私達はその後も食事をしながら日常生活について話をしていた
久し振りの両親との食事に私はとても喜んでいた。
最近はいろいろと迷惑なお客の対応に追われていたから
できれば私の方に火の粉が飛んでこないでほしい
こちらまで火事の被害にあうのは迷惑である
それに大学寮まで強襲されたらルミナさんや大切な友人の命を犠牲になるかもしれない
私の影響で誰かが巻き込まれるのは許されない
「そういえばカオリ。お父さんがこれを渡してって」
お母さんは私にA4サイズの封筒を渡した。
私はこの場で開封してもいいかお母さんに確認をした
あなたへのお祝いかもしれないわよとお母さんは笑顔で答えてくれた
私はドキドキしながらゆっくりと封筒を開けるとそこにはあるものが入っていた
「これって」
「あの人ったら大学の寮でも家族の写真があれば少しは元気で生活できるはずだって思ったみたいよ」
海岸の町の旅館で大学に進学するまでは私は旅館を手伝っていた
私にできることは限られていたけどお母さんとお父さんには親切にしてくれた
助けてくれたのだから私も恩返しのつもりで頑張った
「お父さんにはありがとうって。私も寮から電話でお礼を言うから」
「そういえばカオリはモテモテらしいわね。ちょっと変わった連中と」
ルミナさんの手厳しい言葉にお母さんは大丈夫なのか心配しだした
私は『家族』に心配させることを言わないでほしいと思いながらも大丈夫だからと伝えた
「トラブルが起きても私はお母さんとお父さんの娘だから。もし危険なら大学を一時休学して海岸の町に戻るし」
私が何とか切り抜けようとしたのだがむしろ逆効果であったようだ
お母さんはさらに心配してきていた。
「ルミナさんも変なこと言わないでくださいね。私はまだ大丈夫だから」
「でも私もカオリは大切な親友よ。同じ寮で暮らしているから心配なのよ」
心配してくれるのはうれしいような、ちょっと酸っぱいような感じをした
できることなら迷惑をかけないで生活をしているのだが、
物事は簡単に自由に暮らせる方向に向いてくれない。
まるで嵐につかまっているかのように身動きが取れない状況にあるのは確かである
それでも何とかして切り抜けるためには時には手段を問わないで対抗することが求められることはわかっている
大学にネルフ側からの圧力がかけられていることはわかっているが、
彼らがどこまで私の楽しいキャンパスライフを妨害してくるか。
そのあたりの境界がわかればすぐに対抗措置を実行してこちらが安心できるようになりたいのだ
「ねぇ。カオリ。本当に大丈夫?」
無茶なことだけはしないでほしいのとお母さんは本当に心配してくれている
「もし本当に危険なら一度休学を取るのも」
確かに休学することで一時的に対応を考える時間ができる
だけどその逆で相手にこちらを攻め入る時間を送るようなものだ
敵に戦うためにいい場所を提供するの利口な判断とは言えない
今はこのままが良いかもしれないというのが私の結論である
「もしもの時はすぐにお母さんとお父さんに連絡をするから」
「本当に危険ならすぐに教えてね。私達でもできる範囲であなたを守るから」
お母さんに私はありがとうと伝えると再び楽しい食事の時間に戻った