レッツラゴー(˙꒳˙ )
白夜団の事件が終わりボルトとスミレがカカシとの修行が終わり1週間後。2人は今日も今日とて任務を受ける為に受付所に来た。2人はたまたま受付所の入口前で会い少し時間が速いが2人して受付所に入った。先週スミレはボルトの家に泊まった時・・・色々恥ずかしい事が起きた。何と言っても·····ボルトとスミレは2人して互いに体を預けながら夜を越してしまった。最初に起きたのはスミレだった。
「んぅ」
そんな声を上げながら何か左側が少し重いと寝ぼけの頭で考え横目で見た。そして2秒で覚醒した。
「ぼ・・・!?」
そこで思わず声を出そうとしたが咄嗟に右手で口を抑えた。
(ぼぼぼボルト君!?)
あどけない表情でボルトは寝ていた。そのボルトが今度はスミレの肩に頭を預けスミレの顔が真っ赤に染まった。だが起こす訳にもいかず·····というより寝顔をみていたいという何ともあれな理由である。かけられていた毛布を再び自分達にかけ直した。
(はわわ)
口癖を心の中で言いながらボルトの寝顔を見る。リラックスしてるのだろうか、起きる気配はない。
(・・・ボルト君に言ったら怒るだろうけど·····可愛い)
男に言う感想としてはどうなのかとは自分でも思うが感想を聞かれたらそう答えてしまうだろう。·····そしてスミレが暴走しかける事が起きた
「・・・ス·····ミレ」
寝言だろうか、ゆっくり動いた口からそんな声が聞こえた。スミレは一瞬何を喋ったのか全く分からなかった。だが数秒後に理解した時
「はわ・・・はわわ」
ボルトを起こさない為に残ってた理性で何とか音量だけは抑えたがそれ以外は全く抑えれなかった。顔は赤に染まり口は口癖を小音量でぱくぱくしながら言ってる。手は毛布を悶絶によってしっかりと握られていた。
だからボルトの隣を歩いてるスミレの頬は無意識に赤い。
因みにその後はヒナタ達が起きて来た時に咄嗟に寝たフリをしてボルトと一緒にたった今起きたように演じた。·····ごまかせたかは分からないが。
「ん?あれ?よお!」
隣のボルトがそう言ったからスミレもボルトが向いてる方を向いたらそこにはサラダ達第15班の姿があった。ボルトとスミレは3人近づいていく。
「何よボルト。」
何か尖った感じで言ってきたのはサラダだ。
「何だよ声かけただけじゃねえか」
その隣ではスミレとナミダとワサビが苦笑いした後に挨拶した。
「久しぶり、ナミダ、ワサビ。」
「うん。久しぶり、スミレ。」
「元気そうだな。」
「うん。もう任務終わったの?」
「ああ、おばあさんの道案内だったぜ。まあ私達にかかれば楽勝だったな。」
・・・偶に木の葉ではこれ忍者がやらなければならないのだろうか?という任務が偶にある。ボルトもハグルマと会う前はもっとこうバーンって感じの任務をやりたいと言ってたのだがハグルマと会った後考えが変わった。例え誰かに見て貰えずともそれによって誰かが喜んでくれたら良いという考えを持った。
スミレはまだ何やら言い争いしているボルトとサラダに目を向けた。
チクッ
そんな心の音がした気がする。それを頭を振って振りほどく。
(私・・・サラダに嫉妬してるのかな?)
嫉妬・・・自分はそんな事したらダメなのに。里を襲ってクラスメイトを1度は殺そうとした事がある自分にはそんな資格はない。
「まっ、頑張れよ」
「あんたに言われるまでもないわ。」
「へいへい未来の火影様はお怒りのようで。スミレ行こうぜ」
「う、うん。またね、皆」
そう言ってボルトとスミレはエレベーターに乗った。スミレはボルトの後ろ姿を見ながら自分の嫉妬の感情を頑張って振り払った。その後木ノ葉丸とミツキと合流し受付嬢のスイカの所まで来た。・・・何かスイカが微妙な表情をしているのは気の所為だろうか?
「あのー今回の任務は色々特殊でして・・・」
その特殊という言葉を聞いたボルトが目をキラキラにしてスイカに詰めた
「特殊ってなんだってばさ!?何かやばい奴らを相手にするとか!?今度こそやばい強盗を捕まえるとかか!?」
「こらボルト。最後まで話を聞け。」
そう言って首根っこ捕まえボルトを戻した木ノ葉丸。スイカはまだ微妙な顔なままだ。
「それでどんな任務なの?」
「えーっと、・・・依頼は一般男性からで、・・・好きな女性をデートに誘う事が出来たのですが初めての経験故にその人が考えたデートコースを回って感想を聞かせて欲しいというもので・・・」
流石の木ノ葉丸も少し止まった。いの一番に吠えたのは定番のボルトだった
「そんなの忍者に頼むんじゃねえーー!」
木ノ葉丸も大変同じ気分なのが自分達は国に従える身だからそういう訳にはいかない。因みにスミレも「へ?」って顔になってる。
「依頼人に文句言うな。耐えるんだコレ。」
「それでこれも依頼人からのお願いで男性1人と女性1人がこの任務を受けて欲しいそうで・・・」
それを聞いたスミレは目を丸くした後
「はわわ」
慌てた。だってこの班に女性はスミレしかいないからスミレはもう確定だ。
「残りの2人は運良く2人で受けても良いという任務があったのでそっちをお願いしたいと思います。運搬の任務ですね。それも里内です。」
7班はミツキ以外固まった。確かに色々特殊な任務である。基本はフォーマンセルで任務を受けるが今回はツーマンセルなのだ。・・・それもまさかの受ける人指定という。取り敢えずボルト達は任務を受ける事にして·····元々拒否権なんて無いのだが受付室を出た。そして木ノ葉丸は腕を組んで話す
「それで最初の任務の方だが・・・スミレはボルトとミツキどっちが良いんだ?」
「へ!?」
そう赤くなりながら口を開けて呆けた顔をした。
「へ!?ってそういう事なんだからしょうがないだろコレ。」
スミレはボルトとミツキを見るとミツキはいつも通りの顔で・・・というかよく分かってない顔で、ボルトは腕を頭に組んでいる。だがよく見たら頬が少し赤い気がする。
「え・・・えっと·····」
どんどん赤面になってくスミレ、だがボソボソと言い始めた
「ぼ、ボルト君と」
「そうか、じゃあボルトとスミレはそっちの任務を任せるぞコレ。」
「え!?お、俺!?」
「スミレがお前が良いって言ってるんだからそうだろ。」
·····正直この赤面コンビを見るのは疲れる。例えば・・・
「その、嫌なら大丈夫だよ?」
「い、嫌じゃないってばさ。」
こういう光景が目の前で繰り広げられるからだ。何だこの仲睦まじい様子は?前々から思ってるが何か色々ぶっ飛んでる様子である。
「おっほん!それじゃあミツキ、俺達は運搬の任務に行くぞコレ」
ミツキはそれに頷いた。そして一同は解散した。夕日を背に2人は並んで帰ってる。7班の任務は明日する事になった。・・・ボルトとスミレの任務は任務と言えるのか全く分からないのだが。
「え、えっと····ごめんね、選んで」
「だだ大丈夫だってばさ。それにただ回るだけだろ?」
「ま、まあそうなんだけどね。」
任務は明日の朝からだ。というより何か渡された大まかな予定表が朝からだった。
(ただ・・・か。)
スミレは横目でボルトを見る。先週の寝言をボルトは覚えているのだろうか?・・・多分覚えてないだろう。
(ボルト君は·····私の事どう思ってるのかな?)
また思考する。ビオラと出会った日からスミレはその前よりもボルトの事を気にするようになった。意識を切り替えない限りずっとドキドキしている。自分が甘えてもいいか?と聞いた時ボルトは遠慮なくいいぞって言った。だが・・・ボルトなら誰でもOKしそうな気がする。そんなボルトとの別れ道でボルトは言った。
「じゃあ明日アパートの前に行くってばさ」
「う、うん。」
「じゃあまた明日」
「うん。明日。」
ボルトはそう言った後スミレに背を向け歩いて行った。スミレは見えなくなるまでボルトを見送り道を曲がった。そして冷蔵庫にある材料があんまり無い事を思い出した。今持ってる金額を頭の中で思い出し万事屋に向かった。そのスミレの頭の中は明日の任務・・・基ボルトと2人で依頼人が考えたデートコースを回るという忍びじゃなくてもいいだろそれという任務の事を考えていた。・・・はっきり言えばドキドキしている。コースを決められてるとは言えボルトと2人きりになれるのだから。・・・デートの任務と言ってもおしゃれできる程服はないが。
(任務服で大丈夫·····だよね?)
そう1人でうんうん言ったスミレなのであった。
一方ボルトも帰路を歩いていた。見た目は割といつも通りなのだがその内心は180度違う。
(何で・・・こんなに鼓動が早いんだってばさ)
そう心で言う。あの任務の内容を聞いた後にスミレに選ばれた後からずっとそんな鼓動が鳴っている。
(任務だろ?うずまきボルト。)
そう心で言うが鼓動は全く収まらない。ボルトはスミレの事を考えた。スミレの第1印象は·····いつも何かあったら慌ててる。だけど優しい・・・今までボルトが同年代で会った事のないような性格の人だった。サラダは口が悪い時あるしチョウチョウは偶に話通じないし・・・クラスの他の女の子の大半は気が強かったりした。大人しめの人はスミレを入れてナミダと黒衣ハコぐらいのものだった。·····だがボルトはナミダとハコよりもスミレの方が何故か印象に残った。・・・やっぱり最初に慌ててるのを見た人だからだろうか?いのじんの安定の毒舌をぶつけられた時にスミレが慌てたのを見たのがボルトとスミレのファーストコンタクトだ。その時は・・・この人が委員長か·····ぐらいだった筈だ。だけどスミレが一所懸命クラスメイトを纏めようとしてるのを見て割と印象は変わった。この人が委員長で良かったと思い始めた。
····そしてそんな時マギレの件が起こった。あの時の事を今思い出すと胸がチクッとする。最初はマギレがスミレに告白した時は何やら自分も恥ずかしかったが今同じ事が目の前で起これば·····多分嫉妬するかもしれない。その次に·····浄水場の事件が起こった。
(あの時は·····罪悪感と喪失感でいっぱいだったな)
アカデミーの時にあった職業体験。ボルトとシカダイとミツキはその時まだゴースト事件があったからその調査が同時に出来る郵便局を選んだ。·····だが一日目からやらかした。そのせいで2日目・・・それが起こった。その日3人はやらかした罰として切手を数えるという苦行を課された。そんな時3人は何やらテレビがある方が騒がしいと思い抜け出してテレビを見てみたら・・・スミレとナミダとワサビが職業体験の場、浄水場で立てこもり事件が起きてその立てこもり犯が暴れてアカデミーの生徒が負傷したというニュースだった。ボルトは郵便局から浄水場まで全力で走った。その時の頭は・・・真っ白だった。・・・不思議とナミダとワサビの前にスミレの顔が浮かんだ。そして浄水場にスミレ達がもういないことを知ると本気で泣きかけた。その場にいた人達に病院にもう行ったと言われた瞬間に直行した。そして見たのは頭に包帯を巻いてベットにいたスミレだった。その時は無事だったのが本当に嬉しかったのと自分がちゃんと職業体験していれば浄水場の件も気がついてスミレ達を守れたかもしれないというものだった。・・・後にスミレから聞いたが自分は少しだけ泣いてたらしい。まあその後サラダに出てけと言われたのだが。それからはゴースト事件の犯人を捕まえようと躍起になった。·····スミレ自身が犯人だったのだが。その事実をミツキから告げられ実際ミツキと戦ったスミレを見た時、喪失感でいっぱいになるのと同時にスミレが本心とは違う事をしてると気がついた。必死でスミレを追いかけて説得して・・・その果てにスミレはアカデミーに戻ってきてくれた。
ボルトはスミレが拘置所にいる間プライドを捨てて父親を頼った。・・・まあ結果としてはよく分かんなかったがスミレが戻ってきてくれた事だけは確かだ。当時は父親の力は借りたくなかったがそれよりもスミレに戻ってきて欲しい気持ちの方が強かった。
修学旅行の時・・・チンピラに絡まれてイワベエが追い返した時案内人で友達のかぐらが手にクナイを止めて怪我した時にスミレがかぐらの手当をした時·····胸が何とも言えない気持ちになった。
(あれは・・・嫉妬だったのか?)
自問自答を続けるボルト。
「俺は・・・スミレの事どう思ってるんだ?」
そう言って空を見上げたボルトなのであった。
次の日、スミレはいつもよりも早く起きてしまった。というよりあんまり寝れていない。緊張しまくって寝れなかったのだ。
「・・・デート、か。」
そう髪をとかしながら呟いたスミレの頬は赤い。寝れなかったからお弁当はもう作り終わってる。結局任務服で行く事にした。·····デートの服装としてはどうかと自分でも思うが服がアカデミー時代のものとパジャマと私服1セットしかないし、そもそもデートだけど任務だからしょうがないという。
「でも・・・額当てはどうしよう」
任務・・・だから着けた方がいいのだろうがデートに額当てをつけるかな普通?と言う思考になるスミレ。
「·····ボルト君がしてなかったら外そう。」
ボルトが付けていたら自分も付けて逆もまた然り。時計を見るとまだボルトが来るには少しだけ早いがスミレは準備を整えた。そしてアパートを出た。・・・がそこで1週間前のように目を丸くした。
「ボルト君」
「おはようスミレ。」
ボルトが1週間前のようにアパートの前にいたのだ。額当てはあるからスミレは付けたままのをそのままにした。スミレはカバンを持って鍵を閉めて確かめた後にボルトに近寄った。ボルトの格好はいつも通りで自分だけじゃないとなりホッとした。
「ボルト君、来たなら呼んでくれればいいのに」
「いや、俺が早く来ちゃったからさ。準備してたら悪いし。」
·····というよりボルトはスミレの家に入ったら多分あの事故った時のを思い浮かべてしまう。スミレはそんなボルトの様子に首を傾げたが直ぐに頷いた
「そっか・・・少し早いけど行く?」
「あ、ああ。」
2人はそう言って並んで歩き出した。スミレは昨日スイカに貰ったデートコースが書いてある紙を取り出す。
「えっと・・・先ずは映画館だね。・・・はわわ」
「ん?どうしたんだ?」
「な·····何でもないよ!?」
そう真っ赤になりながら言った。どう考えても何かあるがボルトはそうかと言い前を向いた。スミレはボルトが見てない事を見た後に再び紙を見た。
(これって·····恋愛映画だよね?)
この映画の宣伝は里の中に割とあったから知っている。内容は知らないが·····確かに付き合ってる2人が見る分には良いかもしれないが12歳の自分には色んな意味であれなんだけども・・・。2人はそのまま映画館に到着した。カゲマサの映画を見た場所だ。
「ボルト君?」
「ちょっと待っててくれってばさ。」
そう言ってボルトは売店まで行った。そして少し経ちポップコーンやら2人分持ってきた。スミレはそれを見て言った。
「あ、お金·····」
「大丈夫だってばさ。この前スミレが弁当くれたからな。ここで返すってばさ」
·····スミレが受けた恩はこんなものじゃなかったのだがボルトの気持ちを無為にする訳にもいかず頷いた。素直にポップコーンとドリンクを受け取り2人はシアタールームに向かった。·····実はスミレは初めて映画館で映画を見る。というよりテレビはアパートにもあるにはあるが節電の為に基本的にコード自体抜いててそのままだ。天気予報などは里にある大型テレビで見ている。
「・・・こんなに大きいんだね。」
「もしかしてここに来るの初めてなのか?」
「う、うん。」
依頼人から映画代やらこの後に行く所の入場料などは既に受け取っている。ポップコーンなどは自腹だが·····今までこんなに楽な任務があっただろうか?デートコース沿っていけば報奨金貰える任務って·····任務をなのか?·····2人にとっては爆弾なのだがいのじんとチョウチョウ辺りなら楽勝楽勝とか言うような気がする。寧ろデブとか何とか言ってそう。まあそれは置いておきとうとう始まった。映画館特有の音の振動にスミレは思わず息を飲んだ。
そして·····内容にも息を飲んだ。何か特別めちゃくちゃ感動したという訳では無い。内容が·····似ているのだ。ゴースト事件の時に。
主人公は2人いた。1人は男性だ。所謂刑事でもう1人は女性だ。男性はある殺人未遂事件を追っていた。巷で気が付かれない内に半殺しにされる事件が多発。刑事はその事件を追う。自分の嘗ての同僚も被害者の中にいたから仲間思いの男性はその事件を全力で捜査した。その過程である女性・・・もう1人の主人公の女性と出会った。2人は・・・男性が女性に話を聞きに行く度に·····その女性に惹かれていった。そして女性もまた・・・惹かれていった。女性は男性が自分の事を好きになってる事にも気がついた。だがその想いに答える訳にはいかない。女性自身がその事件の真犯人だったのだから。
『何で·····君はこんな事を?』
『私は復讐するの!』
女性は嘗て友達をある集団に殺されていた。それが今回女性が殺した人達なのだ。
『あいつらはクミを殺したのにのうのうと生きていた!許せる訳ない!』
理由は・・・常人には分からない。親戚家族友達を殺された人の数なんて昔ならいざ知らず今の時代では昔程ないからだ。
『あなたと言えど手加減はしない!』
刑事は紆余曲折がありあるビル・・・クミが務めていた会社の屋上で女性が刃渡りが割と長いナイフを取り出した。人を半殺しにするには十分な程のナイフだ。
女性は襲いかかった。それでいて強かった。
『復讐の為に強くなった!』
刑事は本気を出せば取り押さえることは出来る。そしてそうするべきなんだろう刑事としては。だが·····
『・・・君は本当に復讐がしたいのか?』
『そんなの・・・当然じゃない!』
だがその答えとは裏腹にどこか苦しそうだった。例えるならゴースト事件最終局面の時のスミレのように。
『だったら何で半殺しなんだ!?君のそんな腕があれば殺す事も可能だろう?』
それを聞き女性は目を見張ったがその考えを振り払うように・・・どこか現実逃避したいように男性に突撃した。そして・・・男性は立ったまま動かなかった。
『な・・・んで』
男性の腹に刺さる寸前にナイフは止まっていた。そして女性はナイフを手放した。それを見た男性は女性を抱擁した。
『何で・・・何で!?』
その問いに男性は少しあれな返事をした。
『あなたの事が好きだから』
そうはっきりと告げられ女性は泣き崩れた。
『ずっとあなたの事を待ってます。』
そう男性が言った。幸い誰も死んでいない。動機も相まって刑は普通のよりも少ないだろう。それでも年単位で見れば結構経つが・・・。そして・・・次のシーンはスミレは思わず顔を隠して指の間から見た
「はわわ」
恋愛映画定番のキスシーンがあったのだ。スミレはボルトの様子を見る余裕もなかった。父と母がキスしてるとこすら見た事なかったのだ。実質これが初めて見たキスシーンと言っても過言ではない。まあした事はあるが。
2人はその後映画館を出た。因みにポップコーンをスミレは割とガチに初めて食べたが美味しかった。2人は少し無言だったがボルトが話しかけた
「その・・・スミレ大丈夫だったか?」
ボルトも内容に思うことがあったのだろう、心配そうな顔を向けてきた
「う、うん。大丈夫だよ。でも・・・初めてのデートで行く映画としては・・・どうなんだろう?」
はっきり言えば割とドロドロしていた。結末は・・・まあ普通に良かったのだがその過程が本当にドロドロしていた。ああいう映画・・・まあそう言う趣味の方にはいいのだろうけど・・・自分達を一般と当てはめたら正直スミレはオススメしない。ポスターがちらほらあるという事はそれなりに人気なのかもしれないがスミレにはよく分からなかった。
「そっか·····まあ感想だしな。大丈夫だろ。」
「そうだね。」
そう言ってスミレは取り敢えず簡単なメモを取った。感想云々だから報告書を書かなくてはいけないからだ。そしてそれが終わったのを見てスミレは次の場所を見た。
「えっと・・・次はファイヤーパークだね。」
「あそこか・・・小さい時にヒマワリと行ったっけな。」
「そうなんだ。」
「おう。でもまああんまり行かなくなったんだけどな。」
「ふふ、じゃあ新鮮で何か良いと思うよきっと。」
「そ、そうだな。」
そう言い合い2人はファイヤーパーク・・・もとい、動物園に向かった。スミレはここにも初めて来た。入場料を払い2人は入り回った。
「はわわ!!可愛い!!」
そう言ってスミレはうさぎを抱いた。今2人がいるのは小動物達のふれあい広場でそこにいた白うさぎをスミレは抱っこして愛でた。ボルトはそんなスミレを見ていたら一瞬うさぎがビオラにすり変わって思わず首を振った。ボルトはうさぎを愛でているスミレの笑顔をじーっと見た。それにスミレは気が付き頬赤くしながら聞いた
「えっと・・・どうしたの?」
その問で思わずボルトはまた首を振って答えた
「な、なんでもないってばさ!」
正直に言うなら·····見惚れていたのだ。可愛いと言い換えてもいい。スミレはボルトの答えに首を傾げたがうさぎが顔をスミレに擦り付けたからスミレもそっちに向いた
「可愛いなぁ」
「それはスミレも·····」
ボルトはそこまで言って勢いよく自分の口を抑えた。幸いスミレに聞こえないぐらいの音量だったから良かった。·····まあ顔は真っ赤なのだが。その後スミレは残念そうにうさぎを下ろして違う場所を回った。
「はわわ、大きいね」
今2人が見てるのはオオタテガミオオカミだ。人よりも大きいオオカミとは一体·····。それはさておき何かめちゃくちゃ吠えられたから退散した。その後も色々見て回った。
「動物のパジャマって·····」
2人がいるのは売店だ。そこで動物のパジャマが色々あった。
「これスミレ似合うんじゃねえか?」
そう言って渡してきたのはタヌキのパジャマだった。スミレはそれに苦笑いした。
「似合う·····かなぁ?」
受け取りながら微妙な目で見た。·····というよりスミレとしては親がタヌキって名前だったから色々思う事はあるのだが。
「じゃあ試着してみたらどうだ?」
「へ!?」
正直に言うなら恥ずかしい。普通のパジャマならビオラがいた時に何度も見せたからいいがタヌキのパジャマって·····スミレは顔を思わず隠しながら条件を出した。
「じゃあ·····ボルト君は狐を試着してみてよ。」
「え!?·····わ、分かったってばさ。」
スミレは思わずそれに目を見張った。まさかOKするとはボルトの性格的にないと思ったのだ。だがそうなってしまってはしょうがなく2人は試着室に入った。
ボルトが何でOKしたのか·····スミレのタヌキのパジャマを着た姿を見たかったのかもしれない。2人は数分で互いに出た。
「はわわ」
パジャマの恥ずかしさとボルトの何か言いようのない可愛さに思わず口癖を言った。ボルトはボルトで赤くなってるがスミレを見て
「その·····可愛いってばさ。」
そう割と無意識に言った。スミレはそれを聞き今度こそ真っ赤に染まった。
「はわわわわわ」
2人はその状態のまま試着室の前に突っ立てたが客が入ってきたから2人とも目配せして試着室に引っ込んだ。そしてパジャマを元の場所に置き直し動物園を出て千手公園に向かった。ここでお昼となっていたのだ。結局パジャマは買わなかった。ベンチに腰掛けスミレが弁当箱を取り出した。
「な、何か結局また貸しが出来ちまったな」
「だ、大丈夫だよ。·····あ」
「どうしたんだってばさ?」
「箸·····1セットしかない」
色々朝パニックになっていたからつい1セットしか入れてなかった。
「ごめんなさい!」
「だ、大丈夫だってばさ。スミレが作ったんだからスミレが食べろよ」
と言ったのだが·····その瞬間に腹がギュルるとなってボルトの顔は赤くなった。スミレはそれに苦笑いしながら箸でご飯を取りボルトの口に持って行った。
「ほ、ほら。」
「え、いや·····」
恥ずかしいなんてものでは無いが食力が勝ってしまった。
「あ、あーん」
何て言葉を言いながらご飯を食べた。スミレもボルトが噛んでる間にご飯を食べた·····その瞬間に気がついた。
(これって·····関節キス!?)
それと同時に今日何度なったかも分からない真っ赤になった。そしてスミレは横目でボルトを見て様子を見た。特に何も・・・って感じだったからほっとした。・・・まだ続くのだが。2人はその後どちらも頬を赤くしながら食べさせ合いっこした。
「ご馳走様でした」
「うん。お粗末さまでした。」
スミレは弁当箱を片付けて2人はのんびりした。スミレはボルトが違う所に向いてる所に向きそこに向いた。そこはビオラと3人でお昼を食べた木の下だった。
「あそこ行く?」
「ん?そうだな。」
2人はそう言って1年も経ってないのに何だかもう懐かしく2人は穏やかな顔になった。そしてその内風が吹いてきた。スミレは何か自分だけは勿体ないと思い鵺を口寄せした。鵺はスミレの肩に乗った
「ぬえー」
「ふふ、風気持ちいい?」
そう笑顔で言ってスミレは前を向いた。そしてあのビオラとボール遊んだ時を思い出していた。・・・その時何か肩にいた鵺が降りた感覚がした後これまた何故かひと房の三つ編みの髪が引っ張られたというか持ち上げられ下ろされたと感覚で感じ少し目を向け・・・赤面になった。スミレの髪が寝っ転がって少し寝息をたててたボルトの顔面・・・目の辺りに乗っていた。スミレの髪がアイマスク代わりになった。
「ちょっと鵺!?」
「ぬえー」
鵺はそう泣きながらボルトの横で丸まって寝始めてしまった。まだ次に行くまでは時間があるから全然いいのだが・・・この格好は恥ずかしすぎる。
「・・・こういうの好きなのかな?」
スミレは思わずそう言った。こんな状態なのに寝れてるからそう考えた。·····でも恥ずかしすぎる。
「·····そう言う関係になれたら」
そこまで割と無意識に言い首を振った。そして唇に指を当てる。少しあの事故でキスした事を感覚と共に思い出す。そして·····今日の映画のラストシーンも思い出した。
「・・・キス、か。」
そう漠然と言ってみた。言った瞬間に元々早かった心臓の鼓動が更に早くなった。そんな時
「ん?な、何だこれ?」
「はわ!」
いきなり髪が持ち上げられびっくりしてボルトを見た。ボルトは寝ぼけの顔でスミレの顔を手に持っていたが徐々に赤面になって謝った
「なななんでだってばさ!?」
「ご、ごめんなさい。鵺が勝手に・・・」
ボルトはそう言って横で鵺が丸まってるのを見た。鵺もボルトに顔を向け鳴いた。
「ぬえー!」
「いや何言ってんのか分からねえんだけど」
·····鵺は今鳴いたのは「さっさとくっつけよ」という意味で鳴いたのだ。2人には分かる由もないのだが。そしてボルトはスミレの髪を持ってる事を思い出して隣に置いた。
「そ、そのすまねえってばさ。」
「だ、大丈夫だよ。」
「な、何かいきなり寝やすくなったなって思って目を開けてみたらスミレの髪があってびっくりしたってばさ。」
「そ、そうなんだ。」
自分の髪に何か催眠効果でもあるのだろうかと少し考えたがそろそろ予定では次に行く事になってるからと2人は立ち上がった。鵺に終わりと言えば鳴き声で答えた後に異界に帰って行った。2人はその後もデートコースを回ったのだった。
「スミレお疲れ様。」
「ボルト君もね。」
2人はそう言いながらスミレの部屋に向かっていた。最初はボルトの家に行こうとしたのだがこの夕方の時間帯はヒナタもヒマワリも買い物に行ってるなと思ってスミレに言った所なら近いしスミレの部屋に行く事になったのだった。・・・まあボルトは無為に反対する訳にもいかず了承した。段差には気をつけようと誓った。スミレの部屋では2人で報告書というか感想文を書いてスイカに渡さなければならない。
「・・・その、スミレは今日どうだった?」
そうスミレに聞いた。午後も色々回ったのだが色々過ぎて疲れる人は疲れるかもしれなかった。
「うん。楽しかったよ!」
そうとびきりの笑顔を見せたスミレなのであった。そしてスミレはある事を思い出して少し頬を赤くしながら言った。
「その・・・手、繋いでもいい?」
「え!?」
ボルトは驚いてる間にスミレはコースの書かれた紙をボルトに渡した。そしたら確かに帰路で出来れば手を繋ぐなんて記述があった。どんだけ小心者なんだよと·····というよりこれやっぱり忍びがする任務じゃねーーっ!ってボルトは叫びたかったがその前にスミレが頬を染めたまま手を差し出したからボルトもゆっくりと握った。そして2人は無言で下を見ながら歩いて·····だが確かに互いの鼓動を伝えあって帰ったのだった。
お疲れ様でした。
最初は普通にボルトが誘って里回るとか考えたんですけどこのシリーズのボルトは多分スミレが元気ない限りそういう事やらないので却下。
だったらもう無理やり任務にしちゃえ〜ってやりました。
何かTwitterで自分がリツイートしたパンダの服?みたいなものを着てる鵺が可愛かった(・ω・*)
次は白ゼツですね。
アンケート実施してます。今回は中忍試験の1次試験が終わるまでです。サラダ達の命運を決めてください( *˙ω˙*)و
(*´∇`)ノ ではでは~
修業パート誰目線でやる?
-
ボルト&ナルト
-
スミレ&ビオラ
-
自来也&サスケ
-
最早全部やれ