五等分と欲望   作:M・O

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そろそろ、バースも出したいところ……でもまだ、そのときじゃないんですよね……
それに、他のコンボも……大丈夫です!必ず出すので!
今さらですが、物語の進み具合によって、タグが追加されたりしますのでご理解の方、よろしくお願いします
それとpixivの方で五等分の花嫁とオーズのクロスオーバーの小説をしてる方が今回、最終回を迎えました。ここで言わせてもらいます。お疲れ様でした
今さらですが、最初はオーズではなく、フォーゼにする予定でした。学園もので仮面ライダーっていったらフォーゼなのでやろうと思っていました。しかし、自分は一番好きな仮面ライダーはオーズなのと、フォーゼよりオーズのことを知っていたのでオーズにしました。この方の小説を参考にさせてもらったりしています。本当にお疲れ様でした。自分ももっと頑張ります!
それでは、本編どうぞ!




前回の3つの出来事

1つ、アンクは二乃がコアメダルを持っていることを知る

2つ、アンクは二乃にオーズの正体などを話た

そして3つ、上杉がアンクから話をしていたときに紫のグリードの正体が五つ子の父親だといい始めた





現在オーズの使えるメダルは
タカ3、クジャク1
トラ1、チーター1
カマキリ1、バッタ1
サイ1、ゾウ1






第22話 陸上部と受け入れと解放作戦

ア「あいつらの父親がグリード?」

 

上「あぁ、そうだ」

俺たちは今、二乃と話た会話をアンクから聞いていたんだが、その中で俺はあいつらの父親が紫のグリードではないのかと思っている

 

上「お前には言ってなかったんだが……俺が初めて会ったとき、去り際に『これ以上、僕の子に近寄らないでくれ』と言われていたんだ」

そう、あいつの中の0点を取った犯人を探していたときだ。まぁ、全員犯人だったんだが……今はいい

 

ア「なるほどな……だが、違うな」

 

上「え?なんでだよ」

俺が実際に言われたことなんだぞ?そう思わないのか

俺は戸惑いながらもアンクの言葉を聞くことに

 

ア「そもそも、この世界を無にしようとコアメダルを集めてるんだ。そんなことしてどうするだ?」

言われてみれば……確かに

よくよく考えてみればそうだ。あいつらに渡しておいても意味がない。それにしても……こいつも、【この世界】って言うんだな……

俺は火野さんも言っていたことをアンクが言っていて、気になっていたがアンクはため息をつく

 

ア「とりあえず、今は紫のグリードの正体はそんなに気にしなくていいだろ。俺は寝る」

 

上「あ、あぁ……俺も寝るか……」

アンクは寝てしまったので、俺も寝ることにする

 

 

その頃、五つ子マンションにいる三人はと言うと……

 

四「終わったー!!」

 

一、三「天才!」

上杉が用意していた問題集を四葉が終わらせて、一花と三玖が褒めていた。満足そうな顔をしている四葉

 

四「えへへ……もう、一生分勉強したかも……

そう言えば、五月と二乃も問題集、ちゃんとやってるかな?」

 

一「うーん……どうだろ。でも、居場所はわかってるらしいよ」

 

三「大丈夫。きっと、すぐに戻ってくる」

ピコッ

五月と二乃の心配する四葉たちだったがそこに四葉の携帯にメールが届いた

 

四「あ、もしかして……ついに二人から連絡が……」

メールが届いてすぐに確認した四葉だったがすぐにテンションが下がる

 

四「ってごめん。陸上部の部長だった」

 

一「四葉、無理し…「あっ!もうお風呂入って寝ないと!じゃあ、お先〜」ちょっと……」

 

三「一花……」

 

一「わかってる。当事者同士で解決するのが、一番だと思っていたけど……そうも言ってられないみたいだね」

一花と三玖はこれ以上は放っておけないとなっている中で、四葉はメールを見ていた

 

江場部長

 

明日は朝6時にグラウンド集合!

 

四「勉強も運動も頑張るぞ!」

 

そして翌日。上杉家に戻る

 

上「五月。起きろ」

俺は今、朝になっているので五月を起こしている最中なんだが……

 

五「むぅ……もう少しだけ……」

この通り中々起きてくれない現状だ。しかし、今日は早めに出ないといけない。今日起きて、携帯にメールが届いていたのに気づいた俺は見てみると、そこには目を覚ますほどのことが書かれていた。その内容がこれだ

 

一花

 

四葉のことなんだけど、もう黙って見守るわけにもいけない状況になってきてるの。多分今日は朝練をやっていると思うからお願いしてもいいかな?

 

上(全く……困った問題児だ)

俺は「任せろ」とだけ送って今に至るわけだ。てか、まじで全然起きないなこいつ

 

上「今日は早めに出るから、もう起きろ」

 

五「いいじゃないですか……二乃……!」

二乃の名前を言った瞬間勢いよく起き上がった五月。恥ずかしかったのか、顔が赤くなってる

 

五「あ……あの……おはようございます」

 

上「あぁ、おはよう」

そのときの上杉は何か吹っ切れたような顔だった。その様子を見た五月は驚いていたが、安心した部分もあった

朝食も食べて、俺たちは学校に向かう

 

五「安心しました……私たちのせいで気が沈んでいるようでしたので」

 

上「そうだったか?」

 

五「そうでしたよ。もう、大丈夫なんですか?」

心配されていたのか……

まぁ、俺の心配より自分の心配をしてほしいところだ

 

上「俺は気にすんな。それより、試験勉強はどうなんだ?」

 

五「は、はい。あの問題集を終わらせていますよ」

なら、いいか

 

上「そうか。結構、一花と三玖も終わらせていると聞いている。残るは……」

あの二人なんだが……どうなんだろうか

 

五「に、二乃もやってるんですよね。なら安心です」

一応二乃の教室に行ってみた……だが二乃は来てなかった

 

上(学校に来ないほどの考える必要はないが……)

 

五「上杉君……二乃のところに直接行きましょう」

 

上「それはできない。信じて待とう」

アンクに言われたしな……

なら、俺ができることは言われたとおりにするだけだ

 

五「……そうですか……」

 

上「それより、もう一人の問題児のとこに行くぞ」

上杉たちが四葉のところにつくまでのこと……

 

部1「中野さん、ペース配分もできてきたよね。こんな短期間で天才だよ」

 

四「あはは……最近よく天才って言われるんですよ」

 

江「中野さん。来週はいよいよ、高校生駅伝本番だ!あなたがいなければ参加できなかった!走りの天才を頼りにしてるよ」

 

上「お前が天才なんてな」

上杉は江場が話ているところに到着しており、聞いていた

 

四「上杉さん……」

 

江「君は?」

 

上「あんたが部長か?期末試験があるのに大会に参加するなんて凄いな」

 

江「うん。大切な大会なの。試験なんて気にしてられないよ」

試験なんて……?

大会が大切なのかも知れないが、試験より大切なことにするとはな……

 

上「試験だって大切なことだろうが」

 

四「わー!大丈夫ですー!ちゃんとやってますよー!」

ここからヒートアップしそうになったときに四葉が声をかける。全く……

心配している五月が尋ねる

 

五「四葉、無理してませんか?」

 

四「うん。問題なし」

 

江「もういいかな?もう少し走っておきたいんだ」

こいつはなんとも思ってないな……

まぁ、こいつらの家庭教師なのを伝えれば早いのだが……そういうわけにもいかない

 

上「そうか。四葉が言ってるなら止めはしない」

 

五「う、上杉君?いいのですか?」

 

上「あぁ、だが……俺も一緒に走らせてもらう。それなら邪魔にならないだろ」

 

江「まぁ、勝手にすればいいよ」

ということで走ることになった俺

 

江「あと五周〜」

ふぅ……まだいけそうだな

本当にこういうことばかり起きていると思う。鍛えてよかったと。前の俺だったら今頃ヘトヘトだろうな

 

四「上杉さん、まだやるんですか?」

 

上「あぁ、全然大丈夫だ。次いくぞ

フランスのルイ14世が造営した宮殿は?」

 

四「ベルリンの宮殿!」

 

上「『走れメロス』の著者は?」

 

四「太宰龍之介!」

 

上「周期表四番目の元素は?」

 

四「すいへーりーべーベリウム!」

どうですか!と言わんばかりの四葉

 

上(全部微妙に間違ってるー!!)

だか、残念なことに全部間違ってるんだよな……だが、思ってた以上に覚えている!本気で両立させようとしていたんだな

そのとき、俺は横から突如、誰かに突き飛ばされて、壁にぶつかる

 

上「っ……誰……!」

俺を突き飛ばしたのは前逃したヤミーだった

 

上「またか……!!」

アンクから話は聞いていいない上杉。ヤミーを生み出したのは二乃だということを

 

四「う、上杉さん!」

 

江「何かな……あれ……」

流石に部長も怯えるか……

アンクが出てこれないこの状況。どうするか……

 

江「……みんな、走るよ!」

普通だったら怒ってるが……今はありがたい

 

部1「えっ……でも」

 

江「いいから!中野さんも!」

 

四「でも……」

全く……本当にお前は、お人好しすぎるぞ

心配そうにこちらを見る四葉。だが、こっちに来て怪我されてもしょうがない……逃がさなきゃな

 

上「四葉、俺はいい……早く行け!」

 

四「うっ……すみません!!」

何とか四葉たちを逃がせたが……そろそろか

いつもどおりだったら、そろそろ来るはずだ

 

ア「風太郎!」

ヒュッ   カシャ

 

上「毎回遅いな!」

そう言って俺はベルトをつけてメダルを入れる

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【タカ!クジャク!バッタ!】

俺はタジャスピナーで火炎弾を数発打つ。しかし、それを軽々と避けてパンチを数発打ち込まれる

 

上「お前に構ってる暇はない!」

俺はキックしてヤミーを怯ませて距離を取り、またタジャスピナーで火炎弾を数発打つ。今度は直接当たり、ヤミーからはメダルが数枚落ちる。すると、ヤミーは超音波攻撃してきたが、タジャスピナーでガードする

 

上「とどめだ!」

俺はタジャスピナーに自分が使っていたメダルを入れてオーズスキャナーをかざす

【タカ!クジャク!バッタ!銀!銀!銀!

ギガスキャン!】

 

上「オラァー……あっ」

俺はタジャスピナーから銀色のエネルギーをぶつけようとしたが、ヤミーはそのまま逃げていた。俺は変身を解除する

 

上「くそっ!また逃したか……」

それに四葉を説得できなかった……

その後、学校が終わっても四葉とは話ができなかった

 

上杉がヤミーと戦い終わった頃、四葉の方は陸上部の部室でミーティングをしていた

 

 

 

 

四葉視点

四(上杉さん……大丈夫かな……)

上杉さんのお陰で私は逃げられたんですけど……本当に逃げてよかったのかと今でも思ってしまう。上杉さん、本当にすみません

 

江「朝の乱入者はあったものの、今日はお疲れ様。だけど、みんなまだまだ伸びしろがあると感じたよ」

 

部1「中野さん。この後どっか行く?」

勉強しなきゃいけないしなぁ……さっきのこともあるから上杉さんに謝らなきゃ……

部長はすぐに上杉さんを囮にして逃げていたけど、私はそこはちょっと許せない……そのまま逃げた自分も許せないですけど

とりあえず勉強はしないとね!

 

四「ごめんなさい。勉強したいので……」

 

江「そこで……この土日で合宿を行う」

 

四「えっ」

合宿……?

それは流石に断らないと……

 

四「それはちょっと……」

 

部1「土日は休みだったと思うんですけど」

 

江「あのね一年生、そんな考えじゃ、大会二連覇はできないよ」

 

部1「す、すみません!」

 

部2「合宿って……どうするの?」

 

部3「急だよね」

 

部1「でも、なんか楽しそう」

 

部2「江場先輩もやる気だし」

 

部3「試験も赤点さえ取らなきゃいいもんね」

どうしよう……

どんどん断りずらくなっちゃう……

 

江「中野さん

あなたは走るために生まれてきたの

私があなたを立派なランナーにしてあげる」

そ、そんな……

私以外の部員全員が盛り上がってる中、私だけは断らなきゃと思ってたんだけど、部長に肩を掴まれてながら言われた部長の迫力に断れないまま、合宿に行くことになってしまった

 

江「よーし、頑張るぞー!」

 

全「おー!!」

 

四「お、おー……」

 

その夜

私は歯磨きしながら今日のことを上杉さんに謝罪のメールを送ろうと本当のことを送ろうとした……だけど、やめた

 

一「送らないの?」

 

四「うわぁっ!」

びっ、びっくりしたー

メールを送るのをやめようとしていたところに急に一花に話かけられて驚いてしまった。心臓止まるかと思ったよ……

 

四「一花〜、心臓に悪いよ」

 

一「ごめんね〜、私も歯磨きしにきたんだよ」

今の……一花に見られてないよね?

あんまり磨いてないけど、もうそろそろ寝なきゃ

 

四「そうなんだ。私はもううがいするね」

 

一「待って」

明日も早いから、私がうがいをしようとしたときに、一花にとめられる

 

一「もう!まだ歯ブラシ咥えてただけで全然磨かてないじゃん。ほら貸して。やってあげる」

 

四「いや、いいよ」

 

一「前はよくしてあげてたじゃん」

そうだけど……

 

四「私もう、子供じゃ「はい、あーん」もごご」

一花に答える暇なく、歯を磨かれる。それにしても、私がいつも使ってるのと違うような……

私が気づいたときには苦い味が広がっていて、思わず言葉に出てしまう

 

四「!に……苦〜」

 

一「私の歯磨き粉。これが大人の味なんだよ。四葉には早かったかな?」

なっ!

 

四「そんなことないよ!全然大丈夫!」

 

一「本当かな〜?四葉は体が大きくなっても変わらないんだから。ほら、無理してるから口内炎ができてるよ」

 

四「私無理なんて……」

 

一「こーら、喋べらない」

からかわれながらも、無理してないって言おうとしたら、一花が喋らせてくれない

 

一「どれだけ大きくなっても四葉は妹なんだから、お姉ちゃんを頼ってくれないかな」

一花……私、本当は

 

四「部活、辞めちゃダメかな……」

 

一「辞めてもいいんだよ」

今回のことで考えていたときに一花が頼ってほしいって言ってくれたからつい本心を話す私。そして、一花の言葉で私はハッ!と我にかえる

 

四「や、やっぱだめだよ!みんなに迷惑かけちゃう!」

それに、私は勉強と部活を両立できてるから大丈夫

 

四「両立できてるから大丈夫だよ。もぅー、一花がお姉さんぶるから変なこと言っちゃた。同い年なのに」

 

一「あはは。こんなパンツ入っているうちはまだまだお子様だよ」

うがいをしながら一花に大丈夫なことを伝えると、一花がニヤニヤしながら私のパンツを持っている

それに私は慌てる

 

四「わーっ!しまといって!上杉さんが来た時は見せないでね!」

 

一「はーい」

パンツのことは言わないでもらうように伝えて、私は洗面所から離れる

 

その一方で、残っている一花は携帯に【フータロー君】とかかれているの通話中の相手に話しかける

 

一「ちゃんと聞こえてた?」

 

上「あぁ、大丈夫だ」

 

一「よかった……明日、陸上部のとこに行こうと思う。君はどうする?」

 

上「行くに決まってるだろ。四葉を解放してやるぞ!」

ピッ

 

一「よし。私は私で頑張るからさ……」

明日四葉を解放するために陸上部のところに行くことにした一花と上杉、そして五月。そんな中で、一花は、今はここにいない人物に言う

 

一「そっちは任せたよ……三玖」

 

 

 

 

三玖視点

 

翌朝

 

三「わーすごーい、お兄さん、ありがと!」

 

店「は、はぁ…もう鍵を忘れないように気をつけてくださいね」

 

三「はーい」

ガチャ

私は二乃がいるホテルにいる。そして、二乃の部屋について中に入る。中に入るとソファーに座ってる二乃がいた

 

三「お邪魔します」

 

二「私にプライバシーはないのかしら」

 

三「お茶淹れるけど飲む?」

 

二「私の部屋なんだけど!?」

知ってる

部屋に入ってお茶を淹れようとしてる私に二乃は、驚いてから話す

 

二「一昨日は上杉、今日は三玖……少しは一人にさせなさいよ」

へぇー……フータローがね

でも、それだけじゃないのを私は知ってる

 

三「アンクは?」

 

二「!?なんであんたが知ってるのよ……」

 

三「その前にお茶」

でもこれどうやって使うのかな?

ガチャガチャガチャガチャガチャ

三玖が中々できてないことに腹立った二乃が呆れた顔をしながら言う

 

二「……あー、もう!鬱陶しい。私がやるわよ。紅茶でいいわね?」

それは嫌

甘そうだから遠慮しとく。していて言うなら緑茶がいい

 

三「緑茶がいい」

 

二「図々しいわね!」

それでも結局やってくれる二乃だった

二乃は紅茶、私は緑茶を入れた。その際に二乃は砂糖を入れてる。流石に多いと思う

 

三「そんなに入れると病気になる」

 

二「私の勝手でしょ。その日の気分によってカスタマイズできるのが紅茶の強みよ」

 

三「よくわかんない。甘そうだし」

甘いのは苦手

 

二「そんなおばあちゃんみたいなお茶を飲んでるあんたにはわかないわよ」

そんなことない

むしろこの渋みが緑茶のおいしいところ。そんなに甘いのとは全然違う

私は緑茶を飲みながら言う

 

三「この渋みがわからないなんてお子様」

 

二「誰がお子様よ……って、馬鹿らし……こんな時にあんたとまで喧嘩してらんないわ」

大人の対応……

 

二「さて、話を戻すわよ。なんであんだが、私がアンク君と会ってることを知ってたのかしら?」

紅茶を飲みながらさっきの話を聞いてくる二乃

私は一昨日のことを話す

 

 

 

 

 

一昨日、前のホテルに私は行ったんだ

 

 

三(二乃……どうかな?)

 

ア『おい』

二乃の様子を確認しようとしたら、私の背後にいるアンクが話かけてきた。思わず驚いたけど

 

三『!?あ、アンク……驚かさないで』

 

ア『そんなつもりはねぇ』

 

三『でも、なんでここに?』

 

ア『髪飾りのやつに会ってた』

そこでアンクが二乃の部屋にいったことを知った。でも、どうして会いに行ったのかがわからなかった

 

三『どうして?』

 

ア『……あいつにもあのことを話た』

 

三『!……そうなんだ」

二乃もアンクのこと、今のフータローのことを知ってる人だとわかったの。そしたらアンクが私にメダルを渡してきた

 

ア『後、これやる』

 

三『メダル……?どうして?』

 

ア『自販機に使え。そこで赤の缶を選べ。そいつがなんとかしてくれるだろ」

それだけ言ってアンクはいなくなったと同時に、二乃がホテルから飛び出すのを見たの。私はアンクの言われたとおりに自販機で赤の缶を選んだ。で開けると、ロボットみたいのになったの

 

三『えっ……これ、どうしたらいいの?』

ロボットみたいになってはいたけど何したらいいのかわかないまま、とりあえず二乃を追いかけようとしたらそのロボットが私の代わりに二乃を追いかけてくれて場所がわかった

 

 

 

 

 

三「……こういうこと」

 

二「はぁ〜……そうなのね。つまり、あんたは結構前から知っていたのね」

 

三「黙っててごめん」

 

二「別にいいわよ……誰にも一つや二つの隠し事はあるわよ……」

黙っていたことを謝った私。でも、二乃はすんなり許してくれた

 

二「そういえば……上杉がこんなこと言ってたみたいよ。五人で一緒にいてほしいって」

フータローが?

 

三「フータローがそんなことを……二乃は家に戻りたくないの?」

 

二「それを考えるためにここにいるのよ」

なるほど

でも答えはシンプルなんだよ

 

三「家族だからじゃダメ?」

 

二「!」

 

三「私たちは一人20点の五分の一人前だから

その問題。問三が違う。正解は長篠の戦い」

二乃に一緒にいる理由を簡単に伝えて、紙袋から見えていた問題集に指を指して言う

 

二「自分は勉強したって言いいのかしら?」

 

三「そうじゃない。元々好きだから戦国武将」

 

二「戦国武将って……あんなおじさんが?」

変って思われてるかも知れない

でも、フータローのお陰でちゃんと言えるようになった

 

三「うん。これが私の20点……そして……」

三玖は少し笑ってから、二乃が紅茶飲んでいた紅茶を飲み始めた

 

三「やっぱ甘すぎる……」

やっぱり二乃は入れすぎ

 

二「何やってんのよ……」

 

三「でも、二乃がいなければこの味を知ることができなかった。確かに昔は五人そっくりで諍いもなく、平穏だった。でも、それじゃあ一人一人が20点のままだよ

笑ったり、怒ったり、悲しんだり、一人一人違う経験をして、足りないところを補い合い、私たちは一人前になろう。だから違ってていいんだよ」

 

二「ふん……そこのお茶よこしなさい」

二乃は少し笑ってから私にお茶をくれと言われたからお茶を二乃に渡してそれを飲む

 

二「苦っ。こんなの飲もうとは思わなかったわ

でも、これでハッキリしたわ。やっぱり、紅茶の方が勝ってるてね」

ムッ……それは聞きずてならない

 

三「そんなことない。紅茶だって元は苦い」

ここでいつものどおりの喧嘩が始まり、そのときの二乃は笑みを浮かべていた

結局、紅茶と緑茶はどっちの方がいい葉を使ってるのかを調べたら発酵度合いの違いなだけで、どっちも同じ葉だった。それを知った二乃と三玖は笑い合う

 

二「面白いわ。今度みんなに教えてあげ……」

ここでハッ!と我にかえる二乃。そこで決心がついた

 

二「過去を忘れて、今を受け入れるべき……いい加減覚悟を決めるべきなのかもね」

なんのこと?

二乃がそう呟いて棚からあるものを取り出す。それを見た私は顔が青ざめた。何故なら、二乃が持っているのはハサミだったから

 

二「三玖」

急に名前を呼ばれて体が思わず震える

 

二「あんたも……覚悟しなさい」

そう言って近づいてくる二乃

 

三(誰か助けて……)

 

 

 

 

上杉視点

ブー

 

一「もしもし。どうしたの三玖。え?助けてほしい?」

俺たちは朝から陸上部のところにいる。距離は少し離れてはいるが。もうすぐで出発しようとしているところで一花の携帯が鳴った

 

上「何やってんだ……もう少しで陸上部のやつらが出発しようとしている」

試験前なのに勉強を疎かにするとはな……

 

五「あなたのことですから、また、突撃するのかと……」

普段、俺をどんな目で見てるんだか

俺だってただ考えなしに突っ込んだわけではない。昨日のことだってそうだ。あいつがどのくらい覚えているかを確認するためにしたことなんだから

しかし、今回は考えが何もない。どうするか……

 

五「どうしましょう……直接お願いしにいきますか?」

 

上「いや、それは無理だ」

理由は二つある

一つ、あの部長は話が通じん

二つ、四葉はまた無理をする、部長と話てるときに収めようとするということだ

前回のことを考えるとこうなるだろう

 

一「ごめん三玖。こっちも今は手が離せなくて」

三玖……そうか!

とっさに思いついたぞ

 

上「待て一花。良い作戦を思いついた

三玖をそのまま連れてきてくれ」

 

一「でも……」

 

上「これは四葉のためでもある。急いでくれ」

 

一「……わかった!少し待ってて」

 

五「あの……一体どうするつもりですか?」

俺は一花に三玖を連れてきてもらうことにした。なんでかわからないままの五月がいる。俺は五月に説明する

 

上「本当は四葉自身で断ってほしいが……そうは言ってられないな。だからお前たちにやってもらう……入れ替わり得意だろ?」

 

五「!」

この考えだったら三玖も助けられる。一石二鳥だ

五月は驚いきながらも自分が変装したときのことを話す

 

五「私は少し苦手です……前に一花の真似をしたときも心臓バクバクでしたし……」

あんときはまじで大変だったな

 

上「だから三玖だ。まずはどう四葉を連れだすから……!?まずい!出発したぞ!」

俺が作戦を説明してる間に陸上部のやつらは出発し始めていた。俺と五月は急いで追いかける

 

上「このままじゃ間に合わなねぇ……」

 

五「しかし、どうするんですか?」

仕方ない

今できる範囲でやるしかないな

 

上「五月。頼む」

 

五「えっ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あははは」

ふ、不安しかねぇ……

とっさに五月にやってもらうことにしたんだが……これは正直、不安だ。しかし、見た目は完璧だと思う

 

上「後は言葉づかいだけだ」

なんだが……

 

五「ぶ、部活をやめさていただきたく」

 

上「違う……もっとアホぽく」

 

五「無理です!こんな役目もう辞めたいです!」

 

上「それだ!それ!気持ちはわかるが四葉のためだ。頑張ってくれ」

今は五月に四葉の喋り方を練習してもらっている。中々できてなかったが、今やっと四葉ぽくなったところだ

 

上「さて、作戦の確認するぞ」

手短に言うと

①四葉を陸上部から引き離す

②引き離したら五月が陸上部のところにいく

③四葉の代わりに五月が退部することを言う

 

五「しかし、どうやって引き離すつもりですか?」

 

上「それも大丈夫だ……後は任した」

 

五「え?どういう……」

 

上「痴漢だ!!痴漢が出たぞー!!!」

 

五「!?まさか……」

俺は大声で叫んでから走り出す。それを見た陸上部たちはこちらを見ている

 

部1「え?痴漢?」

 

部2「あっ、今走ってる人じゃない?」

 

四「そこの人、止まりなさーい」

 

陸「中野さん!?」

よし!かかった!

今の内に頼むぞ……五月!俺が捕まる前に!

 

その頃

五月はなんて捨て身な作戦と思いながらも、自分のできることをやろうと思い、走った感を出して陸上部のところに向かっており、合宿に行けないことと部活を辞めたいことを言うが、それを聞いた江場は笑ってから言う

 

江「なんで別人が中野さんのフリしてるの?」

 

五「あれっ……」

 

 

そして上杉の方は……

 

四「捕まえましたー!!」

 

上「うっ」

飛び込んできた四葉に捕まっていた。しかし、かなり時間を稼げたとは思う

 

四「観念してください……あれ?この匂い……」

ここでも犬になるのかよ

 

上「俺だ、俺」

 

四「う、上杉さん……?どうして……どうして痴漢なんて……」

そうなるよなー!

こいつは黙されやすすぎるだろ

 

上「嘘だから!本当のことじゃないから!」

 

四「そうですか?じゃあ、なんで……」

何もわかっていない四葉に俺は説明することした

 

上「五月がお前の代わりに退部を申し込んでる」

 

四「五月が……」

それを聞いた四葉は急いで陸上部のところに戻ろうとする。俺はそれを止める

 

上「待て!今は戻るな!」

 

四「私はヘッチャラですから!」

こいつ……

お人好しにもほどがあるだろ。それに、昨日の会話を聞かせてもらったときに思ったが、四葉は本当のことを言えてない

 

上「どっちも大切なのはわかる。だが、俺はお前の本当の気持ちを聞きたいんだ」

 

四「私の……本当の……気持ち……」

 

上「っ…!?隠れろ!」

四葉が迷ってる間に陸上部の方の様子を見るが、何なら様子がおかしいことに気づいた俺は四葉の口を押さえつけて隠れる

 

五「わ、私は四葉ですよ。このリボンを見てください」

 

江「うん。似てるけど違うよ」

どうしてだ……

何故バレた……?バレるような行動をしていなかったはずだ。なのにどうして……

 

江「だって髪の長さ違うもん」

確かに

中間試験のときは成功したから大丈夫だと思っていたんだが……ダメだったか

上杉はあまり周りの人を見ていないため、成功すると思っていた

 

江「あんなにやる気のあった中野さんがそんなこと言うはずないもん。中野さんは五つ子って聞いたよ

あなたは姉妹の誰かなのかな?なんでこんなことするの?」

 

四「私のためにありがとうございました。でも、すみません。行きます!」

 

上「お、おい!待て!」

 

江「私たちの邪魔……しないでくれる?」

江場がそう言ったときに前のヤミーが現れた

 

上「なっ……」

なんで陸上部の部長が言ったときに……

ヤミーが現れた以上、四葉は絶対に行かせてはいけない

 

上「四葉!お前はここにいろ!」

 

四「う、上杉さんは?どうするんですか?」

 

上「五月を助けてくる!」

 

 

その頃

五月たちの方では

 

五「あ……あぁ……」

五月は腰が抜けて力が入らなかった

 

江「私たちの邪魔をするからだよ」

そしてヤミーが五月に攻撃しようとしたそのとき、突如、火炎弾が飛んできて、ヤミーに当たり、ヤミーは怯む

 

ア「チッ……まさか二体いるなんてな」

 

五「あ、アンクさん……」

五月を助けたのはアンクだった

 

ア「とっとと逃げろ」

 

五「それが……腰が抜けてしまいまして……」

 

江「君は誰かな?」

五月を逃がそうとしてるときに江場に話かけられて、江場を見る

 

ア「そんなのはどうでもいいだろ。お前が昨日のヤミーの生みの親だな?」

アンクが言っているのは昨日、上杉を突き飛ばしたヤミーは江場の生んだヤミーのことを言っている

 

江「うん。そうだよ」

 

ア「何故こんなことした?」

 

江「大会二連覇するためだよ。だから邪魔する人は容赦しない」

 

ア「ほぅ……だとよ」

アンクは後ろにいる人物に言う

 

上「そうか……とりあえず、今は五月を……」

 

ア「あぁ、わかってる」

俺は五月を抱えて四葉のところまで連れていく

 

五「えっ……上杉君!?」

 

上「我慢しろ」

抱えられた五月は顔が少し赤くなる。それに上杉は気づいてない。そして四葉のところに連れていった。そこで五月を下ろす。すぐに四葉は五月に駆け寄る

 

四「五月!大丈夫?」

 

五「えぇ……なんとか」

 

上「さて……ここからは四葉。お前の力が必要だ」

 

四「わ、私ですか?」

 

上「そうだ。お前がしっかり気持ちを伝えるんだ。本音で話し合えばわかってくれるさ。大丈夫だ。攻撃してきたら俺が守ってやる」

 

四「……わかりました」

上杉は真剣な顔で四葉に言う。それを聞いた四葉は覚悟を決めて、陸上部のところにいった

 

四「お待たせてしました」

 

部1「中野さん」

 

部「今度は本物ですよね……」

 

江「中野さんの才能を放っておくなんてできない。私と一緒に高校陸上の頂点を目指そう」

 

四「すみません」

江場の話を聞いていた四葉だったが、頭を下げて断る。それに動揺する江場

 

江「えっ……な、中野……さん?」

 

四「私は部活を辞めたいと思っていました」

 

江「どうして……」

 

四「私はずっと悩んでました。合宿に行くか行かないか。私の気持ち考えてもらずに決められて……でも、引き受けた以上、駅伝には出ます」

 

江「っ……わかったよ。中野さんは駅伝までってことで」

悔しそうな顔をしながら江場はそう言った。しかし、ヤミーはそんなことお構いなしに暴れ始めた

 

上「お前ら!早く逃げろ!」

 

四「う、上杉さんも一緒に」

 

上「言ったろ?守るって」

 

四「!……どうか無事でいてくださいね!」

そう言って四葉たちはその場を去る

全員がいなくなったところで俺はベルトをつける

 

ア「とっとと片付けろ」

そう言ってアンクはメダルを渡してきた

 

上「あぁ」

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【タカ!カマキリ!バッタ!」

俺はバッタレッグを変形させてヤミーのそばに近寄り、カマキリソードで切り込む。ヤミーは火花を散らしながらメダルが出てくる

 

ア「風太郎!後ろだ!」

 

上「なっ……」

後ろを見るとまったく同じヤミー……に見えて、少し模様が違うヤミーがいた。俺はヤミーの攻撃をギリギリで避ける

 

上「二体かよ……」

しかし、これよりももっとたくさんの数、グリードと戦かってきた上杉にとっては楽だった

ヤミーは超音波攻撃をしかけてきたが、バッタレッグで空に跳び、急降下キックをくらわせ、もう一体にカマキリソードで切り込む

 

ア「とどめをさせ!」

 

上「あぁ!」

【スキャニングチャージ!】

ヤミーが固まったところで俺はバッタレッグで跳んで、3つの輪をくぐりぬけてカマキリソードで切り込む

 

上「オラァー!」

しかし、一体のヤミーはギリギリで避けて去っていった。もう一体のヤミーは爆発した。俺は変身を解除すると同時に疑問が浮かぶ

 

上「そういえば……一花のやつまだ戻ってきてないな……」

少し心配だな……

かなり時間が経っている。俺も向かいたところなんだが、場所知らないんだよな

そのときだった

 

一「フータロー君!」

遠くから俺の名前を呼ぶ人がいる。俺を名前で呼ぶのは二人……そして君づけするのは一花だ

 

上「一花!随分遅かっ……」

 

一「フータロー君!大変なの!」

急にどうしたんだ……

一花の様子がおかしい。すごく慌ててるようだ……

俺は一花を落ち着かせることから始める

 

上「ど、どうしたんだ?一回落ち着け」

 

一「で、でも……二乃と三玖が……」

二人がどうしたんだ?

一花の様子からしてただこどではなさそうだ

 

上「二乃と三玖が……なんだ?」

 

一「二人が……怪物に捕われちゃたの!!」

は?嘘だろ……

 

上「なんだって……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回の五等分と欲望

 

上『あの野郎……許さねぇ』

 

ア『面倒なことになったな……』

 

ウ『あいつらをおびき寄せるためだ』

 

上『待たせたな』

 

ウ『取り引きしないか?』

 

ア『断る』

 

ウ『その程度か……』

 

上『ぐわぁー!!』

 

二『上杉!これを使いなさい!』

 

上『変身……!』

 

三『フータロー!』

 

二『やめなさい!』

 

上『うぉぉぉぉ!』

 

ア『まさか……暴走か!?』

 

 

第23話 誘拐と銀のコンボと暴走

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  10枚     自4  他6

 

?       12枚     自7  他5

 

カザリ     7枚      自4  他3

 

ウヴァ     7枚      自5  他2

 

ガメル     3枚      自3  他0

 

メズール    5枚      自5  他0

 

一花      1枚

 

二乃      1枚

 

四葉      1枚

 

五月      1枚

 

 

判明してるメダルの枚数  計48枚

 

 

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚     

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
江場
陸上部の部長
四葉を陸上部にめっちゃ勧誘しようとしている

亜種形態でスキャニングチャージを全然していないので、オリジナルで考えてみました。今後も考えていこうと思います
今回は次回予告入れてみたんですけど……どうですかね?今後も次回予告入れた方がいいですかね?久々にアンケートをとらせていただきます!
さて、二乃と三玖がウヴァに捕まってしまいました。上杉たちがとった行動とは!
では、また次回!




次回予告はあった方がいいか

  • あった方がいい
  • なくていい
  • 自分で考えろ!

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