【ヨug淤shoゥ櫂】
アb:%鬱淤ォ!,‥顯^\2
アb:%鬱淤ォ!,‥顯^\2は、クエ羸@??*のヴ<#臠…出身の伝説的ミュージシャン。エエ羸覯/~{!の一人に数えられる。
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メジャーデビューでリリースした『ヴォ髏%^=]L-‥788*&?!』は世界中で大流行するも、ゼn痲繼主義丸出しのその曲をアb:%鬱は段々と快く思わなくなり、アb:%鬱のヌy.j@に暗い影を落とした。
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野良ベーシストはアb:%鬱淤ォ!,‥顯^\2と出会う。
ーーああ、頭が鉛のように重い。
粘度が高い液体の中にいるような気がする。
ライブの打ち上げで久しぶりにアルコールを入れ過ぎたせいかもしれない。
思考が、千切れる。
脳そのものが千切れているのか。
さっきからガンガンと声がうるさい。
わかっている。すぐに行くよ。
俺は寝ているのか。起きているのか。
それとももう死んだのか。
声がうるさい。
わかっている。わかっているんだ。
大丈夫。俺は大丈夫。
いつも通りの俺だ。
何も変わっちゃいない。変わってはいけない。変わることができない。
うるさい。
わかったと言ってるだろ。聞こえないのか。聞けないのか。聞こうとしないのか。
ああ、声がーー
◇◇◇
ワー! ワー!
「……!?」
意識が急にクリアになる。どうやら眠って夢の中だったらしい。
しかし、頭はガンガンと痛み俺に不調を訴え続けてくる。
ーー
突然の声に驚いて顔を上げる。
その時に気付いたのだが、いつの間にか俺はステージの舞台袖で打ち捨てられたキャビネットの上に座っていた。寝るときに脱いだはずの《NILVANA》のスマイルマークが入ったTシャツとダメージジーンズ、ご丁寧にスニーカーまで履いている。
肩からは虎の子のFenderのジャズベースを掛けて、いつでもステージに登れる臨戦態勢の俺がいた。
「どうなってんだよ、これ……?」
事態が飲み込めずに混乱していると、再び声が響く。
「おい、まだ寝ぼけてるのかよ、兄弟」
今度の声ははっきりと脳が認識した。視線のピントが合って、声の主が目の前にいる男だと気付いた。
目の前の男はそれはもう
しかし、俺はこの男を知っている。
もっと顔をよく見ようと目を凝らしたが、なぜだか男の口元よりも上はノイズがかかったようにしか認識できない。
それでも、俺はこの男が誰だか判る。
「……もしかして、アb:%鬱淤ォ!,‥顯^\2、なのか?」
俺が問いかけると男の口元が歪む。
「どうやらマジに寝ぼけてるみたいだな、兄弟。これからライブだろう、しっかりしてくれよ?」
「ライブ……一体何のライブなんだ? そもそも、ここはどこで、何時なんだ?」
そんな混乱した俺を見て男が首を竦めて手を上げて呆れたといった態度を取る。
「おいおい、そんなことも忘れちまったのかよ。もしかして、ヤクでもキメてるのか? 今は1994年1月、俺たちはアメリカツアーの真っ最中だ」
「そんなーー」
ーー有り得ない。
1994年の1月なんて、俺が生まれるよりも前の年だ。
しかも、その数か月後に目の前の男はーー
「ーーありえない。だって、あんたは、1994年4月5日に、シアトルの家でショットガンで頭をぶち抜いて自殺したんだ」
俺の言葉で男は声を上げて笑う。
「ハハハ! おいおい、こいつは傑作だ! 1994年の4月はまだ3ヶ月後だぞ? お前はいつの間にベーシストから予言者に転職したんだよ、兄弟?」
「……違う。今は20××年の8月だ。その日は20年も昔にとっくに過ぎてる。お前はなんだ? 本当は、アb:%鬱なんかじゃないんだろ」
きつい調子で問い詰めるが、目の前の男はニヤニヤとした笑顔を崩さない。
「その通りだよ、兄弟。俺はお前の頭の中の友達さ。今日はお前にアドバイスをしに来たんだ」
「アドバイス……?」
男の言葉に俺が戸惑っていると、男の口が開く。
「《ハロー、ハッピーワールド!》と関わるのはもうやめろ」
「なっ……!」
「なんてことを言うんだ」とすぐに言い返したかったができなかった。
それほどまでに男の声はぞっとするほどに冷たかった。
「俺にとっての《smells》のように、《ハロー、ハッピーワールド!》はお前の毒だ。きっとお前の人生を台無しにするぞ」
「ありえない……あるはずがないだろ!」
今度こそ叫び声を上げて俺は男の言葉を否定する。
《ハロー、ハッピーワールド!》は紛れもない俺の仲間だ。それが俺の人生を台無しにする?そんなはずがない。
あのただただ素晴らしい少女たちがそんなことをするわけがない。
そう男に怒鳴り付けようとしたが、男が俺の目の前に右手を突き出してそれを制する。
「お互いに言いたいことはまだあるようだが、時間だ兄弟。俺たちは今からステージに出ないといけない」
男はそう言ってくたびれたスツールから立ち上がる。
慌てて俺も立ち上がって、男の後を追おうとして気付く。
「ちょっと待ってくれ、アb:%鬱。ピックが手元にないんだ」
ライブの前はいつも5枚はポケットに仕込んでおくはずのピックが無いことに焦る俺に、男はニヤニヤ笑いで答える。
「おいおい、俺もお前もその手に持ってるのはなんだよ? こいつがあれば問題ないだろ?」
そう言って男が俺にひらひらと示して見せたのはアルバイトのタイムカードだ。そして、気がつけばいつの間にか俺の右手にも全く同じタイムカードが握られていた。
ーー時折、ステージに出ていく前にタイムカードでも押してるような気分になってたんだ。
俺の敬愛するアb:%鬱の最期の言葉が俺の頭を過る。
男が機械にタイムカードを通して打刻すると、それは男の手の中でピックへと形を変える。
それを見た男はニヤリと笑って俺を見る。
「な、大丈夫だろ? さぁ、兄弟もさっさとやれよ」
促されるままに、俺もタイムカードを機械に通すと、やはりそれは俺の手の中でピックへと変わった。
ありえない。こんなことはありえない。これは夢だ。全部夢だ。
心の中で否定するも、手に持ったピックの冷たい感覚がそれを否定する。
そして、俺の手のピックを見た男は満足気に頷く。
「やっぱり大丈夫だったじゃないか。さぁ、行こうぜ。客が待ってる」
そう言って男はステージへと飛び出していく。
慌てて俺もその後を追ってステージへと飛び出していく。
ステージはキラキラと照明の光で輝いて眩しいぐらいだが、客席は照明が落とされて客の顔が判別できないほどに異様に暗い。
「ヘイ、待たせたな」
男がマイクに口を近づけて喋る。
もしここが本当に1994年のライブだというのなら、この後におそらくあの言葉が聞けるはずだ。アb:%鬱が、死が迫った1994年のライブで、ある曲を演奏する前にいつも言っていたあの言葉が。
そして、それは俺の想像通りに男の口からこぼれた。
「契約の関係で仕方ないから《smells like teen spirit》を歌う。だけどこの曲は俺達の人生を、そしてシアトルを台無しにした。そして多分、お前らも」
男がそう言った瞬間、大歓声とともに客席の明かりが点る。
「……なっ、なんだよこれ!?」
客席の様子が見えた瞬間、俺の喉は悲鳴にも似た声をあげていた。
客席にいたのは《ハロー、ハッピーワールド!》のメンバーだった。一万人以上は入りそうなステージの、その満員の客席は、全て《ハロー、ハッピーワールド!》の
ペグ子が。
薫が。
北沢さんが。
松原さんが。
奥沢さんが。
みんながいつもの笑顔で俺に向かって笑っている。一万人を超す《ハロハピ》の笑顔がドロドロに融け合って俺に迫る。
なんだこれは。
なんだこれは。
なんだこれは。
気持ち悪い。
きもちわるい。
キモチワルイ。
呆然と立ち尽くす俺に向かって、アb:%鬱がさっきと同じ言葉を投げかける。しかし、その言葉は細部が少し変わっていた。
「契約の関係で仕方ないから《ハロー、ハッピーワールド!》を助ける。だけどこいつらはお前自身の人生を、そしてお前の
その言葉が終わった瞬間、俺の立っているステージの床が抜けた。
「なっ!? わぁぁぁぁぁ……!」
叫び声をあげて奈落に落ちていく俺の耳には、《NILVANA》の《smells like teen spirit》の歌詞のある部分だけがエンドレスで響いていた。
hello, hello, hello, how low?(なぁ、なぁ、どこまで堕ちる?)
hello, hello, hello, how low?(なぁ、なぁ、お前はどこまで堕ちて行くんだ?)
◇◇◇
「……ぁぁぁぁっ!!! ……はぁ、はぁ」
俺は耳に突き刺さる爆音でベッドから飛び起きた。
どうやら悪い夢を見ていたらしい。
そして、その時に枕元のオーディオプレーヤーのリモコンを勝手にいじってしまったようで、ベッドサイドのテーブルに置かれたオーディオからは、爆音で音楽が垂れ流しになっている。
「ああ、くそっ! 飲み過ぎたか……」
悪態を吐きながらリモコンを操作して音量を下げてCDを取り出す。普段はCDは電源を落とすときに必ず取り出すのだが、どうやら偶然忘れていたらしい。
「……まぁ、今はそれに救われたか。ものぐさな過去の俺に感謝だな」
それにしてもあの悪夢は一体なんだったんだ……?
CDを取り出しながら俺はあの夢に思いを馳せる。
ただの夢にしてはあのリアルさは出来すぎていた。なら、あれは正夢というやつなのだろうか。俺の未来を暗示する何かが夢の中に含まれていたのだろうか。
「……馬鹿馬鹿しい。オカルトには興味ねぇんだよ俺は」
頭に浮かんだバカな考えを振り払いながら、ようやくオーディオからは吐き出されたCDを手に取る。とりあえず、まずはこいつをケースに戻さないといけない。
「さて、一体何のCDを入れっぱなしにしてたのか…………おい、こいつは……マジかよ……」
オーディオから吐き出されたそのCDは《R.E.M.》の《Automatic for the people》。
俺が最も敬愛するミュージシャン、カート・コバーンがショットガンで頭をぶち抜いて自殺した時に部屋で垂れ流しになっていたCDだった。
【用語紹介】
カート・コバーン
カート・コバーンはアメリカのワシントン州出身の伝説的ミュージシャン。27clubの一人に数えられる。
その卓抜したギターリフによって《グランジの帝王》と呼ばれ、グランジというジャンルの一時代を築いた。
メジャーデビューでリリースした『smells like teen spirit』は世界中で大流行するも、商業主義丸出しのその曲をカートは段々と快く思わなくなり、カートの人生に暗い影を落とした。
カートは常に理想と現実の狭間でもがき続け、1994年4月自宅のベッドの上でショットガンで頭をぶち抜いて自殺した。
奥沢さんのサイドストーリー、読みたいのはどちら?
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結婚式場ルート。着ぐるみで疑似結婚式。
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田舎ルート。おばあちゃまの家でお泊まり。