ポケモンの世界が思った以上に面倒だった件! 作:gpアナガキ
俺はブルー、今家に帰って母さんから怒られている。
「ポケモンバトルする時はもうちょっと周りに注意してやりなさい!レッド君2時間くらい意識失ってたわよ。バトルする時は相手を思いやる事!」
「わかってるよ、んな事。」
「返事、しっかりしなさい。」
「はーい。」
「短く!」
「ハイ!」
母さんはそう言うと、キッチンへ向かった。いつものように母さんから説教をくらい俺の心はヘトヘトだ。今日の中で一番の出来事はレッドが目を覚ますとヒトカゲから頭を齧られて「ぎゃーーー!?」と叫びながら目を覚ました事が一番今日の中で思い出に残ったな。グリーンの奴腹抱えてのたうち回ってたし。まあ俺も笑ったんだけどww
「ブルー、ちょっと来なさい。」
そう母さんから呼ばれて猫背でキッチンの方へ向かう。
「何の用?母さん。」
「そういえば、今日庭でポケモンバトルしてたじゃない。もしかして、ポケモントレーナーなる気になった!?」
「んなわけ無いじゃん。」
「っそ、アンタがまだそんな事言ってるとは呆れるわ。」
「それオーキド博士からも言われた。でもまあ、家でゲームするよりかは楽しかったかも。」
「本当!?やだ、初めて息子から涙の出るような言葉が聞こえたわ。」
そこまでかよ!?
「いつもいつも家に引きこもっているクソニートを更生させるべくオーキド博士に頼んどいて正解だったわ。」
「知らねえよ、そういえば父さんは、まだ帰ってこないの?」
「そろそろオレンジを連れて帰ってくるんじゃない?」
オレンジというのは近くのポケモンスクールに通う生徒で今年で8歳になる俺の甘えん坊で天然な妹だ。因みに父さんはスクールの教師兼オーキド博士の助手もやっている。
「ただいま帰ったぞ。」
父さんの声だ。いつも間の抜けた声で言いながら帰ってくる。どうやらオレンジも一緒のようだ。
「それじゃあ夕ご飯にしましょっか。今日は豪華よ、なんとブルーが初めてポケモントレーナーになりたいって言ったの!?」
「本当か!?」
「言ってねえよ!」
「言ったじゃない、"ゲームより面白いかも"って。」
「勝手に人の言葉捏造すんな!ったく、今日はオーキド研究所でポケモンバトルをやったんだよ。」
「ほう、ブルーはスクールに来なくなったから将来心配したぞ。でもまあ、ポケモントレーナーとしての道を歩んでくれるなら越したことはないか。」
そんな会話を父さんとしていると、オレンジが……
「お兄ちゃん、ポケモンになるの?」
「ならねえよ!ってかどうやってもなれねえよ。」
「そういえば今年で10歳だよねブルー。」
母さんがそんな事を聞いて来た。
「なんだよ、まさか本当にポケモントレーナーになれっていうんじゃないだろうな。」
「それも後で言うけど、バトルのポケモンは何選んだの、やっぱりゼニガメ?」
「ゼニガメか、ブルーがこれだからしっかり者だと嬉しいけど。」
「息子をこれ扱いするな!バトルに使ったのはフシギダネだよ。」
「フシギダネ?フシギダネって不思議種?」
「オレンジ、フシギダネはポケモンだよ。」
まあ別に不思議な種を持ってない訳じゃないんだろうけど、
「それじゃあ準備しなくちゃね。今年の夏にまでポケモントレーナーの準備を済ませるわよ!」
「え?母さん、何言ってんの?俺一言もポケモントレーナーになるって言ってないけど。」
「何言ってんだ。フシギダネを選んだからにはフシギダネもお前がトレーナーだと認めた筈だ。」
んな訳ないだろ。そう考えると、家のチャイムが鳴った。家の前に立っていたのはオーキド博士だった。
「これはこれはオーキド博士、どうしたんですか?」
「ブルーのお母さん、すまないねこんな時間に。フシギダネがブルーに会いたいと聞かないもので、ブルーはいませんか?」
「ブルー、オーキド博士がフシギダネを連れて来たわよ。今すぐ玄関に来なさーい!」
「言われなくても聞こえてるよ。」
「おおブルー、ちょいとこのフシギダネがお前に会いたいと聞かなくての。」
「フシギダネ、確かにお前をバトルのポケモンに選んだのは俺だけど…」
「これを機にフシギダネを貰って旅に出ると良い。」
「それは良いわ!家からニートが更生して一人暮らししてくれるんならなんでも良いわ。」
良くねえよ!
「ブルー、お前はどうしたい?オーキド博士はこう言っているがどうだ?ポケモンを連れて旅立つのは良い経験だとお父さんは思うけど、ブルーはどうしたい?」
俺は、………
「俺はフシギダネと一緒に旅に出るのも良いかもな。……今日のバトルもその、た…楽しかったし。///」
「よっし、言質とった!」
母さんはそんな事を言ってグッと拳を握った。
おい!?
「予定変更、ブルー明日の朝旅に出なさい。後これ、ジョウト地方で流行っているポケギアって言う便利なものらしいからあなたにあげるね。」
「いきなりだなおい、どうせポケモンリーグに参加するまで帰って来るなって言うんだろ。」
「当たり前じゃない。テレビの前で応援しとくから、四天王からやられるブルーの姿をww」
「それを母さんが息子の前で言うとは思わなかったよ。」
かくして、俺のポケモントレーナーとしての道が半ば強制的に開かれた。
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