Highschool‐FLEET lonely-Hero 作:脆橋めら
次回予告では、モカちゃんメインだったはずなんだけどなぁ
「艦長!準備が整いました!」
私は、【副長】村野瞳子さんの合図を聞き号令を送る。
「ありがとう。それじゃぁ、いくよ!出発進行!ヨーソロー!」
私、知名もえかを含む横須賀女子学園の学生を乗せた「武蔵」が、海へと旅立った。
─きっと、ミケちゃんも抱いてるであろう、同じ正義を胸に抱いて。
私は、ブルーマーメイドになって、船のお姉さんになるためにここにいる。
今も昔も変わらない。私がお姉さんで、ミケちゃんがお父さん。これが私の夢。私の正義。
─そういえば、モカちゃんは船のお姉さんになると言っていたなぁ。
ふっと思い出す、幼馴染の言葉。
私は、お父さんになると返したっけ。
モカちゃんの夢であり、正義。
大人しい性格でありながら正義のヒーロー気質。
凄いなぁ。羨ましいなぁ。
…か…ょ…
そもそも正義とはなんだろう。
人を助けること?
いいことをすること?
…かん…ょう…!
だったら、なんで、人を助けることが出来ないブルーマーメイドが正義なの?
ブルーマーメイドが正義だと言うのなら、全員助けてみなさいよ。
…無理でしょう?
だからこそ、正義はいずれ追放されるのだよ。
艦長!
「っへ?」
「全く、何ぼーっとしてるんですか。準備出来ましたよ。」
「そっかそっか。ごめんね?ありがと。なら、出発するよ!」
「艦長なのだからしっかりしてくださいよ。」
「うん。出発進行!ヨーソロー」
ーさぁ、荒れるよ。この旅は。
─まさか、この状況は予測してなかったよ。
「ご、ごめんなさい〜」
「大丈夫だよ。古庄教官には、遅刻するって連絡したし。」
「はぁ、ついてない…。進路を逆方向に走った挙句、エンジンの故障とは…」
「まぁ、晴風のエンジンは旧型ですし、仕方がないといえば、仕方がないですよ。」
「確かにそーなのだがなぁ」
「でも、今思ったのだけど、宗谷さんて、あの有名な宗谷家の娘でしょ?なんでここの晴風に乗ってるの?」
「テストの回答は合ってたんだ…だけど、1個ズレて書いてしまったばっかりに…」
「うわぁ…」
「でも、全問正解ってすごいね!私なんて、山を張ったところが偶然テストに出て、艦長になれたんだ!」
「こっちは幸運体質か。」
「両極端ですねぇ〜」
「そういえば、納沙さんと艦長って、知り合いなのか?古庄教官が来る前に話してたように見えたが。」
「見られてたのですか。そうですね。所謂、幼馴染ってとこですね。」
「そーだよ。ココちゃんとは、小さな時からずっと一緒なんだ!」
「へぇ、意外です」
「よく、言われますよ。」
「わ、私からもいいですか?」
「何かな?リンちゃん」
「艦長さんは、えっと、武蔵の艦長さんとお話してるのを見たのですけど…お知り合いですか?」
「…それも、見られてたんだ。うん。そうだよ。」
「艦長さんって、知り合い多いのですね!」
「うーん。そうかもね。あっ、艦長って肩苦しく呼ばなくてもミケちゃんでいいよ!」
「ひゃわわわわ!それはできませんよ〜」
「残念」
─まぁ、本来は、エンジンの故障だけで遅刻する事になる予定だったのだけど、支障は無いでしょう。
そこに響いた音は1つの砲撃音だった。
モカちゃんメインで書く予定が、ミケちゃんメインになっちゃった。
にゃしいっぽい
【次回予告】
砲撃音の正体は。
ズレた正義は悪をなす。