Highschool‐FLEET lonely-Hero 作:脆橋めら
設定出したら、とりあえずは1話出すべきだと思った。
人魚のエンドはバッドエンド。
続きがあるが、本当に続きなのだろうか。
このことは、またおいおい。
ーーーー海に生き、海を守り、海を征く。
それが「ブルーマーメイド」
少女たちは憧れた。少女たちにとって、「ブルーマーメイド」は自分の正義を成す場所なのだろう。
だからこそ、少女たちは憧れた。自分の正義を成すことが出来るのだから。正義を実感できる正義のヒーローで在ることが出来る場所なのだから。
だからこそ、人は「人魚」と呼ぶ。
「人魚。ハッピーエンドには成り得ないのだよ。私は知っている。」
横須賀女子学園の堤防で、岬明乃は小さく呟いた。声が小さかったため、周りは聞こえなかったのだろう。振り返る者も、こちらを見る者もいなかった。
今日は横須賀女子学園の入学式である。周りには、今年入学する学生の多くが既に到着しており、岬明乃もそのうちの1人だった。
ただ一点違うところを挙げるのであれば、落ち着きのない周りと違って岬明乃はとても落ち着いていることだろう。
「人魚姫。最後は泡になって消えるの。続きがあるらしいけど、バッドエンドで終わるのが、嫌だから付け足したんだと私は思うよ」
これも独り言。周りに拾われない独り言。だって周りは反応しない。見向きもしない。結局、この独り言も誰にも拾われず終わった。
その一言を見届けた後、岬明乃は歩き始めた。
ーーー岬明乃はまだ知らない。「宗谷ましろ」とぶつかって海に落ちることを。事は上手くは運ばない。
「ーーー全く、ついていない。」
宗谷ましろは呟いた。溜息も1つ出たことであろう。
港にいる猫(後に五十六)に向かって屈んだ時横から声が聞こえた。振り向いた時には遅かった。一人の少女が、滑って転びそうになりながらこちらへ向かって…突撃してくる。しまったと思う間もなく、2人は海へ落ちた。
それから、2人は乾燥機で服を乾かしているが、入学式にはほぼ間に合わないだろう。
そう考えるならばまた、溜息を1つ。
「ご、ごめんなさい」
と涙目で謝られたら、怒りを何処にぶつければいいのだろうか。
まぁ、起きてしまったことはしょうがない。と宗谷ましろは切り替える事しか出来ないのだった。
「(この子が、同じ船では無いことを祈るしかないか…)」
人はそれをフラグと呼ぶ。
「(この人が宗谷ましろ…ブルーマーメイドの名家「宗谷家」の三女。真霜さんから聞いてはいたけど、聞いた通り運のない子なんだね)」
岬明乃は宗谷ましろをそう評価した。岬明乃にとっても、海へ落ちたのは想定外の事であり、まさか2人で制服を乾燥機で乾かすことになるとは思わなかったのだ。
「(ーーでも、接触は思わない形で出来た。)」
でも、いつかは接触はしておくべきだろうと思っていた岬明乃にとっては、幸先が良かったと言えるのだろう。
本当は、同じ施設で育った知名もえかと会うつもりだったのだが…。まぁ、入学式終わってからでも遅くはない。
約束破ることになるのはちょっとだけ、悪いなぁとは思ったけど、事情を説明すれば分かってもらえるだろう。
「ーあっ、服が乾いたよ!本当にごめんね!」
健気に謝って魅せる。通じたのだろう。
「もう、大丈夫だ。気にするな。」
と返ってきた。
「ーーミケちゃん…」
知名もえかは、待っても来ない親友を待っていた。
今回の試験で、最優秀だった彼女が、入学式に出ず、ここにいるのは、親友との約束を守るためであると言っても過言ではないであろう。
そして、少なくとも「親友」だと思っている岬明乃がやってきたのは入学式が始まってから15分たった後の事だった。
反応から察するに待ってるとは思ってなかったであろう明乃は、一言目が「ごめんね」ではなく、「なんで…」だったことが証明している。
もちろんその後すぐに「ごめんね」と返ってきた。
中学3年間は会えなかったが、今会えた。
もえかにとって、とても心が踊る事だった。
「ーー大丈夫。私とミケちゃんなら、どんな嵐だって乗り越えられる。」
この独り言ははたして、明乃に聞こえていたのだろうか。
「(聞こえていたとしても大丈夫。私とミケちゃんなら、大丈夫。)」
もえかは明乃の事を信じている。
それだけで十分な理由だった。
2人は入学式の会場へと歩き出す。
ーー着々と、物語が始まろうとしている。
始まりだし、そこまで長くなくてもいいと思ったんだ。
次からは長くしたいな。
(´-`).。oO(まだ、入学式終わってない)
「次回予告」
ーフラグは回収される。
その目が始まりを告げている。