タクシーが大学寮の前に止まると私は料金を払って降車した
寮の私の部屋に向かおうとしたが寮の玄関にある掲示板にある紙があった
紙といってもあることに関する募集についてである。
思わず私はそれを見たが内容を読んで残念と感じた
『特務機関ネルフ見学会』というのが掲示板に貼られていた
私を狙っていることは間違いないかもしれないと思った。
そうでもなければ大学に特務機関であるネルフの見学会が行われるはずがない
おまけに見学会には事前に審査があり、それにをクリアした者に限定と書かれていた
私のことを狙っていることは確実のはず
諦めの悪い連中であることは覚悟していたが、大学まで巻き込んでくるとは
はっきり言ってしまえば面倒を起こすなと注意という名の攻撃をしてやりたいが
それではあまりにも単純で芸がない
ここは少し派手な方法で明確な意思表示をするべきかと思ったりもしたが
それではこちらの手の内を明かすようなことになるかもしれない
ここは知らないふりをしておくべきだろう
「それにしても本気で私を狙っているみたいね」
見学希望を提出してくださいと確実に『僕』と『私』を狙っていることは間違いない
できる事なら無理なことは避けたいことはわかっている
彼らに協力しても良いことはない。もちろん、その逆で『ゼーレの関係者』に協力しても良いことはない
どう転んだところで私にとっては用済みのものでしかない
「嫌な人が絡んでいるとなるとさらに面倒になることは間違いないな」
『私』と『僕』にとって嫌な人とはネルフの関係者だ
彼らと接触することは嫌だ。『ネルフサイド』の人間だけではない
『ゼーレサイド』の人間が潜入しているはず
彼らはスパイ工作をしているはず。『私』と『僕』が懸念しているのはこういうところである
これ以上『ネルフサイド』に私の情報が漏れることは避けたい
最悪のシナリオを想定して動かなければ大きな影響が出てしまうのだから
今さら私に関与して何を仕掛けてくるのか予測することはできない
どうしてこんなにトラブルが私に降ってかかってくるのかを避けたいところである
でもこの見学会の開催は私を狙っていることは間違いない
「カオリ先輩!調子はどんな感じ?」
この寮でよく食事をする後輩が話しかけてきた
彼女はある研究のためにアルバイトと奨学金を借りて大学院に行こうと思っている
私としては『大切な友人』である
過去の『僕』ではなく、今の『私』と大切な先輩後輩の関係である
「私はいつも通りよ。そういえば何か用事でもあったの?」
「よかったら食事に行かない?」
後輩の彼女からの誘いである
私は否定する理由はないし彼女は『安全』であることを知っているので近所のレストランに行くことにした