愚直な軌跡   作:ネオニューンゴ

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 何故九月に入り仕事が急に増えるのか。お陰で創の軌跡は全然進まないのにちょくちょくと生まれる執筆時間……すこーしやった感じでは作者はスウィンとナーディアの関係性が好きですね


第十六話 青空の下も星空の下と

 蒼穹の大地ノルド高原の本格的な特別実習がいよいよ始まる。課題の内容は薬草の採取、監視塔へ食糧の配達を終え残すはゼクス中将から依頼され手配魔獣の討伐だけとなった。また課題をこなす中で少しずつではあるがノルド高原の実情という物が分かってくる。とくに監視塔に行った際は崖下の遥か向こう側にある共和国軍の基地を見ることが出来、クロスベル方面と大きく異なるのは戦車の運用がしにくいため双方一応軍を派遣しているという状態で帝国、共和国共にそこまでの緊張感はなく単なる見栄の張り合いというのが実情らしい。

 しかし裏を返せばこの壮大な大地は帝国の情勢次第で途端に戦地と化してしまう危うさも持っていた。

 

(ガイウスが故郷を守る力を手に入れたいと言っていた背景にはこういった事があったのか……)

 

 今日はガイウスの後ろに乗せて貰っているハイメだがガイウスの背中がなんだかいつもより大きく感じた。一行は紙に記された手配魔獣の元へと向かっており位置的には今いる辺りに小型魔獣と群れを作っているらしい。

 

「皆いたぞ」

 

 ガイウスが目を細め指で方角を指すと確かに魚型の小さい魔獣を六匹程周りに引き連れた大型の魔獣がいる。一同は馬から降りて武器を構え戦闘態勢に入る。

 

「私がアーツでまずこちらに注意を引きます」

 

「なら俺とガイウス、ユーシスで切り込むぞ」

 

「私とハイメで援護するわ」

 

 作戦が決まりエマ、アリサ、ハイメがアーツの詠唱に入る。

 

「いきます!シルバーソーン!」

 

「私も!ゴルドスフィア!」

 

 エマ、アリサの範囲型のアーツが魔獣の群れに当たり開戦となる。

 

「先手はとらせん!クロノブレイク!」

 

 二人より一足遅れてハイメは敵の動きを鈍くするアーツを放ち魔獣達はその場からあまり動けずもたもたしている所をリィン達が切り込んでいく。先手をとった一同だがいかんせん今回は数が多いため前衛組だけで全ての魔獣を抑えきる事が出来ずどうしても後衛組に仕掛けようと3匹の魔獣が前線を抜けてくる。

 

「来ます、ハイメさん!」

 

「分かった前に出るぞ、委員長リンクを頼む!」

 

「私は前衛組の援護に回るわ!」

 

 アリサが前衛の援護に集中出来るよう三匹の魔獣をエマとハイメで受け持つ。ハイメは持ち前の機動力を活かしてなるべく囲まれないよう、攻撃される方角を一つに絞るため立ち回る。その甲斐あってかハイメは被弾はするもののダメージを抑えつつ後衛の二人はダメージを殆ど受けていなかった。

 

「よし、このままいけば!」

 

 三匹いた魔獣のうち二匹を倒しそろそろハイメも前衛組に加わろうとしたその時だった。

 

「くっ……すまんハイメ!大型魔獣がそちらにいったぞ!」

 

「チッ体が動かん!」

 

「油断するな……ソイツは体を痺れさせてくる!」

 

 リィン、ガイウス、ユーシスの三人が大型魔獣の攻撃で体を麻痺させられてしまい大型魔獣は前衛組を援護していたアリサに迫っている。アリサもその事に気がつきなんとか離脱を試みるが大型魔獣と共に小型の魔獣がアリサの動きを妨害するように攻撃を加えていた。

 

「ハイメさん!こちらの魔獣は既に瀕死なので私はどうにかなります!アリサさんの援護を!」

 

 エマはそう言いながら導力杖をふるい小型魔獣を牽制している。エマの言うとおり確かに二匹の小型魔獣の動きにキレはなく動くのもやっとといった感じだ、迷っている暇はないとハイメは判断しアリサの援護へと向かう。しかし魔獣達の狙いは完全にアリサに絞られておりいくら機動力のあるハイメでも魔獣達全ての攻撃をアリサからこちらに向けるのは厳しい。

 

(クソッ震脚は魔獣が浮いてるから効果はない、何か……このままではアリサが!何か……ないのか!)

 

 その時足元にコツンと石が当たる感触がした。ハイメはこれしかないと思い転がっている石を魔獣目掛けて蹴り始める。ハイメが蹴った石は見事に魔獣に命中し魔獣の意識を自分に向ける事に成功する。

 

「狙い通りだ!アンゼリカ先輩のレイザーバレットには遠く及ばんが……仕掛ける!」

 

「ハイメ!一人でやろうとしないの!リンクよ!」

 

 アリサと即座にリンクを繋ぎハイメは大型魔獣をアリサは小型の魔獣をそれぞれ相手にする。戦術リンクの恩恵でハイメはアリサの射線を塞ぐ事なく立ち回る事が出来、二人は自分が出来る最大限の力を発揮する。

 

「これで……終わりだッ!」

 

 ハイメが三段蹴りから最後に足を振り上げると大型魔獣はその体をセピスへと変貌させ戦いは終了する。エマとアリサはリィン、ユーシス、ガイウスの治療に当たり、ハイメは周囲を警戒する。周囲の魔獣はこの辺り一帯の主である魔獣を倒したハイメ達を襲う事はなかった。三人も無事回復を済ませようやく肩の荷が降り一息着く一同。

 

「すまないハイメ!今回は助かった!」

 

「……不甲斐ない所を見せたな」 

 

「ハイメとアリサの連携も見事だったぞ」

 

「や、やめてくれ三人共!たまたま今回は自分が役にたっただけだ」

 

 三人から称賛されむず痒くなり照れてしまうハイメ、そんな姿を見せたハイメをアリサは面白そうに小突いてくる。エマも「ハイメさんってそんな表情出来るんですね」と若干ずれている事を言っていた。最後には皆で笑い合う中ハイメはようやく自分も皆の役に立つ事が出来た……と充実感で胸が一杯になる。

 これで本日の課題を全て終えた事になり一度集落へと戻ることにした。集落に着く頃には丁度正午くらいの時間となっておりウォーゼル宅でケバブをナーンで巻いた物を頂く。昨日の夕食や今朝の朝食時とは違い時間に余裕があるためガイウスの兄妹とも話す機会があったのだが……

 

「やっぱり帝国の人はキレイだね~、ところであんちゃんやっぱり恋人とか出来たの?他の人は?」

 

 という爆弾が投下され空気が凍りつくがガイウスの「こらこら、兄ちゃん達は勉強しに学校に行ってるんだぞ」という鶴の一声でその場はなんとか収まる。アリサは予想通り若干顔を赤くしながらリィンをちらりと見ており予想外な事にエマもリィンに視線を向けていた。因みにガイウスの言葉にギクリとさせられたのはきっとハイメだけではないだろう。

 昼食を食べ終えた六人は午後からどうしようか話しているとガイウスの父から頼み事をされる。何でも集落に一台しかない導力車が故障してしまったらしい。一応ラインフォルト社製の物なのでアリサが故障の原因は突き止めたが修理するには難しいとの事。直せる人物を連れてきて欲しいと頼まれ最初一同はゼンダー門へ行くこと思いきやどうやらその人物は高原北部にある湖のほとりに住んでいるためその人を集落まで連れてくる事になったのだが……帝国から雑誌の記者も来ており何でも北東方向にある巨像まで護衛を予定していた筈が待ちきれず馬を走らせて行ってしまったようで記者の保護も方角的には一緒のため平行して依頼を受ける事にした。

 集落を北から出てまずは巨像があるという北東方面と馬を走らせる。しばらくすると目的である巨像が見えてきてその巨大さが伺える。巨像のふもとに記者はおり無事保護することに成功する一同は改めて巨像を見上げる。

 

「凄いな……」

 

「まるで今にも動き出しそうだな」

 

 リィンとハイメが巨像の雰囲気に呑まれているとガイウスが巨像について説明をする、なんでもこの巨像は女神が遣わした守護者らしく古の時代に彼等の一族が東からやって来た時には既にこの巨像は存在したらしい。ユーシスは巨いなる騎士という伝承について言及するがこの巨像と関係があるかは定かではない。さらに記者曰く同じような物がB班が実習に行っているブリオニア島にも存在するらしい。B班と聞くとハイメは何故だか疲れはてたマキアスと困り顔でそれをなだめるエリオットの姿が頭に浮かんでくる。

 

(きっと思い違いだな、B班はB班で頑張っているに違いない)

 

 まだ写真を撮りたいと渋る記者を宥めて一度記者を集落に送ってから再度導力車の修理が出来る人物の元へと出発する。馬を飛ばして湖のほとりに到着すると湖に面するようにログハウスと小さなガレージが建っておりガレージの中にはボートや釣り道具、そしてワゴン型の導力車が停まっている。

 

「え……」

 

「ホホホ、やっと来おったかい」

 

 導力車を見て固まるアリサとガレージの中から顔を出した飄々とした雰囲気の老人、どうやらこの人が導力車の修理を出来る人物らしいがどうやらアリサの知り合いらしいが……それしてはどうもアリサの様子がおかしい。

 

「お、おおお、お祖父様!」

 

「アリサちゃん大きくなったのう、お茶でもご馳走してあげるから皆さんちょっと上がっていきなさい」

 

 アリサの祖父にログハウスの中に招かれお茶を頂きながら自己紹介を受ける。彼はグエン=ラインフォルト、先代のラインフォルト社の会長であり5年前に現在のイリーナ会長と交代してから各地を転々としておりその所在は掴めていなかったらしい。そんな人物といきなりノルド高原で再開したアリサの心中は察するにあまりある。ちなみに集落にある導力車はノルド高原に来た際お近づきの印にと贈った物のようだ。

 

「本当に心配したんですよ!お祖父様!」

 

「ハハハハ、すまんのうアリサちゃん!」

 

 家族とどこかギクシャクしていたアリサだったがこの様子だと祖父とそこまで悪くないな関係を築いているようだ。

 

「とりあえず集落の皆さんを待たせても悪いし修理に行くとするかのう」

 

 リィンがグエンを後ろに乗せ集落へと戻る最中、アリサの表情はどこか拗ねたようだった。グエンはアリサが士官学院に入学した事、そして実習でこの地にやってくるのも知っていた様子で当然使用人であるあの人の事も知っていた。

 

「シャロンちゃんもそっちに行っとるじゃろ?可愛いよのう~ないすばで~じゃし、まぁうちのアリサちゃんもそこのメガネのお嬢ちゃんも負けとりゃせんが」

 

 こんな感じでエロ親父節全開なのでハイメは元気な人だなぁと思う。

 

「してどいつがアリサちゃんの彼氏じゃ?もう胸も揉んだりしたんか?」

 

 グエンのその問いに一同入学式後のオリエンテーションの一幕を思いだし自然と視線はリィンに集まる。

 

「ほう!?」

 

「お祖父様!」

 

 アリサが慌てて否定したが効果はさほど期待出来なさそうだ。そんな彼等の様子を岩陰から傀儡のような物体と小柄な少女が覗いていた。

 

「士官学院の人達?どうしているんだろ?……まいっか、面白くなりそうだし」

 

 傀儡は少女を乗せて淡く染まり始めた空へと飛んでいくのだった。

 馬を走らせ集落へと戻る頃には夕方に差し掛かっていた。集落に着くと早速工具箱を持ったグエン氏は簡易ライトに照らされながら導力車を手際よく修理していく。皆その姿に感心していたがハイメがふとアリサを見ると複雑そうな表情をしていた。

 完全に日が傾き夜となり、ウォーゼル宅は宴会場と化し男達の熱気に包まれる。こういった雰囲気が苦手なハイメは誰にも見つからないように抜け出し草原の上に寝転がっていた。昼は雄大な蒼一面だった空が吸い込まれそうな程の黒く染まり、星が彩っている。ハイメは夜空を見上げながら実習の事を振り返っていた。

 

「今回の実習は……上手くやれてるよな、皆の役にたててるよな?」

 

 誰に問う訳でもなくハイメの疑問は夜空へと吸い込まれていく。今回の実習は今の所特に大きな失敗をしていない……どころか活躍する場面が何度かあったハイメだが前回と前々回の実習を思い出すと無性に不安が掻き立てられる。このまま自分は上手くやれるのか?明日にはもう一山大きな出来事が起こり自分はそこでまた失敗をしてしまうのではないか?一人になるとこんな事ばかり考えてしまう自分に嫌気が差す。

 

「いやいかんな、まだ失敗も何もしていないのにこんな弱気では出来る事も出来なくなってしまう、気をしっかり持てハイメ=コバルト!」

 

 一人でいるとやはり良くないなと思い皆の元へと戻ろうとしたハイメだが人の気配を感じ慌てて体を隠す。ハイメは丁度下り坂になっている所で寝転がっており丁度身を隠す事に成功する。その人物は大きくため息を吐いておりその声で気配の人物はアリサだった事が分かる。何か悩んでいるようだし自分でも話くらいなら聞けるかもと思いハイメは声を掛けようとしたがもう一人近づいてくる人の気配があった。

 

「アリサ」

 

「リィン……」

 

 もう一人はリィンでどうやらアリサを心配して来たらしい。リィンに自分の胸の内をポツリ、ポツリと打ち明け始めるアリサ、最初は出ていこうとしたハイメだったが状況が状況のため出ていけず悪いとは思いながらも気配を殺し二人の話に耳を傾ける。

 アリサは父親を8年前に亡くし母は仕事に追われ孤独だった。そんな彼女に良くしてくれたのが祖父であるグエンと使用人のシャロンだった。グエンは導力弓を礼儀作法はシャロンが教えてくれたという、寂しくないと言えば嘘になるがどこか満たされた生活を送っていた。しかし5年前にイリーナの工作でグエンは会長の座を追われ家を去ったという。その時のイリーナの実の家族にするとは思えない仕打ちと雇い主であるイリーナにただ従うのみのシャロンに絶望してしまった。

 

「そこで自分っておじいちゃん子だって気づいたんだけどね」

 

 ハイメからアリサの表情は見えないがきっと照れくさそうにしているのだろう事は容易に想像がついた。

 

「でも分かった気がする……なんでお祖父様がここに来たのか」

 

 アリサの悩みに比べなんと自分の悩みはちっぽけな物なのだろうか、そして何より出ていかなかった事にほっとしている自分が嫌になる。リィンはそんなアリサに自分も負けていられない……と今度は自分が士官学院に逃げた来たと続ける。そんなリィンに対してアリサは貴方は頑張っているじゃないと言う。確かにアリサの言う通りだとハイメは思う。

 

(いやリィンは頑張っていて欲しい、リィンが頑張っていなければ自分等なんだと言うんだ)

 

 リィンが学院に来たのは自分を探しに来たと言っていたが自分はシュバルツァーの養子のため家族との関係も良好とは決して言いがたい、自分はそんな環境から逃げてきたのではないか……とリィンは言った。

 

「でも最近は逃げてるとは感じなくなったんだ」

 

 と続けるリィン、曰くこの3ヶ月皆と苦楽を共に学び試練を乗り越えたことで少しは成長出来たと感じているらしい。

 

「そうよリィンは前に進めてる、私が保証するわ」

 

「アリサ……」

 

「それに貴方が例え前に進むのが難しくなっても……その、私が支えるわ」

 

 ハイメは今二人の表情が見えないのが凄くもどかしく感じる。リィンはまるで物語の主人公のようだ、努力し周りを惹き付け、前へと確実に進んでいく。きっとこれが物語なのだとしたら自分は所謂脇役で居ても居なくても特に物語に影響を与えない人物なのだろうと思う。ハイメの頭の中は自分の遥か前を走り続けるリィンが居て、まだどうにか背中が見える位の距離だったのがアリサと手を取り合い今その姿が確認出来なくなる程遠くに行ったような錯覚を覚える。

 

「ありがとうアリサ……それとハイメも俺を支えてくれるか?」

 

 急にリィンに声を掛けられ思わず体を跳ね起こすハイメ。視線の先のリィンはしてやったりといった表情をしておりアリサは顔を真っ赤にしながらハイメをわなわなと指差す。

 

「リィン!いつから気づいていたんだ!」

 

「俺の境遇の話をし始めたくらいからかな、人の気配を感じて……それで今外にいるのはハイメ位しかいないからな」 

 

 しまった……と思わず手で頭を抑え天を仰ぐハイメ。リィンは笑っているがリィンに告白じみた言葉を言ったアリサは勿論そうはいかない。

 

「な、何で黙ってたのよ!」

 

「逆に自分はどうすればよかったんだ、一応断っておくが自分の方が先客だからな」

 

「うっ……それはそうかもしれないけど、でも納得いかないのはいかないのよ!」

 

「まぁまぁアリサ、それでハイメも俺を支えてくれるか?」

 

 ハイメはリィンの問いに即答できなかった。自分ごときがリィンを支えるなどおこがましいのでは?それとここで支えると言ってしまうと何だかアリサに申し訳ないような気がする。しかしこのまま答えないのはもっとよろしくない、結局ハイメは迷った末に「こんな自分で良ければ」と返すとリィンは嬉しそうにしていた。

 

「ありがとうアリサ、ハイメ……それに皆も」

 

 皆、という部分にアリサが反応すると岩陰からユーシスとエマ、ガイウスが現れる。 

 

「あはは……」

 

「お邪魔だったか?」

 

「これが青春というものか……」

 

「も、もぉー!何なのよ!いいわなら貴方達も付き合いなさい、コラ!ハイメ!逃げたらどうなるか分かってるんでしょうね!」

 

 アリサに促され一同は星空の元青春トークを強要されるのだった。

 

 

 

~真夜中 帝国軍監視塔~

 

 兵士達がいつものように眠気と戦いながら見張りを続けていた。程なくして交代番の兵士が到着し他愛ない話をしていると共和国軍側の基地から煙がたっているのを一人の兵士が発見する。

 

「緊急事態だ!ゼンダー門にれん……」

 

 そう叫んだ次の瞬間兵士の視界は閃光に染まる。監視塔の外壁に何発もの砲撃を喰らい兵士達は慌てふためく他なかった。

 

~???~

 

 その様子を遠くから双眼鏡で確認する者達が居た。

 

「これで良かったでありますか?」

 

 武装し夜間迷彩を施した一人の男が眼鏡の男に問うと「上出来だ」と口元をにやつかせながら返す。

 

「さて、明日からは貴様にも働いて貰うぞ?《E》?」

 

 Eと呼ばれた男は眼鏡の男を睨み付ける。

 

「チッ、俺に命令するなよカス……まぁ精々遊んでやるさ……さぞ混乱するだろうなぁ?帝国も共和国もよぉ」

 

 男は愉快そうに燃え行く監視塔を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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