前回の◯んすじ♡
間桐変態→間桐変態
そろそろ最終再臨するね。(青◯テルマ)
今日は祝日な金曜日。
しっかりスーツの仕事人な間桐先輩も、今日は綺麗で素敵な桜さんとして活動する日なのだ。
え、なに?今日は冒頭のエッチなセリフはないのかって?
桜さんも恋する乙女(28)。
時にはお洒落に街に繰り出す事もあるさ。
一日中間桐邸でハンドスナップするのは日曜日だけなのだ!
その日の儀式はまさに夏フェスのよう!
業者を呼んで作ってもらった防音部屋でシャウトに勤しむのだ!
業者の人もこんな使い方をするとは思っていなかっただろう。
しかし、今日の桜さんは少しいそいそしている。
特定の誰かに見つからないように、辺りを警戒しながら歩いているのだ。
はてさて、その視線の先には一体誰がいるのだろう?
「篠辺よ!こんなのはどうだ?」
「あ!すっごく可愛くていいと思いますよ、倉内さんっ。」
「うむっ。やっぱり余の可愛さに拍車がかかってしまうなっ!」
あー、デートしてるぅ。
そう!今、桜さんの視線の先では!
赤崎後輩と倉内がデートしているのだっ!
倉内が赤っぽいかわいい服を自分に当て似合っているかを赤崎後輩に尋ねている。
これは!間違いなく!
「(完全にデートじゃねぇかあぁぁぁ!!)」
「サクラ。今女として絶対しちゃいけない顔してるわよ、アナタ。」
それを見て悍ましい顔をしている桜さんと一緒にいるのは、みんな大好きイリヤさんだ。
既に年齢は30歳だというのに、見た目はまだ高校生くらいの超絶美少女であるっ!
『つーか、倉内って一体誰だよ?』
そんな諸君の声が聞こえた気がしたので、簡単に説明しよう!
アレは誰だ!?鳥か?飛行機か!?
もちろん、余だよ♡
とは何にも関係ないはずの倉内 音炉(ネロ)さんだ!かわいいかよ。
「あんのアルトリア顔がぁ…っ。アルトリア単体で多種多様のクラスが出ちまって最早空気みたいなキャラの癖に、私の篠辺きゅんに色目使いやがってぇぇ…っ!!」
「いきなり意味がわかんないし、そもそもあの赤崎って子と付き合ってるわけじゃないんでしょ?」
「イリヤさんは何にもわかってません!篠辺きゅんは私の天使なんですっ。天使を汚していいのは私だけなんです!」
「もうやだこの元後輩。シロウの奴なんでフォローしなかったのよ。」
げんなり顔のイリヤさんを無視して、桜さんは尾行を続けるっ。
もし手でも繋ごうもんなら、この街は地獄の業火に焼かれるであろう!!
あ、そういえば関係ないんですけど。
この前の復興版ノッブイベントで、アベノッブと黒聖女と武蔵ちゃんが手に入ったので自慢します。
邪ンヌなんか2枚もでちゃった…♡
☆☆☆☆
おまけ
『今日の雁夜(with時臣)』
「…あのさぁ。」
「ハイ」
「俺、言ったじゃん?言ったよな?」
「あの、えっと…そうだな。うん。」
「魔術師の思想は正直理解できないよ、今もね。でもさ、今ならお前がお前なりに桜ちゃんを気にしてたのは。まぁ、今ならホントわかる。でもな?言ったじゃん。間桐はダメだって。」
「いや、しかし。あんな感じになるとは「なっとるやろがい!」
「………。」
「なっとる!
やろがい!」
「…………。そう、だな。」
「なぁ、あの桜ちゃんどう思う?あの桜ちゃん見て失神した葵さん見て、その現場を真横で見た時臣くんおいコラ。どう思う?」
「……ま、まぁ。恋は人それぞれ「アレは!!!」
「………。」
「アレは、お前の予定した恋か?」
「………。えっと。」
「いや、お前の気持ちもわかるよ?仮にもお前父親だしな。娘が悪い虫に拐かされないかとか心配するよな?この際お前の仕打ちには何も言わないよ?少なくとも間桐以外ならよかった。ホント。なぁ、なんで間桐にしたの?」
「しかし、雁夜。魔導師としてはあの選択は「アレ見ろよぉ!」
「アレさ、どっち?なぁ、どっちが悪い虫?」
「………。」
「あの純粋無垢そうな青年と、呪詛撒き散らしてそうな桜ちゃん。なぁ、どっち?」
「………ごめん。」
次回『仲直り』
☆☆☆☆
結構な量の石が飛んできましたが、続きをお話ししよう!
それからも、音炉たんと篠辺きゅんのデートは続いたっ!
2人で服を選びあい!
2人でアクセサリーを見て!
2人でカフェに入った!
紛れもなくデートである!これは!もう!デートであるのだっ!
そんな光景を離れた場所で見守っていた桜さん。時間が経過するたびに、だんだんと目は窪み、頰は痩せこけていく。
「篠辺きゅんが、篠辺きゅんが笑ってる…私以外と、笑っ……笑っ、て……。」
「ねぇ、もう帰らない?てか帰っていい?私疲れたんだけど。」
まさに地獄!せっかくの休日にいきなり呼び出しをくらい、全く関係のないやつのデートをひたすら見せられる。やっぱりイリヤさんは天使だねっ。
一方、桜さんは楽しそうに談笑している篠辺きゅんを黙って見ていた。おや、コレは最早積んでいるのでは?そんな諦めの感情が桜さんの心を支配する。
この桜さん、たしかに大人にはなった。しかし、恋愛に関してはクソザコ敗北者なのだ。そんな桜さんに、あの2人の中に入っていく勇気なんて、あるはずが無い。
「………。ごめんなさい、イリヤさん。どっか行きましょうか?」
「あ、うん。…サクラ、あのね」
「大丈夫です。気にしないでください。」
そういって笑う桜さん。イリヤさんの目には、無理をしていることが見え見えである。しかし、女が見栄を張ろうとしているのだ。同じ女として、それは汲んでやらなければ。
「サクラ、私カラオケに行きたい。」
「いいですね。私も久しぶりに行きたくなりました。」
「よーっし!今日は目一杯歌うわよー!」
「はいっ。」
こうして、2人は尾行をやめた。そして、そのまま夜遅くまで歌いまくったのだ。
これは、傷心した心が邪魔をして気持ちほど強く出られない間桐桜が、赤崎篠辺を本当の意味で好きだと気づいた物語である。
次回最終回。
よって、間桐慎二の冒険譚も次回の前書きにて最終回となります。
次回予告
沢山の敵と戦い、疲弊していく慎二。
その最後に立ち塞がるのは、かつての親友であった。
「衛宮…いや、アーチャーだったよな?」
「慎二、お前の好きにはさせない。」
欲しいものを得られなかった男と、それしかなかった男。
その先に待つのは、希望か、絶望か。
間桐慎二の冒険譚
『麻婆』