ボルトとスミレ 基本的にif   作:レオ2

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おはようございます(*・ェ・*)ノ。
アンケートで1位になった大人ボルスミです!親子の日からのは通ってません。ただ思いと葛藤の設定の一部は拝借しました。
では٩(.^∀^.)งLet's go


大人になったボルスミ

世界が再び平穏を取り戻して4年が経った冬。あの時崩壊してしまった木ノ葉隠れの里は里の住民と忍びの助力によりほぼ戻ったと言っていいだろう。そして木の葉の2人目の英雄により7代目火影とうちはサスケも封印術から解放された。

その2人目の英雄·····うずまきボルトは火影を支える凄い忍びになる夢を叶えるため再びうちはサスケと共にまだある大筒木カグヤの遺跡を調べる旅に行ったり、火影に復活した父の側近を務めている。そして今は後者の任務だ。それは·····

 

「ええ!?俺がエキシビションマッチ?」

 

「そうだ。」

 

その続きを答えたのは父うずまきナルトの補佐、ボルトの親友の父親の奈良シカマルだった。

 

「最近科学忍具が色々出ているだろ?今やドラマの撮影とかにも使われるようになったからな。」

 

「まあそうだけど、それとこれがどう繋がるんだってばさ?」

 

「そのせいで最近若い忍びの意欲が下がっているように見える。科学忍具があれば万事解決、だから忍びの修行を面倒くさがっているやつが増えてきている。それは大問題だ。」

 

·····正直中忍試験で科学忍具を使ったボルトとしては耳が痛い。そう思いながらボルトは続きを促す前に2人の目的に気がついた。

 

「あー!だから忍びの俺といわば科学忍者の人と戦わそうとかいう腹だな!」

 

「そうだ。エキシビションマッチは明後日、やってくれるか?」

 

「まっ、しょうがねえか。じゃあガキ共に忍者の凄さを教えてやろうじゃねえか!」

 

「その意気だ。」

 

「所で相手は誰だってばさ?」

 

そう言ったらナルトとシカマルは顔を見合わせ首を振った。

 

「悪いがそれは教えられない。」

 

「そうか、ならしゃあねえな。じゃ、俺は修行があるから行くってばさ。」

 

「ああ、頑張れよ。」

 

ボルトはそう言い火影室を出て行った。残された2人は少し苦笑いをしながら会話をする。

 

「まっ、カタスケ曰く科学忍具を使わせたらデータ上の数値だけなら忍びトップクラスだって言ってたけどな。」

 

「あくまでも数値上はだ。」

 

「ああ、だけど強さは本物だ。今のボルトでも少しきついかもしれないってばよ。」

 

そう言って2人はボルトが出て行ったドアを見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2日後

ボルトがそこに着くとめちゃくちゃ人がいた。ボルトがやってきたのはボルトからしたら懐かしの中忍試験の第3試験でトーナメントをした所だった。そう思ってたら隣から声をかけられた。

 

「ボルト。」

 

「ん?よう、ミツキにサラダ!」

 

ボルトの下忍時代の班員でミツキとうちはサスケの娘、うちはサラダだった。

 

「お前らも来たんだな!」

 

「私達はあんたの応援、丁度任務も終わったからね。まっ、忍び代表何だから負けたら承知しないわよ」

 

そう言って拳を握りながら威圧してきたサラダにこくんこくんとボルトは頷いた。それを楽しそうにミツキは見た。そしてボルトは会場入りし2人と別れた。控え室で呼ばれるまで待つ。

 

(そう言えば・・・あいつはここで)

 

ボルトはボルト達が受けた2回目の中忍試験の第3試験の時を思い出してた。自分はサラダを下し決勝に駒を進め反対のブロックでは自分と同期のくノ一が砂隠れのシンキに破れ敗退した後のお昼休憩、そのくノ一がこの控え室で泣いてた事を思い出した。あの時、自分は慰める言葉が分からずただ抱擁して自分が絶対勝つとしか言えなかった。だがあの誓いがあったから自分はシンキに勝てた、そう思ってる。

 

「そう言えば・・・もうあまり会ってねえな。元気かな。」

 

そう、そのくノ一は元々科学忍具班の人間だった。だから同期で集まる時にしか会わなくなっていた。しかし最近はボルトの同期は殆ど上忍の重要メンバーの人物が多く最近はその集まりはあまり開かれていない。最後はボルトがナルトとサスケを解放した時のが最後だ。それ以降ボルトはそのくノ一と会っていない。その時ボルトは自分が呼ばれたに気が付き回想を終わらせ立ち上がった。

一瞬外に出た時の太陽が眩しく思わず目を隠した。それと同時に大歓声が聞こえ周りを見ると満員だった。科学忍者と木の葉の英雄の一騎打ち。満員にするには十分なカードだった。余談だが、会場の観客席には結界が張ってある。だから観客は普通は戦いの影響は受けない。

ボルトが観客席に目を向けると同期の忍びはほぼ全員がいた。だがさっき思い出してたくノ一の姿は見えなかった。ボルトさそれに少し落ち込みながらも前を向いて対戦相手を待つ。そして出てきたのは·····

 

「え!?」

 

それがボルト·····いや同期全員の感想だった。だってボルトの対戦相手は紫色のロングヘアを三つ編みにし、戦闘服も紫色を基調とする服だ。その人は·····

 

「久しぶりだね、ボルト君。」

 

「い、委員長!?」

 

それを聞いたボルトが委員長と言ったくノ一は少し苦笑いをしながら答えた。

 

「もう委員長じゃないよ?」

 

「あ、悪い。本当に久しぶりだってばさ、スミレ。」

 

そう、先程ボルトが控え室にて回想していたくノ一。それが目の前にいる筧スミレだ。

 

「ってもしかして俺の相手ってスミレか?」

 

「うん。そうだよ。火影様から直々に任務として言われてね。でも·····任務の内容が内容だからって、手加減はしないよ?」

 

それを聞いたボルトは口をにっと笑い嬉しそうに答えた。

 

「上等だってばさ。俺も手加減はしないってばさ。」

 

その言葉と共に試験会場の電光掲示板にうずまきボルトVS筧スミレという文字が出てきた。そして試験官の奈良シカダイが出てきた。2人の間に立ち宣言する。

 

「では、これよりうずまきボルトと筧スミレのエキシビションマッチを始める!」

 

それを聞いた会場はわああああ!と大歓声が再び上がった。そしてシカダイはそれを止めさせルール説明を行った。

 

「ルールは簡単、どちらかが気絶、または降参した場合が決着とする。今回うずまきボルトは忍びとして科学忍具の使用は禁止。反対に筧スミレは自身の忍術は禁止、科学忍具と自分の身体能力のみで戦ってもらう。両者何か質問は?」

 

ボルトとスミレは同時に首を横に振った。シカダイはそれに頷き右腕を垂直にし

 

「ではうずまきボルトVS筧スミレのエキシビションマッチ·····」

 

その言葉でボルトはうちはサスケから譲り受けた刀を、スミレはクナイを構えた。

 

「始め!」

 

その言葉と共に刀とクナイがぶつかった。少しの鍔迫り合いの後、やはり前線で戦ってきたボルトの力に押される事を悟ったスミレはすぐに引きそのクナイを投げた。ボルトはそのクナイを刀で弾きスミレに迫った。

その時ボルトはスミレの右腕が自分の覚えがある動きをしたのに気が付き下がった。それと同時にスミレは自分の右腕を地面につけた。そこから影が伸びボルトに迫った。奈良一族の秘伝忍術「影縛りの術」だ。スミレが使った科学忍具は忍籠手と呼ばれるものでボルトには見覚えというか自分が中忍試験を失格になった原因の科学忍具だったからだ。この科学忍具は1度忍籠手をつけてる方の腕が動く。ボルトはそれを見極め後退したのだ。そのままバックステップで躱し、空中へ少し飛んだ時手裏剣に雷を乗せて放った。

 

(うちは流手裏剣術、雷・三連!)

 

文字通りボルトの師匠うちはサスケから伝授された手裏剣術だ。その手裏剣はスミレに迫った。スミレは術を終わらせ躱しに入った。忍籠手は基本的に使い切りの技だ。これによりもう一度影縛りの術を使うにはまた巻物カートリッジに忍術を入れる必要があるが試合中には出来る訳ないからこれで影縛りの術は出来なくなった。

ボルトは次の印をした。父うずまきナルトの十八番でボルトの初めて出来た忍術

 

「影分身の術!更に·····」

 

「「風遁・烈風掌!」」

 

そうボルトの後方に出た影分身が本体のボルトを打ち出した。そのスピードは少年時代の彼とは比較にならない。だがスミレも見事に反応した。ギリギリ上体を仰け反らせ躱した。その時互いの視線が交錯した。

ボルトはそのままスミレの上を突っ切ったが直ぐに回転しまた影分身を出し先程と同じように本体のボルトを打ち出した。

スミレは上体を仰け反りさせてたがその時また右手が動き巻物カートリッジが出て煙を出した。そしてその煙の中からもう1人のスミレが出てきた。巻物カートリッジから出した術は影分身の術だ。

分身のスミレと本体のボルトが激突した。だが風遁で押し出されたボルトの方が強く少しの拮抗の後分身スミレはけち出され消えた。だがその分ボルトの突進も弱まりスミレ本体が体勢を整え迎撃した。その際スミレが使ったのはこれまたボルトの見覚えがある科学忍具だった。

己のチャクラを刃にする·····ボルト達第7班が殻のメンバーの『青』と戦った時に助けてもらった科学忍具「チャクラ刀」だ。

そしてボルトの刀とスミレのチャクラ刀が激突して火花を散らした。その時にボルトは思わず問いかけた。

 

「そ、それってチャクラを吸いすぎて実用性がなかったやつじゃないのか?」

 

それにスミレはにっと笑いながら答えた。

 

「私も頑張ったんだよ?最近になって漸くチャクラ消費量を抑えることに成功したんだ。」

 

「へぇ、すげぇな。だけど俺だって負けないってばさ!」

 

そう言ったのと同時に出しっぱなしにしてた影分身がスミレに襲った。スミレは目の前いる本体を蹴飛ばした。ボルトはそれをガードし後ずさった。その間に分身はスミレに攻撃したがスミレは踊るように避けていきすれ違いざまに分身を消していった。分身が全員消えたのと同時にボルトとスミレは互いの刀を振った。

観客は最初は戦いを楽しみにしてた部分も勿論ある。科学忍具か忍び、どちらが強いのか、それも楽しみにしていた。一部には科学忍具があれば何でもいけると思ってこの戦いもいくら英雄だからと言っても流石に科学忍具には勝てないと思っていた人もいる。いや、そう思わなきゃ自分が今までに信じてたことを裏切られてしまう。そんな人もいた。だが今彼らの前で繰り広げられている試合·····いや剣舞はそんなもの関係なく美しかった。会場にいる誰もが雷遁を纏わせた刀とチャクラを纏わせた刀のぶつかり合いに目を奪われた。

そして全員悟った。この戦いをしてる2人には科学忍具とか忍術とか関係ない。互いの全力で戦っている。それは忍びの訓練をサボってきた者に少なからずダメージを与えた。科学忍具にばっかり頼ってるだけではいけない・・・と。その使い手も強くなければ意味が無い。

だがそれでも性懲りも無く科学忍具の方が強いと思ってた人もいる。科学忍具には相手の感覚を麻痺させる科学忍具もあるからだ。

スミレはこのままでは刀を使い続けたボルトに負けてしまうことを悟り激突の後後ろに下がった。ボルトはそれを追いかけようとしたが一瞬目を見張った。そして会場が強烈な音と光に包まれた。観客も思わず目を閉じた。

そして光が静まり観客が目にしたのはピタリと動きを止めたボルトだった。ボルトはこれも覚えがあった。これは「煙閃光弾」だ。光と音で神経を麻痺させる科学忍具。基本合図を教えないと仲間まで巻き込んでしまうが今回は1体1だからそれを無視しスミレは使ったのだ。そしてスミレは神経を麻痺させられ動けないボルトに迫った。科学忍具に頼り隊は歓喜した。これで科学忍具の必要性は磐石だ、と。因みにシカダイは事前に使うかもしれないと言われていたから耳栓をつけ目を閉じて回避した。

 

「ボルト君、勝たせてもらうよ!」

 

そのままスミレは突っ込んだ。チャクラ刀を首にやり降参させる算段だ。だがその時ボルトが麻痺させられながらも動いた。会場のマイクはその呟かれた言葉を拾った。

 

「忍びにとって本当に大事な事は·····」

 

スミレはそれを聞いた瞬間目を見張った。煙閃光弾をまともに喰らえば少しの間でも口が動かなくなるからだ。そしてボルトは叫んだ

 

「諦めねえど根性だーーーっ!」

 

そう言った瞬間にボルトの右手が動きスミレのチャクラ刀を弾いた。そして刹那ボルトの左手も動いた。そしてそこにうずまきながら青い球体が出た。4代目火影が考案、作成し4代目火影の師、自来也に継承されそして自来也の弟子であり4代目火影の息子のナルトにも継承された会得難易度Aランク。スミレは弾かれ体勢を崩され避ける事が出来ない。ボルトは叫んだ。

 

「螺旋丸!」

 

スミレは思わず目を閉じた。そして爆風が吹き荒れスミレの後ろがざわついた。そしてスミレはそっと目を開けた。そこにあったのは自分の体スレスレに止められている螺旋丸だった。そしてスミレはふっと笑いながら言った。

 

「参りました。降参です。」

 

そう言った。それと同時にボルトは螺旋丸を消しシカダイが宣言した。

 

「筧スミレ降参により、勝者うずまきボルト!」

 

それと同時に会場は再び大歓声を上げた。そしてボルトはへなへなと尻もちをついた。神経を麻痺させられながらも無理矢理動かし疲れたのだ。

 

「はあ、スミレはやっぱりすげぇや。」

 

それを聞いたスミレは顔を横に振った。

 

「それならボルト君こそ、勝つつもりだったんだけどなぁ。」

 

そう残念そうに言って手を差し伸べた。ボルトはその手を見て笑ってその手を取り立った。その時スミレの顔はほんのり赤くなっていたがボルトは気がつかなかった。その時来賓席で見ていた7代目火影のうずまきナルトがボルトとスミレの元に降りてきた。

 

「2人とも良い戦いだったってばよ。」

 

「へへ、当たり前だろ?俺とスミレが戦ったんだぜ?」

 

「はわわ!!」

 

そしてナルトは観客に向き直り演説を始めた。ボルトとスミレとシカダイは事前に聞いていたから出口の所まで下がったところに控えた。下がった時にスミレはまたゴソゴソしあるものを出してボルトにヒソヒソ声で話した。

 

「ボルト君、ちょっと顔を近づけて。」

 

「え?おう。」

 

そう言ってボルトはスミレに顔を少し寄せた。スミレはボルトの顔が近くにあるから少し顔を赤くしながらスミレはさっき自分のチャクラ刀で傷つけ少し切り口がある所にこれまたボルトの見覚えがあるスプレーを吹きかけた。だが覚えのあるものよりも効果が早く感じた。

 

「スミレ、これってもしかして·····」

 

「うん、ボルト君達が1度科学忍具研究所に来た時に私がボルト君に使った治癒スプレーの改良版だよ。前のよりも自然治癒力を更に高めたんだよ?」

 

「へぇー、俺が知らない間に色々増えたんだな。」

 

「ふふ、うん。」

 

ボルトは自分の傷口がなくなっていくのを感じていた。その時スミレの腕にもあるにも見えたからボルトはスミレが握ってたスプレーを取った。

 

「ぼ、ボルト君?」

 

「スミレにも傷があるってばさ。」

 

そしてボルトはそのまま手を取ろうとしたがスミレは大いに慌てた。

 

「はわわ、だ、大丈夫自分でやるから。」

 

「遠慮するなってばさ。」

 

「·····じゃあお言葉に甘えて」

 

ボルトはそれを聞きスミレにスプレーを使った。その際手を取っていたからスミレは赤くなっていた。スミレも傷が無くなっていくのを感じながら胸をドキドキさせていた。そして治療が終わりボルトはスプレーをスミレに返した。ボルトはそのままシカダイに振り返り少し文句を言った。

 

「シカダイも人が悪いってばさ。俺の相手がスミレって知ってたんだろ?」

 

「まあな、俺も審判役をやらされる時に聞いてたのは確かだが口止めもされてたからな。」

 

「何でだってばさ?」

 

そう聞かれたシカダイはスミレに顔を向けた。先程の余韻でまだ少し赤かったがシカダイの視線に気がついたスミレはボルトに言った。

 

「私が頼んだんだ。ボルト君をびっくりさせたくてね。」

 

「本当にびっくりしたってばさ。」

 

そう言って笑った。そして何か思い出したようにシカダイに向いた。

 

「なあシカダイ、この後皆何か用事あるのかな?」

 

「いや、無いはずだぜ?」

 

「じゃあ久しぶりに皆で集まろうぜ?スミレもな!」

 

「え·····いいの?」

 

「当たり前だってばさ!スミレも俺達の仲間なんだからな!」

 

それを聞いたスミレは笑って返した。

 

「うん、ありがとうボルト君。」

 

その時ナルトの演説もピークを迎えていた。3人はそれに耳を傾ける。

 

「俺の親友が言っていた。『忍びの本質は変わらない。時代が変わろうともな』ってな。皆がさっき見た戦いもそうだ。うずまきボルトは自分の身体能力と自分が培ってきた忍術を、筧スミレは自分の身体能力と自分が提案した科学忍具を駆使し戦った。だがその本質は自分の積み重ねたものはそこに生きていた。それは身体能力であったり状況判断力だったりな。」

 

ナルトはそこでボルトとスミレの方を向きにっと笑った。

 

「さっきボルトが煙閃光弾で動けずスミレにやられそうになった時、ボルトが叫んだだろ?『忍びにとって本当に大事な事は諦めないど根性』ってな。その言葉に全てが集約されている。これからも木の葉を・・・忍界を守るために個々の力を上げていって欲しいってばよ!」

 

そういい終わり会場は拍手喝采に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーあ父ちゃんにいい所取られたってばさ。」

 

そうスミレの隣で歩きながら言っているのはボルトだ。どうやら先程の演説の役目をやりたかったらしい。スミレはそんなあまり変わってないボルトにくすっと笑った。

 

「変わらないね、ボルト君は。」

 

「そうか?」

 

「うん。・・・皆に準備を任せて良かったのかな?」

 

「皆がやるって言ってたから良いんじゃねえか?・・・というか俺とスミレは無理矢理追い出されたような気がするってばさ。」

 

そう、今2人は里をぶらぶらしている。あの演説の後、場は解散となりボルトとスミレとシカダイは同期の忍びと合流し久しぶりのメンバーで話した。ボルトがその時さっき思い浮かべた久しぶりの集まりをしようとなり会場は自分達のアカデミーの教室となった。そしてお菓子などの準備をボルトもスミレもしようとしたがサラダに「あなた達は疲れてるでしょ。ボルトはスミレを連れてどっか行ってきなさい。」と言われ追い出された。そんな事はないと言おうとしたがその前にドアが閉められたのだ。

スミレはと言えば大人らしい容姿になったボルトにドキドキしていた。スミレは・・・ボルトの事が好きだ。この気持ちは恐らくあの時からあったのだろうと自分でも思っている。自覚したのはもう少し後だったが。

そんなボルトと2人きりのこの状況が嬉しいのだ。そんな2人だったがボルトが「あっ」て感じで止まってある場所を見た。スミレは何だろうとボルトの視線を追った。そこにあったのは服屋さんだ。でも何で?そう思ってたらボルトが言った。

 

「その・・・委員·····じゃなかった・・・スミレの服代わりの買わないとな。」

 

そう言ってボルトはスミレの格好を見た。スミレも釣られて見る。確かに先程のボルトとの対戦でスミレの服は所々破けている。まあ対戦用に買ったものだから言っちゃ悪いが思い出は特にない。だから・・・

 

「えーっと、気にしなくても大丈夫だよ?」

 

だがボルトとしては女の子の服をボロボロにしたという罪悪感がある。勿論これが戦闘服という事は分かってはいるが気持ち的にダメだ。それともう1つボルトとしては理由がある。少し顔を赤くしながら言う。

 

「その·····少し肌が出てるんだってばさ。」

 

「·····へ?」

 

そんな変な声を出しスミレはもう一度自分の状態を見る。傷はスプレーのおかげで既にないが·····確かに露出が結構ある事に気が付き顔を赤くした。そう言えば道行く人か偶に自分を見ていた事を思い出した。

 

「はわわわ!!」

 

そう口癖を言って思わず体を隠した。·····でもまあボルトはそんなスミレの姿をもう見てしまっているからあまり関係ないのだが。

 

「まあ試合とは言え破いたのは俺なんだから俺が払うってばさ。」

 

ボルトがそう言った。因みにボルトは同期の中ではお金持ちの部類に入っている。S級任務を約3年間続けたのだからそれも当たり前なのだが。今のボルトはあまり少年時代にハマったものはやっていないからそれも相まって懐にはそれなり暖かい。だがだからと言ってスミレはボルトが払うのはよしとはしなかった。

 

「だ、大丈夫だよ。1回家に帰れば服はまだあるし。」

 

「ダメだってばさ。もう少しで同窓会だから帰ってる時間はないってばさ。ほら、いいからいいから」

 

そう言ってスミレの後ろに回り背を押した。スミレはそんな行動に顔を赤くしながらされるがままに押されて行って服屋に入った。スミレはそれでも萎縮したのだが·····その前に店員さんに詰められた。

 

「どんなものをお探しですか?」

 

スミレが断りを入れる前にボルトに遮られた。

 

「何かスミレに似合いそうなやつ服を選んでくれってばさ!」

 

店員さんはボルトを見て少し目を見開いたがすぐに営業スマイルになりスミレをじっと見て少し考えてから商品の羅列に飛び込んで行った。ボルトとスミレはそんなハイスピードな店員さんに苦笑いしていたが待ってる間にスミレがやっぱり申し訳なさそうな顔で言った。

 

「えっと·····本当に大丈夫だから。自分で払うよ?」

 

「ダメだってばさ。俺が斬ったんだから俺が払うってばさ。」

 

両者引かない。別に2人して貸しを作ろうなんて思っていない。2人とも本心だ。そんな言い争いをしていたらさっきの店員さんがやって来てスミレの困惑をほっといて試着室に連れていった。

ボルトは·····少し顔を赤くしていた。どんな服を着てくるのだろうかと。ボルトは正直スミレの事が気になっている。恐らく気になり始めたのは2回目の中忍試験でのあの一幕からだろうか?あのスミレが泣いてる所を見た時、何故か胸が少ししんどくなったのを覚えている。そしてその想いに歯車をかけたのはやっぱり父親や師匠の封印を解くための旅の最中だった。スミレと似たような·····と言ってもスミレの方が遥かに孤独だったとは分かっているが·····経験した時にボルトの中でスミレの存在が少しづつ大きくなっていった。そしてボルトが封印の解き方を知り木の葉に戻ってから父親と師匠の封印を解き放った後、お祝いみたいな感じで同期が集まった時にボルトはスミレと久しぶりに話した。お互いの近況報告だったがその時は何時もと何かが違ったのを覚えている。こう·····胸がドキドキしたのを覚えている。ドキドキならサラダ相手にもした事はある。初めての中忍試験の第2試験が終わってリラックスした時にサラダがいきなりボルトの顔を覗いてきた時に思わずドキドキしたのは覚えているがあれはどちらかと言うといきなりサラダが顔を近づけたからという意味合いが強い。·····いや誰だってそれなりに顔が整っている人に・・・それも幼なじみといえど女子にリラックス状態の時に覗きこまれたらドキドキするのはある意味しょうがない気がする。

だがスミレに対してしたドキドキはサラダの時とは何か違った。言葉では上手く言えないが·····。

と、そんな事を考えていたら試着室のカーテンが開いた。ボルトは反射的にそこにいるスミレを見た。

 

「はわわわ、ど、どうかなボルト君?」

 

そう羞恥の声と顔を赤くしながら聞いた。ボルトと言えばじーっとスミレを見ていた。正直見惚れていた。ボルトにはスミレの着ているだろうワンピースの種類は全く分からないがスミレに似合ってると思った。ワンピースとしては珍しく丈は膝の上までだ。そして色合いは主に濃い紫色だが、それは恐らく所々にある菫の花の薄い紫色を目立たさせる為のものだろう。スミレの胸の下辺りにはワンピースの上下を固定するためなのか紫色の紐がある。そしてスミレの上半身のワンピースの下には長袖の白色の服がある。そしてスミレの髪の毛は忍びになってからは三つ編みを1つでしていたが今はアカデミー時代のように2つに分けて三つ編みをしていた。靴も前の戦闘用の服では無く可愛らしい靴になっていた。·····ボルトはスミレの容姿を見た後に思わず少しスミレの生の素足を見てしまったが。

 

「あ、ああ。すげえ似合ってるってばさ!」

 

そう笑って言った。それにスミレは笑った。そしてボルトは聞く。

 

「じゃあそれでいいか?」

 

「う、うん。で、でもお金は・・・」

 

払うと言おうとしたが口を指で塞がれた。それに思わず赤面になりながらボルトを見ると言ってきた。

 

「だーから俺が払うってばさ!」

 

そう言ってスミレが何かを言う前に店員さんにボルトはこれでいいってばさと言って店員さんも頷きレジに向かってしまった。スミレはさっきまで着ていた戦闘服と靴を回収しレジに向かったら既にボルトが払ってしまっていた。それなりに高かった筈なのだが·····恐らくスミレが来るよりも早く支払いしてくれとでも言ったのだろう。

 

「ありがとうございました〜!」

 

「じゃあ行くってばさ!」

 

「あっ、ボルト君待って!」

 

そう言って2人は服屋を出た。そしてスミレは言う。

 

「えっと·····やっぱり私が着てるんだから私が払うよ。」

 

「だから大丈夫だってばさ。」

 

「でも·····」

 

「じゃああの時俺を助けてくれた時の礼って事で。」

 

「あの時·····?」

 

「俺が重吾さんにやられそうになった時に鵺と助けに来てくれただろ?それも2回も。だからその時のお礼って事で。」

 

ボルトは約6年前にある任務でスミレがいた時の15班の合同任務である男・・・名を重吾と言う人に殺られそうになった時スミレが鵺を口寄せして自分を助けてくれた時の事を言ったのだ。それも2回あったのだ。スミレはそれを聞き懐かしそうな顔をし、ボルトを見た後に自分の今の格好を見て呟いた。

 

「・・・何か無理矢理感あるけど・・・・・・いいの?」

 

「ああ!6年越しのお礼って事で。」

 

スミレはそれを聞き今からやる事を決めた。第1物理的なお礼だったら自分はあの時のお礼だってまだだからだ。そんな事を考えていたらボルトが言った。

 

「そろそろ行かないとな」

 

もう結構2人がぶらぶらし始め時間が経った。流石にもう準備は終わっただろう。そう一瞬で考えたスミレは頷いた。

 

「そうだね、そろそろ行こうか。」

 

そう言って2人して歩き出した。

 

 

 

 

 

 

ボルト達がアカデミーに戻ると既に同窓会が始まっていた。2人は教室に着いたらそれぞれ別れて久しぶりの同期とお喋りを始めた。スミレは元の班員のワサビとナミダと、ボルトは男友達と話をしていた。

 

「それでスミレ」

 

ワサビがいきなりそう言ってきたからスミレは不思議そうな顔をしてワサビに向いた。だが嫌な予感がした。ワサビがイタズラっ子みたいな顔をしていたからだ。そして案の定·····

 

「ボルトと何か進展あったか?」

 

「けほっけほっ!」

 

それを聞いた瞬間飲みかけてたジュースを吹きそうになり慌てて無理やり飲み干したがそれでもむせた。そしてむせりが終わるとスミレは顔を真っ赤にしながら思わずボルトの方を向いた。そしたらボルトはまだ男友達と話していたから聞かれてない事が分かると露骨に安心してワサビに向いた。

 

「な、何言ってるのワサビ。」

 

だがワサビはまだイタズラっ子みたいな顔をして言ってくる。と言うかいつの間にかサラダとチョウチョウも来ていた。

 

「と言うか2人きりにする為に準備から追い出したのに成果はなかったのか?」

 

それを聞き元々真っ赤になっていた顔を更に茹でたこみたいに赤くした。そして今ワサビに言われた事をもう一度頭でリピートする。·····という事は誰にも・・・いや1人だけには伝えているが·····ボルトの事が好きだとは言っていないのに何故知ってる?

口をパクパクさせながら何かを言おうとするが上手く言えない。そして4人はそんな反応を面白がっている節がある。

 

「えっ·····えと·····せ、成果は」

 

と漸く絞り出すように言ったが成果は·····どうなのだろうか?確かに2人で久しぶりの里を回ったが何かこう·····Loveイベント的なやつはなかった·····と思う。・・・強いて言うならば露出している戦闘服を見られていた事だがスミレが気づいてなかったからノーカン。服もLoveイベントとは何か違う気がする。どちらも自分が俺が払うっていう若干夫婦喧嘩っぽい事しただけだ。そう思っていたらサラダが聞いてきた。

 

「と言うかスミレ。エキシビションの時は戦闘服だったけど何で今はそんな新品なの?」

 

·····確かに今の自分の服装については言ってなかった。でもどう説明したものか・・・。そう思いながら結局正直に言うことにした。

 

「えっと·····ボルト君が買ってくれたの。あの鳥獣被害の調査の時の礼って言って。」

 

「へー、ボルトがね〜。」

 

そうサラダは呟きボルトの方を向いた。確かにボルトは借りは返すタイプだがそれは行動とかで返すタイプだ。実際サラダはそうされてきた。それがスミレに対しては物理的に返すとは·····もうその時点でサラダはボルトの気持ちも察した。それにニヤッとしながらスミレに振り返った。そんな顔のサラダを見てスミレは何か嫌な予感がした。·····というかもうサラダには自分はボルトの事が好きだと暗に言った。

 

『私は気になるな〜。ボルト君の事が。』

 

スミレはそう言った。あの時のスミレは正直少し焦っていた。スミレはボルトが好きなのは確かだが会う回数はサラダよりも圧倒的に少なかった。別の班でもあったしその後は科学任具班に行く事になりボルトと会う機会がほぼ皆無になってしまったからだ。勿論科学任具班に行った事を後悔はしていない。そうしなければ今ほど鵺とコミュニケーションも取れてなかったかもしれない。·····スミレはもしボルトが鵺の契約者だったら科学任具では無く親譲りの根性で仲良くなるような気がした。

閑話休題

そういう訳で後悔はしていなかったがそれと同時に焦りも出ていた。自分はボルトが好きだがそれでもサラダ程頻繁に会っている訳では無い。

心理学で単純接触効果という言葉がある。恋愛にして簡単に言えば何度も同じ人と会っていると次第にその人の事が気になり始まるというやつだ。勿論全員がなる訳では無い。でもだからと言ってスミレが焦るには十分な理由だった。

だからあの時のあの言葉は自分がボルトの事を好きだと伝えるのと同時にある意味ライバル宣言にもなった訳だ。だがスミレとしてはボルトが幸せな方を選んで欲しいと思っている。·····サラダになった場合は暫く泣くと思うが。

そして後々あの宣言が逆にサラダがボルトを本気で意識し始めたらどうしようともなっていた。しかし言ってしまったものはしょうがないと考え自分に出来ることをし始めたのだ。

 

「まっ、スミレも頑張れ。」

 

だからサラダが言ってきたこの言葉に少し呆けた顔をしてしまったのはしょうがない気がする。今のは·····応援だ。つまり・・・

 

「え、さ、サラダは?」

 

それにサラダは一瞬不思議そうな顔をしたが何を言われたのか思い当たりふっと笑って言った。

 

「私は火影になる為の修行で忙しいの。だから恋愛なんて今はいいのよ。」

 

サラダの夢は火影だ。それも7代目火影、ボルトの父ナルトのような火影だ。その為には人格だけではなく当然強さも磨かなければならない。·····ナルトの場合は17歳の時点で忍界最強クラスだったがあれはナルトが色々ぶっ飛んでいるだけである。サラダは忍界では上位に入っているがそれでも17歳のナルトに勝てるかと聞かれたら正直怪しいだろう。だからサラダは修行するから恋愛なんぞ構ってられるかーっ!というスタイルである。·····余談だが今の所里の長の影の女性で結婚している人はいないからサラダはお付き合いをしたいのならガチで探さねばならない。

閑話休題

そういう事を聞いたスミレはまた露骨に安心した。最早隠す気もないようにも見える。そんなスミレを4人はまたからかいの目で見てスミレが慌てるいう一幕があった。

 

 

 

 

「んーっ!楽しかったってばさ!」

 

そうスミレの隣で背中を伸ばしながら歩いて言っているのはボルトだ。スミレと言えばその隣でまた赤くなっている。何故2人で歩いているのか?それはまあワサビ達の策略である。同窓会が終わって皆で片付けをした後解散となる前にワサビ達がボルトに言ったのだ。

 

『もう暗いからボルトはスミレを送っていけよ。』

 

それを聞いたボルトは不思議そうな顔をしてボルトからすれば普通に、ただスミレの気持ちを知ってる面子からすれば察しろよ。·····というかそれはこの場合嬉しいのかよく分からんセリフが言われるという会話がなされた。

 

『ん?スミレは強いから大丈夫だろ?』

 

·····まあ確かに強い。先程のエキシビションマッチでそれは分かっている。しかしそういう事では無い。ボルトの答えを聞いた女性メンバーは呆れた視線を向けながら言った。

 

『いいからスミレをよ・ろ・し・く・ね!』

 

その女性メンバーの威圧に思わずボルトは首をこくこくしながら頷いた。因みにスミレはその時トイレに行っていたから戻ってきていきなりボルトにじゃあ一緒に行くか?と言われた時盛大にパニクった。

そして商店街を歩いていたらいきなりスミレが「あ」と止まりボルトはそれを訝しげに見て聞いた。

 

「どうしたんだってばさ?」

 

「えっと・・・少し待っててくれないかな?」

 

「別にいいぜ。」

 

その返事を聞きスミレはある店に入った。ボルトはなんでこんな店入ったのだろうかと考えたが割と直ぐにスミレが袋持って出てきたから思考を中断した。そして聞いてきた。

 

「ボルト君、次はいつサスケさんと調査に行くの?」

 

「えっと・・・2週間後位かな。今はサスケさんが1人で行ってるけど一旦帰ってきてその後にもう一度行く事になってるから。」

 

スミレは2週間後と呟きお礼を言った。ボルトはそれに不思議そうな顔をした後笑って頷いた。その後2人はスミレのアパートに向かった。その最中ボルトは聞いた。

 

「所でスミレはさっき何買ったんだってばさ?」

 

だがスミレは少し頬を赤くしながら返した。

 

「はわわ・・・秘密。」

 

そう言ってぎゅっと袋を抱えた。そんな1幕にボルトは思わず少し赤面した。そんなこんなでスミレのアパートに到着した。

 

「送ってくれてありがとう、ボルト君。」

 

「気にするなってばさ。」

 

スミレはそれを聞き少し寂しいと思いながらもドアを開けボルトに一礼してから部屋に入った。ボルトはそれを見届け帰路についた。そして歩きながら今日を振り返った。やっぱり1番びっくりしたのはエキシビションマッチの相手がスミレだった事だろう。特別上忍になっていた事は知ってたがあそこまで強くなっているとは思わなかった。チャクラ刀の扱いも上手かった。正直鵺が出てきたら負けてたかもしれない。・・・まああれは口寄せの術でスミレの忍術で呼び出すから呼んだ時点でルール違反だが。

·····と、そう無理矢理思考を変えてみたがボルトの頭の中は違う事を考えた。それは·····

 

(スミレ·····大人っぽくなってたな)

 

最後に会ったのはおよそ1年前であるがたったそれだけでも何か変わっていた。やはり20歳という節目を過ぎたからだろうか?そんな事を考えながら先程男友達と話したことを思い出した。

 

『それでボルト、お前はスミレの事をどう思ってんだよ?』

 

『けほっけほっ!!』

 

いきなりシカダイがそう言いボルトは飲んでたジュースを吹きそうになり懸命に飲んだ。しかしむせりは暫く収まらず収まったら直ぐに顔を赤くしながら思わずスミレに聞かれてないかスミレの所を見た。そこに居たのはサラダやワサビ達と一緒にいて顔が赤いスミレだった。距離は若干遠かったと言うかスミレ達は教室の上の方に集まっていたから多分聞かれてない。そう納得しシカダイに向き言った。

 

『な、何言ってるんだってばさ!』

 

それに答えたのはいのじんだ。

 

『あれ?ボルトはスミレの事が好きなんだとずっと思ってたんだけど?』

 

·····いのじんは親譲りの毒舌と思った事を普通に言う事がある。それが見事に発揮された。イワベエはそれを聞きボルトにヘッドロックしながら面白そうに聞いた。

 

『そうなのかボルト!』

 

正直あの時の状況を脱出したかったのは山々だがだからと言ってスミレの事を気にならないと言う気にはなれなかった。何か自分に嘘をついてる感じがするからだ。そのままその後は同期達にいじられたが懸命に羞恥に耐えた。·····だから女性メンバーからスミレを送っていけと言われた時心臓の鼓動を抑えたく思わずスミレの強さに言及してしまったが。

 

「どう思う·····か」

 

そう漠然と呟いた。そうしてたら何か冷たいものが当たった。それに釣られボルトは空を見た。そこら辺に出てきてたのは雪だった。そんな雪の冷たさを感じながらボルトは歩いた。

 

「俺はスミレの事が·····」

 

·····正直ボルトはスミレに1年間会えなくて寂しいと思った事が多々ある。何故そう感じたのか?それは·····

 

「·····考えるまでもなかったってばさ。」

 

そう呟きボルトは次スミレに会った時に言う言葉を決意し帰路を歩いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約2週間後の寒い早朝、ボルトは結局スミレに会うことがなくだからと言って自分から行くのも何か恥ずかしくスミレは科学任具班の重要メンバーだから忙しいとか言い訳して会いに行かなかった。そんないざとなったら度胸がない自分に幻滅してしまっていた。そしてボルトは次会った時には絶対に·····と、そうだんだん言い訳して今はサスケとの待ち合わせのあんの門に向かって住宅街を歩いていた。

 

「ボルト君!」

 

だから今そんな会いたかった人物の声を聞いた時思わず足を止め振り返った。そこに居たのは少し息を切らしていたスミレだった。そんなスミレの手には袋がある。

 

「スミレ·····ど、どうしたんだってばさ?こんな朝早くに」

 

「うん。良かった間に合った。」

 

そう言ってスミレは袋から赤いマフラーを取ってボルトの前まで進み少し頬を赤くしながら言った。

 

「私はボルト君がいなかったらきっとあの時にはもう生きてすらいなかったよ。」

 

ボルトはスミレが言うあの時とはアカデミー時代のゴースト事件の時の事だと直感的に悟った。そして今言ったセリフは下忍試験の時自分が落ち込んだ時にスミレが言った言葉だ。

だがボルトはそれを手助けしただけで頑張ったのはスミレだから自分は関係ないと言おうとしたがみなまで言うなというふうに人差し指で口を抑えられた。そしてスミレは首を振り言った。

 

「だからね、私ずっとお礼したかったの!」

 

そう言ってスミレはマフラーを差し出した。ボルトはそのマフラーを見て直ぐに分かった。これは手編みだ。スミレが次いつ旅に行くのか何故聞いたのか分かった。恐らくマフラーを作る為の猶予期間を聞いたのだろう。その証拠にスミレがあの時立ち寄った店は毛糸を売ってる見せだったからだ。

 

「私はボルト君がいたから頑張れてこれた!こんな物だけどこれは私が今ボルト君にあげれる『お礼』です。」

 

そう羞恥の顔と声で言った。その瞬間ボルトは自分に馬鹿やろーって言った。自分は何かと理由をつけて言いたかった事を言いに行かなかったのにスミレは勇気をだしてこんな朝っぱらからマフラーと気持ちを伝えに来てくれたのに自分は何やってたんだと、そうこの2週間の自分を殴りたくなった。そしてスミレのセリフが終わり3秒後に思いっきりスミレを抱きしめた。スミレはマフラーを落とさなかったのが奇跡的で目を見開いて沈黙した。そしてボルトがスミレに聞こえるだけの音量で言った。

 

「スミレ·····俺は・・・スミレの事が・・・」

 

そう言った。そしてこの2週間言いたかった最後の言葉を言う。

 

「好きだってばさ。」

 

そう朝の静寂の中言った。そしてスミレはそれを聞き先程よりも目を見開いた。そして涙声になりながら返した。

 

「はわわ」

 

それと同時にマフラーを持ちながらボルトを抱き返した。スミレの胸の中は最初は言ってることが理解出来なかったが時間が経つにつれてボルトが今言った事が耳から胸を通って体全体に通った瞬間に言葉で言い表せず口癖しか言えなかった。だが返事はそれで十分だった。ボルトの顔が離れたのを感じスミレは自分よりも少し背が高いボルトを見上げた。そのボルトが顔を近づけてきたのを見てスミレは目を閉じた。2人の中ではゆっくりな時間が過ぎて2人は離れた。その顔は真っ赤だがボルトは新たな決意を言う。

 

「絶対·····絶対スミレを幸せにするってばさ!だから・・・だからもう少し待っててくれってばさ!」

 

スミレはそんなボルトを見上げ目に涙を溜めながら笑顔で頷いた。

 

「うん!待ってる。だからちゃんと帰ってきてね?」

 

ボルトの任務は危険だ。若しかするといきなり大筒木が襲ってくるかもしれない。だからスミレは言ったのだ。それにボルトも笑顔で頷いた。

 

「ああ、絶対に帰ってくるってばさ。」

 

それを言い2人は少し無言だったがゆっくりスミレがマフラーをボルトの首に巻き付けた。ボルトはそんなマフラーの暖かさにスミレの温もりも感じた。そして最後にボルトは自分のおでことスミレのおでこをくっつけた。両者赤いが今は互いの体温を感じていたかった。そして暫くして流石に近隣が起きてきそうだしサスケとの集合時間が近づいてきたから離した。それ以上言葉や行動はいらなかった。最後に2人は言った。

 

「じゃあ、行ってくるってばさ、スミレ。」

 

「うん!行ってらっしゃい、ボルト君。」

 

それを聞いたボルトはスミレに背を向け歩き出しスミレはそんなボルトの姿が見えなくなるまで見届けた。

 

 

 

 

 

 

 




お疲れ様でした( *・ω・)ノ
今回は作者的に何故ボルトとサラダがくっつかないのかを書いてみました。資料云々ではなくアニメの中の事柄だけで決めてます。勿論ボルスミはアニメを見始めた時から応援してますが頭を空っぽにしてボルスミかボルサラかの議論をしてみたら結構んーこれ難しくない?ってなり書いてみました。
1 そもそも火影になりたいなら恋愛にうつつ抜かすのはどうかと思う·····という事ではなく本音は仮にボルサラになった場合子供どうするの?片や火影、片やよく旅に行く火影を支える忍び·····正直どっちも育てられなくね?とは思った。まあその場合は子供作らなきゃおkってだけですが、まあ後ヒナタやサクラに預けるとかか、でもそれって2人が反抗期の原因になった時のやつをアゲインするだけじゃんというのもある。
2 これはボルサラでは無くNARUTOとBORUTOで今の所続いてるやつですが今の所女の影って誰も結婚していないんですよね。メイ然り綱手然り、だから今の所のこの法則で行くとサラダが火影になった暁には結婚できない事に:(´◦ω◦`):。·····うちはの繁栄もクソもないな。

何かサラダの事ボロくそに言ってますが嫌いな訳では無いです。サラダはサラダなりの苦労だってしてますし、あの反抗期の時は同情普通に出来ましたし·····まあ自分は親が普通にいるので同情出来るわけないだろという答えが聞こえそうですがスルーでお願いします。

そしてボルトとスミレ、またくっつく。いやごめんなさい。終わり方が思いつかずこうなってしまいましたごめんなさい。
それからリクエストでくれたスミレの心情的な部分も書いてしまいましたごめんなさいm(*_ _)m。ちゃんとリクエストのはリクエストで書くので許してくださいお願いします。

流石に漫画版は自分もスミレ、それはダメだってなりました笑。アニメだとちゃんとスミレっぽく修正して欲しいな〜。あの最後のウインクがダメだ笑。

ここで好奇心で読者の人に聞きたいのですが思いと葛藤のくっつき方とこの話のくっつき方どちらが好きですか?割と気になったので良かったら答えてくれたら嬉しいです。

じゃあ(*^-^*)ノ~~マタネー

修業パート誰目線でやる?

  • ボルト&ナルト
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