鬼滅の焔~輪舞曲(ロンド)   作:北ノ覇王

18 / 19
杏寿朗との再会、新たなる呼吸

早朝、蝶屋敷を出た俺は煉獄家への帰路に着いた

サクラに金平糖を食べさせると張りきって空を飛んでいる

歩きながら、昨夜のしのぶとの会話を思い出す

 

「姉さんの夢は私が引き継ぐわ」

「…鬼と仲良くなるって夢か?」

「えぇ…気に掛けるくらいだけどね。命を賭けてまでは難しいけれど、話すくらいはね」

 

そうか…あれだけ鬼を憎み嫌っていたしのぶが、カナエさんの夢を継いだか…良い兆候だな

 

「そっか。応援するよ!俺に出来る事があれば何でも!」

「ふふふっ…そうね。頼りにしてるわ」

 

気が付くと煉獄家に到着していた

中に入ると槇寿朗さんが木刀を振っている

 

「おはようございます槇寿朗さん」

 

俺が声を掛けるとにこやかに笑いながら

 

「あぁ、おはよう。出掛けていたようだな」

「はい。蝶屋敷に行っていたんです」

「ふむ…胡蝶の…花柱は大事なかったか?」

 

そうだった…槇寿朗さんとカナエさんは上弦の鬼と交戦し、倒したが柱を引退する事になったんだ

 

「カナエさんはお元気そうでしたよ。恋人の風柱様と仲睦まじく…」

 

「そうか…良かった。若い命を散らさずに済んだ」

「槇寿朗さん。これをどうぞ」

 

任務先の町で見つけた逸品【トウガラシ】料理に入れたり、粉末にして酒に入れたりする所もあるらしい

 

「ほう。これは野菜か?」

「はい!これを食すと体が芯から熱くなるらしいです」

「なるほど。瑠火に調理して貰うよ…あぁそうだ。杏寿朗が帰っているぞ」

 

引退した槇寿朗さんに代わり、新しい炎柱には杏寿朗が就任した。階級は甲に至らなかったが、下弦の弍を討伐した功績を以て昇格。柱として認められたらしい

 

道場に居ると聴いたので向かったが、他にも誰かが居るようだ

 

道場内に竹刀で打ち合う音がする

 

「うむ!甘露寺はこの間の一件で、成長したな!」

「は、はいぃぃ~~!」

 

桃色と黄緑色の混ざった美女が、体全体を使って竹刀を振るっている。柔らかくしなやかに、舞い踊るかの様だ

 

「以前と比べ物にならないな!見事だ!」

「はぁ…はぁ…ありがとうございます!」

 

二人が構えを解いたのを見てから声をかける

 

「久しいな杏寿朗」

「うむ。また強くなった様だな、見れば分かるぞ」

「杏寿朗こそ、柱になったそうだな。おめでとう」

「あ、あの…は、はじめまして!師範の弟子の甘露寺蜜璃です!」

 

杏寿朗と話していたら密璃ちゃんが挨拶をしてくれた

 

「俺は河上雅晃。杏寿朗の友だ、宜しくな?密璃ちゃん」

「はっ、はい!!(か、カッコいい…)」

 

なんだか口元を押さえてぴくぴくしてるが平気かな?

 

「折角来たんだ。手合わせでもしよう!」

「あぁ、望むところだ」

 

壁に掛けてある木刀を取って、杏寿朗と向かい合う

 

「では、甘露寺。合図を頼む」

「は、はい…(凄いわ…師範 と河上さんが…きゃー♪)始め!」

 

「「炎の呼吸 壱ノ型 不知火!!」」

 

互いの初撃は不知火、型の基本であり必殺

速さ、鋭さ、威力。全てが同等以上。

互いの技が激突し、鍔競り合う

そのまま二人は次の技を繰り出す。

 

「「炎の呼吸 陸ノ型 焔連撃!!」」

 

炎の型を体現するかの如き、足を止めての乱撃

もはや斬撃は見えず、木刀がぶつかり合う音だけが聴こえる

 

「やるな杏寿朗!次で決めるぜ」

「うむ。来い!」

 

炎の呼吸に【呼吸】を混ぜる

 

【炎蝕の呼吸・壱の型 蒼応無尽(ソウオウムジン)】

【炎の呼吸・肆の型 盛炎のうねり】

 

壱の型 不知火による超速の突進と左右いずれかの斬撃に、回転による遠心力を組み合わせると。すると、どうなるか。炎の熱が上がり続け、空気を蝕み、色が変わる。これを【炎蝕】と言う杏寿朗の木刀を斬り、寸止めし、残心。蒼い炎の幻影と熱が残り、まるで蒼炎に焼かれたかの様な気分を覚えた杏寿朗であった

 

「…それは。いや、恐らく…君だけの呼吸か!」

「あぁ、炎の呼吸から派生した炎蝕の呼吸だ。まあ、型は炎の型を元にしているけどな」

 

杏寿朗との手合わせを終えたのだが

 

「すいません河上さん、私とも手合わせをお願いできませんか!?」

 

「あ、あぁ。いいよ」

 

一息着いてから、見てあげることにした

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。