私は彼女と一緒に展望台に向かっていた。そこに誰が待っているかはすぐに分かった
「まったく。あなた達ネルフはどうして昔のことにこだわるの?」
バカじゃないと言ってやった。
そこに待っていたのは『僕』の『本当の両親』である『碇ゲンドウ』と『碇ユイ』だ
何を考えているのか知らないが、バカな奴らだってことは『僕』は理解していた
でも少しくらい『お遊び』に付き合うことにした
「人払いは完ぺきね」
この展望台周辺は完全に隔離されている
ネルフ保安諜報部が完全に私たち以外の立ち入り気を禁止していた
まだ『僕』にこだわっているなら、今の『私』にそんなことなどどうでもいい
今さら手をつないで仲良し何てばあり得ないのだから
「10分は付き合ってあげます。これが『僕』の譲歩案」
すると碇ゲンドウはこう質問してきた
なぜ私たちを蘇生させたのかと。それに妻であり彼の真の狙いである『碇ユイ』の復活
そこまでしたのはなぜなのかと知りたいのだろう
「『僕』は神様だったから。そして『私』は世界に平等を与えた」
ネルフの幹部は確かに多くの犯罪を犯してきた
だからといって彼らだけ『対象外』にするのは好ましくない
というよりもやってはいけないのだから
だから『僕』は世界に平等さを保った
「私はあなたのことを許すつもりはない。碇ユイを復活させるためにどれほどの人間が犠牲になった」
エヴァを作るには莫大な資金が必要になる。
あの使徒との戦いの中で、ネルフは国連全加盟国から膨大な資金を得ていた
国が崩壊するくらいの莫大の資金を
それを考えれば本来なら裁かれるはずなのだが、『僕』はそれをしなかった。
人を裁くのは同じ人である。神様である『私』が好き勝手にするわけにはいかない
「碇ユイさん。あなたはエヴァで希望を与えようとしたかもしれない。でも現実は大きく変わった」
『母さん』を失ったからこそ、『父さん』はもう1度会いたいがために様々なことをしてきた
汚れているのだ。碇ゲンドウは罪深いことをいくつもしてきた
今頃になって過去の出来事をすべてなかったことにして、共に生活などできるはずがない
もう『親子』の関係に戻れるはずがない。
『私』の本当の両親はあの町で私のことを愛してくれた『家族』だと
「でも少しだけ!少しだけで良いんです!私のことをどう思っているのか本当の気持ちを」
碇ユイのその言葉に私は本当に汚い言葉を浴びせた
『僕』をただのおもちゃのようにした事実が消えると思っているのかと
子どもは親のおもちゃではないということもはっきりと伝えた
いくら家族だからと言って親の言うことをすべて聞くように育てるなんて、
『僕』は酷い育て方だと本気で思っている