仮面ライダーアルカナ -Battle to Tarot-   作:地水

8 / 11
 風都探偵、まさかのアニメ化配信。めでてぇ、めでてぇ限りだ。


前回のあらすじ
時間の記憶を宿すガイアメモリを盗んだ犯人・オウルドラウに苦戦するダブル。そこへ助けに入ったのは仮面ライダーアルカナだった。
二人のライダーはオウルドラウの能力を攻略しながら優位に戦いを進めていくも、ガイアメモリの力によってオウルドラウは神化形態へと変貌・ミネルヴァドラウとなって圧倒していく。
蘇るドーパント達の前にダブルは最強形態サイクロンジョーカーエクストリームを発動。
アルカナとダブルは時間の力を駆使するドラウ怪人へ反撃を翻した。


Fの共闘/時間を超えても

 喫茶・星詠。

粗方喋り終えた真依は向かい側の席に座っているときめに対し、会話を続けていた。

 

「へぇ、そうなんだ。そんな事件が遭ったんですね」

 

「そうなのよ。意外と大変だったんだからね」

 

ときめは自分が遭遇した過去の事件の内容を真依に向けて話していた。

翔太郎と初めて会ったときに出会った事件、ゲームイベントで起きた事件、ネコ探しの事件。

彼女が経験した 様々な事件に巡り合ったが、彼女にとってはどれもいい思い出となっている。

そう思った真依はふと思いついたことを尋ねる。

 

「あの、ときめさん。一つ聞いていいですか?」

 

「なにかな?」

 

真依の言葉を聞いて、カフェオレが入ったカップへ伸ばしかけていた手を止めた。

少し顔が俯いた後、苦笑気味な笑顔を向けて語っていく。

 

「……どうだろう、ね。私もよくわからなくてね」

 

「でも、翔太郎さんの話しているときめさんの顔、嬉しそうでしたよ」

 

「確かに翔太郎は、みんなは私を助けてくれた。過去のない私を助けてくれた……でもね」

 

一旦言葉を止めたときめは真依に対して顔を向ける。

その笑顔は何処か哀愁を漂わせていた。

 

「この気持ちを伝えるのは、まだ早いかなって」

 

「……ときめ、さん」

 

「そんな悲しい顔しないで。私は大丈夫だから」

 

悲しそうな表情をする真依へときめは元気づける言葉を投げかける。

……真依は何となく察していた。ときめが翔太郎という人物に対して特別な想いを持っていることに。

世間体に言えば、それは恋慕の気持ちに近い。

この儚くも綺麗な女性の素敵な気持ちをどうにか報いがあることを真依は願った……。

 

―――そんな時だった、ときめがとある疑問を真依にぶつけたのは。

 

「真依ちゃん、ふと思ったけどこれなんなの?」

 

「それって……東京スカイツリーですね」

 

ときめが示したのは、話の話題として用意していたPCタブレット……そこに映っていたのは東京に聳え立つ白い電波塔・東京スカイツリー。

開業7周年間近と大々的に宣伝されており、それを不思議そうに見ていた。

 

「もうすぐ7周年だから色々と頑張ってるんですよね」

 

「……おかしい、翔太郎の話じゃ、まだ開業して1年経つか経たないくらいなのに」

 

「えっ……?」

 

ときめの呟いた言葉に真依は困惑する。

噛み合わない話がきっかけで、二人の間に巡っていた矛盾の歯車が噛み合い始める。

―――別れの時は、近い。

 

 

~~~~~

 

 

神化形態となったドラウ怪人・ミネルヴァドラウに立ち向かうのは二人のライダー。

一方は剛腕ストレングスアームを両手につけたアルカナ。

もう一方はダブル・サイクロンジョーカーエクストリーム。

二人は目の前で構えている蘇生ドーパント達へ攻撃を仕掛けにいった。

 

「おらおらおら!」

 

『グガッ!?』

 

『ギャッ!!』

 

まず先に飛び込んだのは、アルカナだった……ストレングスアームでアイスエイジドーパントとアームズドーパントを殴りつける。

両者はそれぞれ大剣と氷の壁で防ごうとするも、ストレングスアームから繰り出される斥力によって軽く吹っ飛ばされてしまう。

二体のドーパントが生んでしまった隙を見逃さなかったアルカナは必殺の一撃を繰り出す構えを取った。

 

【Finalturn……Strength】

 

「お見舞いしてやるよ、剛力鉄拳の一撃を!」

 

電子音声と共に、ストレングスアームに施された獅子と女性の顔が輝きだした。

まるで鼓動するかの如く鈍い駆動音が鳴り響き、アルカナは空中へ投げ出されたドーパント二体へ向けて飛び上がる。

そして獅子の咆哮を轟かせながら思いっきり殴りつける。

 

「どっりゃああああああああ!!」

 

アルカナが両腕のストレングスアームから繰り出した『ストレングスブレイカー』。

アイスエイジドーパントとアームズドーパントは避けるすべなく鉄拳の一撃を受け、耐え切れずに爆発四散した。

 

一方のダブルはエナジードーパントの繰り出す電磁砲(レールガン)攻撃を剣盾一体武器・プリズムビッカーで防ぎながら近づいていく。

並大抵の相手なら有効打にもなりうる強力な攻撃を無効化した後、ダブルはプリズムビッカーに設けられた四つにガイアメモリを装填する。

 

【PRISM】

 

【CYCLONE/MAXIMUM DRIVE】

 

【HEAT/MAXIMUM DRIVE】

 

【LUNA/MAXIMUM DRIVE】

 

【TRIGGER/MAXIMUM DRIVE】

 

『「ビッカーファイナリュージョン!」』

 

四本のガイアメモリの力を集結させ、極彩色の光線として繰り出す必殺技『ビッカーファイナリュージョン』を発動。

狙いすましたのように放たれた一筋の光線はエナジードーパントの身体を撃ち抜き、そのまま爆散した。

ミネルヴァドラウが復活させた三体のドーパント達を片付けたアルカナとダブル、しかしに再び攻撃が降りかかる。

 

「ぐっ!?」

 

『まだ彼らが残っていたか』

 

「たっく、あいつらは一つ筋縄じゃいかねえのに、親玉が残ってるんだからよ」

 

舞い上がる爆炎を振り払いながら、ダブルは視線を向ける。

そこには依然悠々と立つミネルヴァドラウと、傍らに立つナスカドーパントとウェザードーパント。

強敵の二体だけでも厄介なのに、過去に倒した敵を甦る能力を有する神化形態のドラウ怪人が控えているのだ。

このまま復活したドーパント達からやっても、その間に別のドーパントが蘇ってしまう。

何とかして大本であるミネルヴァドラウを何とかしなければ……そこへ、アルカナがダブルへ声をかける。

 

「先輩、一つ面白い策があるんですがいいですかな?」

 

「あん? 面白い策だぁ?」

 

『ふむ、興味深い。どういった内容なんだい?』

 

ダブルは興味を示し、アルカナの言葉に耳を傾ける。

ひっそりと伝えられた内容を聞いて、ダブルは驚いた声を上げた。

 

「おまっ、そんなこともできるのか!?」

 

『実にゾクゾクする提案だ。この状況を打開するにはちょうどいいね』

 

「OK、悪魔と相乗りする覚悟はできてるってことだね」

 

アルカナは仮面の下でニヤリと口角を上げると、両腕に取り付けていたストレングスアームを外し、一枚のカードを取り出す。

そのカードを見たダブルは頷く仕草をすると、それぞれの武器を構える。

 

『「いくぜ!」』

 

「ああ!」

 

「何をしようと無駄だ! いけ!」

 

ミネルヴァドラウの号令と共に、動き出すナスカドーパントとウェザードーパント。

剣とチェーンを振りかざし、アルカナへと狙う。

だが両者の攻撃をプリズムビッカーと、プリズムビッカーから引き抜いたプリズムソードを駆使してダブルが防いだ。

 

「おっと、お前たちの相手は」

 

『僕達だよ!』

 

二体のドーパント達を相手を引き受けたダブルの横を通り抜け、ミネルヴァドラウの元へと向かう。

ミネルヴァドラウは手に持った槍を向け、刺し貫かんと突き出した。

アルカナは突き出された矛先を足場にして飛び乗り、そのまま上空へ大きくジャンプ。

そして頭上を通り越したところで、ダブルに見せたアルカナカードをタロットベルトに翳した。

 

【The・Devil】

 

【Reverse・Devil】

 

「悪魔的に行こうか!」

 

アルカナの突き出した手に山羊の頭蓋骨を模した手甲・デビルバフォメットが装着される。

禍々しい光を放つそれを構えて、地上へと着地したアルカナは地面を蹴り上げ、ミネルヴァドラウへ接敵した。

対してミネルヴァドラウは振り向き、再び槍を振り下ろす。

 

「せいやっ!」

 

「よっと、おりゃああ!!」

 

アルカナはデビルバフォメットで槍を弾き飛ばし、ミネルヴァドラウの胴体へ向けて拳による素早い連撃を叩き込む。

一瞬怯んだミネルヴァドラウは槍を掲げ、過去に倒されたドーパント達を呼び出そうとする。

 

「蘇れ!過去に敗れ去った……」

 

【Finalturn……Devil】

 

「なんだ!?……ぐああああああああああ!!」

 

呪詛のような呻き声が響いてきたと同時に、ミネルヴァドラウの周囲を紫色の文字がチェーンとして浮かび上がり、その四肢を拘束・縛り上げる。

それと同時に不思議な文字の鎖が力を封じていくのがミネルヴァドラウ自身が実感していく。

これでは復活させることができない……そう思った時、アルカナが叩き込んだ『打開策』の正体に思い当たった。

 

「能力封じか!?」

 

「正解! 戦いは数ともいうからね、その再生怪人を生み出す能力は封じさせてもらったよ!」

 

アルカナはデビルバフォメットを向けながらミネルヴァドラウにそう答えを返した。

デビルバフォメットの必殺技『デビルキャンセラー』によって、ミネルヴァドラウの有する能力は封じられてしまった。

復活させることができなくなった今、残されたナスカとウェザーの二大ドーパントと自身の戦闘能力のみ。

ミネルヴァドラウは槍を振るい翳してアルカナへと攻撃を仕掛けようとする。

 

「能力が使えなくても!」

 

「それはこっちもおんなじだよね……っと!」

 

アルカナはミネルヴァドラウから振り下ろされた槍を蹴り飛ばし、お返しと言わんばかりにデビルバフォメットで殴りつけてくる。

どちらも己の有する戦闘技術で相対する両者。

どちらも一歩も引かぬ攻防を続ける中、そこに第三者が紛れ込んできた。

 

【PRISM/MAXIMUM DRIVE】

 

『「ビッカーチャージブレイク!!」』

 

「……なっ!?」

 

ミネルヴァドラウの目の前に投げ出されてきたのは、ナスカドーパントとウェザードーパントだった。

無数に存在するガイアメモリの中でも強力なメモリで変貌を遂げたドーパント達、それもたった一人の仮面ライダーに圧倒されていた。

二体のドーパントが食らった極光の斬撃『ビッカーチャージブレイク』を放ったダブルがアルカナと合流する。

 

「お疲れ、先輩!」

 

「あぁ、そっちも上手くいったみたいだな!」

 

『ナスカとウェザー、彼らの厄介な能力は地球の本棚で検索して無力化した』

 

「くっ、侮るなよ! 仮面ライダー共!」

 

ミネルヴァドラウは態勢を立て直したナスカとウェザーと共に、体内の力を具現化させた衝撃波を繰り出そうとする。

それを見計らったダブルは、ベルトのエクストリームメモリを一旦閉じ、再び展開する。

 

【XTRIME/MAXIMUM DRIVE】

 

『「ダブルエクストリーム!」』

 

エクストリームメモリの風車部分から生み出された風に乗り、その勢いのまま両足を突き出した飛び蹴りを放つ『ダブルエクストリーム』を発動。

ミネルヴァドラウ達の放った衝撃波と拮抗しながら周囲に余力が広がっていく。

このまま押し切らんとするミネルヴァドラウ……しかしそこに、新たなる電子音声が響き渡った。

 

「これで決まりだ……ってね!」

 

【Finalturn……Fool!!】

 

待ちわびたように上空へ飛び上がるのは、デビルバフォメットをかなぐり捨てたアルカナの姿。

ダブルが起こした風に舞い上がっていき、片足を突き出して必殺の飛び蹴りを繰り出す。

アルカナ・ライダーキックとダブルエクストリーム……二人のライダーが繰り出したライダーキックは虹色の光が渦巻く旋風を纏いながら、衝撃波を打ち砕いた。

 

『「「ハァァァァァ……ハァァァァァァ!!」」』

 

「なっ……なにぃっ!?」

 

二大ライダーによる合体キックはナスカドーパントとウェザードーパントを蹴散らし、ミネルヴァドラウへ直撃した。

二体のドーパントが地面に倒れ、空気に溶けるように消えていった後、数メートル先まで飛ばされたミネルヴァドラウは、体中から火花を立ち上がらせながらアルカナとダブルをにらみつける。

 

「おのれ、仮面ライダー……せっかく神化へと至ったのに!」

 

『例え神の如き力を手に入れても、君には欠けてるのさ』

 

「街を守り抜く思いは、時を超えて受け継がれるってな」

 

「……くっ、私の野望はそれに……阻まれたというのか……!!」

 

ダブルの言い放った言葉を受け止めた後、ミネルヴァドラウは地面へと倒れ伏し、そのまま爆発を起こして消えていった。

爆炎の中からタイムメモリが飛び出し、粉々へと打ち砕かれてしまう。

残されたのは、二人の仮面ライダーだけだった。

 

今回の事件を引き起こした首謀者の最期を見届けた後、アルカナとダブルは腰に付けたベルトを外す。

アルカナは統人の姿へと戻り、ダブルの方へと見やる。

同じくしてダブルの姿から人間の戻った二人の男性がそこに立っていた。

片方はスーツに黒い帽子が特徴の男性。

もう片方はボサボサの髪に本を持った少年。

二人の人物……ときめの話によると、『左翔太郎』と『フィリップ』はこちらに近づいて言葉をかけてくる。

 

「ありがとよ、ガイアメモリの悪用を防いでくれて」

 

「仮面ライダーアルカナ、君には感謝しないとね。ありがとう」

 

「ふふっ、そうでもないですよ。こういう時はこう言うんでしょ? 『ライダーは助け合い』ですよね」

 

翔太郎とフィリップの二人から感謝の言葉をもらい、統人は昔誰かが言っていた"あの言葉"で返した。

かつて出会った旅人が言っていた台詞を聞いて二人は目を丸くして、その次には口から噴き出して笑っていた。

ようやく笑い終えた後、三人は顔を見合わせた。

 

「俺は統人、御崎統人だ。よろしくですよ」

 

「私立探偵の左翔太郎。こっちは相棒のフィリップだ」

 

「よろしく御崎統人、君のことについては実に興味深いところなんだが……」

 

未知のライダーシステムであるアルカナに変身する統人の事を興味津々なフィリップなのだが、何処か残念そうに諦めている。

いつもなら誰かに制するまで尋ねようとする知識欲の塊のような人物なのに、彼らしくもない様子を見て翔太郎はふと疑問に思った。

その疑問は統人の口から出た言葉ですぐに解決した。

 

「で、先輩よ。これでお別れですかな?」

 

「なるほど、やっぱり『異変』はこういうことか」

 

統人の言葉の意図に察しがついたフィリップは顎に手を当てる。

翔太郎が何かを察した二人へ訊ねようとしたとき、一同を叫ぶ声が聞こえてきた。

 

「統人!」

 

「翔太郎! フィリップ!」

 

三人の元へ現れたのは、真依とときめの二人だった。

翔太郎はときめの姿を見て、驚いた表情を浮かべる。

 

「おまっ、ときめ!? お前も来ていたのか!?」

 

「来ていたのかって……そりゃ捜査していたらいつの間にか風都の外に出て来たは驚いたけど」

 

「いや、そうじゃねえよ。そうじゃなくてだな」

 

戸惑うときめに翔太郎はどう説明しようか逡巡していると、フィリップの腕が目の前を遮った。

二人の注目を自分の方へ向けさせ、こんな胃の事件の真相を語っていく。

 

「手短に言おう二人とも。ここは僕たちがいる時代より少し先の未来の世界だ」

 

「ああ、やっぱりか」

 

「待ってフィリップ、それって本当なの!?」

 

フィリップの言い放った言葉に翔太郎は何処か納得したような表情を浮かべ、大してときめは驚きの表情を浮かべた。

その隣では真依が信じられないような表情を浮かべ、統人の服に縋り付く。

 

「どういうことなの……ねぇ、統人、どういうことなの?」

 

「真依ちゃん……つまるところ、時の記憶を持ったガイアメモリとドラウ怪人、二つの異なる力が共鳴して彼らは別の時間からやってきたってことさ」

 

「とはいっても、あのドラウ怪人が倒されてタイムメモリをメモリブレイクした今、僕たちは自分達がいた時代に戻ると思うよ。器の中の水面が表面張力によって歪みから戻るようにね」

 

統人とフィリップは真依に説明をしていく。

それでもまだ信じれられないという顔を向けている彼女に、フィリップは自分自身の右腕を向けた。

―――差し出されたその右腕は、まるで硝子細工のように光の粒子となって透け始めていた。

フィリップだけじゃない、翔太郎も、ときめも、その姿が同じく光の粒子となって消えていく。

その光景に真依は目を見開いた。

 

「……!!」

 

「真依ちゃん、落ち着いて」

 

「……統人、あなたは気づいていたの? ときめさんが、この時間の人間じゃないって……」

 

「うん、きっかけはときめちゃんの話でね。ガイアメモリ犯罪を斡旋していた犯罪者集団がいたのはもう10年くらい前の話だからね」

 

統人の冷静な表情を見て、真依は彼の服の袖を強く握る。

顔は俯いて見えないが、きっと悲しい表情をしているのはこの場にいる誰もが察していた。

せっかく仲良くなった友人との別れを受け入れたくない真依へ、ときめは言葉をかける。

 

「大丈夫だよ、真依ちゃん」

 

「ときめ、さん……」

 

「私達が出会えたのは、偶然なんかじゃない。今はこれでお別れだけど……また、会いに行くよ」

 

「……はい、待ってます。皆さんと一緒に美味しい珈琲、用意してますんで」

 

優しい笑顔を向けるときめを見て、俯きながらも答える真依。

二人の時を超えた友情のやりとりに仮面の戦士達である男たちは口を挟むことなく静観していた。

やがて、両者の別れの時はやってきた。

 

「それじゃあな。後輩」

 

「僕たちが繋いできた時間を守ってくれてありがとう」

 

「ふふっ、こちらこそ……また巡り合える運命があらんことを」

 

翔太郎とフィリップ、統人の三人が互いの健闘を讃えた後、眩い光が放たれる。

すぐに収まると、二人の探偵とその助手の姿はなかった。

まるで、最初から出会ってなかったかのように……。

三人が元いた時間に戻ったと当てもない確信を得ながら、統人は未だに顔を下げている真依に声をかけた。

 

「真依ちゃん、帰ろうか」

 

「……うん」

 

真依は統人の腕をしっかりと抱きしめる形で寄り添った後、共に帰路につく。

二つの時間が混ざり合った戦いの場だったこの場所は、一陣の風がその余韻をかき消したのであった。

 

 

~~~~~

 

 

時刻は夕方。

統人と真依は喫茶・星詠の出入ドアの前まで歩いていた。

暗い顔を落としている真依に対して、統人は言葉を投げかける

 

「真依ちゃん、一つ良いこと言っておこうか」

 

「……」

 

「案外巡り合うのは、思いがけないかもしれないよ?」

 

そう言いながら、統人は星詠のドアを開いた。

中から聞こえてきたのは、この店には珍しい喧噪。

真依が何事かと覗き込んでみれば、そこには珈琲を嗜む見慣れない団体客。

白服に白い帽子をかぶった男性、本を片手で広げて読んでいる青年、炎の模したシンボルパターンの赤いジャケットを纏った鋭い目つきの男性、その隣で子供と共にいる元気はつらつとした印象の女性、そして……。

 

「……ッッ!!」

 

真依は驚きと歓喜の混じった表情を浮かべながら、店内へと入っていった。




 どうも地水です。ダブル/風都探偵のクロスオーバー回は楽しめたでしょうか?
ライアの時とは違った、主人公ライダー同士のやりとり。これもこれで楽しいですね←
何気に明らかになったドラウ怪人の特性……これに関してはなかなか生かす機会がなかったので、ここらで披露させてもらいました。

構想当初は真依とときめのやりとり中心で考えていましたね。
というのも真依に関してここまで掘り下げてこなかったので、ヒロイン同士のやりとりでやってみたいなということでダブルのクロスオーバー話をやりました。
結果的にダブルとアルカナの先輩後輩ライダーの方が出番が どうも地水です。ダブル/風都探偵のクロスオーバー回は楽しめたでしょうか?
ライアの時とは違った、主人公ライダー同士のやりとり。これもこれで楽しいですね←
何気に明らかになったドラウ怪人の特性……これに関してはなかなか生かす機会がなかったので、ここらで披露させてもらいました。

構想当初は真依とときめのやりとり中心で考えていましたね。
というのも真依に関してここまで掘り下げてこなかったので、ヒロイン同士のやりとりでやってみたいなということでダブルのクロスオーバー話をやりました。
結果的にダブルとアルカナの先輩後輩ライダーの方が出番が多くなりましたが、描けて良かったです。

次回の話は、ジオウ以外だとクロスオーバー未定……何か面白い組み合わせないかな。
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