ポケモンの世界が思った以上に面倒だった件!   作:gpアナガキ

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今回でラストの4話目です。卑猥だと思う方には先に謝っておきます。ごめんなさい。m(_ _)m


勝手に始めんな!

「それでは覚悟して下さいね、ブルー君。///」

 

「嫌だと言ったら?」

 

「私1人でブルー君の体を癒すだけですよ。」

 

嫌、そんな事微笑みながら言われても困るんですが。

 

『何をやっているのですかそこの雌豚。』と、俺の衣服からエリカ先輩の声が聞こえた。

 

「あら、この声はエリカ先輩じゃないですか。まだブルー君を諦めて無かったのですね。いい加減にしないとブルー君から飽きられますよ。まあ、今のエリカ先輩じゃ私とブルー君の恋路を邪魔出来ませんけど。」

 

『何を世迷言を言っているのですか?私なら後輩(、、)、貴方の目の前にいますわよ。』

 

「何をご冗談を、機会音声を使われていては私への説得力が足りないですよ先輩(、、)。」

 

その瞬間、ドアからエリカ先輩が入ってきた。

 

「はあ、発信機が無いブルー君を探すのに苦労しましたわ。」

 

「あら、まだそんな変態じみた事をやってたんですね。でも残念、ブルー君の意思に構わず私はブルー君のご両親と妹のオレンジちゃんを味方に付けている。これ以上私達に絡んでくるのでしたら、私達の前から消えて下さい。」

 

事の発端はアンタかよユミさん!

 

「ウフフ、ブルー君。誑かされては駄目よ、今助けるから少し待ってて下さいね。」

 

いいえ、手元の縄を解くだけで良いので!後は遠慮します!

 

「ほら、ブルー君もこんなに怖がっているんですから私達の前から消えて下さいよエリカ先輩。じゃないと、どうなっても知りませんよ?」

 

その瞬間ユミさんは俺の首元に手を回した。顔が近い近い近い!

 

「早くその薄汚い両手をブルー君から離しなさい。憎たらしい泥棒猫め!」

 

「あら?昔からストーカーもどきをしていた先輩には言われたくないですよ変態!」

 

「ウフフ、私はただ一途なだけですわよ。それを横から割り込んできたのは貴方(後輩)でしょう。」

 

「私が?忌々しいアマが私の前に顔を出さないで欲しいですよ先輩。そうだ、口で言っても分からないならポケモン勝負で決着をつけましょう。まあ、勝つのは私ですけどね。」

 

「ウフフ、私が10分の1程度でジム戦の時にあしらったのを覚えてないんですか?」

 

「私をあの頃と一緒と考えない方がいいですよ。」

 

2人はそう言いながら部屋を去っていった。

 

「え、俺ここで動けないままずっと縛られてるの?嫌だよ。誰かここから俺を出してよ。」

 

その時、ドアの前に人影が見えた。俺の部屋に来たのはお父さんだった。

 

「お前一体何人の女を誑かしてんだ?将来のお嫁さんは苦労しそうだ。」

 

「誑かしてねえし、嫁を作ろうとも考えてねえわ!いいからこの縄解いてよ。現在ユミさんは外でエリカ先輩とポケモン勝負してるはずだから早くここから俺もうここで縛られてる意味ねえだろ!」

 

「まあ、確かにそうだな。ちょっと待ってろ……、」

 

「お父さん、それ(ブルー)はそこに転がしといて構わないわ。私いい事思いついちゃったの。」

 

「おい、息子をそれ呼ばわりすんじゃねえよこの野郎!」

 

「フッ!どうせならブルーも愛されるお嫁さんが欲しいでしょ。」

 

「いつ俺が結婚したいと言った!愛されるどころか後ろから刺されそうな人しかいねえよ!」

 

「でもそれ程ブルーへの愛は大きいという事じゃない。私はいつでも恋する乙女の味方でありたいの。ブルー、諦めなさい。貴方の意思は関係無くこの話を進めるつもりだから肝に命じておくといいわ。美しい女の子に尻を引かれる生活がね。」

 

「ふざけんな!俺の人権無視さんじゃねえよコンニャロ!テメエは人間の顔を被った悪魔だよアンタ!」

 

「それを実の親に言うブルーもどうかと思うけど?」

 

「アンタが原因だろうがお母さん!」

 

「ま、そこでババアと言わない辺りまだましな方ね。」

 

「何処で基準を測ってんだよ。」

 

「それよりも、お父さん!あの2人のポケモン勝負を止めて此処へ呼んで来て!」

 

「え!?でも母さん。近づけそうに無いほど外が荒れてるんだけど、」

 

「良いから早くする!今月のお小遣い無しでいいの?」

 

「出来るだけ善処しま……止めて来ます。」

 

お父さんお母さんの前では相変わらず貧弱だな。これを尻に引かれるって事なんだろうな。

 

「ギャーーーーーーーーーー!」

 

そんなお父さんの叫び声が外から聞こえてきた。オーキド博士ですらあんな叫び方しねえよ。一体どんな攻撃をお父さんは受けたんだ?

 

〈数十分後〉

 

「よ、呼んで来まひた。」パタン!

 

お父さんは身体中傷だらけで何処が致命傷か分からない程手足や顔、衣服が傷だらけになっていた。

 

「待ってたわユミちゃんにエリカちゃん。」

 

「あの、どうして先輩も呼んだのでしょう。」

 

「確かに私はブルー君のお母様と話した事などありません。一体何を?」

 

「そう緊張しなくてもいいわよ2人共。今から私が2人を直々に面談をするわ。そこで、私が良いと思った方にブルーとの交際を認めるわ。ポケモン勝負で決着するよりもこっちの方が恨みっこ無しの勝負ができるんじゃないの?」

 

「ウフフ、確かにそうですわね。私の方が後輩よりもブルー君に相応しい彼女だと思い知らせてやりますわ。」

 

「へえ、そんな事言って私が選ばれたら何も言わずに私達の前から消えて下さいね、先輩。」

 

「今ここで、ブルーの嫁に相応しい女子力対決を宣言するわよ!」

 

「勝手に始めんな!」

 

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