人が生み出した神様の私と世界   作:アイバユウ

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多くの思惑

 

「君の言う通りなのかもしれないが、シンジ君は両親に会いたかったと思わないかい?」

 

あまりのバカげた加持さんの発言にあなた達はバカな考えしかできないのかとため息をつきながらこぼしてしまった

ネルフが犯してきた罪の重さを理解していないことは明らかだ

 

「あなた達、ネルフが彼に無理やり実行させた、あの恐ろしい計画の駒にされた彼の気持ちはどう思っているの?」

 

特にあなたは自らが真実を知るためにあらゆるものを利用してきたことも自覚しなさいと

私の言葉に彼はその辺りをつかれると本当に痛いところだけどと

本気で分かっているかどうかはわからない。ネルフ関係者とは敵対関係であるべきだと私は考えていた

『僕』は彼らによって『私』に代わってしまった。おまけに『神様の権限』まで無理やり押し付けられた

 

「知らない方が良いこともあると思います。ネルフが知りたいのは彼のことではない」

 

私はネルフが欲望で塗りつぶされた腐った組織であることを知っている

酷い組織であることは間違いない。ネルフの上層部は欲が大きく出していた

こんな社会を生み出すことは良くない

 

「良いことを教えてあげるわ。私はすべてを知っている。それをマスコミを使って公表しないのはまだ温情があるから」

 

でも追い込まれたらどんな方法を使ってでも、

マスコミに好き勝手に情報を流しても良いのよと強気の態度を示した

かつては強大な特務権限があったからこそ、情報封鎖はできていた

今はそんなことができるはずがない。私は『作り出された神様』なのだから

私は逃げることはもうしない。前を歩き続けることに集中するだけだ

たまにかつての『僕』のような考え方をするかもしれないけど、今はそんなことは少なくなった。

障害物があるならそんなものは破壊するだけで良い

自らの道は誰かによって作られたものを歩くのではない

自らが選択した道を、どんなに険しいものでも歩くことが求められる

それができなければ私は自分で『針路』を決めることはできるはずがない

 

「やっぱり、嫌いな人間ね。彼が残した最後の救いの道を破壊して自らが世界を操ることができるようにした」

 

『僕』は最後のチャンスとして彼らを生きる選択肢を用意したのに彼らは自らの利益のために動いた

もしこうなることが分かっていたなら、もっときつい仕返しをしていた

今の『私』はそれをするわけにはいかない。

 

「私は飼い犬とは違うの。あなたならその意味は分かるわよね?必要なら私は真実をマスコミに流してあげるわ」

 

そんなことをされても大手のマスコミは特務機関で隠ぺいはできるかもしれないが、

スクープや不祥事が好きなメディアとなると話は大きく変わってくる

私は加持さんがゼーレと関係があったことは知っている。

その情報ですら利用することも問わないつもりで行動している

彼はサードインパクトを起こすきっかけになるアダムを持ち出した

命令されたからそういう行動をしたのではない。

彼自らが知りたいことがあるから、互いに腹の探り合いをしながらお互いの利害関係が一致した

彼もメディアに集中攻撃にぶち当たることは間違いない

 

 

 

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