龍ノ忍×蛸ノ忍   作:ゆくゆく

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 とりあえず導入部分投稿します。


黄金超克
無茶ぶり、ここに極まれり


 

 黄金の龍は天に吠え、漆黒の龍は地を進む。綺羅星の輝きを見せる男は臨界を超え、始原を纏う少女は過去からの遺産をもって龍を制す。龍災止まぬ大陸にて、邂逅するは2人の忍び。

 

 「・・・全く、星忍のじーさま達が騒ぐから来てみれば、こんな可愛い子とはね・・・ロリコンなのかな?あの人たち。」

 

 敵対者を貫くは黒き触手。人を捨て忍の極地に至りし技は天を貫き地を這い、抗う者の尽くを滅する。

 

 「えっと、あなたは・・・?」

 

 これは出会いの物語。これは始まりの物語。龍の技を極めし忍びと、蛸の技を極めし忍び。その二人の邂逅が世界にもたらすものは未だ知れず。

 

 「・・・貴方の同類さ、秋津茜さん?」

 

 さりとて、その出会いは光風霽月。荒れ狂う新大陸の中で静謐に包まれし出会い(べゲークヌンク)

 

 

 

 

 龍災は終わらない。

 

 

 

 

 はい、学校終了!即帰宅!ヘッドギア装着!シャンフロへGO!流れるようにいつものルーティーンを取り、シャンフロにログインする。

 

 「おはよぉーう、葵くぅーん。」

 

 「おー、おはよう。」

 

 間延びした声で挨拶してきたのは()()()のエレメ。タコの魚人であり・・・俺が改宗(コンバージョン)する元凶となった女だ。

 

 「今日はぁー、何するのぉー?」

 

 「んー、今日は星忍のじーさまたちのところに顔を出すかなー、そろそろ蛸忍聖になっておきたい。」

 

 「あぁー、最近忙しくてぇー放置してたからねぇー。」

 

 「おう、てなわけでエレメはここいていいぞ。」

 

 「むぅー、しょーがないなぁー。」

 

 悪いな、エレメ。こればっかりはしょうがない。後でなんか買ってやるからそんな目で見るな。

 

 「さてと、行きますかね。」

 

 お待ちかねの転職の時間だ!

 

 

 

 

 はい、皆さんこんにちは。僕は今新大陸にいます。何ででしょうね、旧大陸にある忍者ギルドに行ったはずなんですけど。

 

 「あんのクソジジイども・・・これ終わったら報酬ガッツリふんだくってやる・・・!」

 

 

 

 

 

 「星忍のじーさま、転職条件満たしてきたよ。」

 

 忍者ギルドのさらに奥深くにあるこの隠し部屋は、7つの最強種・・・ユニークモンスターに深い縁を持った忍びのみが入ることを許された部屋。職業:忍者の隠し上位職及び最上位職に就くためには必ず来なければならない場所だ。

 

 「おお、おお!ようやく蛸忍聖になるか!蛸忍は、就くものが少なくてのう・・・お主がなってくれて助かったぞ。」

 

 「ほう、良かったのう、蛸忍(タコの)。」

 

 「くっ、まさか蛸忍(タコの)に先を越されるとはのう。」

 

 じーさまたち仲良いねぇ。それはともかくさっさと転職させて欲しいんだが。

 

 「うむ、では我ら七星の忍の名のもとに於いて、今この時より忍者葵を「蛸忍聖」として認める。励めよ。」

 

 「謹んで拝命します。」

 

 こういう所くらい真面目にやってもバチは当たらんだろう。しかし、思った以上に転職があっさりすんだな・・・てっきり最終試験かなにかあるかと思ってた。

 

 「ところで、お主。秋津茜という忍びを知っておるか?」

 

 ん?今の声は確か龍の星忍の・・・

 

 「いえ、存じ上げませんが・・・その秋津茜さん?が何かしたのですか?」

 

 「いや、そういう訳では無い・・・まぁ、ある意味では何かしたと言うべきか・・・」

 

 ゑ?

 

 「ともかくだ!その秋津茜が今新大陸にいるはずである。お前には彼女の様子を見てきて欲しいのだ。」

 

 『クエスト「星忍の寵愛(お気に入り)」を受けますか? はい/いいえ』

 

 ふむ?他のプレイヤーが関わっている以上これはユニークではないにせよそれなりにレアなものであるとは推測が着く。であれば、受けるのが妥当か・・・?ただ・・・

 

 「あのー、今から新大陸行けって言われても無理なんですけど。」

 

 そう、新大陸に行くには船がいる。いくら俺が蛸の魚人とはいえ海を泳いで渡るのは勘弁して欲しい。

 

 「移動手段に関しては問題ない。それより行ってくれるのか?」

 

 ふむ、移動手段はあるのか。であれば、問題は無いな。未だに視界の端に浮かんでいたウインドウのはいを押し、

 

 「あー、移動手段があるなら断る理由もない。その依頼、謹んでお受けしましょう。」

 

 クエストの受注を示す言葉を告げる。

 

 「おお、行ってくれるか!では早速頼むぞ。」

 

 パチンッ

 

 「うぇっ?」

 

 龍の星忍サマが指を鳴らした瞬間、ぐにゃりと視界が歪む。そう、まるで転移魔法で飛ばされる時のような・・・って待て待て待て。えっ、今から新大陸行くの?マジで?なんも準備とかしてないんだけど。

 

 ちょっと待てや、そう抗議しようとした瞬間視界の歪みは一気にその強さを増し俺の意識は遠のいていく。

 

 「秋津茜の場所は現地に行けばわかる!彼女を頼んだぞ、新たなる蛸忍聖よ!」

 

 薄れゆく意識の中で最後に思う。

 

 (秋津茜さんって女性なのか・・・)

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