ボルトとスミレ 基本的にif   作:レオ2

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おはようございますm(*_ _)m。スミレ誕生日話です。SDのウエディング話と合体させました。尚、カカシ列伝とサスケ列伝を読んでた方が分かりやすいかもしれない。ではどぞ(っ´∀`)っ


ウエディングバースデー

 6月12日、この日はボルトにとってめちゃくちゃ大事な日である。その日は一般には恋人の日と呼ばれる。だけれどもボルトの大事な日というのはそう言う意味では無く·····自分の恋人の筧スミレの誕生日なのだ。スミレは今回の誕生日を過ぎればボルトと同じ13歳となる。そのお祝いの準備は既に整い最高のバースデーにしてやると息巻いたボルト。そんなスミレの誕生日が色々あって想定よりも遥かに幸せなバースデーになった。そんなお話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 スミレの誕生日当日、ボルトはしっかりと身だしなみを整え·····いつもとあまり変わってないが準備を終わらせ誕生日プレゼントを大事に持って家を出た。うずまき邸で誕生日パーティーはする予定だが皆よりも早めにプレゼントをあげたくデートに誘った。スミレは喜んでOKしてくれ何時ものようにボルトはスミレのアパートの前にやってきた。そうすれば丁度スミレも親子の日に着ていた私服を着て少し大きめなカバンを持って出てきた。

 

「おはようボルト君!」

 

 凄い幸せそうにスミレは近づいて言ってきた。スミレはもう既に天涯孤独で両親が生きていた時すら誕生日を祝って貰った事はない。母からは何かあったかもしれないが父親の記憶が強すぎてまだ思い出していない。アカデミーの時はボルトがスミレの誕生日を知った時にはもう過ぎていて何で言ってくれないんだってばさ!?と言われた記憶がスミレにはある。そう言われた時は驚いた。誰かに誕生日を祝って貰うなど·····考えた事もなかった。スミレにとって誕生日とははっきりと言って何時もと変わらない1日だった。父親の復讐の為の戦闘訓練しかしてなかった気がする。だから·····だからこそ今日は何時もと違う誕生日になるかも·····いや、なると信じて嬉しさが滲み出ているのだ。

 そして近づいて来たスミレを見て少し恥ずかしながらも言った。

 

「その·····誕生日おめでとうだってばさ!!」

 

 今までそんな事言われた事など無く自分すらも兵器だと思っていたあの頃とは違う。今の自分には本気で大好きな人がいる。自分の過去も犯した罪も知って·····それでも好きだと言ってくれる人がいる。何度も口付けを交わし何度も愛を言い合った人·····ボルトがいる。だから·····今幸せだと断言出来る。自分がいるべき場所は木の葉、第7班、そしてボルトの隣と胸の中なんだと。だから·····

 

「ありがとう、ボルト君!!」

 

 そう飛び切りの笑顔で返したのだった。その後2人は里をぶらぶらし始める。何時もは中々行かない場所に向かったりファイヤーパーク·····動物園に行ったり。予定は特に決めていない。行き当たりばったりである。だけれどもお昼だけは千手公園である。スミレはこの日の為に気合を入れて弁当を作った。ボルトはスミレの誕生日なのだからどこか外で食べないか?と言ったのだがスミレは首を振った。ボルトに任せコースだと雷バーガーにしかならない気がしたのもあるが折角のデートで誕生日なのだから2人きりで食べたかったのだ。そう言えばボルトはじゃあ俺が作る!と息巻いたのだが試しに料理をしてみれば·····簡単なやつなら出来るがスミレ程レパートリーもなく挫折した。レジャーシートを引いて2人は座ってスミレは弁当を出してオープンした。そこには色とりどりの弁当があった。

 

「美味そう!!」

 

 という率直な感想を聞いてスミレも嬉しくなる。アカデミーに来る前も来た後も料理はいかに食費を抑えるのかがスミレにとっては重要で味は探求はするけどはっきり言えば二の次だった。見た目だってそう。見た目でお腹が膨れるなら幾らでも頑張るがそういう訳では無いからスミレは程々にボルトに作るまでは手を抜いてきた。でもボルトに初めてお弁当を振舞った時のボルトの顔が忘れられずそれからは味やレパートリーもヒナタに聞いたりして増やして行った。見た目にも少し拘りを入れて行ったりした。

 そんなお弁当を仲良く食べている時、何か向かいの道沿いから頭を抱えている女性が 歩いてきた。ボルトとスミレはもう2人の世界に入ってまだその女性は見えていないが。

 

「どうしよう·····」

 

 その女性の名前はミサキ、木の葉で最近流行ってる雑誌の編集者である。彼女は今ある事に悩んでいた。それももう時間がない。今日ではないとダメな事なのだ。今日はある事の撮影があったのだがそのモデルの2人が急病と急用が出来てしまいドタキャンされてしまったのだ。もう既に予告を先月号でしてしまっている。幸いその2人の名前は出さなかったから代替を出しても問題ないが·····映える2人が中々いないのである。それも·····異性の2人がいるのである。それが難しさに歯車をかける。

 

「あ、ボルト君お米ついてるよ。」

 

 そんな時隣の木の下から声がした。そこには様になっているカップルがいた。そのカップルの女性の方が男の子のほっぺに着いてた米粒を人差し指で取ったあとぱくっと食べて男の子はそれに頬を染めている。ミサキは2人の事は知っていた。今年行われた中忍選抜試験、第3試験に出場し決勝に上り詰めた2人で男の子の方は見事な大逆転勝利をした。·····それもドラマみたいな勝利の仕方だったから印象に残っている。その後は大筒木のせいで逃げるのに必死だったが後に男の子の方は5影と共に戦った事が報じられたのもあり見ただけで分かった。その2人はレジャーシートを引いて女の子が作ったであろう弁当を幸せそうに2人して食べていた。そして·····これだ!と思った。年齢的な問題はあるかもしれないがこの2人なら宣伝力もバッチリだし何よりどう見てもお似合いなのだ。·····だからこの桃色空間に入るのに少し勇気がいるが深呼吸した後、弁当を食べ終え手を合わせてご馳走様していた2人に近寄った。

 

「あの、少し良いですか?」

 

 その2人·····ボルトとスミレはキョトンとした顔でミサキを見た。何か迷惑かけただろうか?いや、何もしていないはず。自分達は今日はまだ2人して弁当を食べてゆっくりしてただけでこの前みたいな止められないイチャイチャはまだしていない筈だと。·····自覚あるなら砂糖が大量発生するから止めろやってなるけど2人は気づいていない。もうあの雰囲気になれば2人は周りが見えなくなる。

 

「はい?」

 

 とスミレはキョトンとしたまま聞き返した。ミサキは名刺を出しながら自己紹介した。

 

「私こういうものでしてミサキと言います。」

 

 スミレは両手で名刺を受け取って見た。ボルトも横から覗く。だけれどもスミレはこの雑誌の事は知らなかった。と言うより雑誌を読む事自体無い。いちいちお金がかかるのもあるが任務の時間もあり読む時間が無いのだ。だから料理などは独学かヒナタに教えてもらう事が殆どである。お陰様で元々結構あったレパートリーが増えていった。

 ボルトもあまり雑誌は読まない。ゲームの攻略本などは読んだ事はあるが最近は読んでいない。ゲームするよりもスミレと過ごす時間の方が長いからだ。里でのデートの時もThe・カップルという様を見せつけるからシカダイやいのじん等の同期がデート中の2人を見かけても声をかけにくい。かけにくすぎる。あのサラダでさえ戸惑う。この2人それでいて修行サボってないし何なら中忍試験の時より2人とも強くなってるし·····イチャイチャ具合は天元突破しまくって天井知らずだが。

 

「その·····お2人に頼みたい事があって」

 

「???」

 

「モデルになってくれませんか?」

 

「「·····え?」」

 

 そして2人は話を聞いた。何でも元々撮影予定だった2人がドタキャンして困ってた。それも今日いきなりだったから余計に。だからもう頼れる男女がボルトとスミレしかいなかったのである。それを聞いた2人は·····何か本当に困ってそうなミサキを見て少し恥ずかしいが頷いた。お礼に撮った写真と雑誌をくれるらしい。2人は弁当箱とレジャーシートを片付けて向かった。2人が頷いた時からミサキはやたらとルンルン気分になっていた。·····因みに2人はまだなにを撮るのか知らない。どうか変な奴じゃありませんようにと祈りながら来たのは·····

 

「きょ・・・教会?」

 

 教会だった。何故ここに?と思ったのも束の間2人は早速着替えという事で別々に引き離されボルトは着替えをした。それは·····真っ黒で何か堅苦しい服·····タキシードだった。

 

「な・・・なっ」

 

 とボルトは自分の姿を鏡で見ながら言った。そう、タキシード。つまりボルト達がする撮影とは·····

 

「け・・・けっこん·····式」

 

 今日はスミレの誕生日であるのと同時に恋人の日だ。だからミサキの所の雑誌はその波に乗ってジューンブライドというのも合わさりこういう撮影をしようとなっていたのだ。ミサキが困ってるのを見てられずYESしたが·····急激に逃げたくなってきた。いや、スミレとは将来結婚したいが今いきなりやれと言われても恥ずかしすぎる。

 一方スミレはボルトよりも時間がかけられほんの少し紫がかっているウエディングドレスを着せられ赤面していた。サイズはギリギリいけた。最初に着る筈だったモデルが小柄だったのだ。少し立ってみれば割と足が見えないしもつれやすかったが慣れれば大丈夫だった。ただ座る時には少し辛いかもしれない。このドレスは所謂プリンセスラインと呼ばれるものだ。·····後鏡で見た時恥ずかしいのもあったが自分の胸部も前見た時よりほんの少し出ている気がした。

 スミレが知っている結婚式と言えばナルトとヒナタの結婚式だ。ヒナタがその時の写真を見せてくれた。ウエディングドレスではなく和風の装いだったが一段と綺麗だったのを覚えている。スミレはその後お化粧さんに薄めの化粧をしてもらった。そのプロっぷりに驚愕した。·····そして2人は教会の入口にて再び出会った。タキシード姿とウエディングドレス姿で。言うまでもなく2人は赤面した。ボルトはスミレの綺麗なドレス姿に、スミレはいつもと違って大人っぽく見えるボルトにドキドキした。そして何か互いが互いに止まってしまいそのまま少し2人ともお互いをじーっと見合っていたがミサキが始めるよーっと言い始め2人は我に返ってミサキとカメラマンの指示のもと色んな写真を撮った。

 

「じゃあ先ずは並んで並んで!あっ、手を握って握って!」

 

 2人が本当の恋人なのはもう見ていたら気づいたから遠慮なく言う。いや、普通のモデルでも言うがこの2人には言いやすかった。·····流石にナチュラルに恋人繋ぎをしたのはびっくりしたが。内心2人は羞恥が暴れまくっていた。それでも·····どこか思い出にしたくて2人は撮影を進めた。

 色んなシチュエーションというか角度やポーズを撮る。イチャイチャ具合だけじゃなくて羞恥も天元突破しそうだが2人は何とか撮影を続ける。そして最後の撮影の前に休憩に入った。その時2人は漸く向き合って恥ずかしそうにしながらも言った。

 

「その·····綺麗だってばさ、スミレ」

 

 そう聞いたスミレはもう真っ赤になり涙が流れ言った。

 

「ボルト君も・・・かっこいいよ?」

 

「へへっ。そうか?何か少し暑いけど·····スミレがそう言ってくれたら嬉しいってばさ。」

 

 そうニカッと言った。そんな時何かミサキの怒鳴り声が聞こえた。

 

「何処にやったのよ!?」

 

「すいません、今全力で探させてます!」

 

「ボルト君とスミレちゃんも暇じゃないのよ!?」

 

 何か自分達の名前が出たからひょこっと2人は覗いた。何かスタッフさん達が慌ただしく何かを探しているのを見てミサキに近寄り聞いた

 

「どうしたんですか?」

 

 ミサキは申し訳なさげに振り向いた。

 

「最後の撮影で使う指輪が無いのよ。」

 

 スミレは指輪と聞いても???というなっていた。何故なら木の葉では指輪をつけるという習慣がないからだ。しかしミサキの所はどこからか聞いたのかある所では結婚している夫婦は指輪をするという事を聞いてそれを使おうと思ったのだ。·····そして指輪と聞いたボルトは赤面した。何故ならボルトのスミレへの誕生日プレゼントが·····

 

 もう10分程探しても見つからずミサキがいよいよ頭を抱え始めた時ボルトは羞恥だったがミサキに提案した。

 

「その・・・ミサキさん。」

 

「?何?」

 

「俺の上着の中に俺が買った指輪があるからそれじゃあ駄目かな?」

 

 スミレはそれを聞けばボルト君も何で指輪?と疑問符を出したが鶴の一声だと思ったからミサキは早急にスタッフの1人にボルトの上着にある指輪を探させて持ってきて貰った。

 

「良かった!取り敢えずこれで撮影出来るわ!ボルト君ありがとう!」

 

 そうミサキに言われボルトは少し照れた。そして2人は教会の祭壇に登った。教会の中にお日様の光が教会にめいいっぱい入りどこか神秘的な空間になっている。2人はあまり教会に入った事は無い。と言うより今初めて入った。それでも不思議としっかりしなければというふうになる。そしてミサキはボルトの指輪をボルトに持たせようとしたがその時はて?となりボルトに聞いた。

 

「あれ?ボルト君は何で指輪を持ってたの?」

 

 そう、ミサキ達は撮影で使うから持ってきて無くしてしまったがボルトは個人で持ってきていた。木の葉では指輪をすると言う習慣は無い。それは夫婦であっても同じだ。遥遠くの天体観測所近辺の習慣である。だからある事件というか事態の時ボルトの師匠のサスケとサスケの妻のサクラならば行った事があるから知っている·····と言うよりもサクラはサスケから貰った指輪がある。まあボルトはその事は知らない。一部の極秘情報だからだ。ボルトはミサキの問に思いっきり赤面になってチラチラとウエディングドレス姿のスミレを見る。

 

「·····その・・・スミレの誕生日プレゼントに・・・って思って。カカシのおっちゃんが遠い所の習慣で·····夫婦は指輪をするって教えてくれたから」

 

 本当は2人きりの時に渡したかったのだが撮影が長引くのもあれだと思ったし困ってる姿を見てられなかったと言うのもある。後何でカカシがそんな事を知っているのかと言うとそれもやはりある事でカカシも烈陀という国に向かいたまたまそこで聞いた事をスミレの誕生日プレゼントを悩んでるボルトに教えたのだ。一方スミレはボルトの言葉に思わず口に手を当てて少しうるうるしてきた。ミサキはボルトの言葉に何か少し可哀想な事をしたかもしれないと思った。誕生日プレゼントならば2人きりの時に渡したかった筈だと。

 

「ボルト・・・くん!」

 

 そう少し涙しながらボルトに抱きついた。あの親子の日のキスのしあいから2人きりの時は甘えるようになったが人前では初めてだった。·····本人達が思ってる分には。実際は甘えてはいなくてもイチャイチャはしてるから口を抑えて少しの間体調不良になってしまう人がちらほらいる。ボルト達はそれを見ても何でだ?となってるからタチが悪い。今もスタッフの独身彼女彼氏無しの者達は少し口を抑えている。ミサキも少し抑えているが仕事優先だと自分に喝を入れて抱きしめあってる2人に言った。

 

「あの〜お二人とも」

 

 その声で2人は我に返り赤面しながらも離れた。そしてミサキはまだ箱にある指輪を見ながらボルトに言った。

 

「じゃあプレゼントここで出しても良いのですか?」

 

「お、おう。良いってばさ。」

 

 そしてミサキはボルトに箱を渡してボルトは恥ずかしながらも開けた。そこにあったのは綺麗な紫色のほんの小さいダイヤがある指輪だった。ボルトはスミレと付き合う少し前からスミレに倣って節約して貯金してこれを探し回って買った。その為に急遽木ノ葉丸やスイカに頼んで1人でも出来る任務をコツコツとやりまくった。スミレは幸い科学忍具班への準備の為にデートなどの時以外はかち合わなかった。

 そしてボルトは·····周りに人がいるのも思わず忘れスミレに言った。

 

「ずっと・・・スミレの事·····愛してるってばさ」

 

 そう聞いた他の人もスミレは様々な反応。本人のボルトは本音を言った。13歳で言う言葉としてはどうかと自分でも思うがもうそうとしか形容が出来ない。·····後半分は口が勝手に動いた。

 やっぱり他の人はその甘すぎる雰囲気に口を抑えてスミレは歓喜のあまりもう顔が涙で訳わかんなく

 

「うっ·····うっ・・・ボルト·····くん!」

 

 また抱きしめそうになってしまうがまた撮影が遅くなるので必死にその衝動を我慢する。甘える事は後でも出来る。出来るのだが・・・やっぱり抱きしめたくなる。アカデミー時代の前には考えられなかった感情だ。もう訳分からないほどの嬉しいという感情が沸き上がる。

 ボルトはその指輪を手に取りスミレの左手も持ってスミレの心臓がキスするよりもバクバクしている。そしてゆっくり薬指にその指輪を付けた。少し指輪の方が大きいがそれは大きくなってもつけられるようにという配慮だ。何回もプレゼントで指輪を渡すのも何か変となったのだ。因みにサスケは土遁を使い指輪を作ってサクラにあげていた。

 そして付け終えればその紫色のダイヤの部分がピカっと光った気がした。スミレは指輪を尊そうに触れてからボルトに言った。

 

「私も··ボルト君の事・・・愛してます。」

 

 そうスミレに言われボルトは先程のスミレとほぼ同じ状態になった。違うのは涙を流してない事だ。

 ミサキやカメラマンは口を抑えながらも何か無意識に撮影の工程をしていたボルトとスミレの事はきちんと撮った。もうそれは間違いなくベストショットだ。ボルトのぎこちなさはあったがそんなもんは写真では分からない。分からないのだが·····普通のモデルならここでお疲れ様でしたーっ!なんだろうが·····どうせなら遥かに映える・・・いや、指輪のシーンも映えるのだがそれ以上に読者が盛り上がるものがある。·····他のスタッフさん達には悪いがミサキは2人に言った。

 

「じゃっ、キスシーン行きましょうか!」

 

「「·····え?」」

 

 ボルトとスミレ、スタッフの声が重なった。キスシーンなど予定には無い。2人は普通キスシーンなど撮るのかと思ったのだ。スタッフはこれ以上の桃色空間が出るの!?と身構えてしまった。ボルトとスミレはもうトマトみたいに真っ赤になっている。ビオラが来てから真っ赤になるのは何度かあったが今の羞恥はやばい。人前でキスなどした事ない。この前は外でイチャイチャしたが誰もいない時にしたし誰にも見られていない筈だ。そもそもあんな奥であんな事やこんな事をしてるなど誰も思わないだろう。

 

「表紙にするから早く早く!」

 

 確かに表紙はまだ決まっていない、だから説明は理にかなっている。かなっているだが·····2人の羞恥の限界突破をしている。でも·····教会で、タキシードで、そしてウエディングドレス姿で·····そういう事するのは最後かもしれない。そう眼で相談した2人は恥ずかしくなりながらも頷いて互いの腕を優しく掴んでカメラマンが赤面してるのを無視し顔を近づけた。身長はアカデミー時代はスミレの方が若干大きかったのだが今は同じくらいになっている。

 そして·····ゆっくりと顔を近づけ·····

 

「·····んぅ」

 

 そんな声が漏れ出たが2人はキスした。リップ音は鳴らさず静かなキスである。だけれどもそれと場所のおかげで2人の神秘さが増している。そして2、3秒位で良かったのだが2人はそんな予定を超えて15秒程口付けし漸く離れた。2人は気恥ずかしく暫く2人とも照れた。

 

「えへへ」

 

 そんな声が思わず出た。普段のスミレならば言わなさそうな言葉だが今スミレは気がめちゃくちゃ緩んでる。その後2人は残念に思いながら着替えをして元の服装に戻った。その時ミサキにまだ時間ある?と聞かれまさかまだ撮影が?と思えばどうやら違うらしく2人はミサキについて行った。そこは洋服屋さんだった。

 

「えっと·····どうして?」

 

「だってスミレちゃん誕生日なんでしょ?色々手伝って貰ったから写真とかだけじゃ割に合わないし2人のデートの邪魔しちゃったからね。そのお礼よ。ドレスを渡せれば1番良かったけど流石に無理だからね。」

 

「で、でも·····」

 

「良いから良いから!!」

 

 ミサキに背を押されスミレは入っていった。ボルトも入るがもうスミレはミサキに連れて行かれたから男物のものを見始めた。一方スミレは本気で遠慮したがミサキの案外強い押しに負け選び始め紫がかっている少しセーラ服に似ているワンピースを選んだ。研究所にいる時に着ろうと思ったのだ。その後お会計を済ませる頃にはもう夕日が出始めていた。店の前でミサキとスミレは互いにお礼を言い合い写真を貰った。タキシードとウエディングドレスの2人が並んで少し気恥ずかしそうにしているがそれでも2人が幸せそうな写真であった。年齢的な事を知らなければ夫婦と間違えられるかもしれない。·····まあ背丈で分かるのだが。

 2人はミサキと別れボルトの家に向かった。その道中スミレは薬指にある指輪をずっと尊そうにに触れている。それに何かボルトも恥ずかしくなる。そして2人は思い出した事があり雑貨屋に寄った。2人は割り勘してフォトフレームを買った。ビオラ色·····つまり紫色と黄色が織り成しているフォトフレームだ。写真が1枚しか貰えなかったのは残念だが1枚で十分である。気持ち的にも物理的にも。それが分かってるのは今の所ボルトとうずまき家だけであるが。

 そして2人は漸くうずまき家に到着した。スミレは少しドキドキしながらもお邪魔しますと言い入っていきそーっとボルトがリビングに入りスミレも後ろから入った。

 

「「スミレ(お姉ちゃん)(ちゃん)!!お誕生日おめでとう!!」」

 

「だってばさ!!」

 

 その言葉と同時に3人分のクラッカーが鳴った。ヒマワリ、ヒナタ、ナルト。ナルトがいるのは少し珍しいが実はナルトはこの日の為に割と大急ぎで公務を片付けた。スミレの誕生日を祝ってやりたかったのだ。孤独の誕生日の辛さは·····今年はボルト達がいるが去年までの辛さはナルトにも分かるからだ。贔屓に見えるが息子の彼女の誕生日を祝って何が悪い。

 

「はわ·····はわわ」

 

 そんなおめでとうにスミレは今日何度目か分からない涙を流したのだった。

 その後一同はヒナタとヒマワリが手作りしたバースデーケーキを机に持ってきてスミレは生まれて初めてケーキの蝋燭を消すという事をした。·····そんな初めての事を経験する度勝手に涙が出てそれがもうどうしようも無く·····そんな状態が続きケーキを食べ終わった後ヒマワリがてくてくと近づいて少し照れながらスミレにあるものを渡した。それはハンカチだった。スミレとヒマワリがあるハンカチだ。そして照れながらスミレに言った。

 

「お姉ちゃん程上手じゃないけど·····一生懸命やったんだ!」

 

 スミレは渡されたハンカチを見てまたうるうるとしてしまいしゃがんでヒマワリに合わせ抱擁した。ヒマワリもくすぐったそうで・・・それでも嬉しそうに抱き返す。

 

「ありがとう·····ヒマワリちゃん。大事に·····大事にするね?」

 

 そう泣き声も混じってる声でヒマワリに言った。ヒマワリはそれにうん!と言って頷いた。そして少し長い抱擁を経てゆっくりと離れた。スミレの顔は割と涙でぐちゃぐちゃだったがそれでも逆にそれがスミレの美しさを際立たせボルトは少し赤面した。そして座り直したスミレを見てナルトがボルトに聞く

 

「お前はもう渡したのか?」

 

 ナルトはボルトの誕生日プレゼントを知らない。だから聞いたのだがヒナタがスミレの左手の薬指を見るように言い速攻でバレた。でも大丈夫、サスケやカカシは指輪の意味を知っているがナルトとヒナタは知らない筈だ。案の定綺麗ね!とか良いもん渡すじゃねえか!とかそういう言葉しか言われなかった。

 そして·····少し改まった雰囲気になった。それを肌で感じたのかスミレも少し身構える。·····予想の斜め上を行くが。

 

「それでスミレ、ヒナタと話したんだけどさ」

 

「は、はい?」

 

「ここに住まないか?」

 

 スミレの体内時計は止まった。何て言われたのか分からない。いや、分かってるのだが理解が追いつかない。一体何でここに・・・うずまき家に住むということになったのか?スミレの頭の上に?が沢山並ぶ。そう思っていたらヒナタが言った。

 

「だってスミレちゃん、もう週5日は泊まりに来てるわよ?」

 

「・・・へ?」

 

 そう言われスミレは思い出した。確かにボルトと付き合い始めてからここに泊まることが多くなった。ボルトがスミレの所に泊まろうとすれば却下されるが逆は普通にOKだった。·····と言うよりもスミレは知らないがスミレ用のお茶碗などもう買ってある。ナルトとヒナタはもうそれならいっそ住んだ方が良いんじゃないか?となったのだ。交通の便も良い。スミレのアパートからなら科学忍具研究所に行く為の電車の駅は少し遠いがここからなら割と近い。

 ·····後2人に不純異性交遊させない為の監視の意味合いもある。息子に彼女が出来るのは素直に嬉しかったのだが年齢が年齢なのでそういう事にならないのか不安なのだ。ボルトはまだそういう事を知らないから良いが·····いつ知るのか分からない。仮に知っていたとしても恐らくするのはスミレの部屋になってしまうだろうから先に逃げ道を失くしとく。勿論そんな意図は2人には話さない。

 冷静なスミレならもしかしたら分かったかもしれないが今はナルト達の提案に頭が沸騰して顔が赤くはわわと小さい声で言っている。泊まるのと同じ屋根の下に住むのは訳が違う。

 

「そ、それは本当に迷惑なんじゃ·····」

 

 とやっとその言葉を絞り出したがヒナタは首を振った。

 

「そんな事ないわよ?よくお手伝いもしてくれるし迷惑なんてこれっぽっちも思ってない。」

 

 そう言った。無論ヒナタもスミレは少し嫌がるかもしれないとは考えた。スミレの部屋には実母の形見の鏡台があると聞いている。幸いこの家にはもうほぼ物置化している部屋がある。この機会に整理もしたいし物置化と言っても元はきちんとした部屋だったのだからそれなりに広い。少なくともボルトの部屋と同じ位あるから問題ない。

 これが重要人物の監視という意味があるなら問答無用でナルトと同じ部屋だが。

 その旨をスミレに伝えた。ナルト達はサラッと言っているが住む所を変える割と大事な事だとは思う。だけれどもスミレにはメリットの方が大きい·····と言うよりデメリットが見つからない。家賃は今まで通りお手伝いしてくれたら良いという事だし交通の便も良いし·····そして何よりボルトと同じ家にいれるのだ。喜ばない訳ない。その欲求に負けスミレは恐る恐る

 

「良いんですか?」

 

 と思わず聞いた。

 

「勿論!」

 

 そううずまき家の面々は言ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 




お疲れ様でしたm(*_ _)m。
アンケートの結果居候が圧勝だったので居候決定!·····その割には部屋貰えるという待遇っぷり。いや、良く考えれば鏡台をヒマワリの部屋に持ってく訳にもいかいないわってなったので物置化している部屋がある設定にしました。
重要人物云々は後のカワキですね笑。
さあ2人はあんな事やこんな事を家で出来るのでしょうか?もしかしたらヒナタがいなくてもヒマワリが見てしまうかもしれないという笑。
アニメではやってませんがもうここの小説では列伝シリーズ通ってます( *・ω・)ノ

アンケートしてまーす( *・ω・)ノ

次は中忍昇格首脳会議です。尚、アニメとはもはや何もかも違うのでご了承くださいm(*_ _)m。

修業パート誰目線でやる?

  • ボルト&ナルト
  • スミレ&ビオラ
  • 自来也&サスケ
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