明日からプロ野球のキャンプだ~
毎年の楽しみがやってくるぜ!
「先輩…なんであんなことに…」
「いや…生きてるんだけど…」
「先輩…私の前から居なくなっても…天国で幸せになってください…」
「いや…しずくの目の前にいるじゃん…」
というか…しずくがこんな事を急に言いだすことが怖いんだけど…
「先輩…分かってます…私が、先輩の分まで生きますから」
としずくは両手を合わせて、その場で祈る。
いや…僕が死んだように扱うの辞めて…
「しずく…」
「もう!なんですか!先輩!」
「ようやく…気づいたか…」
「気づいたとかじゃないです!せっかく演技の練習してたのに!」
と言いながら僕の腹をぽかぽかと叩くしずく。
演技だとしても…僕の前でそんな事はしないでくれ…。
「演技の練習って言ってたけど…こんな場面の演技する必要なんてあるのか?」
「次の演技が死んでしまった幼馴染を思うヒロインの役なんです!」
どういう役なんだよ!
恐らく…感動系の劇なんだろう…。
「それはそうと…僕の目の前で僕が死んだシーンとか辞めてね?」
「仕方ないですね…先輩の目の前ではやりません…」
うん?僕の目の前の時はやらないって?
という事は、僕が見てない、しずくが自分の部屋にいる時とかにするって事か。
「それもやめてね?」
「先輩?あくまで演技の練習ですよ?そこまで縛る必要ありますか?」
「確かに…僕が居ない時まで縛る必要はないかもな…」
「ですよね!なら、先輩が居ない時にこの演技の練習やらしてもらいますね!」
「それでいいよ」
これ以上言っても…こっちが肩身の狭い思いするだけだし…。
「という訳で、中途半端になちゃったのでこのまま最後までやってもいいですか?」
「こっちからしたらもう終わりだと思ったんだけど…」
「あれでも終わってないんですよ?」
「そうかい、邪魔して悪かったな」
としずくの練習の邪魔をこれ以上したら悪いと思った僕は、しずくの元から去ろうとしたら、しずくから手を握られた。
「どこに行くんですか?」
「邪魔したら迷惑だと思って、教室から出ようとしてるだけだけど」
「邪魔とは言ってないよ?」
「それでも、演技の練習はするんでしょ?」
「そうですけど?何かありますか?」
「いや…さっきのあれをまた見せられるのは…」
演技だと分かったといえ…流石にあれをもう一回見るのはしんどい…。
「大丈夫ですよ!さっきの先輩の奴はやらないので!」
「それならいいけど…」
としずくの言葉を信じて、教室から出るのを辞めて、椅子に座ろうとした。
そしたら、しずくが僕の背後に回って、どんと押してきた。
「痛っ!」
咄嗟に押された事に反応できなかった僕は、床と見事に激突して、その痛みが襲ってきた。
そんな中、お構いなくしずくが僕の上に乗って来て
「その代わり、先輩には私の用事に付き合ってもらいますから」
「しずく…何をする気…?」
「ふふふ」
次回は、3月中を目指します。
2月は厳しいかもしれない…