タイトルがあれですがスミレの誕生日の話です。季節に関してはもう知らね
では⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!
木ノ葉隠れの里の外れ、電車の最寄り駅は竜胆駅。その駅から少し歩いた所には先端科学任具研究所がある。そこは中忍試験である少年がやらかしたのとその後の重要な戦いで主任がやらかしたせいで一時科学任具班は凍結されていたが、元々あった場所から今のこの場所に移されたのだ。そしてそれと同時に科学任具班は新たなメンバーと共に再スタートを切った。
その科学任具班で才覚を表している少女がいた。その少女は今研究所の廊下をとぼとぼと歩いていた。今日の分はもう終わったからこれから帰るのだ。
その少女、筧スミレの顔は暗かった。というかある時からこう言う顔をする事が増えた。主任のカタスケやそのカタスケの助手の犬塚アキタはそんなスミレを心配している。カタスケはその理由に心当たりもあるから余計にだ。
「カタスケ先生、アキタさん、お疲れ様でした。」
「うん。ゆっくり休みなさい。所でスミレ君。」
「はい?」
「6月12日に何か用事はないかい?」
スミレは何か大事な日だった気がしたがぱっと何も思いつかなかったから首を振った。
「それは良かった。その日に里の方に頼んだ機材とかを持って来てくれる人がいるのだけどその人の相手をしてくれないかい?その機材の受け渡しが終わればもうその日は帰ってもらっても大丈夫だから。」
本当はその機材が大事なのもあるがカタスケとアキタは作戦でその日に持ってきてくれるように指定したのだ。
「え?でも私はその後も出来ますけど・・・」
「いや、スミレ君はここに来てから1度も休んでいないからね。丁度いいからそのまま休みなさい。」
スミレとしては別に全部出勤するのは割と普通なのだがカタスケは上司だから素直に頷いた。
「えっと、分かりました。」
「うん。じゃあ気をつけて帰ってください。」
「はい。お疲れ様でした。」
そう一礼してスミレは研究所を出て最寄り駅の竜胆駅に向かった。空はどんよりと曇り空だ。だがスミレの手には傘はない。そしてやっぱりその顔は暗いままだ。電車に乗った後も心ここに在らずと言う感じだ。
(ボルト君·····)
スミレが何故こんなに暗い顔をしているのかと言うとそれは少し前まで遡る。その日スミレはカタスケと一緒に木ノ葉隠れの里の病院に赴いた。その理由は全身科学任具であるカワキと言う少年の治療だ。しかし全身科学任具であるから普通の人間の治療では無理だ。そこでカタスケが呼ばれ、アキタは用事でいなかったからスミレが助手として一緒に来たのだ。
何故カワキが治療するほどの怪我を負ったのか。それは『殻』と呼ばれる組織のボロと言う者と戦ったからだ。その激戦でカワキは病院のベットに入る事となった。そしてそんな時状況が動いた。何と殻のメンバーのアマドと言うメンバーが木ノ葉隠れの里に亡命させてほしいと言って木の葉に来たのだ。そしてシカダイを人質にとり奈良シカマルと話をさせろと言った。本当は火影のナルトが良かったがもうジゲンにやられたと思っていたそうだ。だがナルトはボルトやカワキ達に救出され病院のベットにいた。その旨をシカマルが言いナルトが話を聞くことになり、病院の一室でアマドがもたらす殻とボルトやカワキが持つ楔の情報をスミレも別室から聞いたのだ。そしてその楔とは·····
(大筒木の·····バックアップデータ・・・)
そう、楔をつけられたものは·····この場合ボルトだがいつか大筒木に・・・ボルトの場合はモモシキになりそしてボルトと言う存在が消える。
それだけでもスミレにとってはいやなのにその後に言われた事もショッキングすぎた。
『楔を取り除く方法は?』
スミレの脳内でボルトの父親で7代目火影のナルトがアマドに聞いた。スミレとしてはもう縋り付くように聞いていたが答えは非情で、絶望的な答えだった。
『ボルト君を殺すしかない。』
それだけでボルトの事が好きなスミレは絶望の奈落に叩き落とされた。スミレはその後どうなったかはあまり覚えていない。何か映像で殻のリーダー格とメンバーの1人・・・アマドの仲間が戦っていたのは覚えているが勝敗がどうだったかは覚えていない。それよりも楔の件の方がスミレにとってはショックすぎたからだ。その日からスミレは暗い顔になる事が増えた。研究の際は頑張っているがそれが終われば顔色も少し悪くなる事が増えた。スミレは中忍試験の時1度モモシキを見ている。
(ボルト君が・・・モモシキに・・・)
ボルトが普通にしていた所からモモシキに変わる所を想像した。そして電車の中でその想像を払うように首を振った。
(そんなの·····嫌だよ・・・)
ボルトがモモシキになる事は勿論嫌だ。でもスミレはボルトが死ぬ事も嫌なのだ。自分が悪夢のせいで倒れた時に看病して、抱擁して一緒に寝てくれたボルトがいなくなるのはスミレには耐えられない。だがスミレにはどうしたらいいのか分からない。元敵だったがカタスケに匹敵するほどの科学者のアマドでさえ楔の取り方がわからなかったのだ。才覚を表してると言ってもスミレはまだ科学者見習いだ。そんな小娘が楔を取る方法何て分かるわけがない。
(ボルト君・・・。どうしたら・・・いいの?)
そう心で呟き指を口に当てる。いつもはそこであの夜にトリップしちゃうのだが今はそれも起きない。
スミレは木の葉に着いたら電車を降りた。だが降りる時一瞬何かが落ちてきたと思い降りきった後空を見上げた。そうしたら雨が降ってきた。
「・・・あ。傘ない。·····今日はもういいや。」
そう諦めた声で言いスミレは改札を出た。スミレのカバンは防水だから中にある研究所の証明書や財布が濡れることはない。
スミレはザーザーと降ってきている雨の中を歩いた。今はこの雨に打たれたかった。そうしたら何か道が見えるかもしれない、とそう無理やり納得した。雨空の中に光が見えるからその内止むのは分かってはいるがそれでもスミレは濡れた。普段のスミレならばそんな事はせず雨宿りするのだが今のスミレにはそれすらもどうでもいいと言う思いがあった。だがそんな時・・・
「何やってるんだってばさ!」
と、スミレには聞き覚えがありまくる声が聞こえたがスミレは幻聴だろうと思いそのまま歩いた。だが声の主は今度は横に来ながら言った。
「スミレ何やってるんだってばさ!」
スミレは雨がもう体にかかってないという事も忘れて左側を見た。そこに居たのは心底怒った顔で自分を見てオレンジ色の傘をさしているボルトだった。スミレは呆然と呟いた。
「ボルト·····君」
「風邪ひいちまったらどうするんだってばさ。・・・スミレ?どうしたんだってばさ?」
スミレは暗い顔のままボルトを見ていた。その顔色の悪い姿にボルトは心配そうな声をあげた。だがまさかボルトの事で悩んでた何て言える訳もなく誤魔化した。今回は前みたいに誰にも心配はかけさせてないからボルトもそれ以上は聞かないだろうという考えだ。
「・・・うんうん、少し研究が行き詰まっただけだから大丈夫。」
「え?でも・・・」
「それよりもボルト君は何でこんな所に?」
ボルトがまだ聞こうとしたのを遮りスミレは聞いた。ボルトはそれに怪訝そうな顔を見せたが素直に答えた。
「ああ、母ちゃんに買い物頼まれたんだってばさ。」
そう聞きスミレはボルトの左手を見た。そこにはレジ袋があった。因みにボルトは絶賛休み中だ。サラダがまだ入院中なのもあるし、まだボルトを自由にするのは危ないと言う声があったからだ。
「それでスミレは・・・」
「じゃあ私帰るね。」
ボルトが再び聞こうとしたのをまたスミレは遮り言った。そして足早にその場を去ろうとしたがその濡れてる袖をボルトがレジ袋を傘の柄にぶら下げ掴んだ。スミレは今の顔をあまり見られたくなく前を向いたまま聞いた。
「なに?ボルト君。」
「なにじゃないってばさ。何でそんなに俺から離れようとするんだってばさ!」
スミレは無言で答える。言える訳ない。ボルトの事で悩んで無力さを感じていたなんて。ボルトに言っても困らせるだけだ。
ボルトは無言の返事を受けながらもスミレの隣に立ち傘をスミレの上に合わせる。それによってボルトの右肩が濡れ始めるがボルトにとってそんなのはスミレに比べれば些細なことだ。ボルトは答えが帰って来ないことを悟ると話しだした。
「じゃあもう聞かないってばさ。その代わりスミレは家まで送るってばさ。」
「そ、そこまでは大丈夫だよ。」
「じゃあこのままスミレが話すまで俺は待つってばさ。」
·····それだけ聞いてたら完璧ストーカーなのだが。スミレも流石にそれは耐えられないというか恐らくボルトが困ると思っても暴露してしまう。そう考えたスミレは返事をした。
「・・・うん。それじゃあお願いします。」
「了解だってばさ。」
そう言って2人は相合傘で歩き始めた。スミレはこんな心境だがそれでも心臓の鼓動を早くした。今隣にいるボルトは間違いなく自分が知っている少年だって。困ってる友達がいたら絶対に助ける少年だと。そして·····自分が好きになった少年なんだと。
2人の間に会話はない。ボルトはさっき送る代わりにもう聞かないと言った以上その事は聞けない。スミレはさっきの自分の取った態度のせいで話しかけにくかったのだ。そうこうしていたらスミレのアパートに到着した。屋根の所にスミレは行きボルトにお礼を言った。
「その、今日はありがとう。」
「どういたしましてだってばさ。ちゃんと暖かくするんだぞ?」
「うん。本当にありがとう。」
そう言ってスミレは足早に自分の部屋の前に行きボルトをもう1度見て頭を下げ入っていった。ボルトはそれを複雑そうな顔で見届けた後、母の買い物が遅くなった事に気が付き急いで家に戻った。だがその頭の中は先程のスミレの様子を思い出していた。
バタン
そんな音を鳴らしながらスミレはドアを閉めてそのドアにもたれてそのままずるずると座った。一応玄関だが靴もそんなにないから人1人が座るスペースはある。
「私・・・疲れてるなぁ。」
と、独り言のように呟きのろのろと立ち上がった。そして誰もいない小さなリビングにただいまと言った後カバンを置き靴下を脱いだ後、親子の日に着た服をハンガーから取りボルトに言われた通り暖まろうと脱衣場でいそいそと服を脱いだ。そしてシャワーを浴びる為にお風呂場に入った。
そして極力出しすぎないようにシャワーの威力を調整して暖かくなってきたのを見計らって頭から浴びた。冷たかった体に暖かいのが満たされていく。
「はぁ·····」
だがスミレが出した声はその気持ちよさか、はたまたスミレの内面に対してかは分からなかった。
スミレは暖まった後、お風呂場から出て体を拭いた。そしてワンピースを着てこれまたのろのろとベットに直行した。今日は晩御飯を食べる気にはなれなかった。そして布団の上に脱力するように顔からダイブした。
「・・・私、ボルト君にあんな態度・・・」
ボルトの問いに知られたくないからと言って無言で答えた事、そしてその後も無言を貫いた事を後悔していた。そもそも最近ボルトともあまり会えていないのにその今は貴重な時間を無駄にしてしまった・・・それ所かボルトに心配をかけてしまったかもしれないと。1番辛いのは当事者であるボルトの筈なのに·····。
それなのにあんな態度を取ってしまった自分が嫌になる。スミレは少し頑張り布団の下にもぐり目を閉じた。よっぽど疲れたのかそのまま眠りに落ちた。
スミレは気がついたら夢のような空間にいた・・・実際夢なのだが。
「ここは・・・どこ?」
スミレはその時自分が浮いている事に気がついた。それに困惑しながらも状況把握に努めた。だが周りには何もなかった。スミレはそれに不安になるのを感じながらそれでも何かを探そうとする。そんな時背中側が光ったのを感じ後ろを向いた。そこには円形状の何かがあり、そこにあった・・・いや映っていたのは
「・・・私?」
そう、スミレだった。だがその場所は今勤めている先端科学研究所ではなくアカデミーの校庭だった。そしてスミレの格好はアカデミー時代のそれだった。スミレは何故そんなものを見ているのかが分からなかった。だがその映像はスミレの困惑などほっといて動いていた。
スミレはよく見たらその校庭に何人もの生徒がいるのに気がついた。
「アカデミーの・・・入学式?」
そう呟いた直後轟音がなった。映像がその轟音がなった所に向いた。その場所にあったのは7代目火影のナルトの顔岩に突っ込んでいる電車だった。スミレはそれに目を見張った。
「これって・・・私の記憶·····なの?」
そう問いかけるがそれに答える声はなく代わりに映像が続いた。そしてスミレの予想どうりその後ボルトが出てきた。スミレが初めて直接ボルトを見たのがこの時だ。
『うずまきボルト、参上だってばさ!』
と、スミレが聞き覚えのある事を言った。スミレはそれだけで少し安心した。何か悪いものではないと。だがそこから変わった。何故かいきなりボルトの顔がぐにゃぐにゃしだした。スミレは思わず口を手で隠し3歩分下がった。そしてそのぐにゃぐにゃが終わった時、ボルトの顔がモモシキになっていた。
「なに?これ?」
そう震えた声を出した。そして本人は気がついていないが目に涙が溜まっている。スミレはまた反対側から光が出てるのに気がつきそちらを見た。そこに居たのはスミレとミツキとボルトだけだった。よく見てみればそこは屋上だった。
「ここ・・・マギレ君の時の·····」
あの時スミレはマギレにストーカー行為をされていた。そしてチョウチョウに看破されて告白されスミレはそれを断った。そしてその後チョウチョウやボルト達と別れた後にマギレに鵺を取り付かせた。最初はこのままストーカー行為をされれば自分が鵺をとりつかせてる所を見られたらいけないと言う思いと自分が被害者になれるという一石二鳥の考えで鵺をとりつかせたのだがスミレはマギレが隠れ身の術を全力で使ってストーカーをしてくるとは思わなかったのだ。最初はマギレを振った自分への怒りで襲ってくるものだと思った。そうしたらアカデミーにはボルトもシノもいるからすぐに取り押さえられるだろうと思った。だが予想を遥かに超えた手段に出られ粘着質に脅かされスミレは恐怖した。そしてそれが自分がマギレを利用しようとした罰なんだとさえ思った。ボルト達が来た時は本当に感謝したのだ。そしてこの場面はボルトとシカダイがマギレと戦ってチョウチョウの一喝が終わった後だ。スミレがボルトに声をかけてる。
『ボルト君、どうしたの?』
『いや、なんでもないってばさ・・・』
そこで不審と止まった。スミレはそこでまさかってな感じでまた3歩分下がった。そして嫌な予想どうりボルトの顔がぐにゃぐにゃし始め・・・
「い、嫌!」
スミレは思わず目を閉じた。その先を想像するのでさえ嫌だった。幸いスミレはモモシキの声なんて聞いた事がないからモモシキになったボルトが話す何て事はなかった。スミレはもういっその事この夢が覚めるまで目を閉じようと思ったが意地悪な夢なのか今度はスミレの脳裏にその続きが再生されてしまった。
「い、いや、やめて・・・」
そう言っても脳裏に続く映像は止まらない。そしてその次の出来事まで改変されるのだけは嫌だった。
「お願い·····やめて・・・」
そう心細い声を出した。そして次の映像もスミレには見覚えがありまくった。異界だ。鵺が住む異界が今にも崩壊しそうな場面でスミレは鵺の前で泣いていた。それはアカデミーでの思い出を思い出し泣いていたのだ。そしてその最中母の言葉を思い出し顔を上げ、少し影になっている事に気がついた。脳裏に浮かぶスミレはその正体を見上げた。
『ボルト君・・・どうして?』
『置いてける訳ないだろ、クラスメイトを。』
スミレはそんなボルトを見上げている。だが今これを見ているスミレは早く夢が覚めて欲しいと思っている。だがその願いは届かず続いた。
『戻ろうぜ、委員長·····』
そこでボルトはスミレに手を差し出した。·····がそこでボルトの顔がぐにゃぐにゃし始めた。
「・・・お願い、これだけはやめて・・・」
この記憶は自分がボルトの事を好きになったきっかけの時だ。その時まで奪われたらスミレの心は·····
「い、嫌!ダメ!」
そう言っても止まらない。そしてぐにゃぐにゃが終わり差し出されてた手はボルトの物よりも白く・・・
「·····はっ!」
その声と共にスミレは飛び起きた。そして震えてる体を抱いた。
「あ・・・」
目に涙が溜まってるのに気がつき拭いた。あの日以来の悪夢だった。スミレは呼吸を整えベットから降りた。よろよろと洗面所に向かった。そして顔を洗おうと鏡を見た。
「・・・酷い顔」
顔が少し蒼白になっていた。顔を洗いタオルで拭いた後台所に向かった。買い置きしていた食パンを1枚取り出し耳を取ってトースターに入れた。そして取っといた耳と前々から貯めてた耳も少し取り出しフライパンに入れ焼き始めた。スミレは昔からお金がなく、そんな時母がこうしてパンの耳を焼いて食べさせてくれたのだ。そしてそれが好きになりこうしてパンの耳を取って保存したりしている。トースターが焼き終わったのを知らせてくれたのと同時にスミレはフライパンの火も切った。バターを取り出しパンと耳を持って小さい机に座った。
「・・・いただきます。」
そう小さな声で呟き少量のバターを塗って食べ始めた。両手で持ち食べる。そして食べながらカレンダーを見る。カタスケが言った6月12日は明後日だ。今日と明日、そして明後日の機材の受け渡す人の案内とかを終わらせたら休みだ。だがスミレは休みと言ってもやる事があまり思い浮かばない。元同じ班のワサビとナミダに会いたいが2人はイレギュラーで休みが出来た自分とは違って新たな班のメンバーの鉄椿との連携や任務があるから忙しいだろう。
「はむっ」
今度はパンの耳を食べながら思考を続ける。それじゃあ家に閉じこもるか・・・でも最近はあまり里をぶらぶらを買い物以外で出来てないし研究所で見た天気予報は晴れだったのに外に出ないのはもったいない気もする。
でもだからと言って1人で回るのもやっぱり寂しい。スミレは極力夢の事を考えず休みの日の予定を考えたが結局結論何て出なかった。それ所かぼーっとする方が多かった。
同日 夕方頃
ボルトはあーでもないこーでもないと里の店を回っていた。そしてそんな時そのボルトに声をかけられた。
「ボルト?何してるんだ?」
その声でボルトは振り返った。そこに居たのは緑色を基調とした任務服と特徴的な猫のしっぽのアクセサリーを持つ少女と顔にほくろを持つオレンジ色を基調とした任務服を着た少女・・・ワサビとナミダがいた。
「お前ら、任務はもう終わりか?」
「うん。今日は終わったよ。」
「それでボルトは何でそんなに急いでるんだ?」
ボルトは言おうか寸瞬迷ったが別にこの2人なら良いだろう·····というか是非協力して欲しかったので言う。
「スミレの誕生日パーティーをしようと思ってるんだってばさ。だから何かプレゼントを買いに里中回ってるんだけど良い物がなくて・・・」
それを聞いたワサビとナミダはボルトの肩をガシッと掴んだ。
「それ、私達も行っていいよな?」
そうめちゃくちゃ怖い顔で言うワサビにこくこく頷くボルト。パッと見チンピラがボルトをいじめてるように見えてしまう。そして3人はそのまま3人は作戦会議してそれぞれ里に散った。だがボルトは少し暗い顔だった。
(結局、スミレがまた暗い顔していたことを言えなかったってばさ。)
そう、ボルトは昨日のスミレの様子を結局2人に言えなかった。ボルトは何故スミレがあんな顔をまたしてるのか分からなかった。聞いても答えて貰えなかった。あのスミレが倒れた時は多分倒れた以上はもう隠せないと思って言ってくれたんだろう。でも今回は違う。
(何で教えてくれないんだってばさ。)
そう心の中で呟く。ボルトとしてはちゃんと聞いて励ましてあげたい。だけど言ってくれなきゃ何で悩んでるのかすら分からない。·····実際はボルトに関しての悩み事なのだがボルトに知るよしもなかった。
ボルトは親友のいのじんの母親がやっている花屋の前で止まった。そして顎に手を当てて考えた。そんな時店から声をかけられた。
「なーにボルト、そんな所で突っ立って。」
「あ、いのおばさん。いや、誕生日プレゼントに花ってどんなんだろうって思って」
ボルトが考えていたのはスミレに菫の花を渡すのはどうだと考えて止まったのだ。
「うーん、花屋としては良いと言いたい所なんだけどね。でももうすぐ夏でしょ?そのせいで枯れるのも早くなる花とかもあるのよ。」
「あー、そうか。誕生日プレゼントならやっぱり一生モノが良いよな・・・いのおばさんサンキューだってばさ。」
そう言ってボルトは駆け出した。だが依然とプレゼントは決まらない。最初は髪飾りを考えたのだがスミレはもう大切な髪飾りを持っているから却下。だからと言ってあまりプレゼントは思い浮かばない。ヒマワリならば恐らくぬいぐるみ辺りを送ったら喜んでくれるのだろうがスミレは恐らくぬいぐるみにはあまり興味がないというかあったら可愛いと言うぐらいだろう。·····アパートにいる時にぬいぐるみがあれば少しは寂しさが紛れるかもしれないと考えた事はあるが。
そんな時、ボルトはある物が目に止まった。
「・・・これは」
6月12日
スミレはいつもの時間に出勤した。結局今日をどうするか決めれなかった。それ所か何か大事な事を忘れてるようなきがしている。そして顔もあの悪夢を連続で見た時みたいに少し蒼白になっていた。あの夢をまた2日連続で見てしまったのだ。
だがあの親子の日と一緒に寝た時の記憶は改変されなかった。それが唯一の救いである。あれまで改変されてしまったらもうスミレは立ち直れなくなったかもしれない。
そしてスミレは今日の夢はもう一種類あった。ボルトがモモシキになる夢を見終わった後、謎の空間に飛ばされた。今度は浮いてなく地に足がついていた。が、スミレは先程の夢のせいで精神があの日と同じぐらい疲弊していた。それでも状況把握に努めようと周りを見れば神殿みたいな所だった。スミレは不審に思いぐるぐる見回したがどこかは分からなかった。そしたら目の前から視線が来てるのに気がつき思わず臨戦態勢を取った。
そしてよくよく見たらその肌は白かった。
『今、僕はあなたの夢を通して語りかけています。』
「・・・夢を」
『鵺に選ばれし少女よ、あなたはうずまきボルト君を助けたいのですか?』
それを聞いた瞬間スミレは目をめいいっぱい開け言った。
「あなたは·····ボルト君の楔を取り除く方法を知ってるのですか!?」
だが返ってきた答えは良いのか悪いのかよく分からない答えだった。
「いえ、確実に取り除く方法は今の所はないです。ですが・・・」
「教えてください!私・・・私、ボルト君を助けたいんです!」
そう言ったらその人は手を2の形にした。スミレはそれが何を表すのかが分からず困惑した顔で見る。
「2つ、2つだけ楔を取り除く方法・・・細かく言ったら取り除くではないですがボルト君がモモシキにならない方法があります。」
「2つ·····」
「1つ目、ボルト君が逆にモモシキを取り込むのです。だけどこれははっきり言えば至難の業です。存在しないものを取り込むのですから当然ですが。しかしもし取り込む事に成功すればボルト君は大筒木の力を使う事が出来るようになるでしょう。ですが出来るかどうかは別です。」
モモシキを取り込む・・・つまりそれは結局ボルト次第という事だ。スミレは知らないがボロと戦った時ボルトは1度モモシキに乗っ取られた。だがそれは逆も出来るということ。ただ楔をつけられるモモシキや大筒木じゃないからそのチャンスは恐らくモモシキが取り込もうかというその一瞬だけだろう。確かにそんなのは成功率が低すぎる。
「もう・・・1つは?」
スミレは震える声で聞く。
『あなた方の技術次第です。あなた達が科学任具と呼ぶものでボルト君の楔からモモシキを追い出すか、はたまた消滅させるか・・・そのどちらかです。』
「そんな・・・」
スミレは顔を下げた。今言った方法ならアマドがもう見つけててもおかしくない筈なのだ。だがアマドははっきりとないと言ったのだ。
スミレには科学でボルトの楔をとる方法なんて分からない。そんなスミレに謎の人物はヒントになるかもしれない事を言ってきた。
『あなたは白豪の印を知っていますか?』
「5代目火影様やサラダちゃんのお母さんの額にある印の事ですか?」
それを聞いた謎の人物は頷いた。
『百豪の印は大昔、六道仙人の時代からあった術だ。そこに手がかりがあるかもしれない。』
「六道・・・仙人」
そう呟いた直後光に包まれスミレは思わず目を閉じた。
そしてスミレは起きたのだ。暫く謎の人物について考えたが全く分からず取り敢えず今日の午前中の仕事を終わらせようと仕事場に来たのだ。そしてカタスケとアキタに挨拶をしようと来た。
「おはようございま·····」
そこで止まったのは見覚えのある人がいたからだ。何故そこにいるのか分からなかった。今は一応監視対象の筈だ。なのに何故ここに・・・
「な、何でアマドさんが?」
「いやー、アマドさんの科学力には目を見張るものがあって火影様に頼んで連れてきてもらったんですよ〜!」
と、カタスケが言った。
「私も青から先生の話を聞いた時から是非お会いしたいと思っていましたよ。」
と、アマドも言う。そんなアマドにスミレは恐る恐る聞いた。
「あの・・・アマドさん。」
「何だ嬢ちゃん?」
「アマドさんはボルト君やカワキ君の楔について・・・どれくらい知っていますか?」
少しでも謎の人物の言ってた事のヒントを求めて聞いた。
「お嬢ちゃんはあの時もいたね?だったらあの時私が言った事が全てだ。回りくどく聞いているが本当はこう聞きたいんじゃないのか?『本当に楔をとる方法を知らないのか?』と」
それを聞いたスミレは思わずビクッとした。それを見たアマドは掴み所のない顔で言ってきた。
「私も八方手を尽くしたがとうとう分からなかった。それで導き出した結論が楔を持つものを・・・殺す事、それしか楔を持つものを止められない。」
スミレはそれを再確認させながらどんどん暗い顔になった。それを見たカタスケが取り繕うとするが今回聞いたのはスミレからなので宥めることは出来なかった。だからスミレをここから離れさせようと声をかけた。
「そうだ、スミレ君。もう少しで来ると思うからそろそろ行った方がいいよ。」
「はい、分かりました。」
一礼してスミレはカタスケの部屋から出た。そして研究所の入口にまで来てその機材を持ってきてくれる人を待った。その顔は未だに暗い。先程のアマドに言われて再確認させられたことを思い出していた。そして強く目を閉じた。
(私には·····無理だよ・・・)
そう夢の中にいた人物に言った。そしてそれから五分後、研究所の入口が開いた事を察知したスミレは入口を見た。
「・・・え?」
と、思わず変な声を出した。何故なら入口から機材があるであろうリュックを背負ってやって来たのは・・・
「あれ?スミレどうしたんだってばさ?」
「ボルト君·····。もしかしてボルト君が里から機材を届けてくれるって言う人?」
「おう!」
スミレはそれを少し呆然と見ていたがすぐに我に帰り仕事を始めた。
「あ、じゃあこっちに来て」
そう言ってスミレは歩き始めボルトもそれに続いた。そして機材をそれぞれの場所に置いて後はボルト次第なのだが・・・
「え!?スミレ今日休みなのか!?」
「う、うん。カタスケ先生が休んで構わないって言ってたから・・・」
「じゃあさ、これから何か用事あるか?」
「え·····」
スミレはそれを聞き少し赤くなった。そして首を振って否定した。
「うんうん、ないよ。」
「じゃあ俺と付き合ってくれってばさ!」
「·····へ?・・・はわわわ!!」
ボルトは慌ててる理由が分からず首を傾けたが直ぐに何故こうなってるのかが分かったからボルトも顔を赤くしながら否定する。
「そ、そう言う意味じゃないってばさ!一緒にぶらぶらしようぜ!って意味で言ったんだってばさ!俺も任務は今ので終わりだしな。」
それを聞いたスミレは今度は勝手に勘違いした自分が恥ずかしく顔を隠した。ボルトはどうしたものかって感じで頭をかいてたがスミレがポツンと言った。
「・・・良いよ。」
「お、おう。」
「じゃあその、準備してくるから待ってて。」
そう言ってスミレは赤い顔を隠しながらカバンを置いた所に向かって背負いカタスケの部屋に覗いて挨拶した。
「その、お疲れ様でした。」
「うん。ご苦労さま。」
スミレは一礼して出てボルトの所に向かい言った。
「い、良いよ。」
「じゃあ行くってばさ。」
そう言って2人は並んで歩き始めた。スミレの心臓は高鳴っていた。前はボルトの事を考えて逆に全然喋れなかったが今回はまだましだ。·····だが唐突に夢の事を思い出し思わず足が止まった。それをボルトは訝しげに見たが一瞬で心配してる顔になった。
「スミレ?どうしたんだってばさ?」
スミレは深呼吸して歩き始め首を振った。
「うんうん、何でもないよ。」
「でも・・・」
「さ、ボルト君どこに行くの?」
ボルトは釈然としない顔だったが直ぐに行く場所を考えた。今はもう昼は過ぎだ。夜までにスミレを誕生日パーティの場所に連れていかなきゃ行けない。元々スミレを連れてく役目はボルトがする予定だったからスミレの予定がなかったのは良かったがよくよく考えたらその間の暇つぶしを考えていなかった。それにうーんと悩んでいたが無理矢理
「ま、まあそれは行きながら考えるってばさ!」
そう言ってスミレの背に行きスミレを押し竜胆駅に向かった。そんなボルトに苦笑いしながらボルトにスミレは押されて行った。
「少し休憩しようってばさ。」
「うん。いいよ。」
そう言って2人は里を一望できる所·····シカダイとリョウギがかつてよく将棋を指していた場所に来て座った。2人はあの後里を色々回った。スミレは里を久しぶりに回ったので何か新鮮で良かった。隣にボルトがいた事もあったが。
夕日が沈み始め周りは暗くなり始めていた。・・・あの夢の時のように。スミレは今はボルトがいると念じその思いを首を振って振り払った。だがどうしても怖い。もし今横にいるボルトを見たら夢で見たモモシキの顔になっていたらどうしようと。だが今隣にいるのが自分が好きになったうずまきボルトなのだと再確認する為に見なければならない。だが怖い。そんなジレンマになった。そして勇気を出して言った。
「その、ボルト君。」
「何だってばさ?」
「手、握ってもいい?」
それが今隣にいるボルトが本物なのか確かめる方法だ。恥ずかしいこと極まりないがそれでもスミレは確かめたかった。ボルトは少し驚いた顔をしたがスミレの左手を見てそっと自分の手と握った。女の子らしく小さな手だ。
「・・・あ」
スミレは思わずそんな安心した声を出した。
(ボルト君の·····手だ。)
スミレは夏祭りの花火大会の時にボルトに手を握られた事を思い出した。あの時はボルトへのアタックチャンスがあの時しかなく羞恥で真っ赤にしながらスミレはボルトに手を重ねたがボルトはそれを回りくどいって言ってスミレの手を握ったのだ。その時に感じた温もりと全く同じだ。そんなスミレをボルトは見ていたが聞いた。
「スミレ、何で言ってくれないんだってばさ?」
スミレはボルトと一緒にいたら間違いなくボルトは前のスミレについて聞こうとしてくるだろうとは思っていた。だがスミレは無言を貫こうと思った。·····ボルトの顔を見るまでは。
スミレが少しボルトの顔を見た時、ボルトは本当に心配そうな顔をしていた。スミレはその顔で罪悪感が増していき聞いた。
「·····聞いても、怒らない?」
それを聞いたボルトは力強く頷いた。スミレは顔を下げながら・・・しかし握ってる手をもう1回握り直してポツポツ言い始めた。
「ボルト君が·····私の知ってるボルト君がいなくなる夢見たの。」
ボルトはそれを聞き少し目を見張らいた。まさか自分の事でそんなになっているとは思わなかったのだ。・・・いや、ある意味前の時もボルトの夢を見ていたのだが。だが自分が知ってる自分じゃないってどういう事だ?と思ったらスミレが続きを言った。
「私のボルト君との思い出が皆・・・モモシキになって・・・」
ボルトは唖然としていたがスミレは続きを言った。
「だから・・・ずっとボルト君の楔を取り除く方法考えたけど全然分からなくて・・・そんな自分の無力さがもう嫌になって・・・」
そう言って泣き始めた。右手で拭うが止まらなかった。
「うっ・・・う」
ボルトはまだ驚いていたが一旦手を離した。そしてスミレの右の脇を自分の方にやってボルトは自分の方に来たスミレの頭を自分の胸に埋めさせた。スミレはその一連の流れに少し目を開いた。そしてスミレの頭を撫でながらボルトは言った。
「前に言っただろ?俺はどこにも行かないって」
それはスミレが悪夢で倒れ、ボルトが看病してボルトがスミレの為にお粥を作ろうとした時、ボルトが離れてく夢を見た後だったスミレが反射的にボルトの手首を掴んだ時にボルトが優しく言ったセリフだ。・・・後々スミレにそれが理由で一緒に寝てと言われたが。
スミレはそれを聞きボルトの腕と胸の間で頷いた。
「俺は・・・皆の·····スミレの前からいなくならないってばさ。モモシキ何か逆に取り込んでやるってばさ!」
そうスミレを安心させるように・・・夢の人物と同じ事を言ったボルトを上目遣いでスミレは見た。それにボルトが少しドキッとしてるのには流石に気がつかなかった。そしてスミレは少しクスッと笑った。ボルトはそれが何でなのか分からず聞く。
「ど、どうしたんだってばさ?」
「うんうん、夢の中に出た人と同じ解決法言ってたから少し可笑しくて。」
「ゆ、夢?」
「うん。でも不思議な事を言う人だったよ。私の夢を通じて話しかけてるって言ってきたから。」
それを聞いたボルトはまた目を見張らきスミレをガン見した。スミレは真っ直ぐ見つめられてるのに照れながら聞く。・・・いつの間にか今朝まで暗かった感情が明るくなっている事に気づいた。
「な、何?ボルト君。」
「そ、そいつってどんなやつ何だってばさ?」
「えっと・・・肌は白かったよ。大筒木みたいに。だけど語りかけてくる口調は優しさがあったと思う。」
「まさか・・・あいつなのか?」
「ボルト君?もしかしてボルト君もそんな夢を見た事あるの?」
「あ、ああ。アカデミー時代の時に1度だけ。その時もそいつは俺に言ってきたんだってばさ。俺の瞳は希望だって。それで俺はカゲマサのあれをつけて」
それを聞いた瞬間スミレは思わず笑った。ボルトの顔はやたら赤くなっている。流石にあれは黒歴史になったようだ。ボルトは一時期カゲマサのオレンジ色の目を隠すものをつけてアカデミーに来て厨二病全開のセリフを連発していたのである。それを思い出しスミレは笑ったのだ。そんなスミレを少し黒歴史を思い出され羞恥の顔をボルトはしていたが少し満足そうにスミレを見ていた。それに気づいたスミレが聞く。
「ボルト君、どうしたの?」
「いや、やっと笑ってくれたってばさ!」
スミレはそれを聞き口をあの形にした。スミレは今日はあまり笑えていなかった。少なくとも心から笑ってはなかっただろう。だがボルトは自分の黒歴史を思い出させることで笑わせたのだ。そんなボルトの気遣いにお礼を言った。
「・・・ありがとう、ボルト君。」
「へへっ!どういたしまして、だってばさ!」
そしてスミレは1つの決心をした。ボルトを自分に振り向かせるという以外の決心だ。それは・・・
スミレはまたボルトの胸に顔を埋めた。ボルトはそれに驚いて何か言おうとしたがその前にスミレがそれを封じた。
「ボルト君、私決めたよ。」
「な、何がだってばさ?」
「私・・・ボルト君の楔をとる方法を見つける。見つけてボルト君もカワキ君も助ける!」
そう決意した顔でスミレは言った。その真っ直ぐさにボルトは少し見惚れたが直ぐにスミレが言った事を理解した。そして笑った。
「ああ、当てにしてるぜ、委員長!」
それでスミレも笑って返した。
「うん!」
そして2人は少しまたスミレがボルトの胸に顔を埋めてる状況が続きスミレは流石にもう恥ずかしくなってきたから顔を戻した。そしてボルトの顔を見て少し顔を傾けた。少し悩んでる顔だったからだ。
「ボルト君、どうしたの?」
「いや、ははは。なんでもないってばさ。それよりもスミレまだ時間大丈夫か?」
「うん。大丈夫だよ。」
「じゃあついてきてくれってばさ。」
「うん。分かった。」
そうして2人は立った。流石に周りは暗くなっている。2人は下に行こうと階段に行こうとしたがボルトがいきなり止まったからスミレも止まった。そしてボルトは・・・
「やっぱり決めたってばさ。」
そう言ってボルトはくるっと回ってスミレを見た。その目はいつにも増して真剣で、でも何故か羞恥も混ざっている顔だった。スミレは何故そんな顔になるのか分からず首を傾けた。そしてボルトは言った。
「その、スミレ少し向こう向いててくれないか?」
とボルトは反対に指を向こう側に指した。スミレはそれに不思議そうな顔をしたが頷いて反対に向いた。スミレの後ろでは少しボルトがゴソゴソしてる。そしてボルトはもう良いと言ったからスミレはもう一度ボルトに向いた。ボルトの両手が何故か後ろに回されてる。それについて聞こうとしたがそれを遮られまたボルトに言われた。
「じゃあ、次は目を閉じてくれってばさ。」
スミレはよく分からないがボルトが真剣そうだったから大人しく目を閉じた。そしてスミレは何故か首元に少しひんやりとしたものがあるのに気がついた。そしてボルトがまたもう良いと言ったからスミレは目を開け首元を見た。
「え·····?」
そこにあったのは綺麗な菫のネックレスだった。何か特別なものでも使っているのかこの暗い中でも輝いていた。だがスミレは何故こんな綺麗な物を首にかけてくれたのか分からずボルトをまだ理解しきれてない顔で見た。そしたらボルトはとびきりの笑顔を見せて言った。
「スミレ、誕生日、おめでとうだってばさ!」
「・・・あ」
そうだった。何か大切な事を忘れてる気がしたが誕生日だったのだ。そしてボルトは自分ですら忘れていた誕生日を覚えてプレゼントをくれたのだ。それに気がついた瞬間スミレの目が濡れてきた。だがそれは悪夢を見た時に流した嫌な涙ではなく、嬉しさで出てきた涙である事は疑いようもなかった。
「はわわ」
そう涙を流しながら言った。
そして2人はそのままボルトの家に直行した。今回は人数がまだ少なめだからうずまき邸でする事になったのだ。
スミレはまだ事情を知らずボルトについて行ってる。尊そうにネックレスを見ていてボルトはそれに照れながら聞く。
「えっと、そんなに尊そうに見てたら何か俺が恥ずかしくなるってばさ。」
「ふふ、一生大事にするよ。」
スミレの誕生日プレゼントで1番嬉しいプレゼントだ。・・・というかそもそもあまりプレゼントを貰った事はあまり無い。恐らく科学任具班に行く時の送別会の時に貰ったのが最後だ。あのプレゼントはスミレの部屋に置いてある。·····ミツキの蛇の人形は少し置く場所に迷ったが。幼少期はあまり誕生日も祝って貰えなかったから尚更だ。アカデミー時代はそもそも皆知った時はもうスミレの誕生日が過ぎていた。その翌年はワサビとナミダに祝ってもらった。・・・その時ボルトは泊まりがけの任務に行ってて里にはいなかった。
そんなこんなにで2人はうずまき邸に到着した。そしてボルトはスミレの背を押しスミレの困惑をほっといて家に入りリビングに来たら・・・
パンパンととんでもなく大きい音がしスミレはそれに目を見張って口をぱくぱくさせた。そして·····
「「「スミレ、誕生日おめでとう!!」」」
「み・・・んな。」
そこにいた面子はワサビにナミダにサラダ、ミツキや猪鹿蝶、そして家主のうずまき一家である。カワキはまだ病院なうだ。何でもアマドが義手作りを手伝うらしい。
後ろからボルトがイタズラ成功みたいな顔を覗かせた。
「改めて、誕生日おめでとうだってばさ!スミレ。」
「あ·····ああ」
そう震える声を出し顔を手で覆った。そしてそんなスミレにワサビとナミダは一緒に抱擁してスミレも顔を覆っていた手を2人に回した。
スミレの誕生日はこれからが本番である。
お疲れ様でした。スミレ誕生日おめでとう〜(っ’ヮ’c)。
という訳で時系列は漫画最新話の後ですね。楔の秘密を知った同期最初の女の子という有難い立場を貰ったからそれを活かさない手はないとこうなりました。
実際は楔はどうなるのか全く分かりませんがこうだったらもうボルスミ確定だな〜とか思いながら書きました。まあそういう訳であまり鵜呑みにしないでください笑。多分というか100パーセント外れてると思うので笑。(というかこれでもし当たってたら自分がスタッフ説になってしまう。)
スミレ·····また悪夢見る。ごめんなさい、ボルトの知らない所で精神的に参る方法が悪夢しか思いつかなかったんです。芸がないなーとは思ったんですが他の方法が思いつかず悪夢になりました。ただ一緒に寝た時とかは改変されてないからまだマシ。というかそこまで行ったらスミレが誕生日の前にぶっ倒れる未来しか無かったので甘いかなーと思いながらカットしました。
因みにスミレの悪夢の場所のイメージはThe LASTのナルトとヒナタのキスシーンの前に走ってた所をイメージしてくれたらいいです。
そしてトネリさん復活。ウラシキという術者が死んだから戻ってると思うんでスミレにアドバイスしました。トネリも鵺というか異界の事は気にしてたんで鵺の親のスミレの事も知ってるといいなーとスミレの事を知ってる設定にしました。
スミレの誕プレは最初腕時計にでもしようかなと思ったんですがそれじゃあもし戦闘になった時邪魔だなと思い少し考えネックレスにしました。ボルトもナルトもしてたから良いだろという。
カタスケとアキタの作戦の内容は書く所がなかったのでここで書きます。というか見てくださった方は何となく予想ついてると思いますがスミレの誕生日にナルトに頼んで任務休みのボルトを寄越すように言っただけです。スミレが休みの事を知ったら連れ回してくれるだろうと言う人心を利用するという笑。
では今日の0時になった時点でアンケートを締め切ります。バイバイ(ヾ(´・ω・`)
修業パート誰目線でやる?
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ボルト&ナルト
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スミレ&ビオラ
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自来也&サスケ
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最早全部やれ