続きをどうぞ!
煉獄家への帰路に着いていると
真菰からの手紙をサクラが届けてくれた
「マサアキ!マコモからだよ」
「あぁ、ありがとなサクラ。ほれ」
ご褒美の金平糖を口に入れてやる。喜んで空を飛び回るサクラ、実はこのサクラ、餌付けと日常会話により、人語が上達したのだ。いまでは人と話しているような錯覚を覚えるほどだ。
「どれどれ…なるほど」
雅晃へ
乙昇格おめでとう!
わたしも己にはなったんだけどね
中々追い付けないなぁ…あ、それとね!
富岡義勇さんって知ってる?錆兎兄さんと同期みたいなんだけど
良かったら探してみて?
「なるほど…錆兎さんの同期か」
そうこうしている内に煉獄邸に到着した
もはや見慣れた光景ではあるが
千寿朗が家の前でホウキで掃いている
細身なれど、体幹もしっかりしてきた様に見える
いや、気のせいだろうか
「千寿朗!久しいな。いま帰ったぞ」
「雅兄!?お帰りなさい!!」
千寿朗は俺の姿を見るなり飛び付いてきた
あえて抱き止めてやり回転する
「はっはっは!千寿朗は元気そうだな!」
「雅兄?あ、あの…離して…わあああ!?」
【炎の呼吸 捌ノ型 炎竜・遊び】
炎に包まれながら回転する雅晃と千寿朗
回転がどんどん早くなり、遂には飛んだ
まるで竜が飛翔するかの如く
「雅兄…僕が出来る事はこれだけ…やああ!!」
【参ノ型 気炎万丈】
炎こそ出ないが素晴らしい打ち下ろしだ
まぁ、ホウキでなかったらな
千寿朗の一撃は見事に俺の頭を捉えた
炎は消え去り
着地した俺と千寿朗
「うん。見事だ千寿朗!鍛練は怠ってはいない様だ。」
「ありがとうございます!」
二人揃って、中へ入ると
「ふふふ…面白い物を見たわ♪お帰りなさいまーくん。千寿朗もご苦労様ね」
「ただいま瑠火さん、千寿朗も中々ですね。杏寿朗と槙寿朗さんは任務ですか?」
杏寿朗は甲の剣士で、槙寿朗さんは柱だ。
多忙なのは間違いないだろうな
「う、うん…槙寿朗さん。柱を引退したのよ」
「え…えぇ!?あの槙寿朗さんが?」
俺と杏寿朗が2人掛かりでも勝てない
槙寿朗さんが!?
驚きを隠せずにいると
瑠火さんが事情を話してくれた
任務をこなして帰る際に鴉から連絡が来たらしい
それは花柱からの救援要請だった
すぐさま駆け付けると
相手は上弦の弐、氷を操る鬼であった
既に花柱は満身創痍、さらに呼吸もおかしい
槙寿朗は助太刀に入ったらしい
死力を尽くし、鬼を倒したが
力尽き、倒れたらしい
その後、二人は蝶屋敷に運ばれたが
花柱 胡蝶カナエは肺胞を壊死寸前で、半分切り取らざるをえなかった。
槙寿朗は奥義と血鬼術の打ち合いで、血鬼術の冷気を五臓六腑に取り込んでしまったらしい
しのぶによれば酒を飲むことで
臓器が凍りつくのを防げるのだとか
「そういう理由で、奥で飲んで寝ているわ…柱は杏寿朗が引き継いだの」
「な、なるほど」
その際に、杏寿朗の弟子だった甘露寺蜜璃が
新しい呼吸と型を編み出し、卒業したとの事だ
「分かりました。では、今日から暫くお世話になりますね?瑠火さん」
「ふふふ…えぇ、任せて!私、がんばっちゃうから!!」
とりあえずは明日にでも
蝶屋敷に顔を出してくるかな
久しぶりにしのぶに会いたいしね