愚直な軌跡   作:ネオニューンゴ

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 読者の皆様に謝らなければいけない事が発生しました。私この作品を書くときの資料を誤って捨ててしまい今急いで閃Ⅰをプレイしているのですが何か違和感を感じその正体に気づきました。なんと第3学生寮に屋上が存在しておりませんでした。大変申し訳ありませんが第3学生寮に屋上は存在するという設定のまま進行させて頂きたいと思います。誠に申し訳ございません。


第二十話 転調

 ハイメは誰もいない静かな学生寮を歩き自室のベッドへと体を投げだす。天井を見上げ手を掲げると未だに手は小刻みに震えている。思い起こすのはラウラの顔だった。

 

「ラウラ……スゴイ顔をしていたな、皆にも失望されてしまっただろうか……」

 

 もしかしたら皆の所に戻れば自分の体は元に戻っているのではないか、すがる思いで授業に出てみたが結果は当然と言うべきかこの様だ、最早笑えもしない、戦士として兵士を志す者としては欠陥品もいいところだ、とハイメは一人ごちる。

 

「今回の実習こそは上手くやってみせる、そう思って臨んだ……途中まで、途中までは上手くやっていたと思うんだがな……どうして自分は最後の最後で……駄目だマイナスな事しか考えられないな……寝てしまおう」

 

 ハイメは半ば自棄になりながらそのまま目を閉じる。しばらく思考の海へと潜っていたがやがてハイメの意識は落ちていった。

 自身のの胸ポケットで怪しく光るペンダントに気付く事のないまま。

 

 

 ────ー

 

 暗い暗い闇の中、ハイメは一人踞っていた、いきなりの状況に困惑しているとルーファスとサラがハイメの前へとどこからともなく現れる。

 

 ~やはり君はⅦ組に相応しくないのではないか? ~

 

「違う俺はそれを否定し前に進むと決めたんだ!」

 

 ~貴方に期待した私がバカだったかしら? ~

 

「すみません教官、でも必ずまた立ち上がります、だから!」

 

 

 ハイメは必死に二人の言葉を否定する。するとⅦ組のメンバーがハイメを囲むようにして現れる。そして次々と上がる非難の声から逃げるようにその場に蹲る。

 

 ~コバルト、現実を見ろ~

 

「ユーシス、そんな……」

 

 ~身の丈に合わない願望は自らを滅ぼしますよ? ~

 

「委員長……」

 

 ~友人として恥ずかしい限りだ~

 

「ま、マキアス……すまない」

 

 ~がっかりかな~

 

「待ってくれフィー、自分はまだやれる!」

 

 ~少しは見直していたんだがな、まさかこんな形で裏切られるとは~

 

「ガイウス……」

 

 ~期待させておいてここまで失望させてくれるとは~

 

「や、やめてくれラウラ」

 

 ~本当に駄目なんだねハイメは~

 

「ち、違う違う違う違う!」

 

 そしてリィンとアリサが手を繋ぎながらハイメの前へと歩いてくる。

 

 ~おこがましいわよハイメ、貴方と私じゃ到底釣り合わないわ~

 

「わ、分かってるさ! 分かってるけど……!」

 

 ~これからは俺がアリサを守よ、アリサだけじゃない他の皆も~

 

「あ、ああ、ああああ……」

 

 顔を上げ皆の顔を見ると無表情で声は出していないが口がこう動いていた、もうお前はいらない……とそう言い残し消え去っていく。ハイメは追いかけようとするもそれに制止を掛ける者が現れる。

 

「待てよ、追いかけてどうするんだ?」

 

「なっ……あ!」

 

 振り替えるともう一人の自分、そうとしか形容しようのない人物が面白そうにニヤつきながらこちらを見ていた。

 

「無駄なんだよ、さっきのアイツ等の言葉を聞いただろ? 誰も自分《オレ》になんか期待しちゃいねぇんだなぁそうだろう?」

 

「ち、違う! これは夢だ! そうでなければ……そうじゃなきゃ自分は……」

 

「諦めろよ、じゃあ例え今はアイツ等がそう思ってなかったとしよう、でもお前これからは失敗しないって言い切れんのか? 言えないよなぁ? 自分《オレ》の事は自身がよぉーく分かってるさ、お前本当にそんなんでⅦ組の皆が必要にしてくれると思ってるのか? さっき言われた言葉もこのままじゃ言われても仕方がないって分かるよなぁ?」

 

 ハイメに出きるのは最早声にならない声を上げ首を振り駄々っ子のようにもう一人の自分の言う事を否定するしか出来なかった。そんな自分の姿に業を煮やしたのかもう一人のハイメは覗き込むようにハイメに近づく。

 

「分からないかなぁ、なら……」

 

 もう一人の自分が霧に包まれていく、そして現れたのはハイメが今最も会いたくない人物だった。

 

「カスが! 今度は殺してやろうかぁ? あぁ!? テメェだけじゃねぇ、テメェのクラスメイトも!」

 

 ────ー

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 ハイメはベッドから跳ね起きる、張り付いた髪から滴る汗が頬を伝う。額を拭うと手には大量の汗が付いていた。呼吸を落ち着かせ窓を開ける。窓から吹き抜ける夜風に当たりながらハイメは嫌な夢を見たと無意識にため息をこぼす。

 

「皆があんな事を言う筈ないのにな……我ながら馬鹿馬鹿しい」

 

 自分に言い聞かせるようにそう口にするもののどこかその表情は自信が無さげだった。時刻を確認すると既に寮の食堂は閉まっている時間であり腹に何かを入れるには外出するしかない。もしかしたら頼めばシャロンが何かしら用意してくれそうだが、今は誰にも会いたくないと思っていたハイメにとっては好都合なので着替えを済ませ誰にも会わないよう慎重に外へと出る。キルシェで軽い軽食を購入しいそいそと自室へと戻り食事を摂る事にする。正直食欲はあまりないのだがお腹の中が空のため不快感も強く無理やり紅茶と一緒に流し込む。ただ栄養を補給するためだけのような食事を終えハイメは一息つく。

 

(はぁ……明日から皆にどう接すればいいんだ……分からん、それに戦う事に恐怖を感じている自分にも……)

 

 七耀歴1207年7月

 

 ハイメとリィンの不調を抱えたまま時は進む、制服は夏服へと変わり、空には雨雲が浮かぶことが少なくなり変わりに熱を帯びた暑い日差しが差し込む日が増えてきた。二人を何とかしようとガイウス、アリサ、マキアスを中心に動いてはいるが未だ光明は見えない。

 ハイメもリィンも言ってしまえば戦闘時に不調に陥るため普段の学院生活を送るだけならば大きな支障はきたさなかった。7月になると水練の授業もあり学生生活は夏らしいものへと変わっていく。だが水練の授業で遂にラウラがフィーへと何故本気を出さない……と不満を爆発させフィーもフィーでめんどくさいからと素っ気なく返すだけで二人の仲は本格的に拗れてしまう。いつもならばこういった時に率先して動くリィンも今は自分の事で手一杯で動けず、二人と比較的仲が良いハイメもそれどころではなくなった。

 というのも戦闘訓練は何もサラの授業だけではない、むしろナイトハルトの授業の方が多かったりする。リィンは不調で済むが戦えないハイメはそうはいかない、授業としてある以上単位の取得も難しく、またなによりそういった軍事教練の実技の授業はグラウンドで行う事もあるためハイメが戦えない姿は嫌でも生徒の目に着いてしまう。ハイメが戦えないという噂は瞬く間に全校中に広がる……当然学院長の耳にも……

 

 ある日の放課後サラとナイトハルトはヴァンダイクに呼び足される。呼び出された理由は火を見るより明らかだった。

 

「バレスタイン教官、Ⅶ組に在籍するハイメ=コバルトが戦闘そのものが出来ない……というのは本当かのう?」

 

 ヴァンダイクの質問にサラは苦虫を噛み潰したような表情でゆっくりと首を縦に振る。ヴァンダイクがナイトハルトに視線を向けるとナイトハルトもまた、サラと同じような表情をしていた。

 

「そうか……別に士官を志さなくてもこの学院自体には在籍出来る、最近は芸術や医学等様々な分野において我が校は注力しているが彼の場合は事情が事情じゃしのう……」

 

 ハイメの事情……それは勿論在籍するクラスがⅦ組であるという事である。そして今回、前回の実習で負傷を負ったハイメはそういった意味でもⅦ組との資質を今問われていた。

 

「儂とて若い者の進路を闇雲に変える事は本望ではないがしかし戦えない……というのはⅦ組では致命的ではないか?」

 

「ッ! ……お願いしてもいたします学院長! 彼は必ず私が立ち直らせてみせます! だからどうか……もう少しだけ時間を下さい!」

 

「私からもお願いします学院長、奴はここで腐らせるには惜しい人材です、どうか……」

 

 ヴァンダイクは顎に手をやり考える仕草をする。その光景をサラは祈るように見つめる他なかった。やがてヴァンダイクは膝に手を置き真っ直ぐとサラを見つめ口を開く。

 

「二人にそこまで言わせる生徒をやはりⅦ組から除籍するのは惜しいかのう、あいわかった、次の実技テスト……その結果次第では彼をⅦ組から除籍とする」

 

「寛大な処置感謝します学院長! それでは失礼します!」

 

 サラはそう言い残すと早足で学院長室を後にする。その姿をナイトハルトは溜め息を吐きながら見送る。

 

「全く落ち着きのない女だ……」

 

「やはりナイトハルト教官はサラ教官とは馬があわんかのう?」

 

「ええ、当然です……彼女と私は考え方が真反対ですからね」

 

「その割にはさっきは意見が合ったではないか」

 

「うっ……それは!」

 

 ナイトハルトはバツが悪そうに目を伏せる、あまり見られないナイトハルトの姿に思わずヴァンダイクは声を上げて笑う。

 

「ハハハハハ! しかしお主にもそこまで言わせるハイメ=コバルト、ここで終わってほしくはないのう」

 

「ええ……全くです」

 

 一方その頃、ハイメは学院の仕事を丁度終え飲み物を購入し屋上で一人落ちていく夕日を眺めていた。ハイメはあの悪夢以降夢の中でもう一人の自分とも言える存在に頻繁に会っていた。曰く諦めて自分を受け入れろ……だの努力以外の力を得ても強くなったとは言えないというのは真の天才の言い分だの……受け入れればお前は楽になる……と。

 

「ノルドの実習であんな話を聞いたからだろうか、所詮作り話か何かだろうに……馬鹿馬鹿しい……筈なんだ」

 

 そう呟きながら胸ポケットからペンダントを取り出すとペンダントに着いた宝石は怪しく光っていた。それを見つめながらハイメはこのペンダントについて思案する。

 

(きっと……いや十中八九集落で会った老人の話していたロストクオーツ……それはこのペンダントについた宝石なんだろう……つまりこれをARCUSに嵌めれば自分は……)

 

 そう、心を蝕まれるという不確かな物を代償と引き換えに絶大な力を手にする事が出来る。そうすれば全て解決するのではないか? と自力で手に入れた力では無いものを虚像の力と切って捨てていたハイメだが今はこれを使うべきなのではないか? と思う程には追い込まれていた。あの悪夢の中でもう一人の自分が言っていた言葉が頭にこびりついて離れない。自分の矜持等捨て例え卑怯でも今この力に手を伸ばすべきではないか? と。

 

「でも……それをしたら自分は今までの自分を否定してしまう事になる……それは……凄く嫌だ」

 

 ハイメ自身自分の事は好きではない、自分の実力も才能も全てにおいて平凡の域を越えるのはかなり難しいと思っている。それでも今の力を付けるために努力してきた自分自身をⅦ組で励んできた事を無駄だったと切り捨て未知の力に手を伸ばす事は躊躇ってしまう。力を手に入れたいけど今までの自分を否定したくない、そんな想いに葛藤しているとサラから校内放送で呼び出しが入る。

 

「生徒の呼び出しです、ハイメ=コバルト至急教官室まで来なさい」

 

「何だろうか、とにかく行こう」

 

 ハイメは急いで教官室へ向かうとそこにはいつもの雰囲気とは違うどこか神妙な表情をしたサラが待っていた。サラから話された内容を聞きハイメの表情は強張る。

 

(くっ……少し考えれば予想出来た事じゃないか! いや考えたくなかったのか自分は……自分がⅦ組の一員で無くなる可能性を)

 

 

「必ず次の実技テストまでに貴方を立ち直らせてみせるわ、貴方も辛いでしょうけど覚悟を決めてちょうだい」

 

(言うべきか……このペンダントの力を使えばその問題は解決するかもしれないという事を……でも)

 

 それこそサラから失望されるのではないか? それにきっと彼女ならそんな力に頼ってはいけないと自分を叱ってくれるだろう。でももし、この力を使わず次の実技テストまでに自分が戦えない状態だったら? とそんな考えが頭をよぎる。

 

「……はい、頑張ります」

 

 結局ハイメは保留という何とも月並みな返事をした。その後学院での仕事を終えた後はサラに付き合ってもらい何とか改善しようと訓練をしたが結果は出ない。

 

 そうこうしているうちに遂に実技テスト目前の自由行動日の夕方になってしまった。ハイメは結局ロストマスタークオーツの力を頼る事も出来ない自分の優柔不断さ、またサラにこんなにもしてもらっているのに戦えない自分の愚かさに絶望しながら学院の敷地内を歩いていた。学生寮に帰ろうとも思ったがそれは諦めてしまったみたいで何となく嫌だった。そんな時だった、旧校舎の方からパトリックが血相を変えて走ってきた、ハイメを見つけると一目散にハイメに近づいてくる。

 

「こ、コバルト! 良いところにいた! 今すぐ旧校舎へと向かえ! これは命令だ!」

 

「お、落ち着いてください一体どうしたというのです?」

 

 あまりの急な展開に理解が追い付かずとりあえずパトリックを落ち着かせようとするハイメだが次のパトリックの言葉にハイメは表情を強張らせる。

 

「しゅ、シュバルツァーが! シュバルツァーが危ないんだ早く! 助けに行きたまえ!」

 

「! 分かった!」

 

 ハイメがその場を駆け出すと胸ポケットのペンダントがまた光だし頭の中にもう一人の自分の声が響く。

 

(おいおい戦えない自分《オレ》が行ってどうすんだ? まさか応援でもするのか?)

 

(うるさい! それでも自分は!)

 

(また守ってもらうのか? 今度は自分《オレ》じゃなくてリィンが傷つくぜ?)

 

 そうこうしているうちにハイメは旧校舎へとたどり着く。リィンが操作していたのを思い出しながら昇降機を操作し四層へとたどり着く。そこでハイメが目の当たりにしたのは片膝を着いたリィンをクロウ=アームブラストが庇いながら見たこともない、体格がふた回り以上も大きい甲冑の顔のない魔獣と戦闘を繰り広げていた。リィンの側には何故か13歳~15歳程の少女がおり甲斐甲斐しく傷ついたリィンを支えている。恐る恐るハイメはリィンを呼ぶ。

 

「り、リィン!」

 

「ハ……イメ……? 駄目だ! 来るな! クソ! もう一度あの力を……っ!」

 

 リィンはハイメを見つけると大きく目を見開き再度戦線に加わろうとするがクロウが制止の声を掛ける。見るとリィンは片足を引きずるように動いておりとてもじゃないが戦闘の出来る状態では無かった。

 

「バカヤロウ! お前は旧校舎の探索で怪我してるだろ! くあっ!」

 

 クロウもいくら先輩とはいえ一人で二人を庇いながらの戦闘はかなり厳しいのだろう、既に肩で呼吸をしており額からは血が流れている。

 

(そら、お仲間がピンチだぜ? どうすんだよ? このままボーッと突っ立ってるだけか?)

 

「違う! それじゃあ駄目だ! う、おおおおおおお!」

 

 ハイメは恐怖心を打ち消そうと己を鼓舞するために叫びながら地を蹴り魔獣へと駆け出す。握った拳は震え既に大量の汗をかいているがそれでもハイメは目の前の仲間のピンチを見過ごすという事は出来なかった……が。

 

「ぐあっ!」

 

「後輩!」

 

 これが物語の英雄ならばこのままこの魔獣を撃退しこの窮地を救う事が出来たかもしれない。しかしハイメ=コバルトという凡人はどこまでいっても凡人でしかない。ハイメは鎧の魔獣に対し列空穿を放つが安定しない精神状態では踏み込みも踏ん張りも狙いも、何もかも甘く魔獣にダメージを与えられない。否、恐らくいつも通りのハイメでもこの魔獣に決定的な一打を与えられないだろう。痛みと恐怖でぐちゃぐちゃになりそうな思考を打ちきり目の前の無機質な魔獣を睨み付けるハイメ。魔獣はハイメの方にゆっくりと近づいてきており何とか離脱を試みるがハイメは少しだけ恐怖で足がすくみ魔獣の剛剣の餌食となってしまう。

 

「ぐうっ!」

 

「よく体を張った後輩! おら! 大技だ喰らいやがれ!」

 

 しかしハイメがやられている間先輩であるクロウは何もしていなかった訳ではない。きっちりとARCUSを駆動しており自身が使える最大級のアーツを撃つ準備を進めていた。クロウの放ったアーツは鎧の魔獣へ直撃する。クロウもリィンも、そしてハイメもいくら屈強そうな魔獣といえどアーツには弱い筈、これを喰らってただではすまないだろう……そう思っていた。

 

「なっ……!」

 

「おいおいウソだろ……」

 

「まずい……」

 

 鎧の魔獣は動けないリィンと黒髪の少女に狙いを着けたようで二人の方へゆっくりであるが確実に歩みを進みる。クロウはアーツを放つため魔獣との距離を空けておりさらにアーツの衝撃で距離は離れている。リィン達に近いのは吹き飛ばされたとはいえ間違いなくハイメの方だった。

 

「エリゼ下がっていろ……もう一度あの力を!」

 

「お兄様! 無茶です! そんな体であの力を使えばお兄様の体がもちません!」

 

「くっ……クソッ」

 

 リィンはこの状況を打破するために太刀を杖代わりにして何とか立とうとするが踏ん張りが効かず倒れこんでしまう。そんなリィンの姿を見てハイメはリィン達の元へ駆けつけようとするが……するのだがその意思に反して足が動いてくれない。自分の脚を何とか奮起しようと叩くがその手さえ震えている。そんなにダメージは深くない筈なのに何故か全身が痛んで仕方がない。

 

「何で、何でだぁっ!」

 

 ハイメの悲痛な叫びが木霊する。その瞬間まるで時が止まったかのように視界が灰色に色褪せてゆく。そしてもう一人の自分が語り掛けてくる。

 

(分かってんだろ? ここがお前の限界なんだよ、自分《オレ》にしては頑張った方だろ? さぁ最後の選択の時だ、ここで何もせずゲームオーバーか、それとも抗い未知なる力に手を伸ばすのか……選べよ)

 

「ち、違っまだ、まだ自分は!」

 

(そら、もたもたしてると大切なお仲間がやられちまうぜ? それとも恋敵だからどうなっても知らねぇってか? 案外自分《オレ》も残酷な奴だなぁ? ハハハハハ!)

 

「自分は! 自分は! オレはぁっ!」

 

 鎧の魔獣はゆっくりとゆっくりと腕を振り上げリィンと少女を叩き潰そうとしている。その光景を見たハイメの選択は…… 

 

 

 

 

 

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