『超次元ストーリーブラン・WITHCS』 作:輪廻・ミツラギ
ー俺の名前は『花札アマト』。守護女神の一人、ホワイトハート様が治めている国『ルウィー』に住んでいる。俺は、幼い頃からずっとヒーローに憧れている。それは今も変わらない。周りは『女神様が護っているから必要ない』と言われているが、気にしてない。最も俺は、女神様なんて見たことがないけどな。俺は『世界を護るヒーロー』になりたい。その為に、毎日のトレーニングと図書館での勉学は欠かせない。その日も図書館に行き、参考書を探していた。だが、その時はまだ知らなかった。これが俺の人生を変える運命の出会いがある事を。ー
アマト「えっと…確か、この辺りに…あったあった。この本だ。よっ……と。地味に高い所にあったな…」
俺はいつも通り、参考書を借りようとしていた。司書さんのいる受付に向かおうとしていた。だが、俺の足は文学の本棚の前で止まった。その本棚の前には、栗色の髪を持った美しい女性が本棚から本を手に取り、本を眺めていた。
…他の人から見れば、女性というよりは可憐な少女に見えるが、俺にはその姿がまるで女神のように見えた。
アマト「…綺麗だ……」
少女「へ……?」
思わず、本音が出てしまった。
アマト「あ、いや、あの…つい本音を言ってしまった…」
少女「…ふふ。貴方、面白い人ね。私の事綺麗って言ってくれる人なんてあまりいないから」
アマト「そ、そうなんだ…。周りの目は節穴なのか?こんな綺麗な人なのに…」
少女「ふふふっ、いい人ね♪気に入ったわ。貴方、名前は?」
アマト「俺の名前?コホン…俺は『花札アマト』!いずれ世界を護れるヒーローになる男だ!…あ、図書館では静かにしないと…」
少女「世界を護れるヒーロー…かっこいい夢ね」
アマト「え……?あ、ありがとう…」
俺は驚いた。なんせ俺の夢はいつも周りに笑われている。肯定されたのは初めてだ。
アマト「あ、ところで君の名前は?もしかしたら、また会えるかもしれないから」
少女「『ブラン』よ。」
アマト「ブランか…君に似合った名前だね!」
そう話していると、図書館の鐘が鳴った。
アマト「もうこんな時間!?マズい、大家さんに怒られる!じゃあ、また!君とは近いうちに会える気がする!」
ブラン「あ…」
俺は借りようとした本をかかえ急いで司書さんのところに向かった。
俺は、幼い頃に両親がモンスターに襲われ亡くしていて、父さんの親族が大家をしているアパートに一人で暮らしている。帰ってきたのは夕方だが、勉学やトレーニング、ゲームのプレイ等を合わせると寝るのは日付が変わる少し前ぐらいになる。寝床についた俺はある事に気づいた。
アマト「そういえば…さっきから、ブラン…だっけ。あの娘のことばかり考えてるなぁ…考えてるとドキドキするし…もしかして……。あ、日記つけるの忘れてた」
寝床から出て、机に向かい、ペンをとって、日記帳を開く。
『今日は、初めて恋をした。』
この一行を書き、俺は寝床に戻った。
私はいつの間にか、図書館から立ち去る彼を見えなくなるまで、見ていた。
ブラン「…行っちゃった…。それにしても彼、私の事を知らない感じだったわ。…でも……」
私は借りた本を抱きかかえて、
ブラン「…綺麗、かぁ……♪」
いつの間にか頬が赤くなってたのは帰ってから気づいたわ。
続く。