人が生み出した神様の私と世界   作:アイバユウ

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幕が開いたとき

大学寮にあった私の部屋に戻り、ベッドで横になった

本当に疲れてしまった。私はこれからも長い年月を生きていくことになる

どんな人生になるかは自分でもわからない。人生というのは私と『人』では異なる長さである

私が『僕』であった時とは大きく異なる。

 

「何が正しいかを決めるのは歴史ね」

 

このセリフはある本を読んだ時に知った

その時代に生きていた人々が決断した内容が本当に正しいかどうかは今はわからない

ずっと先の未来で歩んでいる人たちがそれを見極めるものなのだ

今すぐにそれが分かることではない

 

「どうやら珍客が訪れてきたみたいね」

 

大学寮で大きな叫び声が聞こえてきた

誰がどう見てもまともではない状況になっていることは間違いない

私は念のため予備の銃であるグロック7を取り出した

銃のスライドを引いて薬室に弾を送り込んだ。あとはどうしてくるかは決めていない。

だが妨害工作をするつもりなら徹底抗戦の構えは必要である

 

「できれば穏やかな大学生の生活をしたかったけど、やられる前に抵抗するしかないわね」

 

私はいつでも発砲できる状態で隠れて防弾代わりの金属製の棚の後ろで隠れた

次の瞬間、かなりの数になる銃弾が撃ち込まれてきた。

誰かは知らないけどここまで派手にするということはかなり本気で私を殺すつもりであることは間違いない

迷惑がとんでもないくらい降り落ちてくる。私は『傘』で『雨』から濡れるのを避けようとしているが

その雨に当たらないようにするための傘は穴だらけのようなものであることは確かだ

本当に殺すつもりで私もお相手をしてやらないといけない。

こんな方法で撃退したことを知られたら最悪ではあるが今はこうするしかないのだ

大切な友人を守るためにも、こちらに何かを仕掛けてきたらこうなるということを示す

そのことを分からせるためには数人は『殺す』ことをしなければいけないだろう

したくはないのだがここまで本気で相手の行動を止めるには手段を選んでいる余裕などは全くない

どんな方法を使ったとしてもだ。私は自分を守ると同時に大切な友人も守らなければならない

そのためには私自身が汚れるようなことをしてでも抵抗するしかないのだ

 

「いよいよって感じね」

 

私がいる部屋のドアの外に金属製の何かがこすれる音が聞こえると同時に銃弾の発砲音というコンサートが始まった

 

「女の子にもてないタイプの人間ね。私が言うのもおかしな話だけど」

 

確かに私は今も男性を恋人にしたいと思ったことはない

理由は簡単だ。サードインパクトの前は『僕』だったのだ。

今は女に変わった。それだけに異性を感じることはない

ちなみに私は同性愛者というわけではないし、その意見に異議申し立てをするつもりはない

人間関係というのはいろいろな形があるのは事実である。

同性愛を否定するつもりはない。恋愛というのはいろいろと大変なのだから

いろいろな考えがあるし、宗教によっても考え方は大きく違いがあるのは事実なのだから

 

「鬱陶しいわね!」

 

私は金属製の棚を楯代わりにして反撃のために銃を発砲した。

その間もこの寮で一緒に生活している学生の悲鳴などが聞こえてくる

迷惑を考えてほしいところだが、今はそんなことを言っているような暇はない

私の影響で大切が傷つけられるのは許すはずがないのだから

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