ボルトとスミレ 基本的にif   作:レオ2

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おはようございますm(*_ _)m
決勝です。どぞ(っ´∀`)っ


決勝戦開戦!

 翌日ボルトは闘技場の控え室にやってきた。そこに居たのは今日対戦するスミレやアカデミーの同期達だった。その同期の内の一人のイワベエが笑顔で言った

 

「頑張れよボルト!」

 

「応援してるからね!」

 

 そう口々に男組はボルトに言った。ボルトもそれを笑顔で答える。スミレは反対側で女子組に応援を貰っていた。そしてボルトとスミレは決勝の時間になったから闘技場に向かった。他の皆は観客席に向かった。2人が闘技場に入るのと同時にシンキも入ってきて会場は一気に沸き立った。ボルトはスミレに拳を向けた

 

「今日はよろしくな。」

 

「うん。」

 

 そう言ってスミレも拳を合わせ2人は離れてシンキと三角形を作り相対した。それを見てリーが宣言する。

 

「これより中忍試験決勝戦を始めます。決勝は三つ巴戦で最後まで立っていた人の優勝です。」

 

 観客はまだ止むことの無い歓声をあげている。リーはそれを無視し3人を見た後に手を上げて言った。

 

「それでは、決勝戦·····始め!」

 

 その宣言の瞬間にシンキは2人に向かって砂鉄の攻撃をした。2人はそれを軽々と避けた。それを見た5影の土影の黒ツチは言う

 

「馬鹿なの?三つ巴戦で2人に同時に攻撃するなんて」

 

「それだけ自信がある。そういう事ですね。」

 

 そう黒ツチの呟きに水影の長十郎が反応し我愛羅を見た

 

「シンキには俺の全てを叩き込んだ。」

 

 そう渋々と答える。一方ボルトとスミレは砂鉄の攻撃を避け続け集まって軽く作戦会議をする。

 

「スミレ、俺はお前と決勝でやりたいんだ。だからここは協力してあいつをぶっ飛ばすまで共闘しねぇか?」

 

 スミレは砂鉄をクナイで弾いたり避けたりしながら言う

 

「うん!良いよ!」

 

 スミレも最後に戦うならボルトが良いと思っていたのだ。

 

「へっ、共闘成立だな。」

 

 その会話を聞いたシンキは一旦砂鉄の攻撃を止め言った。

 

「その方が都合がいい。2人纏めて倒し砂隠れが優れている事を証明する。」

 

 シンキの砂隠れの信仰は幼少期に我愛羅から貰った愛情の恩返しでもある。だがボルトとスミレはそんな事は知らないから何も反応しないのだが。ボルトは影分身をした後に幾つかの起爆札つきのクナイを持ってシンキを取り囲む。スミレも同じものを持って上空に飛んでボルト達とスミレは一斉にそれを投げた。その起爆札の爆発により辺りは黒煙が上がったがその黒煙が無くなった時ボルトは歯を噛み締めた。

 

「俺の守りは絶対に破れん」

 

 シンキは2人の攻撃を砂鉄の大きい手で自分を包む事により防いだ。そしてその手はそのままシンキから少しだけ離れ大きい手を形成した。その2つの手からは雷っぽいやつが出たりしている。それを見ながらナルトは我愛羅に言う

 

「誰かを思い出す絶対防御だな。」

 

「黒鉄の拳、シンキが最も得意とする攻防一体の術だ。」

 

 シンキは片手を前に突き出し

 

「黒鉄の拳·····射出!!」

 

 ギュッと握った瞬間にその砂鉄の拳が猛スピードでボルト達とスミレを襲った。本体ボルトと分身ボルトの2人とスミレは上空に飛んでそれを躱した。だがシンキは手を上に向けた。それにより先程射出された拳が今度は上を向いて突撃してきた。ボルトとスミレは分身ボルトと連携してその拳も避けた。だがシンキは再び拳を動かし空中にいるボルトを叩き落とそうとした。だが最後に残っていた分身ボルトが飛び込み本体ボルトはその攻撃を避けれた。ボルトは上手く着地して目の前を見る。そこに居たのは拳を引き戻したシンキだ。スミレはそれを見ながら呟いた。

 

「・・・電磁場だね。」

 

「·····なんだそれ?」

 

「磁力のフィールドで砂鉄の形を変えたりコントロール出来るんだよ。」

 

 そう簡潔に伝えた。

 

「・・・普通なら雷遁をぶつけるのが良いんだろうけど」

 

 スミレはそれに頷きながら言う

 

「生半端な雷遁じゃダメ。」

 

 ボルトはそれを聞き右手に紫色の光をほとばしらせた。スミレはそれを見て頷いた。

 

「・・・隙は作る。」

 

 そう言って印を結んだ。水分身がスミレの隣から出てきてシンキに向かった。シンキはそれを動かず砂鉄だけで蹴散らす。水分身はチャクラ消費が少ない代わりに本体の10分の1程の力しか持たない。だがボルトは少し気を散らしてくれた時を狙いシンキに突撃した。

 

「紫電!!」

 

 紫電・・・六代目火影のカカシが写輪眼を失って出来なくなった雷切の代わりに開発した術だ。ボルトはそれを突撃しながら紫電を伸ばしてシンキの顔面にぶつけようとした。シンキは水分身のスミレを相手にしていた砂鉄を紫電のガードに回した。

 

「くっ!」

 

 そうボルトが苦渋の声を上げる。そして少しの拮抗の後にボルトは弾かれた。ボルトは上手く着地したが右手を少し抑えてシンキを見た。シンキは状態を確認した後に言った。

 

「確かに強力な雷遁だがお前の強さでは片手がやっと崩れるくらいだ。」

 

 シンキの紫電を受け止めた砂鉄の拳は半分ほど崩壊していた。カカシが放つ本場の紫電なら突き抜けられたのだろうがボルトの紫電では突破出来なかったのだ。ボルトは自分の力の無さに思わず舌打ちをした。

 

「知るが良い、絶対的な力の差を」

 

 その言葉と共に砂鉄の手が地面を揺らし煙をあげさせた。そしてその煙の中から出てきたのは砂鉄の拳に掴まれて両腕を使えないボルトとスミレだった。

 

「父様は木の葉を過大評価しすぎている。7代目火影を敬うあまりにな。だから証明する。木の葉よりも・・・火影の息子よりも父様の全てを受け継いだ俺の方が上だという事をな。」

 

 その言葉と共に2人を拘束している拳の力を入れる。

 

「うぉおおお!!」

 

 あまりの痛みにボルトは思わず叫んだ。スミレも必死に耐えて拘束を取ろうとするが力が足りず逆に力を強められる。

 

「うっ!何とか·····しないと・・・」

 

 だがスミレにこの拘束を解く術がない。·····その時スミレの拘束している拳から紫色の光が発光して出てきた。そしてその発光と共にあるものがシンキに向けて駆け出した。

 

「何!?」

 

 シンキはそのものの対応の為に2人を拘束していた腕を解いてガードに回した。その出てきたものの体当たりは砂鉄で防がれ吹き飛ばされたが上手く着地した。そんな出てきてくれたものにスミレは言った。

 

「鵺、ありがとう。」

 

「ぬえ〜!」

 

 鵺だ。鵺がスミレのピンチに駆けつけたのだ。5影はそれを見て感心したような声を出した

 

「あの獣・・・口寄せをしていないのに出たぞ」

 

 そう雷影のダルイが言えばシカマルは鵺の件が件だけに少し冷や汗を流しながら答える。

 

「あの獣・・・鵺は色々特殊なんです。」

 

 口寄せ獣は基本術者が呼ばないと来ない。だが鵺は自分から来る事が出来る。それは主人で親のスミレを守りたいが故だ。ゴースト事件の時もサイにやられたスミレを助ける為に不完全な状態で出てきてスミレを助けた。

 

「スミレを助けたくて来たんだろうな。」

 

 そうナルトが締めた。そして闘技場では新たな動きがあった。何とシンキが自分の砂鉄を翼状に広げ空中に浮いているのだ。そして上から2人と1匹を見下ろす

 

「父上の前で木の葉などよりも優れている事を証明してやる。先ずはお前だ。火影の息子。」

 

 そう言ってボルトに狙いを定め砂鉄の嵐を放った。

 

「そう簡単には負けねえ!」

 

 そう言って砂鉄の間を抜けて避けて行く。シンキがボルトを狙ったのはどちらかと言うとボルトの方が要注意人物だからだ。スミレの鵺には確かに驚いたがそれだけだ。スミレと鵺が協力しても自分の防御は破れないと思ったからだ。

 スミレは避けて走ってシンキに突撃しているボルトを見た。何か違和感があったからだ。そしてそれに気がついた。ボルトの黒地の上着に砂鉄がくっついている事に。

 

『さっきの攻撃でお前に砂鉄のマーキングをつけた。砂鉄の性質は知っているな?』

 

『磁力。』

 

『そうだ。回避不能の槍がお前を貫く』

 

 シンキがミツキと戦った時の事をスミレは思い出した。·····そして体が勝手に動いた。ボルトは砂鉄の攻撃を避けて行きクナイを持ってシンキに向かって飛んだ。だがボルトはシンキが余裕な事に気が付き目を困惑させて後ろを向いた。そこにあったのはボルトが避けたはずの砂鉄の小針みたいなものが大量にボルトの背に向けてUターンしているではないか。

 

(避けれねえ!)

 

 ·····そして次の瞬間今度はシンキが目を見開いた。何か攻撃をされた訳では無い。それ所かシンキからすれば理解不能な行動をしている人物に対してだった。それはスミレだった。スミレはボルトがいる空中のボルトの後ろ側に飛んでいたのだ。ボルトもそれに気が付き目を見開いた。·····そして何かを失う恐怖を感じた目になった。そして·····

 

「ああああ!!」

 

 そんな普段のスミレならあげないような叫びを上げてスミレはボルトに当たる筈だった砂鉄の攻撃を全て受けた。鵺も目を見開いていた。・・・だがシンキは無常にも冷静だった。そんなボルトを庇ったスミレと空中にまだいたボルトを同時に翼の片翼で吹き飛ばした。ボルトは咄嗟にスミレを抱えたが吹き飛ぶスピードまでも抑える事は出来ずに2人は壁に激突した。

 

「スミレ!」

 

「ボルト!」

 

 そうサラダとシカダイが思わず叫んだ。

 

(終わりだ。)

 

 そうシンキは心で呟いた。ボルトのチャクラは元々少なくなっていたし吹き飛ばした事によりダメージもある筈だ。スミレはまだ倒す予定はなかったがボルトを庇った事によりもう倒す必要は無くなった。そして煙が晴れればそこに居たのはボルトがスミレの後ろでスミレを抱いて壁に激突しスミレが受けるはずだった壁の激突する衝撃も受けたボルトと気絶しているスミレだった。

 

(やはり木の葉は火影の元でぬくぬく暮らして火影頼りの烏合の衆だ。)

 

 だがシンキはこれで倒したと思ったが

 

「ス·····ミレ」

 

 ボルトはそう小声で呟きゆっくりと動いた。まずスミレを壁に持たれさせ状態を確認した。砂鉄の針の攻撃の痕が生々しい。

 

「なんで·····」

 

 これはバトルロイヤルだ。つまりスミレが敵であるボルトを助ける理由にはならない。あくまでも共闘していただけだしバトルロイヤルには変わりないからだ。

 そこでスミレは目をゆっくりと開けた。そしてボルトを見て微笑みながら言った。

 

「何でかな?体が勝手に動いちゃった」

 

 そんなどこか困ったような顔をした。そんな様子を見ながらリーはスミレはもう無理そうと思い近くで状態を確認した後に言った。

 

「筧スミレ戦闘不能!」

 

 ボルトは言いようのない悔しさと涙が出た。自分が砂鉄のマーキングに気づいてさえいればスミレはこんな酷い状態にならなかった。そもそも自分がシンキの挑発に乗らなければ良かったのだ。感情に任せてシンキに突撃した訳じゃないがそれでも注意力のレベルは間違いなく下がっていた。そして今目の前で自分がなるはずだった怪我を負って失格にさせてしまったスミレを見てボルトはらしくない涙が出てきた。そんなボルトの頬にスミレは手を添えて言った。

 

「・・・まだ試合は終わって·····ないよ。」

 

 その言葉でボルトは目を見開いた。そして涙を溜めて絞り出すように言う

 

「でも・・・俺は·····」

 

 本当は自分が負ける筈だったのだ。そんな庇われた自分が試合を続けるなんて·····そんなボルトを知ってる面々からすれば今のボルトはありえないほど精神的に弱っていた。だがスミレは首を振った。

 

「私がしたくてしたんだから。ボルト君は強いよ。・・・誰にも負けない。」

 

「違う・・・俺は弱いってばさ」

 

 そうボルトが言った。普段のボルトなら当然だってばさと言う所だが今ある現実に弱音を吐いた。だがスミレはまた首を振り優しげな声で言った。

 

「ボルト君は強い人だよ。どんな時だって·····諦めてこなかったでしょ?だったらまだ立てるよ・・・。さぁ・・・立って。私の·····英雄」

 

 英雄·····大袈裟かもしれないがスミレからすれば本気でそう思っている。自分を闇から引きずり出してくれたボルトはスミレからすれば英雄でヒーローだ。ボルトはその言葉を聞きくしゃっと顔を歪め頷き立ち上がった。そして今にも飛び出しそうな鵺に背を向けながら言った。

 

「鵺、異界に戻ってくれ!」

 

 鵺がこのまま飛び出してしまえばスミレはもう戦闘不能なのだから色々な意味で不味いことになる。仮に戦闘不能になっているスミレの口寄せ獣の鵺の攻撃で怪我を負わせたら木の葉と砂の国際問題になってしまう。勿論ナルトと我愛羅は争う必要はないと思っているが周りは違う。そういう訳でボルトは鵺に頼んだ。鵺はボルトを見る。ボルトは振り向いてシンキの真正面の所まで歩く。その道中ボルトは自分の上着を投げ捨てた。上着にマーキングがつけられているからこれでマーキングは意味は為さない。下着だけになったボルトの真剣な顔をし鵺は煙を上げて異界に戻った。シンキがそれを見て言う

 

「お前では俺に勝てない。火影の加護の元でぬくぬくと過ごしてきたお前らは烏合の衆だ。」

 

 ボルトは顔を下げていたがいつもの好戦的な笑みを浮かべて自虚気味に言う

 

「ああ、そうかもしれねえ。だけどなシンキ。俺は自分の弱さを恥も悔いもしない。俺は色んな人に助けられて生きてきた。父ちゃんや母ちゃん、ヒマワリにアカデミーからの仲間達、そして·····スミレに。」

 

 その言葉を言い終わるのと同時にシンキの真正面にやってきた。ボルトは自分を天才と称しそれ故に根性とか努力とか・・・そんな言葉が大っ嫌いだった。だがビオラに会ってからボルトの価値観は大いに変わった。ナルトと螺旋丸修行をした時、最初は出来なかったのに段々と螺旋丸が出来る様を見た時は柄にもなく感動したのだ。その後のサスケから課された手裏剣術の修行もそうだ。

 

「お前、チョウチョウと戦った時に言ったな?心配してくれる肉親がいて有難いと思えって。」

 

「それがどうした?」

 

「なら俺はこう言わせて貰うぜ。心配してくれる家族がいるだけ有難いと思え。」

 

「何?」

 

 ボルトはそこで一瞬スミレを見て再びシンキに向いた

 

「俺はお前よりも辛いめにあった人を知っている。お前何かよりもよっぽどな!」

 

 ボルトはチョウチョウ戦の時のシンキの言葉に苛立った。肉親がいるだけ有難いと思え。シンキの境遇からすればそんな言葉が出るのはある意味必然だ。シンキは孤児で自分の制御出来ない力に里のみなから恐れられ疎遠されてきた。そんなシンキを我愛羅が引き取り力の使い方を教えてくれたのだ。だがボルトからすればスミレの方が辛い境遇だ。生まれた時から復讐を望まれ女の子らしい普通の生活とは程遠く自由何てなかった。更に両親も死に今のスミレには人間の家族はいない。なら我愛羅が親になってくれたシンキよりも今も人間の家族がいなくてアパートの一室に住んでいるスミレの方がボルトからすれば辛い目だと思っている。シンキはボルトの言葉を聞き珍しく感情的な顔になった。

 

「俺の事は何回でも何百回でも馬鹿にしろ!だけどな、俺の仲間を、スミレを馬鹿にするなら絶対に許さねぇ!」

 

 そうボルトは吠えた。シンキは感情に流されそうなのを我慢し冷静に状況を分析する。

 

「・・・どれだけ吠えようがお前では俺に勝てない。また絶対的な力の差を思い知らせてやろう。」

 

 だがボルトは好戦的な笑みを浮かべたまま言った。

 

「いつ誰が俺だけでお前を倒すなんて言った?」

 

「何?」

 

 ボルトは自分の指を噛み血を出した。そして高速で印を結ぶ。そして印を結び終えた手を地面に勢いよく置いた

 

「口寄せの術!」

 

 その瞬間見た事のある紫色の光が発光しボルトの周りは煙に包まれた。そして少ししたらボルトが立ちながら言った。

 

「俺()でお前をぶっ倒すんだってばさ!」

 

「ぬえ〜ーっ!」

 

 そうボルトと鵺が言った。シンキは少なからず目を見開いた。だがシンキだけではない。アカデミーの同期達も5影も驚いた。ナルトが思わず言った。

 

「な!?ボルトが鵺を口寄せ!?」

 

 ボルトは鵺と口寄せ契約をしていない。それなのに鵺はボルトの呼び掛けに応じ再び闘技場にやってきた。シカマルが言った

 

「ボルトが新たに鵺を呼び出し直したならルール上は問題ない。何で出来たのかは分からねえがな。」

 

 だがシカマルは漠然と予想はしている。ボルトは1度アカデミー時代に鵺を口寄せした事はある。その時は恐らくチャクラの混線かと思われたが今はどう見てもボルトが故意に呼び出した。

 

(誰かを一途に思う所はナルトにそっくりだな)

 

 ボルトのスミレに対する想い、それに共鳴して鵺はやってきたんだろうとシカマルは思った。だがシンキはあくまでも冷静だ。自分は今空に浮いているのだから鵺の全力ジャンプからの体当たりも普通に対応出来る。そう考え表情は特に変えなかった。だが鵺は予想の斜め上にいった。鵺は自分の闇色の尻尾を出してそのままボルトをパクッと食べた

 

「な!?」

 

 そうナルトが思わず言った。チャクラを鵺に取られると思ったからだ。だがルール上は何ら問題ない。光景は滑稽になってしまうだけだ。

 

「いや、ナルトよく見てみろ。」

 

「え?·····鵺が縮んでいってる?」

 

 そう鵺はボルトを包んでから虎サイズから段々と小さくなっていった。ボルトはそんな鵺を見た

 

「鵺、お前」

 

「ぬえ〜!」

 

 鵺にも分かっていたのだ。今のままではシンキに勝てないという事を。逆に自分が足でまといになってしまう事を。自分は空中戦には向かない事も分かっておりそれならせめてと

 

「ボルトにチャクラを渡してるのか。」

 

 シカダイが言った。そして鵺は自分が持ってるありったけのチャクラをボルトに渡し終えへなへなと座り込んだ。ボルトはそんな鵺を見て少し涙をためて言った。

 

「サンキューな、鵺。」

 

 そう言った後にキッとシンキを見上げ影分身を2体出して風遁の準備をさせた。シンキはそれを見て言う

 

「そんな獣1匹のチャクラを貰った所で何も出来ん。あくまでも足掻くなら劇的な敗北を味わせてやろう。」

 

 そう言って翼を広げた。ボルトは右手に紫電をほとばしらせた。ボルトはジャンプし影分身の発射台の所に乗ったと同時にシンキも叫ぶ

 

「ボルト」

 

「黒鉄の」

 

「「ストリーム!!」」

 

「翼!!」

 

 そう叫びあって互いの技を空中でぶつけ合った。黒鉄の翼は途中で形態を変えドリルみたいになりボルトの紫電とぶつかった。紫色の光が辺りを照らした。鵺はへなへなとスミレの元にいきボルトの激突を見守った。2人の激突は最初は拮抗していたが徐々にシンキが押して行く。だがそれでボルトが諦める理由にはならなかった。

 

(俺に鵺もスミレも託してくれたんだ!だから·····だから!)

 

「俺は·····俺は負けねえーーーーーっ!」

 

「何!?」

 

 ボルトは更なる叫びを上げてシンキが限界だと思っていた紫電の威力が先程の何倍も上がり黒鉄の翼に罅を入れそしてその罅は翼全体を侵食していき

 

「終わりだーーーっ!」

 

 翼は崩壊した。そしてこの瞬間シンキの絶対防御は無くなった。ボルトはシンキの上に来て一気に紫電をシンキ本人の腹部に強烈なパンチと共にシンキを壁まで吹き飛ばした。訪れる静寂の中ボルトは着地した。そして息を荒らげながら壁に埋もれてるシンキに言った。

 

「お前がどんな事情があったのかは俺は知らねえ、だけどな・・・俺の大切な人達を馬鹿にするのだけは絶対に許さねぇ。」

 

 ボルトとシンキの間にリーが降り立ちシンキの状態を確認した後高らかに宣言した。

 

「勝者·····いや、優勝者・・・うずまきボルト!!」

 

 その瞬間観客は今まで1番の大歓声をあげたがボルトはそれを無視しスミレと鵺の所まで行った。スミレはゆっくりと上体を起こしボルトに微笑んだ。

 

「やったね、ボルト君!」

 

 そんなスミレを見てボルトは思わず抱きついた。歓声は思いっきり止んだ。ボルトはそれに気が付かず半泣きになりながらスミレに言った。

 

「すまねえ·····本当に·····本当に」

 

 スミレはそれを聞いて自分がスミレの代わりに戦ってスミレが優勝するかもしれないチャンスを無駄にした事を悔やんでの事だと思った。そしてボルトがよくしてくれたようにスミレはボルトの頭を撫でた

 

「さっきも言ったけど、私がしたくてしたんだからボルト君が気にする事はないよ。」

 

 そう言ってボルトを励ました。ボルトは顔を上げてスミレを見た。スミレはいつもの微笑みを見せた。そんな時、5影の席にいたナルトが何かを感じ闘技場に瞬身の術でやってきた。他の影達も感じ取ったのか一斉に立ち上がった。それと同時に闘技場上空から声がした。

 

「ようやく見つけたぞ」

 

 その声は静まっていた闘技場に響いた。ボルトもスミレも上空にいる2人組を見た。そこに居たのは1人は小柄で肌が白く、もう1人は同じく肌は白色で巨漢の男だった。

 

 

 




お疲れ様ですm(*_ _)m

ボルト、鵺とスミレのおかげで勝利。ただ本人は罪悪感あるという。この展開は割と最初から考えてた。スミレが痛みで叫んでる所ないから違和感あるかなと思いながらも普通にやりました。

最初の紫電について。何故通用しなかったのかと言うとカカシが放った紫電を封じ込めた科学忍具とボルトの紫電じゃ同じ技でも通用しないと思ったから。

そして鵺、勝手にやってくる。スミレのピンチに駆けつけるとかカッコよすぎか。ボルトも鵺を呼び出す。修行回のフラグ回収。色々概念吹っ飛ばしてごめんなさいm(*_ _)m。

それから少しだけSAOのキリトとユージオのシーン拝借。使うなやーっ!って人ごめんなさいm(*_ _)m。

(*´∇`)ノ ではでは~

修業パート誰目線でやる?

  • ボルト&ナルト
  • スミレ&ビオラ
  • 自来也&サスケ
  • 最早全部やれ
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