人が生み出した神様の私と世界   作:アイバユウ

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『思惑』だらけの世界

私はとりあえず大学の寮に戻ることにした

 

「何もなければが一番いいはずなのに、どうして私のところにトラブルばかり降り注ぐの?」

 

迷惑な話であり、トラブルが発生する大本を根絶やしにしてやりたいところだ

でも現実では簡単にできることではない。少しでもこちらに『何か』があると思われると深く探られる

それはそれでさらにトラブルが発生するし、迷惑なことが大雨のごとく降り注いでくる

断固として断るに決まっている。

それでもこちらに手を出すなら、狂犬病の犬のように相手に噛みついてやる

そんな覚悟も今の『僕』と『私』には必要なのだ

 

「それにしても私に情報提供するなんて余裕があったわね」

 

彼らが目標としているのは『ネルフ』の『飼い主』ということだが

信用性があるのかと質問されると回答は難しい

本気で何かを狙っているなら全く予測できるはずがない

私が大学寮まで向かうためにシェルターの近くにあったバス停で市バスを待つことにした

バス停には何人もの人が待っていた

私は本当は許されないことではあるけど、『神様の権限』で私を監視している人物がいないか

これは『僕』である『神様の権限』として許されることだが本当はするべきことではない

でも『僕』や『私』に大きな影響を与えるなら必要な行為である

だから少しだけ『インチキ』をしてみた

結果は大当たりで私のことをずっと監視しているスーツ姿の男性がいた

相手に気づかれないようにその男性を見ると見た目は普通のサラリーマンに見える

でも実際には銃を所持している。ネルフの人間であることも『神様の権限』で分かった

この事実を見てしまい、私は思わずため息をつきそうになったが我慢した

相手に気づかれたら余計に詮索されることは誰が見ても明らかである

 

『ピーピーピー』

 

またしても私の携帯電話に着信が入ってきた

電話の相手を番号から確認しようとしたところ、非通知設定になっていた

どこの誰か知らない人間を相手にするなら、私も『ダンス』に付き合うことにした

『ダンス』というよりも『ゲーム』と言った方が良いか

 

「誰か教えてくれないとすぐ切るわよ」

 

私は電話に出るとそう言い放った

 

『そちらの行動はこちらに筒抜けだ。彼らの協力などするな』

 

そう言って通話は切れた。私はこの時、ようやく気が付いた

今回の一連の出来事は『僕』を動かすために手配されたのだと

『私』が『僕』であると行動すれば、ネルフは黙っていないことは明白

そうなればこちらの『立場』は極めて危険になる

おそらく私に情報提供した人物は2足の草鞋を履いていたのだろう

そこで『私』が『僕』である情報を利用することでさらなる影響力拡大を狙った

結局のところは『僕』と『私』にとっては迷惑な話である事だけは確実になる

 

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