Highschool‐FLEET lonely-Hero 作:脆橋めら
毎話毎話伏線張っても仕方がない。
タイトルは結局空であろうと陸であろうとそう言えるけどね。
…のんびり投稿
「——皆、揃ってるわね」
古庄教官が入ってきて、しっかり皆座っているのを確認した。
私は古庄教官の声に耳を傾ける。
「さて、私からまず、1つ。入学おめでとう。あなた達の横須賀女子学園の入学を私、1個人として祝福するわ。
これから、あなた達には3年かけてブルーマーメイドになるために必要な知識や、技術を、座学や実技で教えていくわ。
そして、自分の技術、知識として身につけるならば、3年後卒業した後ブルーマーメイドに就く事になる。
しっかりと学び、知識を、技術を、自分の物としなさい。」
私は、宗谷家の末っ子である。
宗谷家は、ブルーマーメイドの名家で、それなりの実績を母さんや、真霜ねぇさんや、真冬ねぇさんが、残してきた。
そして、私も将来ブルーマーメイドとして海に往くことになるのだろう。
…筆記テストで、ひとつずつズレて回答しなけれはきっと、武蔵にいたのだろうが…
「これから、すぐ演習に行くことになる。そんなあなた達にアドバイスをあげるわ
——海に、絶対はない。
幾ら知識を身につけようと、幾ら技術を身につけようと、助けを求めている所に間に合わなかったら、意味が無いわ。
何が起こるか分からない以上、演習であっても警戒は怠らないこと。いいわね?」
「はい!」
私を含め、晴風に乗る全員の声が、教室内に響いた。
「——よろしい」
既に『私達』には、「ラミー・へファイ」の研究所のヤツらが、何かしら動こうとしていることを掴んでいる。
そして、猿島に、『何が入っているか分からない』ケースの回収任務が与えられている。
それを合わせるなら、今回の演習で「ラミー・へファイ」のヤツらは動くのだろう。
私が、『ロンリーズヒーロー』として与えられた任務は、『あえて』そのケースを開けて世の中に出す事。
もし、この事が世の中に出回れば、「ラミー・へファイ」の名前は出なくても、何かしらの裏組織が居るということ、世の中を騒がすこと、そして、ブルーマーメイドの対応について、人々は考え直さなくてはならない。
海に絶対はない。
危険があるにもかかわらず、海の安全の保証。この矛盾がむき出しになる。
「ラミー・へファイ」に利用されているのは理解はしているが、なら、私達は、それをも利用するまでだ。
これからが楽しみで仕方が無いように、私は口角が少し上がったのを感じた。
「——それでは、搭乗しなさい。出発するわ。」
「はい!」
思ってた以上に返事が良くて何より。
「——どうだ?調子は?」
「順調です。」
「これが、私達の第1歩だ。失敗は許されない。」
「心得ております。」
「RATウィルス。私達の要。絶対に成し遂げろ。」
「心得ております。マスター」
——私は人魚。皆を助ける人魚になる。
——私は、私達は、無力。だからこそ、救う。
——全ては私のために。「マグニ」のために。
3つの思惑が、交差する
厨二病だぁぁ(恥ずかしい
やっと古庄教官でたよ
「次回予告」
知名もえかの目指す先。
自分と同じ境遇を、作らないために、ここにいる。