人が生み出した神様の私と世界   作:アイバユウ

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始まりの音

数時間後に一斉に非常警報のサイレンが鳴り響きだした

MAGIへのハッキングがスタートした。私は大学の近くにあるカフェでコーヒーを飲んでいたところ

アリバイ工作としては何とかなるかもしれない。確証は出ないけど、少しは時間稼ぎができるはず

その直後に私の携帯情報端末にメールが送られてきた

 

『交換条件だった情報を提供する。番人なら解読は簡単だと思っている』

 

メールの内容にはその文字とともに、添付ファイルには暗号方式であったがゼーレの幹部連中の所在地、

様々な情報が添付ファイルに記載されていた。受け取った対価としてはかなり良いかもしれない

 

「メリットはあったわね。まぁ、私はネルフに興味はないから」

 

私は『番人』として動くことを目的としている

私利私欲に塗れているのは『僕』も『私』で同じかもしれない

でも必要ならどんな方法を使っても対応しておくことが求められる

 

『ネルフから第三新東京市内にいるすべての人は近くのシェルターに避難を始めてください』

 

拡声器や携帯情報端末を使ってネルフが発信した情報が通告された

市民は市内のさまざまな場所にあるシェルターに避難を始めた

当然ではあるが私もシェルターに避難。この間にネルフがどうなっているかはあとで『確認』をすれば良い

『僕』は『私』をまもるためなら、これだけのことをしたのだからのんびり待っているわけにはいかない

今度ばかりは負けになることは絶対に許されることではない

 

「本当に世界中にはインチキが多いわね」

 

『インチキ』

その言葉を『僕』が言うのはおかしいのかもしれない

なぜなら『私』もその『インチキ』をしているのだから

正当化するつもりはないけど、これくらいのことをしないと将来を切り開くことはできない

自らの決断で、『僕』と『私』の将来を決める

未来の決断を他人任せにするのは現実逃避をしているのと同じ

以前に私が見たことがある物語に出てくる主役が言っていた言葉は当たっている

『現実逃避をロマンティストと言うなら』ということだ

私はそれでも良いと思っている

現実はとてもつらいことがどこにでもあることはよく理解している

 

「何が起きるのか」

 

私は『ダンス会場』を用意しただけである

あとがどうなろうが私と私の大切な人が傷つくことにならなければ気にするつもりはない

ネルフの『友人』には良い感情など持っているはずがない

碇ユイが『僕』の『本当の母親』であっても、『私』の『今の母親』は異なる

私にとって大切な『家族』は海岸の町の旅館で私を本当の意味で支えてくれた『両親』だ

今さらは家族ごっこなどするつもりは全くない

もうすべて終わったことなのだから

 

『ネルフから第三新東京市にいる人は最寄りの避難シェルターに避難してください』

 

テレビやラジオも同じ発表が繰り返されるだけで何が起きているかは全くわからない

『僕』を除けばだ。『僕』は『神様の権限』で世界にあるすべてパソコンに『MAGI』にハッキングをさせている

こうすれば『彼ら』が依頼してきた『仕事』は完了だ

そのあとがどうなっても私に火の粉がかからなければ知らないというだけだ

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