ISオリ主最強系二次創作   作:XYZ+

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前回のあらすじ:クラス代表は織斑一夏に決定したぞ!


5/26:旧5話、6話を結合・改訂。


第5話:とある部活の二者面談、あるいは中華的熱血転校生

日本サブカルチャー研究会。

研究会と名が付くものの、IS学園の部活動として今年立ち上げられた部であり、

現時点での部員は部長を兼任した設立者が1名。

その内容はその名の通り日本のサブカルチャーについての研究―ぶっちゃけて言えば

アニメ見たり特撮見たりTRPGしたりコンシューマーゲームをしたりする―である。

 

文芸部と言う名の漫画を描くところがあったりする以上、部員の数が全く無いと言うのが

不審かも知れないが設立したのは我らがネロ・ウルクである。

そして彼女が部室を手に入れた以上、やる事は一つ!

 

「お、落ち着かない………。」

「貴様はいい加減慣れるべきであろう、織斑一夏。」

 

自室にも優るとも劣らない豪奢な内装に冷暖房完備、壁一面の超大型TV、さらには

各種ゲームハードが取り揃えられ当然のことながらネット回線も繋がっていると言う

超豪華仕様である。勿論自費。

 

「大体、余の家にも来ておいて慣れんとは何事か。」

「来たと言うか連れてこられたんだろ!」

 

半ば強制的に!と叫ぶ一夏。

とある夏休みに「キャンプに行くぞ!」と掻っ攫う形で自宅まで連れて来たという事がある。

キャンプと言ってもトレーニング的な意味でのキャンプだったりしたが。

 

「砂漠マラソンは地獄だった………。」

「と言うか、そう言う話をしに来たのではないのであろう?」

 

そう言いながら、ネロは作った紅茶を出す。

感謝の言葉と共に受け取る一夏。

 

「正直な話いろいろ疲れててさ………少し休憩させてくれ。」

「全く、クラス代表がそれでは先が思いやられるな。力をつけろ力を。」

 

勘弁してくれよと机にぐてっと倒れ込む一夏。

 

「しかし貴様、何をそんなに疲れている? 綺麗どころの女性に囲まれてウハウハであろうに。」

 

特に余のような美少女と二人きりと言うシチュまで体験しているのだぞ?と胸をはるネロ。

はぁ、とため息を吐く織斑一夏。

相当疲れているらしい。

 

「周りが女性ばっかりってのがこんなに辛いとは思わなかったんだよ。」

「男の憧れ、ハーレムだぞ? 何を辛いと思う必要がある?」

「弾みたいな事言うのは止めてくれよ………。」

 

折角来たのだ、少しは余に付き合えとゲーム機を一台引っ張り出すとコントローラーを投げ渡し、

電源を入れる。

内容はスライムのようなぷよぷよした奴を消していくパズルゲームである。

しばらく両者無言………と言う訳ではないが、和やかな対戦時間が流れる。

 

「これが<ドカPON>的なゲームなら修羅場だったな。」

「止めろよ! 友情壊れるだろっ!?」

「あるいは貧乏神を押し付け合うアレとかな!」

「やっぱり喧嘩になるだろ、それ!?」

 

そんな暖かな会話もありつつ。

 

「しかし、最近貴様の人間関係が楽しい事になってるな?」

「楽しくねぇ!?」

 

変な事を言われて思わずコントロールをミスった織斑一夏。

せっかく作った連鎖への道しるべがこれでパーである。

ご丁寧に連鎖するのにお邪魔なぷよぷよした奴が積み上げられるおまけつき。

 

「何を言ってる、ISの開発者の妹に英国と日本の代表候補、それに余と言うレアキャラまで

いるのだぞ? まさに青春真っ盛りではないか?」

「なぁ、大体はお前のせいだと思うんだが気のせいか?」

「事実だ。」

「おいっ!?」

 

ふっ、隙ありだと宣言したネロによって怒涛の108連鎖が叩きこまれる。

無論これに抗う術を一夏は持っておらず、敗北を喫する事となった。

 

「悪くはないだろう? 同年代の綺麗な女に囲まれていい気にならない男はロリコンか

年上専門か、ホモかショタかそれ以上の趣味を持つナニカ位なものだ。」

「それにしたって限度があるだろ、限度が………。」

 

毎日、食堂では箒とオルコット、そして簪による壮絶?な席取り合戦が発生し、

ISを用いた実技においてはクラスの都合上、簪はいないものの

何かと箒とオルコットが張り合い、

放課後の訓練に置いてもやはりオルコットと簪、あるいはISを使える時だけ箒も火花を散らす。

傍から見ればリア充爆死しろと言った光景なのだが。

 

「正直、何でこんなに仲が悪いのかが分かんねぇ。。」

「その癖に妙に息が合ったりするのだろう?」

「そうなんだよなぁ………」

 

はぁ、と再びため息を吐く一夏にはその辺が分からない。

その辺が朴念仁だ何だと言われる理由なのだが。

 

「余はその理由を知っているぞ?」

「マジかよ!?」

「………だが教えぬ。」

 

何でだよ!?と詰め寄る事こそ無い物の教えてくれてもいいだろ、と言う一夏。

 

「理由は3つある。

一つ、簡単に教えては余が面白くない。

一つ、教えても貴様が自覚しなければ何の意味もない。

一つ………」

 

指折り数えながらそう言っていたネロだが途中で止める。

訝しげな顔をする一夏。

 

「最後の一つは何だよ一体?」

 

その質問にニヤリと笑みを浮かべたネロ。

どこか見覚えのある、と言うか試合中に浮かべたのと同質の笑みに少し引いてしまう一夏。

 

「何、ここでそれを口に出したが最後この部室がひどい事になりそうだからな。」

 

彼女の目線は部室の入り口に向けられている。

なんとなく嫌な予感がしてそっとそっち側を見てみると。

 

「………」

「………」

「………」

 

ドアをほんの少しだけそっと開けてこちらを見てる3人と目が合った。

今、とっても合わせたくなかった3人と。

背筋にゾッとした物が走ったのは決しておかしなことではないはずだ。

 

「な、なぁ………?」

「余が知る限り、このゲームを始めたくらいからいたぞ?」

 

恐る恐ると言った具合で尋ねた一夏に答えた台詞とドアが音を立てて開けられたのは全く同時。

後の混乱はご想像にお任せしよう。

 

 

「よし、折角プレイヤーが5人もいるのだ、<ドカPON>をやるぞ!!

何心配するな、ちゃんと6人まで遊べるような奴を作ってある!!」

「だから止めろよ!? 余計に話がややこしくなるだろ!!」

 

「むしろ、作ったんだ………。」と乱入した3人の中でこの手の話に一番詳しい眼鏡っ子は

思ったそうである。

 

 

そして時は流れ。

 

 

入学式も既に数週間前の事。

それだけ日も経てばクラス唯一の男子とて周りに馴染む。

正確には、周りがそこまで意識しなくなっただけの話でもあるのだが。

そんなわけで織斑一夏もクラスメイトと普通に会話をする位の関係は構築していたのである。

 

「転校生か………。」

 

季節はまだ4月。

いっそ入学時期が少し遅れたと言っても問題のない時期ではある。

それに、IS学園はその特性上転入が大変厳しい。

成績優秀であること以前に国からの推薦が必要なのである。

逆に言えば、国の推薦さえあれば成績の上下はさほど関係ないとも言うが。

 

そして、国の推薦が受けられる程の存在と言えば自ずと限られてくる。

 

「中国の代表候補生なんだって。」

「ふーん。」

 

クラスメイトからの話に相槌を打つ。

中国と言えば中学校の頃の幼馴染を思い出す。

元気の塊のような少女だったが元気だろうか?元気に違いない。

むしろ、元気じゃない彼女の姿が想像できない。

 

「あら、私の存在を今更ながら………」

「傍目から見れば素人に負けた代表候補を危ぶむ必要はないと余は思うがな。」

 

いつもの決めポーズで何かを言おうとした所で、自分の席でふんぞり返ったままのネロ・ウルクに

邪魔をされムッとした顔をするセシリア・オルコット。

 

「ウルクさん、喧嘩でしたら幾らでも買いますわよ?」

「ほう、荷物に潰されて圧死するぐらいにくれてやろうではないか。

幸いにして余は未だに貴様との格の違いとやらを見せておらんからな。」

 

セシリアの殺気を込めたかのような目線もそよ風のように受け流し、

ふてぶてしい笑みを見せるネロ。

その態度が余計にセシリアの不快指数を上昇させる。

 

「二人ともその辺にしておけよ、な?」

「一夏さんが仰るのでしたら………。」

「ふん。」

 

それを見かねた一夏が仲裁に入り、二人が(と言うよりはセシリアが)矛を収める。

よくあるこのクラスの光景でもある。

 

「このクラスに転入するわけではないのだろう?」

「編入先は2組だそうだ。そうなってくると気の毒なのは3組だな。」

 

私を忘れるなと言わんばかりの咳払いと共にそう言い、気にする必要もあるまいと

一夏に告げるのは篠ノ之箒。

補足するように詳しい情報を告げるネロ。

 

「3組?」

「国家代表も国家代表候補もいなければ専用機持ちもいない、と言うのはもはや苛めだな。

特にクラス対抗戦などと言う物があっては尚更だ。」

 

一夏の問いに答えるネロ。

言ってしまえば素人に毛が生えたようなレベルがいるかいないかと言ったクラスである。

クラス対抗戦に出場することになるクラス代表と言っても団栗の背比べのような物だ。

それも極めてレベルの低い。

 

「普通、1年で国家代表と言う肩書自体がありえませんわ………。」

 

そんなセシリアの呟きはスルー。

 

「それは2組もだろ?」

「戯け。代表候補が転入してきて直ぐのイベントがクラス対抗戦。

ならば交代してでもクラス代表になって出て来るに決まっているだろう。」

 

ある意味能天気な一夏の発言をネロは一蹴する。

こう言う所で実績を積んでいくことも代表候補生としての勤めである。

あれ、じゃあセシリアって色々不味い事になってるんじゃと一夏が考え始めた所で。

 

「その通りよ。ついでに言えば専用機持ち。そう簡単に優勝させるつもりはないわよ。」

 

一夏にとっては聞き覚えのある声。

どこか格好つけたように腕を組み、片膝を立ててドアにもたれていた少女。

 

「鈴? 鈴じゃないか?」

「ご丁寧に宣戦布告にまで来るとはな、ファンファン。」

「ファンファン言うなっ!!」

 

シリアスな雰囲気一点、うがーと吠える鈴と呼ばれた少女。

 

「何、リンリンは許さんと言うから余が特別に付けてやったのだぞ? 何が不満だと言うのだ。」

「全部よ全部!私には凰鈴音って名前があるのよ、名前が!!」

 

あー、だからファンファン(あるいはリンリン)ね。

事情を知らない生徒もようやく理由を把握したと言う。

 

「納得しない、そこっ!」

 

そんな生徒達にも鈴は容赦はしない。

出だしのキャラ作りが全部台無しである。

 

「一夏! 一体彼女は何者だ!?」

「そうですわ、説明を要求しますわ!!」

「ふ、二人とも落ち着けって!?」

 

その傍で修羅場が起きかけたのだが、タイミングよく担任教師が登場することで

事なきを得たと言う。

 

「お、覚えてなさいよ一夏、それにネロ!!」

「いいからとっとと自分のクラスに戻れ。」

 

 

そして昼休憩の時間。

 

 

「転校生?」

「余が言うべき台詞ではないが、もう少し周りに気を配れ貴様は。」

 

ご、ごめん。

そう謝る更識簪を見てため息を吐く俺、ネロ・ウルク。

先に食堂へ行ってやってくる御一行様の為に席を取っておくのは当番制である。

むろん、箒・オルコット・簪の。

正確には織斑一夏と自分たちが座る場所を確保しておくと言うべきか。

この辺りは抜け駆け禁止と言うか淑女協定と言うかよく分からない話し合いがあったようである。

知らぬは織斑一夏ばかりなり。

 

そんな事をしなくても俺が座る辺りは誰も近づかないのだが。

嫌われているのだろうか?

そう言う話を簪にしたら「近づきがたい」と言うコメントを頂いた。

これでもだいぶフレンドリーに接してるつもりなんだが。

 

それはさておき。

俺の周りの席が常に空いてるので、最終的にそこに一同が集結することになるのである。

 

「うるるんもおりむーと同じで転校生さんと知り合いなのー?」

 

そんな我々に付いてきたのが布仏本音。

 

「知り合いと言う部類ではあるな。」

 

約1年ほどしか面識がないと言うのが実際の所なのだが。

それでも連休などの時に一夏の所に殴り込みをかけた時にかち合ったり、

長期休暇の時に一夏を連れ出そうとした時に無理やりついて来たり。

密度だけならそれなりの物になってる気がしないでもない。

 

「まぁ、向こうは余をどう見ていたかは気にもしてないがな。」

「しないんだ………。」

「だよねー。」

 

呟くようなツッコミと納得の声を上げる主従。

そうこうしている内に、織斑一夏御一行様がやって来たらしい。

4人に加え、クラスメイトまで付いてくるのだからまさに<御一行様>と言う奴だ。

今日はそれに加えて鈴が一緒と言う状態である。

 

「ほら、貴様の席はここだ。」

「何でアンタが仕切ってるのよ?」

「余のような上に立つ者が仕切らずして、誰がこう言う場を仕切ると言うのだ?」

 

そんな感じで鈴に俺の横の席を指す。

深いため息とともに席に座る鈴。

見れば注文したのはラーメン。

ちなみに、箒はきつねうどん、セシリアは洋食セット、一夏と簪主従は日替わりランチで

俺は焼きそば+炒飯(いずれも大盛り)である。

 

「アンタ相変わらずよく食べるわねぇ。」

 

どこに入ってるのよどこに、と俺の注文していた品を見てそう言う鈴。

周りのクラスメイト達も頷いている。

 

「貴様には縁のない場所であることは確かだな。」

「ねぇ、喧嘩売ってるの? 喧嘩売ってるのよね?」

 

ふふんと体の一部分‐ぶっちゃけ鈴のささやかな胸‐を見ながらそう言う俺。

いつでも買ってやるわよと唸り声を上げる鈴。

仮に一夏が同じ台詞を吐いていたら、血の雨が降り注ぐ事態になっていただろう。

 

その横で周りと自分の胸を見比べてため息を吐く簪がいて。

………いや簪よ、貴様は十分に胸のある方だ。

箒と比べれば勝負にならないが。

 

俺?胸を張れるくらいにはある。

それでいいだろう?

 

「まぁそれよりだ。わざわざこうしてこういう場にいるのだ。

知らない者同士自己紹介の一つでもやっておけ。」

 

と言う事で一夏による鈴の紹介から始まる自己紹介大会が始まったのである。

 

「うるるん面倒見いいよねー。」

「ふふん、もっと褒めていいぞ。」

 

やんややんやのやり取りを横目に蕎麦を啜りつつ、炒飯をかきこむ。

飯を食べ終わる頃には一通り話も終わっていたのだが………。

 

「どうしよう………。」

「ああなると止まらないからなぁ、鈴の奴。」

 

肩を落とした簪にため息を吐く一夏。

 

「しかし、模擬戦は許可が必要のはずではなかったか?」

「専用機同士の対決ですし、場所が取れれば直ぐに………とは行きませんけど

今日中の許可は下りると思いますわ。」

 

そう言う箒とオルコット。

ちなみに鈴は既に去っている。

 

簪と鈴が一夏の講師役を賭けての模擬戦をする事になっていたのである。

一夏に喋らせずに簪に話を持って行く辺りどこかのサムライ娘とは大違いである。

まぁ、面白そうだから俺も黙ってたしな!

 

「あの女のISがクラス対抗戦前に見れるのだ。

貴様にとっても一夏にとっても損ではなかろうよ。」

「それは、そうだけど………。」

 

何故かジト目で俺を見る簪。

飯食ってる暇があるなら止めに入ってほしかったと言う目だ。

 

「りんりんとかんちゃんがー、丁々発止のやり取りしてる時ずっと食べてたもんねー?」

「致命的な事態にもなっていなかったしな。一々余が出る必要もあるまい。」

 

それはそうだけど納得できないと言う面をする一同。

傍目から見ればひたすら飯を貪り食ってただけだしな。

 

ああそれと本音よ。リンリンはやめておけ。かなり相当気にしてる言葉だからな。

と釘を刺した辺りで休憩時間の終わりが近づいたのである。




FAQ:
Q:オルコットさんちょろいの?
A:ちょろいです。

Q:壮絶なの?
A:箒とオルコットがにらみ合って、声高々に主張はしないけど隙あれば
簪が狙ってるみたいな感じ?

Q:熱血?
A:熱血とはちと違う気もする。
まぁ、元ネタも熱血と言われれば首を傾げるわけだし。

Q:3組ってそこまで絶望的なの?
A:実は専用機持ちがいないだけで、国家代表候補はいるのかも知れない。
代表候補=専用機持ちじゃないからワンチャンはある。
ただ、やっぱり量産機よりは専用機だろう………って言うね。
そりゃザクでガンダム落とすのはロマンですけども。

Q:模擬戦の許可?
A:勝手にドンパチするわけにはいかないでしょう。
そもそも放課後にどこまでその手の訓練ができるかと言う話はあるんですよねぇ。
学年行事とかでしかドンパチしません何てことはないでしょうしw

1巻では普通に一夏が箒とセシリアに追いかけ回されてたりしますけど、
特に問題はないみたいだし。
かと思うと、ラウラの時は注意が入ったり千冬が介入したりしてる訳で。
いやまぁ限度はあるのは分かりますし、ラウラの場合は割と殺しに来てるわけですし。
比べるのが間違いと言うのはあるんですけども。

まぁ、それを抜きにしてもアリーナとか機体の整備を考えると予め「模擬戦するよ!」って
申告はしておかないと思った次第。
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