ボルトとスミレ 基本的にif   作:レオ2

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おはようございますm(*_ _)m。2次試験開幕です!!


2次試験開幕!!

 3日後、ボルト達は中忍選抜試験第2次試験会場にやってきた。障害物やビルが沢山ある。ボルトはこの3日間はサスケと修行する事もあればスミレとミツキと修行する事もあった。スミレからは水遁の威力の出し方を習った。それでも実戦で敵を圧倒できるかと言えば微妙だったが・・・。まあ使えないことは無いから良しとした。そして時間が来たからボルト達はボルトを先頭に並んで壇上にいる試験監督のテンテンを見た。テンテンは少し周りを見た後に言った。

 

「2次試験は旗の取り合い。己の陣地の旗を守りつつ敵陣地へ攻める。いわゆる攻防戦よ。分かってるわね?3対3のチーム戦、つまりここで確実に半分は脱落するわ。始め!」

 

 その声と共にボルト達は陣地に行き簡潔に作戦を言った。

 

「俺がここに残る、2人は旗を取ってきてくれ。」

 

 それに2人は頷き向かった。イヤホンから2人の声が聞こえている。どうやら順調に進んでいるようだ。一方その頃第10班の猪鹿蝶はシカダイの考えた作戦が上手く行き無事に霧隠れの1チームから旗を奪取した。

 更にもう一方、サラダ率いる15班はサラダが前衛に行きワサビとナミダが互いに足りない所を補う方法で雲隠れのユルイ、タルイ、トロイと激突していた。ユルイが旗の前に立ち・・・いわばガム爆弾みたいなガムをそこら辺に張り詰めていた。ユルイはこれで防御は磐石と思った。ワサビとナミダは他のトロイとタルイに善戦している。トロイは何やら雷遁で自分の神経の伝達速度を上げワサビに攻撃しているがボルト達の同期の中で一二を争う程のスピードを持つワサビには通じずナミダも少し泣き掛けになっているがタルイのラリアットを上手く躱し善戦している。そしてサラダはと言うと

 

「それは確かに厄介だけど·····」

 

 そう言って手裏剣を2つ重なるように投げた。傍から見れば手裏剣は1つしか投げられていないように見える。実際ユルイもそう思った。その手裏剣はガム爆弾を上手く躱しとうとうユルイの横に来た。だがユルイは自分の所までは届かないと思い再びガム爆弾を増やそうとしていたのだがそこで目を見開いた。

 

「·····終わり」

 

 そうサラダがぽつんと呟いた瞬間に手裏剣同士が弾け1つがユルイが膨らましていたガム爆弾を破った。ガム爆弾だからそれを破られたら勿論

 

「ぐへっ!」

 

 顔面に爆発を貰いユルイのチャクラコントロールが一気に乱れて張り詰めていたガム爆弾も全て爆発しその内ユルイの近くにあった爆弾も巻き込み芋づる式にユルイは被爆して行った。サラダはそんなある意味自業自得のユルイを見ながら旗を取った。

 

「よしっ!」

 

 これでサラダ達も第3試験に進出決定である。更にもう一方、第5班のイワベエ、デンキ、メタルは砂隠れのシンキと激突していた。・・・のだがデンキは勢いよく吹き飛ばされビルに激突し戦闘不能になった。イワベエは敵・・・シンキの砂鉄の攻撃を土遁で防いだが知らない間に足元に砂鉄をやられぶら下げられ吹き飛ばされた。最後の砦のメタルは必死に体術で足掻くがシンキには全く届かない。メタルはそれにどんどん試験内容を忘れてシンキの謀議を破ろうと躍起になった。

 

「まだまだこれからです!」

 

「いや、終わりだ。」

 

 その瞬間にメタルは後ろから音が聞こえ見たら旗が持ち上げられていた。

 

「俺を倒す事に熱中しルールを忘れた時点でお前の負けだ。」

 

 それを聞きながらメタルはへなへなとした。そしてラストワンペア。スミレとミツキは慎重に霧隠れの撰歌三人衆の陣地に向かう。だがスミレとミツキは何か変だと思った。すれ違わないのだ。それに違和感を感じながらもスミレ達は走る。そんな時イヤホンからボルトの声がした。

 

「奇襲は失敗だな。そっちは3つ子、こっちは5つ子。油断はしないぜ?」

 

 どうやらあっちに3人全員で向かったらしい。なら何か旗に対策している筈だ。2人は旗をボルトに任し全力で走った。もう向こうに行ったと分かった以上慎重になる意味がないからだ。同時刻ボルトは霧隠れの撰歌三人衆と対峙していた。1次試験ではこの3つ子の分かった事と言えばやたらと連携と体術と刀術が凄いということだ。だがボルトはスミレとミツキの分まで背負って立っている。

 

「簡単には負けねえぜ?」

 

「それは無理だ。何故なら」

 

 そう言った瞬間に3人はそれぞれ影分身をし1人2人ずつ影分身を出した。

 

「9対5だからな!」

 

 そう言って9人はボルトに向かった。ボルトは1人で2人を受け持つ。だがやはり3つ子なだけありコンビネーションはバッチリである。だがボルトは何にもしてこなかった訳じゃない。手裏剣をパッと見誰にも当たらない所に投げる。3人は一気に小馬鹿にしたように笑ったがその手裏剣が急カーブしボルトの分身と対峙して背を向けていた1人にぶっ刺し分身を消した。そしてその分身とペアになっていた分身も動揺した隙に消した。だがボルトはパッと見これじゃあ影分身を出され続けてジリ貧だと考える。そこで思い出した。戦っているのは霧隠れ・・・なら基本的に得意な忍術は水遁の筈だ。そう思った瞬間にボルト達5人は上空に飛んだ。そしてそれぞれ同じ水遁の印をする。それを見た3つ子の1人が言った。

 

「馬鹿か!俺達に水遁をするとはな!」

 

 そう言って残っていた分身も合わせ7人も水遁の印をしてボルト達と同時に叫んだ。

 

「「水遁・波濤!!」」

 

 そう言って上空にいるボルトと地上にいる撰歌三人衆は互いの水遁をぶつけ合う。だがボルトの方が少し押され相殺された。大量の水が三人衆を包む。だが三人衆はそれを無視し旗を取ろうとする。旗を取れば勝ちなのだから上空にいるやつを気にする必要は無い。·····そう思っていた。だがそれが撰歌三人衆の敗因だった。

 

「雷遁・迅雷箭!!」

 

 そう5人のボルトが再び同じ印をし雷遁を大量の水がある地上に叩きつけた。

 

「うわああああああ!!」

 

 そう言いながら三人衆の分身は解かれ合計5人の雷遁を食らった三人衆は白目向きながら倒れた。ボルトも分身達は感電して消えてしまったが本体のボルトは旗の上に着地した。そして言う。

 

「忍者なら裏の裏を読めってな!」

 

 一方スミレとミツキは三人衆の陣地に来て少し困惑していた。何故か旗が沢山あるのだ。だがミツキはその旗の内の1つを触ってみると透けた。

 

「委員長、少し離れて。」

 

 何か考えがあるのだろうとスミレは頷きミツキの後ろに行った。ミツキはスミレが後ろに行ったのと同時に印を組んで大きく息を吸い込んだ。

 

「風遁・突破!!」

 

 それは旗が倒れるぐらいの威力を持った風だった。スミレは旗を観察し動いた旗を見つけた。

 

「ミツキ君、あったよ。」

 

 ミツキはそれを聞き風遁を止めた。スミレは動いた旗に近づき取った。

 

「やったね。」

 

「うん。」

 

 そうにこやかに言ったミツキなのであった。サラダなら写輪眼で分かったのだろうが2人にはそれはないから普通にやった。3人は陣地で再び会いハイタッチした。

 

「ナイスだってばさ!」

 

「ボルト君もね。でもどうやって倒したの?」

 

 そう言いながらスミレはまだくたばっている撰歌三人衆を見た。ボルトはにひひと笑いながら言った

 

「俺とあいつらの水遁を掛け合わして雷遁をその水遁に叩きつけたんだ。俺だけの水遁なら無理かもしれねえけど相手が出したやつも入れるなら威力はばっちしだぜ。」

 

「そ、そうだったんだ。流石だね。」

 

 やっぱり頭も術の使い所も上手いなーと思ったスミレなのであった。スミレは最初鵺も残そうか?と聞いたがボルトは首を振った。元々こういう作戦をしようと思っていたのかもしれない。鵺は巻き込まない為に断ったんだろうと思った。3人はその後2次試験に出た同期達と集まりに行った。

 ボルト達が集まりに行ってる間シカマルは試験結果を疾風のスピードで聞きうずうずしているナルトの所に向かった。シカマルが火影室に入った時ナルトはデスクワークをしていたがシカマルにはわかった。結果が分からず落ち着いてなかっただろうという事は。そんなナルトにはシカマルは言った

 

「やるじゃねえか」

 

 ナルトは務めて真剣にデスクワークをしてるようにしながら答えた

 

「何が?」

 

 だが全てお見通しのシカマルは笑いながら言う

 

「ボルト達だよ。2次も通ったぞ。」

 

「それだけ言いにここに来たのか?」

 

 今シカマルはお昼休憩だ。その時間を削りここに来た事にナルトは思わず聞いた。シカマルはドアの前まで戻り言った

 

「そりゃあ大事な事だからな。因みに言っておくがシカダイやサラダ達も通った。3次試験は個人戦だ。息子同士の対決も見られるかもな。」

 

 そう手を上げながら火影室を去った。ナルトはシカマルが部屋を出た後ニンマリと笑って勢いよく椅子から立ちながら言った

 

「よしッ!」

 

 場面は戻りボルト達は5班と10班と15班と集まっていた。ボルト達が最後だったらしくボルトは集まった時にデンキが眼鏡割れてるのを見て心配そうな声を出した

 

「大丈夫かよデンキ?」

 

 デンキは顔をあげて苦笑いしながら言った

 

「うん。アカデミーに入って丈夫になったからね。」

 

「俺達の事も心配しろ。」

 

 そうイワベエが言いボルトも言い返す

 

「あっ、悪ぃ」

 

「冗談だよ。お前達は勝ったみたいだな。俺達はてんでダメだった。」

 

「緊張しなかったんですけどね。何も出来ませんでした。」

 

 そうメタルが悔しそうな表情で言った。ボルトはそれを聞き聞く

 

「お前達は誰と戦ったんだ?」

 

「砂隠れだ。」

 

 それを聞きボルトは少し拳を握った。そんなボルトにサラダは言った。

 

「私達は雲隠れ、あんたをやけにライバル視していた奴は自分のガムの爆発に巻き込まれて自爆してたわ。」

 

「はっ!何だそれ、だっせえな。」

 

 そう笑った。結局何であんなに絡んできたのか分からないがボルトは少しスッキリした。

 

「まあ初めて見る術に得体の知れない敵。俺達は運が良かったのかもしれないな。」

 

「運も実力も食欲のうちじゃない?」

 

「1つ多いね。」

 

 イワベエはボルトとシカダイをヘッドロックしながら言った

 

「とにかくお前ら負けんなよ!」

 

 そう男子3人の激励を受けたのだった。ボルト達7班はボルトの家に集まった。三次試験は個人戦だが1回戦は同じ班のメンバーとは当たらないと言うことなのでそれぞれの対策を練るという集まりである。

 

「サラダの写輪眼は出来るだけ目を見ないようにして出来るだけ遠距離攻撃か目を合わせないように体術で戦ってサラダのスタミナを減らして倒す。シカダイ君は影の術を使われないように遠距離から攻めながら接近戦に持ち込む。体術はシカダイ君は得意じゃないから有効だと思う。ワサビは・・・」

 

 そんなスミレのやたらと何か凄い戦略立てにボルトは思わず少し引いていた。

 

「す、スミレいつもそんな事考えてるのか?」

 

 そう言われスミレは思わず周りを見た。ミツキはニコッとしていてボルトは少し引いていてヒマワリもボルトの後ろに隠れていた。それを見て自分がやたらと熱心に傍から聞いてたらヤバい事を言ってる奴ということに気が付き

 

「はわわーっ!」

 

 そう慌てたのだった。そんな時家のドアが開いた音がした。ボルト達は皆でリビングに入る為のドアを見た。そこに居たのはナルトだった。

 

「父ちゃんおかえりー!」

 

「あ、ああ。」

 

 ナルトはそこで少し深呼吸してボルト達に言った

 

「2次試験受かったんだろ?おめでとう!」

 

 言われた3人は目を一旦合わせボルトがニカッと笑いながら答えた

 

「へっ!俺達なら楽勝だったてばさ!」

 

「・・・そうか。だが次は個人戦だ。俺も見ている。」

 

「分かってるってばさ。俺の強くなった所見せてやるぜ!」

 

 ボルトは自分が強くなる事にある種の高揚感を持ち始めている。そして次の試験はそんな自らの強さを存分に発揮できるのだ。嬉しくない訳ない。そんな親子の様子をスミレは見て微笑んだ後にもし自分と父親が今のボルトとナルトのような関係だったらというifを想像してしまい思わず首を振った。そんなボルト達の様子を見ていたヒナタが声をかけた。

 

「さっ、ご飯にしましょう。あなたも食べてから戻って?」

 

「ああ、いつもありがとな。」

 

 そんな仲睦まじい様子の夫婦を見てスミレは今度は思わず夫婦となった自分とボルトを想像しその真ん中にビオラがいる所も想像し顔を赤くしながら首を振った。そしてボルトを横目で見て見たら・・・

 

(なんでボルト君も赤くなってるんだろう?)

 

 ボルトの頬も赤くなっていた。だが何故なのか分からず思わず首をコテっとしたのだった。·····実際はボルトもスミレと同じ事を想像したのである。その後皆で晩御飯を食べてミツキは帰って行った。ナルトも食べ終わったらさっさと火影室に戻って行った。カタスケの件があるからだ。あの後カタスケについて分かった事と言えばどうやら他里の忍びに幻術をかけられた訳では無いという事がわかった。それにはナルトもシカマルも一安心した。少なくとも戦争の火種になる確率は減った。スミレも皿洗いが終われば帰ろうとしていた。・・・のだが3日前も来て泊まっていかなかった事に業を煮やしたヒマワリが言った

 

「今日はお泊まりしないの?」

 

「へ?え、えと·····」

 

「お、おいヒマワリ!?」

 

「だって3日前お泊まりしなかったから·····」

 

 そう何か寂しそうな顔と声で言いスミレの胸の内を罪悪感で埋めていく。そしてそんな寂しそうな顔を見てられずヒナタを見たらヒナタも頷いた。スミレは膝を折りヒマワリの身長に合わせ言った

 

「じゃあお泊まりしようかな。」

 

「うん!」

 

 その後スミレはヒマワリとお風呂に入りボルトも入った後にそれぞれスミレはヒマワリの部屋に、ボルトは自室に引っ込んだ。ボルトは窓から出ている月の光を浴びながらスミレの事を考えていた。·····もしビオラが本当に自分とスミレの娘なら自分はスミレと夫婦という事になる。・・・そして何故かその様をさっきナルトとヒナタが話してた時にイメージした。そしてばっと上体を起こし首を顔を真っ赤にしながら振る

 

「いやいや!お、俺はサスケさんみたいな忍者になるんだ!今は結婚してる暇はないってばさ!」

 

 と13歳の少年が言っています。ボルトは手のひらを見た。その手は何度もスミレの手を握った手だ。その手の温もりは今でも覚えている。·····なんならこの部屋で抱擁して寝てた時の感覚も覚えている。もうあの後からスミレが泊まりに来てもスミレはヒマワリの部屋で寝るようになったからもう一緒には·····1度だけソファーで一緒に寝たがベットで寝ることはなかった。そして・・・デート任務からずっと自問自答していた事をまたした

 

「俺は·····スミレをどう思ってんだ?」

 

 一方スミレはヒマワリの寝顔を見て頭を撫でながらもボルトの事を考えていた。ボルトの事を考えると頬は赤くなり心臓の鼓動は早鐘を打つ。だがスミレはそんな鼓動が心地良い。・・・今でも正直ボルトを好きでいいのか思う事がある。別にボルトが本当は嫌いとかじゃなくて好きなのは間違いないが里が知らせてないとは言え自分は元反逆者。それにまだ罪悪感だって持っている。勿論最初の鵺の精神操作を受けていたのがスミレだったり父親の怨念がスミレの頭に刷り込まれていたのが分かってるからスミレはここにいる。

 スミレは物心ついた時から父の呪怨を聞かされていた。そんな今よりも更に少女だったスミレが本当に正しい事など考える余裕があるはずも無くスミレの精神は徐々に変になっていき父が死んだ後でさえ父の怨念の幻聴が聞こえてきた程である。だが・・・そんな精神状態のスミレを光に引き戻してくれたのがボルトだ。あの異界脱出の前に戻れるかすら分からないのにスミレの所に来てくれたボルトの顔は生涯忘れられない。

 多分ボルトにスミレの不安を言っても気にするなとか言ってくれそうだがこれはスミレの問題なのだ。ボルトが良いと言ってもスミレが納得しなければ意味が無い。

 

「私は·····ボルト君が好き」

 

 そう少し確かめるように言うのだった。そして言ったことにより鼓動が早くなった事を感じ心地よさそうに目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 筈だった。スミレは確かに目を閉じた。だが·····懐かしいような聞きたくないような声を再び聞いた

 

『スミレ!我が悲願を果たさずあまつさえ1番の標的の息子に惚れるとはどういう事だ!』

 

 スミレはそれに思わず閉じた筈の目をめいいっぱい開けた。そして・・・少し震えた。目の焦点も少し朧気になっていく。だがもう起きた以上は聞こえない筈と頭を抱えた。だが・・・

 

『お前は俺を・・・父を裏切るのか!?ダンゾウ様が築いてくださった木の葉の者達は里の為に尽くした根を裏切り我々は貧しい生活を強いられたというのにのうのうと暮らして不自由した事ない火影の息子に惚れるとは一体何だ!?』

 

「い・・・嫌·····やめて」

 

 そこに居たのは木の葉の忍びの筧スミレではなく自分の一種のトラウマと言うべきの父親の怨念の声を再び聞いて震えている筧スミレという1人の少女だ。何故父の声が聞こえてきたのは分からない。と言うよりも今のスミレに考える余裕などなかった。自分が本当に良いのかと思ってた所にこんなオカルトみたいな事が起これば誰だって嫌だ。

 

「7代目は·····里の事をちゃんと考えてます・・・」

 

 そうナルトの事を言った。白夜団の時の演説や3日前の火影室の1幕で余計にそう思うようになった。

 

「ボルト君だって·····」

 

『黙れ黙れ!!お前は我らの怨念を晴らしてくれるのでは無いのか!?私も母もそれを望んでる!』

 

「違う・・・お母さんはそんな事望んでない·····」

 

 スミレの母のハコベはスミレの居場所はきっと他にあると父との修行時代に言われた。その事を異界脱出の前に思い出した。そして今のスミレは胸を張って自分の居場所は木の葉だと言える。スミレは本当は少し声を出して父の声を追い出したかったがヒマワリが起きてしまう為スミレはよろよろと立ち上がり焦点が朧気な目でリビングに来た。電気もつけずソファーに座って頭を抱える。それでも小言をネチネチチクチク言われ続ける。スミレの精神はまた疲弊していく。

 

「スミレ?どうしたんだってばさ?」

 

 そんな時スミレに不安そうな声をかけた人物に気が付きスミレは少し眼に涙を流しながら見た。そこに居たのはスミレが誕生日プレゼントとして渡した狐の模様が入ったパジャマを着たボルトだった。

 

「ボルト・・・君」

 

 ボルトは寝ようとしても寝付けずそんな時何か廊下を誰かが歩いてる音が聞こえてボルトも降りたのだ。ヒナタはもう寝ている。

 ボルトはスミレの隣に座った。·····そしてスミレに抱きつかれた。

 

「ちょっ!スミレ!?」

 

 スミレはボルトの体に手を回し割と強めに抱きついている。今までに無いほど強い力で抱きつかれてる。

 

「ちょっと・・・このまま」

 

 ボルトはそれに答えずスミレの頭を撫でた。そして徐々に声が小さくなっていくのを感じたスミレは落ち着いた。そんな自分の胸にいるスミレにボルトが聞く。

 

「どうしたんだ?」

 

「・・・久しぶりにお父さんの声を聞いちゃった」

 

 今のスミレの様子を見ればどう考えても良い事では無い。ボルトはスミレと父親がどんな生活を送っていたのかはスミレの伝聞でしか分からない。だから無責任な事を言う訳にもいかずにただ撫で続けた。スミレはそんな動作を感じながら心地よさそうに目を閉じた。今度は怨念が聞こえる事はなかった。

 

「・・・スミレの髪綺麗だってばさ。」

 

 そう月の光に照らされて輝いてる紫色の髪を見て言った。スミレはボルトに抱きつきながらクスッと笑いながら言った。

 

「ふふ、ありがとう。髪を褒められたのは初めてかも。」

 

「そうなのか?」

 

 それに胸の中で頷いた。そしてまた少し経ちボルトが言った。

 

「···もうスミレは反逆者じゃねえ。スミレは木の葉隠れの俺と同じ班の・・・筧スミレだ。」

 

 それにスミレは目を見開きまた涙を溜めて頷いた。ボルトが言った言葉はナルトが恩師のイルカに言われ・・・その後ナルトも九喇嘛にも言った言葉だ。過去がどうあれ今ボルトの腕の中にいるスミレは間違いなくアカデミーでボルトが出会い・・・慌てたりクラスをまとめようと頑張ったりそんな四苦八苦して・・・親の呪縛からも解き放たれ本来の自分を出せるようになった筧スミレだ。ボルトからすれば反逆者かどうかなんて関係ない。今ここにいるスミレが何より重要で・・・愛しいのだ。ボルトはスミレを抱きしめ撫でながら心の中で・・・今のやり取りで分かった事を心の中で言う。

 

(俺は·····スミレの事が・・・)

 

 この日1人の少年が1人の少女にある感情を持ったのだった。

 




お疲れ様でしたm(*_ _)m。
ボルト・・・漸く気持ちを言葉で言い表す事が出来た。だけど今度は今の自分に恋愛してる暇があるのだろうかと考えてしまう。SDの時と同じ状況です。·····まあ分岐するんですが。次は三次試験です。本作品オリジナルのトーナメント表を是非楽しんでください。·····先に言っとくと割と変えてます。
アンケートしてるので是非答えてください。

修業パート誰目線でやる?

  • ボルト&ナルト
  • スミレ&ビオラ
  • 自来也&サスケ
  • 最早全部やれ
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