ボルトとスミレ 基本的にif   作:レオ2

40 / 51
おはようございますm(*_ _)m
取り敢えずこっちです。不穏のタイトルですが別れるとかそういうのじゃないので安心してください。タイトルはドラゴンボールの神と神をぱくった笑。
では─=≡Σ((( っ゜∀゜)っ


罪と罪

 ボルト達が中忍になってこれまた少し経ってスミレのうずまき家のお引越しが終わってスミレの初出勤が始まって少し経った日、ボルトは任務はなかった。しかしスミレと木の葉でデートする事になった。スミレは環境の変化が凄くとても忙しそうで気が休まっていなさそうだったから一段落した今日デートに誘ったのだ。今日スミレは午前中は研究所にいるが午後からはフリー故に喜んでOKした。疲れてるだろうスミレの為にボルトはいつもの行き当たりばったりでは無くきちんと癒しスポットを最初から調査しておいた。

 そんなボルトはスミレがそろそろ電車を降りた頃だろと見計らい家を出てスミレとの待ち合わせ場所まで向かっていた。その道中見知った顔ぶれがいたから声をかけた

 

「お前ら!」

 

 それで振り返ってきたのはシカダイ、いのじんとあっくん、メタルだった。その3人の手には何やらカードがある。その見た事のないものにボルトは聞いた。

 

「何だそれ?」

 

 その言葉にこういう物には目がないと思っていた3人は思わず目を見開いたが親切に教えた

 

「これはゲマキっつーんだよ。」

 

「激・忍絵巻…通称ゲマキです!」

 

「歴代の忍びをモチーフにしたカードゲームだよ。色んな店で直ぐに完売する位なのに·····ボルトが直ぐに食いつきそうな奴なのにね」

 

 ボルトはそれを聞きながらシカダイの持っているカードを覗いた。確かに凄い忍びのカードが何枚もある。何故か忍びじゃない赤丸すらある。というより小さい赤丸とかどうやってカードにしたんだ?精密な絵なのか?とか変な事を考えていたがいのじんに言った

 

「知らなかったってばさ。」

 

 スミレと任務を偶にしかやらなくなった今その残念エネルギーを修行に費やしている。まあ最近はスミレが居候しているから寂しいという事は無いのだが疲れてるスミレを見れば自分の事よりも休ませてあげたい気持ちの方が強く少ししか喋らない。同じ屋根の下にいるのに何故か一緒にいる時間は却って少なくなった気がする。そしてシカダイは思い出したように言った。

 

「そう言えばお前の初隊長任務、サラダ達だったんだって?」

 

 その言葉にボルトとメタルは苦笑いした。中忍になったボルトに待っていたのは初隊長任務だった。勿論スミレと一緒ではなく野盗の退治だった。メンバーはボルト、メタル、サラダ、ナミダだった。

 サラダは階級的にもボルトに越されてしまい凄い悔しそうだったが任務には私情は持ち込まず任務に向かった。しかし割とサラダはボルトの事を見直した。てっきり調子に乗るかもと思ったが任務前に3人の得意分野、出来る事を改めて聞いてそこから幾つかのプランを立てて見せた。その手際に3人は驚いた。3人の中ではボルトは猪突猛進なイメージがあったがそうでも無かったからだ。そしてボルト達は無事に野党を退治して任務を完了させた。

 ボルトは割と重要な立ち位置にいれば物事を客観的に捕える。ナルトを見返したいとか実力を見せたいとか目標があればどんどん周りが見えない事はあるがそこに隊長という仕切りを置く事によって冷静に物事を考えれる。

 この任務を持ってきた木ノ葉丸がサラダと組ませたのはこの2人喧嘩をよくしていたからだろう。自分の私情を持ち込まず尚且つ3人を纏め、作戦を立てて任務を遂行出来るか見たかったのだ。結果は上々であった。

 

「ボルトはゲマキやらないの?」

 

 といのじんが聞いてきたがボルトは腕を組んで難しい顔をした。

 

「俺は·····」

 

「あんた達何やってんの?」

 

 と4人とあっくんは声がした方に顔を向ければサラダがいた。シカダイ達はボルトに説明したのと同じ説明をした。

 

「あんた達もやってんの?任務で稼いだお金をカードにつぎ込むなんてほんっと男子って子供なんだから。」

 

 ボルトは完全なとばっちりである。だけどカードパックの裏にあるカードリストに目が止まった。だが·····最高レアリティ故に当てるのは難しい。

 

「おーいサラダーっ!早く新作スイーツ食べに行こ!」

 

 そんな時上からチョウチョウがいた。どうやら新作スイーツを食べに行くようだ。ボルト達は思った。

 

((女子も似たようなもんじゃねえか))

 

 そんな時女子二人の会話に入った勇者がいた。

 

「·····デブッ・・・!!」

 

 と拳を突き上げ叫んだのはあっくんである。あっくん·····岩隠れの里の一部の勢力が極秘に作った·····芥と呼ばれる生命体であっくんはその亜種である。本場の芥はもう少しでかい。芥は基本的に寿命が短かった。あっくんも例外ではなく徐々に動かなくなって行った。いのじんは口では罵倒しつつもどう見ても悲しげで·····あっくんを救う為に動いた。だが元々コクヨウやセキエイよりも寿命が短いあっくん。亜種だったからか普通の芥よりも長く生きたがそれでもやはり·····手は無いことも無かった。大蛇丸に頼めばあっくんは治るかもそれないが色んな意味でハイリスクだった。そして·····そんな時たまたま2人でいたボルトとスミレと出会い藁にもすがる思いであっくんの事を打ち開ければ·····スミレが提案した。カタスケならどうにかしてくれるんじゃないかと。勿論確実ではない。でもそれ以外の手もなくいのじんはボルトとスミレと共にカタスケの元へ行った。そして·····人工的な心臓を作り·····勿論本物の人間の心臓では無いがあっくんに移植しあっくんは一命を取り留めることが出来た。今では可愛いフォルムのせいなのか山中花店のマスコットキャラクターになっている。

 

「ムッかーー〜っ!」

 

 とチョウチョウがあっくんに怒るのも日常風景となっている。そんな時

 

「ボルトくーんっ!」

 

 ボルト達の前から任務服ではなくミサキに買ってもらったワンピースを着てカバンを持ってるスミレが走ってきた。

 

「悪ぃな。カードにお金使うよりもスミレとのデートだから!」

 

 そう言ってボルトもスミレに向かい走って合流した後、並んで歩き出しその内手を繋ぎ始めた。そんな光景をシカダイ達は見せつけられた。やはり何かを吐きたくなる。と言うよりもチョウチョウとあっくん以外全員思った。

 

(ボルトがもしかしたら1番お金の使い道が上手いかもしれない。)

 

 そう思ったら何か彼氏彼女いない者達はボルトとスミレに比べた時·····虚しさを覚えた。

 

 ★★★★★

 

 ボルトとスミレはそんな皆の心情を知らずにゆったりとデートし始めた。

 

「ボルト君、今度時間ある時科学忍具のデータ取り手伝ってくれない?」

 

 と手を合わせたお願いポーズをしながらスミレは言った。科学忍具は当たり前だが色んな実戦データを取り開発されている。そのデータ取りをする為に手っ取り早いのはやはり現役の忍者に任務等で余裕がある時に使ってもらえればデータが集まる。それもやはりセンスが良い人に扱ってもらったデータの方が嬉しい。あくまでも科学忍具は万人にも術が使える事がベストだからデータ取りも素人の方が良いのかもしれないが危なくてしょうがない。ならセンスがある人に持たせデータを集めた方が何倍も良い。

 

「お、おう。良いってばさ。」

 

 そんな彼女のお願いポーズに思わず赤面し了承した。これがカタスケ辺りなら少し渋るかもしれないがスミレには逆らえない。色んな意味で。

 ·····しかしボルトは1つだけ不満があった。だから少し横に路地裏があったからそこに手を引っ張って連れてきた。

 

「ボルト君・・・?」

 

 スミレが疑問符を出したらボルトはスミレの唇を自分ので塞いだ。そんな早業にスミレは思わず惚けた顔をし慌てて離れた。だがその顔は赤い。不意打ちで好きな人にそんな事されたら誰でもなりそうである。そんなスミレのおでこに自分のおでこをちょこんとくっ付け言った。

 

「今くらいは仕事の話は無しだってばさ。」

 

 今日のデートは疲れているだろうスミレのケアが目的なのに仕事の話をされたら意味が無い。スミレはそれに気が付き謝った

 

「ごめんなさい。」

 

 ボルトは首を振ってスミレの手を握った。

 

「良いってばさ。じゃっ、行こうぜ!」

 

 その後ボルトとスミレは里の少し外側にまで行った。ここら辺に足湯があるのだ。疲労回復等など、少し立地が悪いがそんなのは気にしない。・・・気にするべきかもしれないが。本当は温泉辺りに連れていきたかったのだがこんな昼間から入ったら後が何か少しだらけてしまうと考えた故だ。

 

「わぁーっ!」

 

 スミレは割と真面目に初めての足湯である。ボルトの横に座りそっとその湯の中に足を入れた。一般人にはやはり立地が悪いのか2人で独占状態であった。2人なのを良い事にスミレは顔をボルトの肩に預けた。ボルトもスミレの手に…誕生日の時に渡した指輪の手に自分の手を重ねた。2人とも第三者がいれば気恥しいが誰もいないなら割と遠慮なくやっている。スミレは肩に預けながらも足をばちゃばちゃとゆっくりと上下している。2人はそのまま少し無言だったがスミレが思い出したように聞いた

 

「そう言えばさっきは皆と何話してたの?」

 

 スミレが向かってるのを見てボルトも走ってきたからどんな事を話していたのかは知らない。

 

「ああ、何かゲマキっていうカードゲームの話だってばさ。」

 

 スミレは過去にボルト達がやっていた忍びバウトと何が違うのだろうかと思ったがボルトの口調からボルトも知らなさそうと思いルールは聞かなかった。

 

「ボルト君は何か興味のあるカードあったの?」

 

「サスケさんのカードがちょっと欲しいかもだってばさ。」

 

 ボルトの師、うちはサスケ。サラダの父親でもありうちはシン等のクローン以外で唯一オリジナルの万華鏡写輪眼を持つ忍びである。ナルトの親友、ライバルだ。スミレは何となくサスケのカードが欲しいんじゃないかなと思っていたらズバリ当たって少し嬉しかった。それだけ自分はボルトの事を知っているという事になるから。

 そんな時ボルトが何か右手を湯の中に向けているのが見えた。そうするとボルトが翳した手の所にある湯が少し回転し始めた。どうやら螺旋丸の練習らしい。・・・それにスミレは先程とボルトと同じく少し不満げにボルトを見た。ボルトもその視線に気が付きスミレを見れば今度はスミレが不意打ちでボルトにキスした。リップ音を鳴らさないキスである。ボルトは先程のスミレと同じく赤面になった。

 

「修行の事を考えるの禁止」

 

 ボルトは割と無意識だったのかしまったという顔になり謝った。

 

「す、すまないってばさ。」

 

「そんなに修行するの好きなの?」

 

 少なくとも卒業試験前までは寧ろ修行何てとか思ってそうだったが今は何故か禁断症状の如く無意識に修行している。確かにビオラが来た時から修行はする様になっていたが楽しい事をする時は全力で楽しむ性格だった筈だ。それがこんな風になりスミレは疑問符を出す。

 ・・・これはスミレとの時間が減ってぼーっとするのを無理やり修行にしてたからの弊害であるがスミレは気づいていない。

 

「す、好きだってばさ·····スミレと一緒にいる時の方が好きだけどさ

 

「え?最後何て?」

 

「い、いや何でもないってばさ!!」

 

 どう見ても何か隠し事をしているがスミレは敢えて黙った。・・・何となく原因が分かったからだ。原因は・・・スミレにある事に。別に全面的にスミレが悪い訳では無い。それはボルトにも分かっている。科学忍具研究所に行き始めてからは任務を一緒にする事はまだ無い。スミレの準備期間のせいである。家で一緒にいる事はあるがスミレは初めての連続で疲れてしまい割とうとうとしてる事が多いからボルトも話しかけにくい。今日は本当に2人からすれば久しぶりのデートなのだ。

 スミレも労わってくれるボルトに甘えお話する事が減ったのは分かっている。だがどうしても慣れていなくて疲れてしまう。

 

「じゃあ次行くか?」

 

 何か間が悪くなりボルトはそう言った。もう足湯も15分程いるのもある。スミレは頷き2人は立った。ボルトが予め持ってきてたタオルで足を拭いたあと歩き出した。その後2人は商店街に繰り出し服を見始める。

 今ボルトとスミレの給料がどちらが多いのかと聞かれればスミレだ。科学忍具研究所で研究するという事が一種の任務となっておりボルトが普段受けている任務がCやら・・・最近はBランクも受けているのに対してこの研究というのはAランク任務に相当する。ランクが高ければ当然貰える給料も高くなる。勿論その内普通の任務と並行するため少なくはなるが今の所そういう事である。

 スミレはうずまき家に居候してからはアパートの家賃も払わなくても良くなったからその分浮く。それでもスミレは滅多に新しい服等買わない。今の服で間に合ってるからだ。今はボルトの服を見積ってるがこれと言ったものがなく断念した。と言うよりボルトがあまりファッションに興味が無いのもある。

 

「その・・・スミレ、寄りたい所あるんだけど」

 

「???」

 

 デートも中盤になってきた時にボルトが何か複雑そうに言った。スミレは取り敢えず了承して2人は手を繋いで歩き始めた。そして着いたのは日向宗家・・・つまりボルトの母のヒナタの実家、ボルトからすれば祖父の家である。日向と言えば木の葉の名門である。そしてスミレは忘れがちだったがボルトはそんな日向の姫の息子なのだ。·····やはり自分はボルトと釣り合わないのでは無いのか?と自信が無くなってきた。そんな自信喪失が分かったのかボルトはスミレの背中をポンっと押した

 

「誰に何と言われてもスミレは俺の大切な彼女だってばさ」

 

 ――――――どうして考えてる事分かっちゃうのかな、君は

 

 スミレはその言葉に少し涙を見せかけたが直ぐに拭いた。そして2人は日向邸に入った。何故ボルトがここに来ようとしたのか?それは少し前まで遡る。ヒナタが実家に電話して妹のハナビと話している時、ボルトとスミレの話になったのだ。ハナビは何回かスミレを見た事はあるがまだちゃんと話した事がない。そしてそれはボルトの祖父である日向ヒアシも同じだ。それを聞いたヒアシは今度2人で来なさい的な事を言われ今に至る。ボルトは違う意味で行きにくかったが確かに祖父達にはまだ報告していなかったとなり行く事にしたのだ。そして2人は門の前にいたが家の中に入って行った。そしてボルトの先導で家を進んで行った時声をかけられた。

 

「ボルト、いらっしゃい!」

 

 目の前から来たのはボルトのおb·····お姉ちゃんの日向ハナビ、ヒナタの妹である。でも決しておb・・・では無いよ。ボルトがこの家に来るのは割と久しぶりだったりする。親子の日の時はヒナタが行った。ヒアシとハナビはボルトとヒマワリが来る事も期待したのだがヒマワリはナルトと、ボルトはスミレとのデートで来なかった。と言うよりボルトがここに来るのはゴースト事件の時が最後だったりする。そしてハナビはスミレを見た。スミレは任務服ではなく私服である。だから訪ねる格好ではないと一瞬思ってしまったがハナビはそんな事を気にせず微笑みながら言った

 

「筧・・・スミレだったわよね。ボルトのお姉ちゃんの日向ハナビよ」

 

 そうナチュラルスマイルで何か厳しい事言われるんじゃないかと思っていたスミレは慌てて頭を下げた。

 

「は、はい。筧スミレです!その·····」

 

「あ、うん。分かってるわ。ボルトの事、宜しくね。」

 

 ·····どの位の人達が自分達の交際の事を知っているのだろうかと2人は思ったがスミレはハナビの言葉が嬉しく頷いた

 

「はい!」

 

「・・・さっ、父様が待ってるわ」

 

 そう言って歩き出したハナビを2人は追った。流石に現当主の前にするのだから自主的に手を離した。そして屋敷を進んで行けば割と大きめな部屋に着いた。

 

「父様、連れて来たわよ」

 

 そんな厳かな雰囲気の部屋の奥には1人の男性がいた。現当主日向ヒアシ、ヒナタとハナビの父親である。ボルトはここで少し身構えた。ボルトの祖父ヒアシは孫が大好きな祖父である。それはもう疑いようも泣く。現にゴースト事件の最中訪ねた時はわざわざ玄関前で待っていてやって来たボルトとヒマワリに頬をすりすりしまくった。生まれた時からそんな風だったから少しボルトはヒアシ・・・そして似たような感じの反応をするハナビも少し苦手だったりする。しかしボルトは違う意味で今日は驚いた。いつもの孫煩悩な雰囲気では無く当主としての雰囲気だったからだ。

 

「座りなさい」

 

 ヒアシの前には2つ座布団がある。ハナビは縁側に座る。ボルトとスミレも顔を見合せた後正座した。ボルトはまさか孫煩悩の祖父が交際についてあれこれ言ってくるのかと思い思わず身構える。ヒアシはボルトを見た後スミレを見る。これがヒアシとスミレのファーストコンタクトである。そして射抜く様な視線をスミレに向けスミレは真正面からそれを受け止めた。

 

「初めまして。私が日向宗家、当主の日向ヒアシだ。」

 

 現当主としての名乗り、プライベートでは無く当主として今ここにいる。ボルトはうずまきの性だから忘れやすいが紛れもなく日向の血も入っており本人が望むなら努力次第では日向当主にもなれる人物だ。そしてそうなるかもしれないボルトと付き合うと言うことはスミレも日向の看板を背をわなければならぬという事。まあボルトは今の所当主になるつもりなんぞ皆無だから別に良いのだが。

 

「私は・・・筧スミレと言います。」

 

 スミレの自己紹介に頷き言い始めた。

 

「今日はいきなりで悪かったね。」

 

「い、いえ。大丈夫です。」

 

「ボルトとこれからも良き友、恋人であってくれ。」

 

「は、はい。」

 

 予想していた事よりも嬉しめな事を言われ思わずスミレは呆けた顔をしたが・・・或る意味の地獄はここからだった。今度ヒアシはボルトに向いた。

 

「ボルト、お前がスミレさんを大事にしているのはヒナタから聞いている。だが·····お前達は若すぎる。」

 

 ヒアシが現役の頃の時代は恋愛を周りでしている人は1割もいなかった。戦いの時生き残る為に修行等が普通で恋愛と言うよりお見合いの方が多かった。ヒアシがボルトと同い年の頃何て修行漬けの毎日で妻・・・ヒナタの母親とも恋愛結婚という訳では無かった。しかしヒアシは妻の事はヒアシなりに愛していた。それは絶対だ。

 それに比べて今の時代は平和だ。だからこそ、ボルトやスミレの様に恋愛するのも良いと思っている。だが・・・忍である2人だからこそヒアシは問う

 

「ボルト・・・お前はスミレさんか里、どちらかを取らなければならない時どうする?」

 

 その問いは2人の2人の胸を貫いた。2人は恋人であるのと同時に木の葉の忍、今は大国の戦争何て無いが小国はまだ戦いの火がちらほらある。極端な話そんな奴らがスミレを人質に取った時、ボルトはどうするのか?という問だ。忍なら·····情報漏洩を防ぐ為にスミレを見捨て殺すしかない。スミレは今や科学忍具研究に携わりはっきり言えばボルトよりもある意味で重要人物だ。ボルトもボルトで火影の息子だったり日向ヒアシの孫だったりでハイステータスだが木の葉の重要な事を知っているとは限らない。まだ中忍になったばかりだし。

 その点スミレは他里ではまだ発達していない科学忍具班にいてまだ少ないが科学忍具の情報も持っている。現にスミレよりも知識が豊富なカタスケは何者かに狙われまんまと科学忍具の情報を漏洩させてしまった。スミレがこれからも中枢に携わるようになれば今度はスミレがカタスケの二の舞になる事だってあるかもしれない。

 だがボルトに・・・そんな状況になったとしてもスミレを殺すなんて言う選択肢は無い。出来るはずがない。平和な時代に生まれ、自分を好きになってくれた人を殺すなんて事は出来ない。例えその時スミレが殺される事を望んだとしてもだ。仲間を大切にしない奴はクズ、ボルトもそう思っている。だから・・・ボルトの答えは

 

「そんなの・・・両方取るに決まってるってばさ!」

 

 そう親譲りの蒼い眼でヒアシに言い返した。ヒアシはそう返すだろうなとは思っていた。あの負けず嫌いのナルトの息子、ナルトとヒナタに同じ問いをしても同じ答えになるかもしれない。・・・今の火影としての立場がある時は分からないが。だからこそヒアシは言った。

 

「お前にそれをするだけの力と覚悟があるのか?」

 

 そう当主としての雰囲気を全開にしながら聞いた。忍の世界、どんなに理屈を捏ねても何かが出来なかった時無力さと後悔が襲いかかる。その時に言い訳なんて出来ない。言い訳なんてした所で意味なんて全くない。力不足、以上。それだけだ。そしてボルトはそれがよく分かっている。かぐらの時がそうだからだ。何かが違えば本気でかぐらは敵に·····ボルトの力不足でなっていたかもしれない。言葉に詰まったボルトをヒアシは厳しい眼で見る。ヒナタが見れば懐かしい雰囲気となるがボルトはこの視線を実質初めて受ける。雰囲気が堅苦しくなった時声を上げた人がいた

 

「ボルト君なら出来ます」

 

 そうスミレが言い切った。一同の視線がスミレに集まるがいつものおどおどしてる様子では無く毅然とした姿だ。その姿にボルトも惚けた顔をするがヒアシは特に変わらずに先を促す。ここから色々ぶっ飛んだ話になってしまう。

 

「・・・私はボルト君に里を・・・ヒナタさん達を取るか私を取るかその選択をさせました」

 

「ちょっ、スミレ!!」

 

 ボルトは慌てたがスミレは首を振って「良いの」と口パクで伝えた。今から話すのはオオノキにも話した事、本来は里の重要機密で軽々しく話していいことでは無い。

 

「私は・・・木の葉を潰そうとしました。」

 

 そんなあっさりとえぐい事をカミングアウトするスミレだがヒアシは黙って聞いた。スミレはこれを話したらボルトとの交際も終わってしまうかもしれない。だけど・・・ボルトはヒアシが思ってるよりもずっと立派な人なんだと知って欲しいのだ。

 

「里を潰そうとしている私の前に現れたボルト君に·····私は里を・・・家族を取るか、クラスメイトの私を取るか、その選択をさせました。」

 

 鵺·····体内に溜めたチャクラを自爆することによって敵陣地を壊滅させる事が出来る。サイ曰く反吐が出る程合理的なやり方でスミレもそう思っている。

 あの時スミレは自分をボルトが清々しく悪者にして忘れられるようにしようとしたがボルトはそんなスミレを止めて見せた。

 

「でも·····ボルト君は私を止めてくれました。私も・・・里も守ってみせました!」

 

 そう言い放つ、ハナビは割とヒヤヒヤしている所があるがヒアシは普通だ。

 

「ボルト君は無責任に言う人じゃありません!自分の言ったことは曲げない・・・ボルト君はそれが出来る人です!」

 

 そう言い切った。ボルトは確かに自分が思った事を割と普通に言う事がある。だがきちんとそれに向き合いそれが出来る。ボルトが悩む事が多いがボルトを見てきたスミレには分かる。分かるからこそ伝えたかった。伝えなければならなかった。ヒアシとスミレの視線が真ん中でぶつかる。そして数分経った時、ヒアシがふっと笑った。

 

「そうか・・・」

 

 そしてボルトを当主として・・・忍の先輩としても言う

 

「ボルト、これからも精進し、スミレさんの言葉を裏切らないようにするんだ。」

 

「・・・はい!」

 

 そうしたらヒアシの雰囲気は孫煩悩な雰囲気に戻り爆弾を言い放った

 

「それで2人は何時式を上げるのだ?」

 

 ·····完全に時間が止まった。ボルトとスミレは何を言われたのか一瞬分からなかった。しかし5秒程経った時2人して仲良く真っ赤になった。

 

「じじじ爺ちゃん!?」

 

「はわわわ!!!」

 

 スミレに関しては暴走しかけている。式とは言うまでもなく結婚式だ。しかしボルトとスミレはまだ13歳だ。それすらも忘れ孫に彼女が出来て嬉しかったのか思わず聞いたのかもしれない。色々暴走しかけている二人を見てハナビが助け舟を出した

 

「流石にそれは早いわよ父様。」

 

「む!そうか?」

 

「そうよ。どこに13歳で所帯を持っている人がいるのよ。」

 

 だがヒアシはそこで着物の下から何かを引っ張り出しハナビに言った

 

「しかし2人はこんな事をしているが?」

 

 その写真にハナビは唖然とした。ボルトとスミレは限界を超え真っ赤になった。2人して顔を隠した。

 

 それは雑誌だ。それも今日発売の。書店に行けばある。ハナビは任務完了してそのまま家に戻ってきたからその雑誌の事は知らなかったのだ。そして・・・

 

「ななな何よこれーっ!」

 

 ハナビも少し赤くなりながら言った。そこにあった写真とはボルトとスミレがタキシードとウエディングドレスを着ている。つまりスミレの誕生日に撮った雑誌の奴である。うずまき邸にはボルトとすれ違いで既に届いている。·····ってそういう事ではなくそれをヒアシが持っている事に唖然と羞恥が込み上げたのだ。ヒアシがそれを買っているなんて誰が思うのだろうか?そしてハナビがよくよく見ればスミレは指輪をしている。今目の前にいるスミレも指輪をしている。つまりそういう事である。いやまあ付き合ってるから良いんだが改めて突きつけられるとあれだが。

 

「だから儂はてっきりもう直ぐ式をあげるものだと・・・」

 

「ちちちち違うってばさ!」

 

「そ、それは頼まれたからで!」

 

 2人は早すぎる結婚前提で付き合っているが流石に13歳でする程馬鹿ではない。いや、結婚するのに馬鹿とかあるのか分からないが今はしない。それは確かである。

 因みに雑誌の売上は中忍試験の事で有名になった2人が効いたのか鰻登りである。羞恥のリミットブレイクをしているが気にしたら終わりである。多分。

 ボルトとスミレはその後かくかくしかじかと説明し漸く納得・・・何故か残念そうだったがして貰った。

 2人はその後日向邸を出た。もう夕日が出ているがスミレが最後に行きたい所があると言い2人は向かった。そこはゴースト事件の時、スミレがミツキと最初に戦った場所だ。里が一望出来る風景を見ながらボルトは聞いた。

 

「どうしてここに??」

 

「忘れちゃダメだって、思ってるから。」

 

 スミレはこの場所によく来る。来てあの時の事を思い出す。それはボルトに言った通り忘れない為

 

「ボルト君の彼女になっても私の過去が変わる訳じゃない。私はずっとあの罪を背負ってく。・・・私嬉しかった。ボルト君の周りも、お義父さん達も受け入れてくれて。でも・・・それと同時に私がボルト君の隣にいていいのか・・・そう思う事がよくあるんだ。」

 

 ボルトは良いに決まってると言おうと近づいたがスミレは景色を見ながら首を振った。

 

「分かってる。きっとボルト君は・・・ボルト君達は良いって言ってくれる。そんなボルト君達に私は感謝してもしきれない。」

 

 それはスミレの紛れもない本心だ。本当ならば罵倒され、殺されても文句は言えない。例え父親の洗脳を受けていたとしてもだ。全員体調が戻ったから良かったものの何かが違えばスミレは誰かを殺していたかもしれない。それはデンキやメタルだったかもしれない。スミレは今そんな事を考えれば手が震えもう片方の手で抑える。

 

「私にはボルト君を好きでいる資格も・・・本当はないのかもしれない。」

 

 火影の息子と付き合う・・・それは対外的に色々ハイリスクである。何かの拍子にスミレの過去がバレた時、ナルトの政権が揺らぐかもしれない。だからシカマルも最初は割と不安だった。だからゴースト事件・・・もっと言えばスミレの過去の資料を更に厳重に1人で保管した。ナルトにも黙ってだ。敵を騙すなら先ず味方からである。そういう訳でスミレは自分の資料が厳重になっているのは知らないが最悪の場合も考える。考えるからこそ不安になる。ボルトやナルトの為ならば本当は別れた方がいい。

 

「でも・・・自分でも私がこんなに強欲とは思わなかった。」

 

 ボルトとデートする時、スミレが住んでたアパートとキスしあった時、ボルトを自分のものにしたい・・・そんな独占欲が出てしまった事は覚えている。

 スミレは振り返りボルトを見た。その紫色の瞳をボルトは見つめ返す。そしてボルトは言った

 

「スミレの罪は俺の罪だってばさ」

 

 その言葉にスミレは思いっきり目を見開いた。何故自分の罪がボルトの罪になるのか全く分からないからだ。確かにボルトと自分は同じクラスメイトだったし自分から突っ込んでいきゴースト事件の当事者だ。でも・・・だからと言ってボルトに罪があるとは思えない。寧ろ自分を止めてくれた事に感謝している。ボルトは自分の右眼をそっと触った。

 

「俺には鵺の影が見えた。・・・だからやろうと思えばスミレをもっと早く止められた筈何だ」

 

 スミレは先程から目を見開きっぱなしだ。確かにボルトにはどういう訳か異界から伸びてくる鵺が見えていた。スミレはわざわざカゲマサにとりつかせ様子を見るまでしたのだ。だけど・・・それでボルトが責任を感じる必要はないと思っている。スミレは見つからないように鵺を取り憑かせていたのだから。

 

「スミレにあれ以上の苦しみを与えないで済んだかもしれない。スミレの事をちゃんと見とけば良かったかもしれない。」

 

 それはどれもはっきり言えば結果論だ。ボルトはスミレが犯人だとは全く思っておらずミツキ、そしてスミレ自身に言われるまで分からなかった。だが・・・ゴーストを見る事が出来るというアドバンテージはあった。それを使いスミレが犯人だと早く分かり説得を早く出来ていれば良かったかもしれない。言い出したらキリがない。だけど·····それ位あの時の自分を後悔しているのだ。

 スミレはボルトは悪くないと言おうとしたがその前に抱擁された

 

「スミレがどう思ってるかじゃない。・・・俺はあの時・・・スミレをもっと早く助けられなかった。スミレの罪が見えていた筈なのに・・・助けられなかった」

 

 自分にしか見えない悪い現象、それに被害が出て本人も心の傷を負っていく。自分も止められなかったという罪悪感が出る。

 

「だから·····お互い様だってばさ」

 

 そう少し笑って言った。こうなればボルトは頑なに首は振らない。頑固である。スミレは何も言わずにボルトを抱き返した。夕暮れはいつの間にか終わり里はライトアップされそんな里をバックライトに2人は長く抱擁し合っていた

 

 

 

 

 ★★★★★

 

 

 

 

 2人はうずまき邸に帰ってきた後いつも通りスミレとヒナタ、ヒマワリが作る晩御飯を食べ順番にお風呂に入って歯磨きした後に幾らか世間話をした後寝る時間になりそれぞれの部屋に行った。行ったのだが·····

 暗い廊下を静かに渡り・・・ボルトの部屋に来てゆっくりとドアを開けたのはスミレだった。紫色のスプライトのパジャマである。そしてボルトは思いっきり声をあげそうになったがスミレがしーっとして口を抑えた

 

「その・・・一緒に寝ても良いかな?」

 

 そう暗がりの中羞恥の顔だが枕をぎゅっとしながら言った。ボルトに拒否する理由などなく

 

「お、おう。でも少し狭いぞ?」

 

「うん。大丈夫」

 

 そう言ってボルトのシングルベットにいそいそとスミレは入った。シングルだからそりゃあ肌と肌が触れ合う訳で・・・

 

「その・・・寝にくくないか?」

 

 とボルトはスミレの肌の感触に赤くなりながら言う。因みにボルトの格好はスミレの誕生日プレゼントのパジャマである。スミレはボルトに顔を向けながら言った

 

「ボルト君は眠りにくい?」

 

「い、いやそういう訳では無いけど・・・」

 

 そう言えばスミレは布団の中で動きボルトに抱きついた。そんな積極的なスミレに赤くなりまくるがボルトもスミレを抱き返す。余計に触れ合っているが・・・それが心地良くなっていく。スミレが顔を自分の方に向けているのを見てボルトはそっとスミレの唇に自分のを重ねスミレは目を閉じて受け入れた。何時もとは何となく違う感じがする。そして離れれば照れくさく互いのおでこをくっ付け眠りに落ちたのだった

 




お疲れ様ですm(*_ _)m
ボルト、スミレとイチャイチャ出来ない残念エネルギーを修行に使ってたからゲマキは知らない設定。ただしサスケのカードの存在は知った。
あっくんの説明。ただあれはご都合主義に見える笑。
ボルトの初任務はダイジェスト。
それから科学忍具班も早めに始動。カタスケがアニメ程やらかさなかったから。
ボルトの罪云々は完全にボルトの屁理屈。でも譲らないのはスミレにはよく分かっているから何も言わずにナチュラルイチャイチャ。
休ませる為のデートだけど日向邸に行ってしまう。いや、何か矛盾してるなぁとは思いつつも書いてみたかった。(´•̥ω•̥`)<スイマセン!!

アンケートします。タイムスリップ編でスミレを連れていくか行かないかです。正直これはめちゃくちゃ悩んでいます。今まではスミレが入る余地が全然あったんですがタイムスリップ編はボルトとナルトが完全に主軸なんでやろうと思えば出来ますが念の為にアンケートします。まあ一緒にタイムスリップすれば色々カオスになりそうなのは何か面白そうとは思う。

(*´∇`)ノ ではでは~

修業パート誰目線でやる?

  • ボルト&ナルト
  • スミレ&ビオラ
  • 自来也&サスケ
  • 最早全部やれ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。