人が生み出した神様の私と世界   作:アイバユウ

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アスカさんとの話し合い

私はうんざりしてしまった。

ようやくネルフとは距離を取れると思っていたのにこれなのだから

アスカさんとは最も会いたくなかったからだ。

あの赤い海の世界で私の事を『気持ち悪い』と言われてしまったことがそれなりに傷ついていたりしている

絶望しかない世界で彼女に最後に追い詰められてしまったのだから

 

「こんな時間に何の用件ですか?」

 

「碇シンジ君の事をどう思っていますか?」

 

予想通りの質問が返ってきた。だが正直に答える必要性はどこにもない

ネルフ関係者に情報を分けてやるつもりなどなかったからだ

 

「あなた方ネルフにとって彼の存在はどういう意味を持っているの?エヴァパイロットとしてほしいだけ?」

 

「私は謝りたいんです。あの時に言った言葉について」

 

何を今更だと私は思ってしまった

今になって謝罪されても私は嬉しいなんて思わない

むしろ彼女に対してどんな感情を持てばいいのかわからなかった

量産型エヴァによって彼女は苦しめられた。だから、そのつらさはわかっているつもりだ

それでも最後に『僕』に言われた気持ち悪いと言われた言葉はショックでしかなかった

 

「彼が受けた苦しみを考えれば、ネルフ関係者が謝罪する機会はもう大昔に失われています」

 

「どうしてそう言い切れるんですか?」

 

「彼はすべてを背負う覚悟があるから世界を元に戻した。なのにネルフは自分の都合の良いように情報操作をした」

 

自分たちに都合が良いようにネルフは正義の味方を語っているに過ぎないのだから

本当に罪を背負うべきはネルフそのものなのに。

なのに彼らは偽りの仮面をかぶり続けているのだから。

『真実』を知ることなどもう失われている

 

「シンジはどうしてあなたを信じたのですか?」

 

「私は約束をしたから。ネルフにもゼーレにも協力をしないと。偽りの正義の味方をすることは行わないとね」

 

「あなたはどこまで知っているのですか?」

 

「ネルフがどれほど汚い組織であったことはよく知っているわ。彼から教わったから。だから私は協力しない」

 

拷問を受けようとしてもだと彼女に断言してやった

これは本心だ。ネルフにもゼーレにも協力はしない。

たとえどんな手段を使われようとしてもだ

何もかも今更なのだ。彼らが真実を知ることなどありえない

それだけの罪を背負っている事を自覚させるまで私は協力しない

自覚したところで、責任転嫁をしてくるだろう。自分たちは正義の味方であるという主張を曲げないはずだ

身勝手な組織に協力してやる必要等あるはずがない。そしてその身勝手の組織に所属する人物にもだ

 

「あなたは何を知っているのですか?教えてくれませんか」

 

「知る必要のない事は世の中に腐るほどあるってことだけは言っておくわ。あなたみたいな子供は特にね」

 

 

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