訳ではないぞ?

わずか一週間と言う短い時間で何度アイツにISを使わせるつもりでいた?」

「そ、それは………。」

 

言葉に詰まらせる箒。

それでも追及を緩めないネロ。

 

「そもそも貴様、本当にISを教えられるのか?」

「わ、私を馬鹿にしているのか………!?」

 

プルプルと震えだす箒。

今が責め時と判断したか、ネロの口元に笑みが浮かぶ。

 

「篠ノ之束の妹?それは良かろう。むしろその辺は余には興味のない話だ。

しかし、姉がISを開発したからと言って貴様がISを動かせる理由にはならん。

貴様が日本代表候補と同じレベルでISを動かせると言うのなら別だが?」

 

そら、何とか言って見ろと言わんばかりにネロは箒の方を見る。

 

「………ろ。」

 

怒りが一周回って頭が冷えたのか、箒が静かな声を出す。

 

「聞こえんぞ?」

「私と勝負しろ! 今、ここでだ!!」

 

そんな箒にネロは呆れた顔をしてしまう。

 

「どこぞの英国淑女か………貴様。」

「五月蠅いっ、どちらが正しいか私と勝負しろ!!お前こそ口だけ達者なだけだろう!!」

 

ネロ・ウルクの笑い声が教室に響き渡る。

腹の底からの大笑いと言うのはまさにこう言う笑いなのだ、と言わんばかりの笑い声。

「な、何がおかしい!!」と箒は言おうとして。

 

「余を相手によく吠えた小娘。」

 

彼女の声を聞き押し黙った。

その声の凄味に。

 

「これでも余は寛大な方ではあるが………身の程知らずに構い続けるほど寛大でもない。」

 

気が付けば、座ったまま既に自身のIS<王の財宝>を展開し終えたネロの姿。

血のような真紅のドレス、自らの財を現すかのような金色の鎧。

まさに帝王とも言うべきその姿。

 

「さて、吐いた唾は飲み込んでもらうぞ篠ノ之箒?」

「あ、あぁ………。」

 

その迫力、いや迸る殺気に飲み込まれるかのように後ろに下がる箒。

生身の人間がISに対抗することなど不可能。

彼女は、自らの人生の終わりを覚悟した。

 

「精々生き足掻いて見せろ篠ノ之箒? あるいは余に届くやも知れぬ。

今日が貴様の人生のクライマックスだ。」

 

その言葉と同時にず空間から無数の武器群が姿を………

 

「何をやっているかこの大馬鹿者。」

 

現れようとした所で担任である織斑千冬が加減なしの全力全開でネロをはたき倒したのである。

この辺りは不穏な空気が流れだした時点で職員室へ走ったクラスメイトのファインプレーである。

さもなくば割とひどい事になっていたに違いない。

 

「『私と勝負しろ、今、ここで!!』と言われたので受けて立ったまでだ。

誰からの挑戦でも余は24時間対応で受け付ける。」

「いいからまずはISを解除しろ。」

 

反省の色のないネロである。

とは言え、彼女は驚愕していた。

加減なしの織斑千冬の一撃が、シールドエネルギーをほんのわずか削っていたという事実に。

 

そして事情を聞いた織斑千冬はまず額を抑えた。

ため息を吐くのはかろうじて堪える。

 

「まぁ、織斑が誰を練習相手に選ぶかどうかは本人が決める事だ。

その辺りは当人同士で話し合え。」

「その結果が今の状況なのだがな。」

 

状況を作り出した当人が他人事のように言う。

ぎろり、と睨む千冬。

 

「売り言葉に買い言葉とは言え、時と場所を弁えろ貴様ら。

特にウルク。指定区域外でのISの起動については緊急時以外は校則ではなく

条約で禁止されている。貴様がそれを知らんとは言わさんぞ。」

「何を言っている、法とは破る為にあるのだろう?」

 

そもそもにして、法とは余の事だと臆面もなく言い切った所で

出席簿の一撃が彼女の頭部に食い込むことになる。

 

「そんなわけがあるか。」

 

の一言と共に。

 

「ともかく、喧嘩両成敗だ。二人揃って一週間の間、校舎の窓拭きをやれ。」

「そ、そんな待ってください!?」

 

私は一夏にISを教えると言う用事が、とごねる箒であったが。

そんなものを許す千冬ではなく。

 

「丁度よかったではないか? これで貴様がアイツを教える暇はなくなったぞ?」

「お前のせいだっ!!」

 

ネロに掴みかからんとする箒に出席簿の一撃が落ちた辺りで

いい加減gdgdになってきたのでこの話を終わるとしよう。

 

 

「ところでだ、余がポケットマネーで清掃業者を雇って窓拭きをするのは構わんのだろう?」

「いいわけがなかろう。自分の手でやれ、自分の手で。」




FAQ

Q:しののん?
A:まさかもっぴーと言う訳にも行かないだろうw

Q:キャラ崩壊してね?
A:トレースしきれてないのは認める(苦笑。

Q:実際、どうとでもなるの?
A:金は偉大(キリッ)

Q:作者は箒ちゃん嫌いなの?
A:嫌いではないけど擁護のしようがないでしょう(何。
あるいは好きだからこそ苛めたいと言う発想。

Q:オリ主さんを口だけ達者なトーシロ呼ばわりしてるけど、箒ちゃん話聞いてなかったの?
A:後で冷静になって思い返してみたらそんな話もあったなぁと思いだすに違いない。

Q:生身相手にISとか大人げなくね?
A:でも、原作でもヒロインたちは容赦なく生身の一夏さんにISで仕掛けて来るんだぜ………
後、問答無用とばかりに(峰打ちではない)刀でチェストー!してくるヒロインとか。
スパナで頭部強打して来るのほほんとした人とか。
下手したら死んでるやん!責任とれへんやろお前ら!!みたいな。

Q:ちなみに戦ってたらどうなってたの?
A;聞くだけ野暮でしょう、それ。
最初は剣道場辺りに舞台を移して生身戦闘の予定だったんだけど、
どうしてこうなったのかは俺にもよくわからない。
多分、マドーの仕業。あるいは乾巧ってやつのせい。

Q:条約で禁止されてるらしいけど、罰とかあるの?
A:仮にあったら原作メインヒロイン全員今頃祖国に強制帰国させられてるよ(何。
街中(プール)でIS使ってドンパチ始めるヒロインもいたんだし………。
あ、箒ちゃんはその辺全くないのか実は!?仮想空間内はセーフだろう、きっと。
単純に機体受領が遅かったと言うのもあるけど。

Q:喧嘩両成敗なの?
A:売ったのは箒、買ったのはネロだから。

Q:一夏君、凄い気まずくね?
A:主人公頑張れ。

Q:結局、箒さんは何がダメだったの?
A:ネロに文句を言わずに簪さんに文句を言うべきだった。サシで。
彼女の事だからきっと押し切られて箒さんは再び指導役に帰り咲けたはず。
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