幼い頃から俺は喘息持ちで体も弱かった
咳をした翌日には熱を出すなんてのは
日常茶飯事で、外で遊ぶ事もなく
当然、友人も居なかった
実家の書斎には親が集めた医学の本や武術の本まで
ありとあらゆる本があったので、毎日読んだし
親が呼んだ家庭教師からも知識を吸収した
ある時、不思議な雰囲気の男が家に泊まりに来た
父も母も大層、男をもてなしていた
男が風呂に入ろうとしていたので、こっそり忍び込んだ
「叔父さん」
「!?…此所の小僧か、何の様だ?」
黄色と赤が混じった髪の叔父さんは
なんとも厳しげな顔をしていた
僕は叔父さんに自分の話をしていた
体が弱く喘息持ちで家から出られないし、体を鍛えようにも方法が分からず、出来ない事を…粗方聞き終えると叔父さんは僕を見つめて話し始めた
「小僧、1つだけ方法がある。しかし、それは今のお前には辛く険しい方法だ。覚悟はあるか?」
「うん、退屈なのはもう嫌なんだ!」
翌日
叔父さんは僕を庭へ連れ出すと
「小僧、この広い庭を走り回れ…喘息の薬は俺が持っている。安心してぶっ倒れるまで走れ!肺を強くするには、ひたすら鍛えるのみだ」
それから1ヶ月、ひたすら走らされた
体が弱く喘息持ちだから、運動は苦手と思っていたが、案外出来るものだ。毎日毎日、叔父さんは僕を倒れるまで走らせた
場所は庭から街へ、街から山へと変化していた
「よし、小僧の肺は充分鍛えた。これからは俺した訓練に、毎日体を鍛え、常に呼吸し続けろ。慣れてくれば睡眠時も継続して呼吸出来るようになる」
「分かりました。明日、出発なさると聞きました。失礼ながら貴方様のお名前を教えて頂けますか!」
叔父さんはいつも厳しかった顔をぎこちなく笑みを浮かべて答えてくれた
「俺は鬼殺隊、炎柱・煉獄槇寿郎(レンゴクシンジュロウ)。本来は剣術も教えるのだが…お主にはまだ要らぬだろう。よくぞ苦しい鍛練に耐えた。俺にも二人の息子が居てな、見習わせたいくらいだぞ…小僧の家には妻の薬の処方で世話になった。達者でな」
これが藤の花の家紋を掲げる屋敷の息子である
河上雅晃(カワカミマサアキ)と煉獄さんとの出逢い
三年後
すっかり体も良くなり、煉獄さんに教えて貰った鍛練と、呼吸法を続け、今では寝ながらでも呼吸法が出来ている
体が丈夫になると欲が出るもので、街の道場に通い始めたのだが
どの道場でも直ぐに追い出されてしまう
俺の相手が居ないのが原因だった
剣、なぎなた、空手、合気、柔、居合い
*居合いだけは相手が居なくても出来るので続けられた*
はい、悩みましたが
煉獄パパにしました。
奥さんの為に色々してそうだったので