鬼滅の焔~輪舞曲(ロンド)   作:北ノ覇王

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任務完了

先輩と別れ、俺は三人と行動していた

万が一、鬼と遭遇した場合に備えて

 

「川上さん、ちょっと良いですか?」

「乙、敬語なんて要らないぞ。で、なんだ?」

「えぇ…は、はい。実はさっきから嫌な気配がします」

 

気配探知が使えるのだろうか

確かに鬼の気配はするのだが

何処からかは特定できていなかった

 

「きゃあ!?」

 

背後から羽村が悲鳴を上げた

するといつの間にか現れた鬼が羽村を拘束している

 

「ククク…旨そうな娘よ…ん?鬼狩り共か」

 

不自然な程に痩せ型で青白い肌の鬼、額に一本の角が生えており

鋭い爪を羽村に突き付けている

 

「はーちゃんを離しなさい!」

「待て!落ち着け…俺達が斬るよりも早く羽村が死ぬぞ」

「そうそう。賢いなお前、まぁ既に包囲したから、どちらにしろお前らは死ぬけどな」

 

周囲を見渡すと黒い影の様な物がひしめいていた

恐らく30は要るだろう、完全に包囲されている

 

「乙、大葉、羽村を助けて離脱しろ。先輩を呼んでくるんだ。ここはオレに任せろ」

 

「助けろって言ったって…!」

「隙は俺が作ってやるさ」

「おはみん、やろう」

「…分かったわよ」

 

この状況と時間で乙と大葉は覚悟を決めた様だ

ならば、その意志に答えなければな

 

【炎の呼吸 壱ノ型 不知火】

 

炎の型の中でも最速の一撃で

羽村を拘束していた鬼の首を斬った

同時に二人は羽村を救出、自力で包囲を蹴散らした

 

「なっ!?貴様等…!」

「お前達の相手は俺だ」

 

【肆ノ型 盛炎のうねり】

 

三人を追おうとした鬼達を広範囲の薙ぎ払いで

まとめて斬り伏せると、炎に包まれ灰になる

 

「まとめて掛かって来るんだな」

 

政晃の背後に炎の闘気が浮かび上がり

周囲の空気がどんどん暑くなる

 

「この数、相手に生き残るつもりか?喰らい尽くしてやるわ!!」

 

20以上の黒い鬼が一斉に飛び掛かってくる

しかし、俺は慌てずに強く強く、一歩を踏み込む

 

【陸ノ型 焔連撃】

 

炎の型の中でも珍しい連撃技

複数をまとめて相手に出来る

荒々しい技を放つ

 

彼に飛び掛かった黒い鬼は尽く、切り裂かれた

 

そして瞬く間に炎に焼かれ、消滅する

 

「な、な、なんだと!?」

「正直に言うとな…彼女達が居なければ、お前はすぐに死んでいたんだよ」

 

日輪刀を鬼に向け、軽口を叩く

奴を怒らせる為だ

 

「貴様ァ…死にたいらしいな!!良いだろう」

 

残っていた黒い鬼が消え、目の前に居た鬼が

血鬼術を使い、大きく禍々しく変貌する。

 

「我が名は影鬼(エイキ)貴様を喰らい、十二鬼月に名を連ねてくれるわ!!」

 

「ならばその野心、この一撃で葬ってやろう」

 

 

大きく、鋭く、深く呼吸する

 

 

【全集中・捌ノ型・炎竜】

 

 

彼の放った技は巨大な鬼よりも

大きな炎の竜を発生させ

あっさりと鬼を飲み込み、天に昇り

跡形もなく灰になった様だ

 

 

「やれやれ…見かけによらず弱かったな」

 

残心も必要なかったが油断大敵

人外を相手にするんだ

慎重になっても良い

 

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side 乙

 

川上さんに頼まれた先輩を呼びに来た

先輩は持ち込んだ弁当を食べていた

鬼が現れたというのに呑気に

 

「あぁ?なんで俺があの気にくわないガキを助けなきゃならねぇんだよ…ふざけんな!!ガキが死んだら教えろよ。弱った鬼を始末してやるからさ!ハハハハ」

 

はーちゃんやおはみんも負傷した

心に深い傷、下手をしたら死んでいたんだ

川上さんが居なければ

 

先輩の心ない言葉を聞いて

私は珍しく怒りが露になっていた

 

日輪刀を抜刀し、先輩の眼前で止めた

 

「ひっ…!?な、なんのつもりだ!!」

「今すぐ川上さんを救いに行きます。弁当など食べている猶予なんてありません!!わかりますね?」

 

 

後におはみんやはーちゃんから

あの時の私は怖かったらしいと聞いた

とにかく必死だったのよぉ(泣)

 

 

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side out

 

暫くすると乙が先輩を伴って来た

何故かビクついた先輩は任務完了を

烏で報告し、そそくさと帰っていく

 

「とりあえず乙達は藤屋敷で治療をするんだろ?」

 

「はい。はーちゃんは心労が、おはみんは軽傷ですが。大事を取って隠の方に搬送を頼みました。私も向かいます」

 

「じゃあ、ここで。またな?死ぬなよ」

 

 

乙は頭を下げて俺とは反対方向へ歩いていく

 

これが俺の初任務だった

 

ここから数えきれない任務をこなしていく

 

その中で新しい呼吸と型が形になり

 

階級も順調に昇格しているので

 

久しぶりに煉獄家に帰った

 

 

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