サブタイトルが続いてないのは、視点人物が違うからです。
今日
明日からそうは 思えなくなったっていいの
呼吸が鼓動が 大きく聴こえる
生きている内に
焼き付いてよ 一瞬の光で
またとない命を 使い切っていくから
私は今しか知らない 貴方の今を閃きたい
これが最期だって光っていたい
――東京事変『閃光少女』
◇◇◇
心臓が、こんなに速く鼓動を打つのは何時ぶりだろう。
私は、胸の内で高鳴る1つの臓器を強く意識する。それが止まれば人は最期。もう二度と目覚めることはない。大切な、大切な魂の
昔、理科の授業で先生が言っていた。心臓の動く速さは生き物によって違っていて、そして、心臓が一生に動く回数も生き物ごとに違うんだって。
――なら、こんなに速く動いている私の命は、早く終わってしまうのかな。
そんなことを考えて少し不安な気持ちになる。あがり症で、泣き虫で、すぐに心が揺れ動く、臆病者の私。
――でも。それでもかまうもんか。
不安な気持ちを消し去るように、私はマイクを持つ手に力を入れる。
今日は、私がアイドルになれるかどうかが決まる、運命の日だ。多分、このオーディションに通らなければ、《Pastel✽Palette》をステージに上げてくれるところなんてない。このガールズバンド時代、私達の代わりなんていくらでもいる。コブ付きのアイドルを、わざわざステージに立たせる理由なんてない。夢見がちな私にだって、それくらいの現実は見えている。
そうなれば、私達は終わる。巣立ちに失敗した鳥のように、空の青さを知らないまま、《Pastel✽Palette》は地面に落ちて、それでおしまい。
――そんなの……嫌だよ!
私は、飛ぶんだ。絶対にアイドルになるんだ。私にとっての夢は、それしかないんだ。夢はもう、すぐそこで私を待っている。不格好で不器用だけど、私はようやく羽ばたいたんだ。
だから、今この瞬間が、私の命を燃やすとき。何十年先の未来なんて、知らない。知りたくもない。
アイドルになれなければ、未来なんてないのも同じだ。だって、夢を失えば人は死んじゃうんだから。
――だから、燦めけ。私の
この刹那、この瞬間、私の命が燃える。その燦めきが伝わるといい。
私は真っ直ぐに目の前に立つ二人を見つめる。彼らは、私達が大空へ上るための
「それでは、聴いてください。《Pastel✽Palette》で、『しゅわりん☆どり〜みん』です」
タイトルを口にして、私達の演奏が始まる。
――今の私は、眩く輝くアイドルになっているかな。
一瞬感じたそんな疑問も、《Pastel✽Palette》のみんなのかき鳴らす楽器の音ともに吹き飛んだ。
東京事変といえば、バンドリではPoppin'Partyが『群青日和』をカバーしてますが、私は『閃光少女』もお気に入りですのよ!
この一瞬を燦めいて生きるような感じが、バンドリにピッタリだと思っていたので、どこかで使おうと思っていたのですけれど、パスパレの話を思いついた時点で、ここで使うことに決めましたわ!
パスパレの放つ命の燦めきが、皆さまに伝わるといいですわ!
奥沢さんのサイドストーリー、読みたいのはどちら?
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結婚式場ルート。着ぐるみで疑似結婚式。
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田舎ルート。おばあちゃまの家でお泊まり。