人が生み出した神様の私と世界   作:アイバユウ

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未来の懸け橋

「どうして今になって彼女に連絡を取ろうとしたのかな?」

 

「これ以上迷惑な事をされると私としても嫌なので」

 

ネルフに頻繁に介入されたら迷惑だからである

ただでさえ、教育実習について介入されているのだから

さらに介入してくることは容易に想像できる。

迷惑以外の何物でもない。だからこそ碇ユイさんと話をする

『碇シンジ』の事について。もうこれ以上、こちらに圧力をかけてこないように

 

「わかったよ。僕の名前で出しておくから」

 

「迷惑をおかけしてすみません。教授に迷惑はかけたくないのですが、直接会うのはもうこれを最後にしたいので」

 

「気にしないで。保護者としてはきちんと対応しないとね」

 

では失礼しますと私は教授に言うと執務室を出ていった

これで運命の1つが切り替わる可能性をネルフに渡した

あとは彼らがどういう風に判断するかだ。これですべてを決着につかせたい

『碇シンジ』に振り回されるのはもうお断りなのだ

別に過去を捨てろと言うつもりはない。ただ私は未来を見てほしいのだ

過去ばかり見て、未来を見ることができなければ前に進むことができない

もう忘れてほしいのだ。『碇シンジ』という存在を

この世に存在したという記録すら消してしまいたいぐらいに

『僕』には失うものはない。だから邪魔をしてくるくらいならはっきりと意思表示をした方が良い

そう考えたのだ。愚かな考えかもしれないけど

私は大学付属図書館に向かった。部室で今度購入してほしい書籍のリストを作るためだ

図書委員会でうまく網を潜り抜けるためにも、慎重に本を選ばなければならない

これが最も難しいのだ。あまり高価な本を選ぶとはじかれるし、

勉強に関係ないと判断されるような本もダメだ

難しい選択をしなければならない。

私はとりあえず図書館にある図書部の部室に入ると本を携帯情報端末を候補を絞り始めた

 

「難しいわね」

 

そんな事を愚痴りながらも本を選んでいるといつの間にか午前11時になっていた

さすがにそろそろ教育実習先の高校に向かわないと。

図書部の部室から出ると鍵を閉めて大学前にあるバス停でバスを待った

いつもならルミナさんと一緒なのだが今日は1人だ

何か新鮮な感じがする。いつもと違うからかもしれない

バスはお昼という事もあり、交通渋滞もなく車内にはあまり乗客はいない

いつものように高校前のバス停でバスから下車すると高校の敷地に向かった

 

「本当に平和ね」

 

校門を通過して職員室に着くと私は深呼吸をしてから失礼しますと言ってドアを開けた

 

「遅くなってすみません」

 

私は教頭先生に謝罪をすると高波教授から話を聞いていますからと

 

「お昼からは実習に参加します。ルミナさんは明日以降、病院が許可したら復帰する予定です」

 

「わかりました」

 

 

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