私は大学寮にある部屋で荷物をまとめていた
万が一に備えての避難準備だ。現金と『クリーンな拳銃』である
現金は100万円ある。それとパスポート。3か国分の。銃はグロック17。
弾は100発は持っている。逃走準備としてはこれだけあれば第三新東京市から逃げることはできる
問題は相手がどこまでやる気があるかだ。もし盗聴をされていたら危険なので何も話すことはしない
見られるわけにもいかない。私にとって大切な友人を守ることは絶対である
大切な親友を守ることは当たり前。私の影響を受けて友人が傷つくと悲しい
それに巻き込みたくない。『私』と『僕』の事情を知っている者はかなり限定されている
少しのミスで私は大切な友人を巻き込むことはわかっている
抱えているトラブルの大きさがどれ程影響を与えるかを理解している
「本当に嫌な人生よね」
私は平和を愛しているのに問題が突然の豪雨にあったような状況である
ただの雨なら良いが豪雨となると話は大きく異なってくる
今後状況次第では私は逃げるためには手段を選んでいる余裕はない
何としても逃げるしかないのだ。大学での友人たちに影響が出る前に逃げる
今できる最良の判断はこれくらいなのかもしれない
『トントン』
部屋のドアがノックされた
『神様の権限』で相手を見るとルミナさんであった
他には誰もいない。単独でということは相談をしようと私の部屋を訪ねたのかもしれない。
念のため小型リボルバーを隠し持って誰ですかと尋ねた
ルミナさんはどこか緊張した声で渡すものがあったと
いつもと違い。どこか緊張しているということは何か危険なことになっているのかもしれない
私の影響で大切の友人に何かあったら私はどこまでも追いかけまわす
血に飢えた動物と同じように。それだけの覚悟はもうすでにできている
「ルミナさん。鍵は開いていますからどうぞ」
私は小型リボルバーを後ろ腰に隠しながら言うとルミナさんがドアを開けた
外にいたのは海岸の町のお母さんだった
「お母さん。どうしたの?」
「少し心配になったの。よかったらこれからレストランでご飯でも一緒に食べに行かない?」
私はお父さんはと聞くと旅館の責任者不在はダメだからと
確かにお母さんの言うことは正論である
海岸の町の旅館を放置するわけにはいかないのだから
「少し外で待ってて。準備するから」
私は少しうれしくなってしまった。
久し振りにお母さんとのご飯ということもあるし
家族でご飯を食べるのは大学に入ってからは長期休暇の時に海岸の町に帰った時以来である
せっかくのお母さんからのお誘いを断るわけにはいかないのだから
「ルミナさんも一緒にどうかしら?普段のカオリの生活状況を聞いておきたいし」
お母さんのお誘いにルミナさんは私でよければと問題ないという感じで返答した
そして私とルミナさんとお母さんとで一緒に近くのレストランに行くことにした