とにかく私は大学寮に戻りながら、周囲を警戒していた
『神様の権限』で私の周辺にはスーツ姿の男性が私の行動を尾行している
その男性はネルフ保安諜報部の人間であった。
私を監視しているなら状況は極めて危険であることは間違いない
「始末するという選択肢はあるけどそんなことをしたら私にとんでもない影響があるから」
私はつぶやくとカバンの入れている警棒を手にした
何か少しでも変な動きをすれば即座に攻撃できるようにするためである
何もなければ本当に助かるのだけど、現実というのはさらに酷いことが待っている
前方で『水道管工事』と工事の表札が出ている
狭い通路ではあるが通過可能と記載されていた
これは『ある意味』で絶好のチャンスと見た
私がここで走るように逃げたら後ろの男がどのような行動をするか
工事現場にいる警備員を『のぞく』と、やはりネルフ保安諜報部だ
かなり危険な状況にいることは間違いない。
「腐った連中ね」
そして工事現場の狭い通路を通行しようとした瞬間に男は襲ってきた
だけど私は警棒で防御した。おまけに男が持っていた拳銃に手を伸ばして引き金を・・・
見事にその発砲された銃弾は男の足首に命中した。
後ろいた男は慌てて携帯電話を取り出していた
救急車の手配をしているのだろう。私のことを攻めてくることはわかっているが
こちらはあくまでも『自衛権』行使をしただけだ。
何も手を出さないならこんなことにならないのに
その銃声が響いたところに多くの警察官のご登場
これまた見事な絶妙なタイミングであったということは理由は1つだ
私は罠にかかった小鹿のような存在だろう
ネルフという猟師が仕留めに来るまで何とかしようと暴れている
女性警察官と思われる人物がすぐに来て私をかばうようにパトロールカーに乗せられた
「ネルフのやり方は嫌いね」
女性警察官がネルフ保安諜報部に属する人物であることはすぐに分かった
全てにおいてタイミングが良すぎるからだ
ここまでの展開になることを用意してくれるとは、
なかなか『おしゃれなやり方』であることは間違いない
「もうばれているなんて驚きよ」
女性警察官は警察バッジではなくネルフのバッジを持っていた
「私をどうするつもりですか?もしこのまま拘束するならあとを覚悟してください」
「あなたについてどうこうしろと言う命令は受けていないから」
どこまで信用できることかと私は考えてしまった
汚いことを山ほどしてきたのは疑いようのない事実なのだから
私は『神様の権限』で『様々な情報』を『取得』した
「それで、あなた達は何をするつもりなのですか?」
「あなたに少し付き合ってもらえるかしら?もちろん拘束はしないから」
ため息をつき、今後のことを考えると逆らわない方が良いと判断
私は付き合いますよと答えると車は走り出した
行先はあの第三新東京市が一望できる展望台のような場所。
初めてこの街を知るきっかけになったところである