人が生み出した神様の私と世界   作:アイバユウ

132 / 169
賭けのテーブル

 

「君は本当に運が良いようだね。俺が口説き落としたくなるほどの美人となると」

 

加持さんの言葉に私は強烈な皮肉で言い返してやった

 

「それはあなたが真実を知るためにすべてを利用してきた。ゼーレでも、ネルフでも」

 

まるで盛りのついた動物と変わらないわと加持さんに伝えた

 

「特に葛城ミサトとは情報を得るために寝たこともあるのでしょう」

 

加持さんは裏社会に属するゼーレと人類補完計画について知るために、あらゆる人物と組織を利用した

はっきりと言うなら腐り切った人間ということは間違いない

 

「本当に手厳しいね。否定はしないがね」

 

「あなた達は何を知りたいのか。話してもらえる?私はネルフが1人の大学生を権力乱用で妨害行動をしていると」

 

マスコミに知られたらあなた達は困ると思うけどと突き付けた。

いくらネルフと言えどもマスコミの影響は大きいものである。

特務機関と言ってもマスコミはスキャンダルという美味しいお肉をちらつかせると食いついてける

 

「いくら報道管制を敷いてもどこかで火がつけば、時間はかかりますがネルフの看板に傷がつきますよ」

 

「うまく戦略を練っているようだ」

 

「彼に教えられているので」

 

『僕』は自ら危機対応をする方法を常に模索。

行動が必要になりそうな状況になる前に手を打つことでネルフサイドの行動を抑止できる

チェスで言えば先手を考えることと同じであり当たり前のことだ

 

「シンジ君はどうして君を信じたのかな?」

 

「私は彼に伝えたのよ。真実に苦しむなら私がすべてをカバーする。だから好きな道を選んでと」

 

嘘は言っていない。『僕』はネルフとゼーレの『真実』を知っている。

だから『私』という存在がある。

神様の権限を持っている存在である『私』を作ることで真実をすべて隠ぺいした

もちろんそんなことを話すことはするつもりはない

知られたらもっとトラブルが大量に私のところに向かって突進してくる。

これはある意味では賭けのようなものだ

負けることはないと思うが、絶対に勝つという保証もない

いわゆる中立的な立場にいることをネルフの幹部やゼーレの残党に分からせることが極めて重要になってくる

今度ばかりは負けるわけにはいかないのだから

 

「ネルフの皆さんが私が提示したギャンブルに参加されるかを楽しみにしています」

 

私は相変わらず挑戦的な態度を示した。本当にどうなるかは全く予測できるものではない

今後の自らの歩みを邪魔されないようにするには必要なことであることはわかっている

何もしないでただ見ているだけでは、対応を素早くしなければ身動きができなくなってしまう

そうなれば本当の意味で危険どころの話で済まない状況になる

これは疑いようのない事実である

 

「ネルフが君の提示した賭けに乗ると?」

 

「乗らないと真実を知る機会は失われる。それに私という存在があなた達には目が離せない美味しいお肉」

 

高級ステーキ肉なのでしょうと。つまり目の前で餌があるのに待てをさせられている犬と同じ

犬も少しは待てるだろうが、おいしい匂いには負けてしまう

必ず指示を待てるはずがない

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。