人が生み出した神様の私と世界   作:アイバユウ

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タクシーでの話

 

「例の件は考えてくれているか?」

 

運転席の男性からの質問に私は『決めていない』と回答した

『彼』から何度かしてみないかと提案されている内容である

ある『人物』と『組織』の調査のために潜入してくれないかというものだ

『彼』は私の利用価値を十分にわかってくれている。そして、『僕』の利用価値に関してもだ

それだけに私にとって『彼』はかなり重要な人物であることは間違いない

『私』は『彼』に連絡して必要に応じて銃の横流しをしてもらっている

そのおかげで少し値段はするが銃を手に入れることができているのが現状だ

もし『彼』から銃や情報が得られなければもっと問題になっている

私にとってもたらされる情報はまさに重要になっていることは間違いない

 

「我々にとって君は優秀な女性だ。いろいろと背後関係を知っているのだからな」

 

「あら?珍しいセリフね。あなた達も私のことを利用している。ネルフやゼーレと同じ」

 

「お互いにメリットがなければ我々との関係が続くことなどありえない。君はあのお方の何を持っているのか?」

 

「私はあなた達の上の人間。つまり彼にとってシルバーブレッドと同じ。互いに微妙な関係が継続している」

 

シルバーブレッド。つまり私と徹底的に交戦態勢に入れば『彼らの上の人間』にとって危険人物になる

つまりはお互い様の関係であることを分かっていることだ

運転席の男性はある組織の人間だ。ちなみにネルフでもなければゼーレでもない

基本的にはお互いで情報共有することで互いの領域に縛られることが無い関係を維持している

いつその関係が変化するかはわからないことであることは間違いない

だが現実を見ると選択肢はあまり残されていない

もしかしたらとんでもないトラブルに巻き込まれる

今は何が起きるかわからないのだから当然であることから、最悪の事態を想定して行動するなら

 

「わたしがあなたたちを手伝う理由をわかっているのかしら?」

 

本気を出せばあなた達の組織トップを殺せることはわかっているはずだと運転をしている男性に伝えた

こちらが本気を出せば、世界中のすべてを知っている『私の能力』を行使して『彼ら』を抹殺する

今はその時期ではないとしている。だがいつかは決断することが求められる

その時の決断に『僕』は後悔が生まれないように行動する

 

「もちろんだ。あの方からも君に強引なことをすれば我々の組織が潰されると警告を受けている」

 

「あなた達に私が協力しているのは管理人としてよ。そのことをあなたの上司にでも報告しておきなさい」

 

管理人。これは『神様の権限』を行使することができるという意味である

管理人として力を使えばどんなことでもすることが可能だ

もちろん『適切なタイミング』で『適切な相手』にしか使うつもりはない

 

「もちろんだとも。君の協力がなければ我々も困ることになるからな」

 

「組織を守るのも大変ね。でもこれだけははっきり理解しなさい。私はしつけができている利口な犬じゃない」

 

必要なら狂犬病にかかった犬のように好き勝手に暴れるわよと私は運転席の男性に伝えた

そんなことをしながら私はタクシーで第三新東京市立大学の正門前に到着した

 

「あなた達の上に伝えておきなさい。もし私を本気で敵に回すつもりがあるならどんな処罰でも食らうわ」

 

「我々にとって君が持っている様々な情報は貴重なものだ。そして本当の『真実』を知っている」

 

運転手の男性はだからあなたには絶対に手を出すことを認めていない

仮にそのようなことがあるなら我々も君の支援に回るようにと聞いているからなと彼は回答した

私はとりあえずクレジットカードでタクシーの運賃を支払うと降車した

 

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