あの人が魔法使いになるまで   作:茜色のLily

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リスペクト作品です。あの方が魔法使いになるまでの話を妄想したものです。不定期で削除する可能性がありますがそれでもいいのならどうぞお楽しみ下さい。


その一

 ホグワーツには幾つもの伝説がある

 

…曰く、生徒達は絶対に入ってはいけない部屋があり、そこには恐ろしいものが待っているという…

 

…曰く、設立者の一人であるサラザール・スリザリンは秘密の部屋を作りそこに、何かを隠したという…

 

…曰く、ホグワーツの何処かに底知れぬ悪の欠片が残っていると…

 

 今年もまた新たな伝説が刻まれるであろう。

 

 なぜなら、『生き残った少年』がこのホグワーツに入学してくるのだから。

 

 多くの魔法使いや教師はそう思っただろう。しかし、運命の悪戯か…もっと、とんでもないものも入学してくることになる。

 

 そのものは、必ずや伝説を残すだろう。

 

 

 

 

…学校が残っていればの話だが…

 

 

 ダイアゴン横丁。そこは魔法使いや魔女が必要とする、ありとあらゆる魔法道具が売られている横丁。ホグワーツ入学者もここで教科書や杖を揃える。

 

 現在、ハリー・ポッターはダイアゴン横丁で入学に必要なものの買い出しに来ていた。鍋、教科書、羽ペンなどは買ったので、次は制服を買うためにマダム・マルキンの洋装店に訪れていた。

 

 そこには青白い肌をした少年がいた。彼の名はドラコ・マルフォイ。ハリーの付き添いのハグリットをしきりに侮辱するのは彼が純血主義だからだ。

 

 彼は、父も母も魔法族である者だけが魔法学校に入学させるべきだと考えている。純血主義は名門が多く、マグル出身者とあまりそりがあわない。おそらく、名門の血をマグルの血で汚したくないのだろう。

 

 ハグリットは毎日いじめられてきたダーズリー家から魔法界に連れ出してくれた恩人だ。その彼が侮辱されたのだから、ハリーは当然苛立っていた。

 

 そこに、客が来たことを知らせるベルが鳴る。入口を見ると少し大人びた少女が立っていた。

 

 その子の髪は明るめの金色。アメジスト色の瞳を持ち、たれ目は優しそうな雰囲気を感じさせる。ゆったりとした服を着ており、首に巻いた青いマフラーがよく似合う人だった。

 

 彼女の容姿にハリーは息を飲んだ。同年代でこんなにも綺麗な女の子を見るのははじめてだったからである。ダーズリー家で叔母さんぐらいしか女性に会っていないせいかもしれない。

 

「おや、君もホグワーツかい?」

「はい。来ました」

「…ん?来たって?」

「はい?はい。ここがホグワーツでいいと聞いたので」

「おいおい、待て待て。ここはホグワーツじゃないぞ」

「あなたは何を言ってるんですか?」

「こっちのセリフだよ‼︎」

 

 会話が噛み合わない。彼女は首を傾げてるがハリーやマルフォイの方が首を傾げたいに決まってる。

 

「まぁいい…。君の親はどちらも魔法使いかい?」

「燃えました。1人です。魔法書が残っていました」

 

「…………そうか。おそらくは純血だね。僕はね、純血以外は入学させるべきじゃないと思っているんだ。そう思わないかい?連中は僕らと同じじゃない。ホグワーツの事を知らなかった奴だっている。入学は昔から魔法使い名門に限る。薄汚いマグル出身がいるよりはずっといい。君はどう思う?」

 

 ハリーはこの少年とは馬が合わないなっと感じた。…彼女はどんな風に答えるんだろう…。そう思って彼女に目を向けると…

 

「下さい」

「はい、毎度あり。学校頑張りなさい」

 

 ありがとうございます。と言って店から出て行く途中だった。

 

「おい!待て!帰るな‼︎僕の話を聞いてなかったのか⁉︎」

 

 ゆるりと彼女は振り返ると

 

「誰ですか?」

「マルフォイだ!ドラコ・マルフォイ!」

「おもしろい名前ですね」

「ッ〜〜‼︎」

 

 ついに頭を抱え出した。ハリーは内心ガッツポーズをしていたが、彼女の考えに興味が湧き、聞いてみることにした。

 

「ねぇ、君はマルフォイの話どう思ってるの?」

「あなたは誰ですか」

 

 ハリー・ポッターはくじけない。

 

「僕はハリー。ハリー・ポッター。よろしく」

「はい。私の名前は青山ブルーマウンテンです。よろしくお願いしますハリー君」

 

 同年代の女の子に名前を呼ばれるのは少しこそばゆい気がした。

 

「では、これで」

「待って」

 

 帰ろうとする彼女を引き止める。

 

「なんですか?あぁ、まだ話してませんでしたね」

 

こっそりとマルフォイも耳を傾ける。

 

「そうですね…その答えは燃やせば分かります。マグルも純血も燃えてしまえば一緒なので特にこだわりは無いですね。まぁ、私は正義の魔法使いなので問題ありません」

 

 問題だらけだと思います。2人の思いは今一つになった。ハリーもマルフォイも彼女を見送る時、声は上ずり膝は笑っていた。

 

「マルフォイ…本当にやばい人っているんだね」

「あぁ。気をつけろよポッター。アイツと同じ寮になったら燃やされるぞ」

 

 後に2人は彼女の前で、腐れ縁を発揮することになる。

 

 

 青山ブルーマウンテンは杖を買いにオリバンダーの店にやって来た。中に入ると奥のほうで鈴の音が響き、一人の老人が歩み出てきた。

 

「いらっしゃいませ。どんな杖をお探しかな」

「ぴってやってぼわーってなる杖を」

 

「…はい?…はい、わかりました。では少しお待ち下さい。採寸をいたします。杖腕はどちらで?」

 

「右です」

 

店主はふぅむと顎を撫でると店の奥に入っていった。

 

「この店には同じ杖は一本もない。貴方にぴったりな杖をお選びしましょう」

 

 そう言って一つの箱を持ってきた。

 

「ヤマナラシ。芯はユニコーンの毛…26センチ。忠実でやや硬い」

 

 ブルーマウンテンが軽く降ると火花が飛び散り机が燃え出した。

 

「違うか…」

 

 手際よく消火し違う杖を持ってくる。

 

「ヤナギに芯は不死鳥の羽、28センチ。しなやかで治癒魔法に長ける」

 

 軽く振ると火の鳥が部屋に舞い上がる。

 

「いかんいかん。これも違うか」

 

「あの、あそこで光ってる杖は何ですか?」

 

 ブルーマウンテンが指す方向にはとある杖が赤い光を放っていた。

 

「…あそこにあるのは…」

 

 どこか神妙な様子で杖を取ってくる店主。

 

 その杖は持ち手から上下に芯が伸びており上の方が長い。はっきり言って杖には見えないものだ。

 

「…この杖には二つ芯を使われている。いつのまにかこの店にあったものだ。長い方はニワトコとサラマンダーの牙。硬く、扱い辛いが火の魔法に右に出るものはない。もう片方はクロクルミとユニコーンの毛。扱い安く補助魔法に長ける」

 

 ブルーマウンテンが杖を手に取ると、炎が彼女の周りに出現しそれは彼女の体に纏わり消えた。

 

「…その杖の材料はうちでは扱っておらんものだ。今日は不思議なことが起きる。お嬢さん。お名前は?」

 

「青山ブルーマウンテンです」

 

「…そうか…その杖は譲ろう。しかし、使い方を誤るなよ」

 

「わかりました。ありがとうございます」

 

そう言って店から出て行った。

 

(あの杖は互いに性質が違う。普通の人間には扱えないはずじゃ。願わくば、彼女が闇の道を進まない事を祈ろう)

 

 所々炭になっている店で1人オリバンダーは思った

 

 

「いい店主でした。次は、小麦粉とスピリタスですね」

 

「らっしゃい!らっしゃい!いきのいいフィリピン爆竹が入ってるよ!」

「バタービール?いや焼酎くれ。ロックで」

「士郎どこだろう」

「陸海空抑えたからって魔法界にげるなんてね」

 

 青山ブルーマウンテンが歩くダイアゴン横丁は今日も賑わっている。

 

 彼女がダイアゴン横丁を去る時、あのグリンゴッツ銀行でボヤ騒ぎがあったのだが一体誰の仕業なのか。未だ犯人は見つかっていない。

 

 

 無事にホグワーツ特急に乗ることができたハリーは1人、流れる景色を見ていた。そこに1人の少年が訪れる。赤毛でくりりとした目を持つ彼の名はロン・ウィーズリー。ハリーに親切にしてくれた人の息子だ。

 

「…そこいい?他に空いてなくて」

 

「いいよ」

 

 自己紹介も終わり、会話は弾み出したところで車内販売がやって来た。買い物のお釣りでロンとお菓子を分け合った。誰かと一緒に食べるお菓子は美味しかった。…少しトラブルもあった。隣の車両で爆発音が聞こえてきたのだ。しかし、爆発痕がなく誰かが大癇癪玉で悪戯したんだろうと判断された。

 

 

「ねぇ、これは何?」

 

「百味ビーンズ。色々な味があるんだ。臓物味とか。フレッドはハナクソ味に当たったことがあるって」

 

そっと箱を下げるポッター。流石にゲテモノを食べる勇気はまだなかった。

 

「…カエルチョコ…本物のカエルじゃないよね」

 

「魔法だよ。そいつらすぐに逃げちゃうんだ」

 

 ハリーが蓋を開け、カエルチョコが逃げ出す。しかし、窓から逃げようとしたカエルの動きが止まり、こちらに引き寄せられてくる。入口を見ると奴がいた。奴は異質な杖を持っており短い方の杖を使っていた。

 

「いいですか?」

 

「…?……はい?」

 

「ダメですか?」

 

「いや、いいよ」

 

 訳が分からず許可すると入口近くの席に座った。

 

 

 そういう意味か‼︎

 

ハリー、渾身のツッコミ。

 

「…えーと、2人は知り合い?」

 

 何と言ったらいいんだろうか。一応話したことがあるが関わりたくないというか、今すぐにでも逃げ出したいというか…。

 

「はい。そうです。ハリー君とは親睦を深め合った仲です」

 

「違うから」

 

「僕の名前はロン。ロン・ウィーズリー。よろしく」

 

「はい。青山ブルーマウンテンです」

 

「ところで、どうしてここに?」

 

「先程マルフォイ君のとこにいたんですけど、失敗してクラップ君とゴイル君を少し燃やしまして…。そしてマルフォイ君も仲間外れじゃかわいそうだなと思って一緒に魔法をしました」

 

 あの爆発音はそれか。ハリーは心の中で彼に合掌した。 

 

「マルフォイ君にハリー君にも見せてやれと言われたのでここに来ました」

 

 前言撤回。灰になってしまえマルフォイ。というか、僕達は未だピンチではないのだろうか?そこに、天の救いが現れる。

 

「…ヒキガエルを見なかった?ネビルのペットが逃げたのよ」

 

「いや、見てない」

 

やって来たのは茶髪の女の子だ。ハキハキとした喋り方は真面目そうなイメージをハリー達に与えた。

 

「それと貴方。ここでその魔法は危ないわ。場所を弁えなさい」

 

「…わかりました(不満げ)」

 

 渋々と杖を仕舞うブルーマウンテンを見てハリーは神と少女に感謝した。この頭おかしい少女を止めてくれてありがとう…!

 

 

 無事?にホグワーツに到着した。マルフォイがなんか可哀想な感じになっていたがどうでもいいだろう。

 

 ホグワーツは寮制であり組み分け帽子が寮を決める。

 

ゴドリック・グリフィンドール

 

ヘルガ・ハッフルパフ

 

ロウェナ・レイブンクロー

 

サラザール・スリザリン

 

 ハリー、ロン、ハーマイオニーはグリフィンドール。マルフォイはスリザリン。次々に組み分けが行われ、いよいよ最後の新入生となった。

 

「青山ブルーマウンテン!」

 

彼女に組み分け帽子がかぶせられると、帽子は悩み出した。

 

『なんじゃ、この子は…才能も溢れんばかりある。意思も強い…。野望があり、正義を重んじておる。なのに…なんじゃこの嫌な予感は…』

 

『全くその通りなんで、さっさと退学させた方がいいぞ』 

 

 彼女を知るものだったら、真っ先にそういうだろう。だがしかし、ここにいないので止めるものはいない。

 

「よし…決まったぞお前は…グリフィンドール‼︎」

 

 数名がかお顔を青くする中盛大な拍手の中で迎えられるブルーマウンテン。その内、ほとんどの生徒からは畏怖の対象になる事を彼らはまだ知らない。




わすれたころに更新されます。

青山ブルーマウンテンについて
・基本TRPG準拠
・火と爆発に関する魔法なら杖を振らなくても使える
・ぶっちゃけ炎魔法だけでマーリン賞3つ貰える
・魔法力、火に関する才能と知識の化け物。
・代償として上記以外の魔法でも火がでる。

こんな感じですかね。炎の魔法を覚えるというのは彼女のとって全部覚えることです。ちなみにですがもし青山ブルーマウンテンが本気で「悪霊の火」を放ったら火の七日間が始まります
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