ヤマトよ永遠に(妄想)   作:国連宇宙軍

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第十話

 〔次はないぞ、ミョーズ。肝に命じておけ。〕

 

「はい。次こそ必ずやヤマトを破壊してみせます」

 

 〔期待しておるぞ。〕

 

「お任せください」

 

 通信が終了し、ミョーズは奥歯を噛み締める。

 

「くそっ! ヤマトの位置はどこだ!」

 

「我が艦隊の前方、五十万光年を航行しています」

 

「くっ、この私を三度も破るとはいい度胸をしている。しかし、次こそは倒すぞ。強襲艦の準備は出来ているな!」

 

「はい。準備は出来ています」

 

「よし、艦載機は全機発艦! 陽動を行え!」

 

「艦載機、全機発艦!」

 

 主力空母から艦載機がヤマトに向かって発艦していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヤマト・艦橋

 

「後方から編隊多数接近! 残り三分で接触します」

 

「航空機隊は直ちに発艦し、敵編隊を撃墜せよ」

 

「了解」

 

 ヤマト後方下部のハッチが開き、次々とコスモタイガーが射出されていく。そして、カタパルトからコスモゼロが発艦する。総勢三十機のコスモタイガーが漆黒の宇宙を飛んでいく。

 

「全機、火器管制解除。各自、敵を落とせ」

 

「了解。腕がなるぜ!」

 

「坂本、はしゃぎ過ぎてヘマするなよ」

 

「分かってますよ、隊長」

 

 すぐに機体同士が入り乱れあちこちで爆発の華が咲く。

 その頃、ヤマトの後方にワープしてくる艦艇があった。

 

「ん? 、艦後方にワープアウト反応あり! 敵艦が突っ込んで来ます」

 

「島、回避だ!」

 

「間に合わない!」

 

「波動防壁展開も間にあいません!」

 

「全員、衝撃に備えよ!」

 

 その直後ヤマト全体に大きな衝撃が走る。ワープアウトしてきた敵艦はヤマト左舷後部にめり込み、奥に刺さっていく。艦内には、警告音が鳴り響き、通路には衝撃によって倒れた乗組員たちで溢れていた。そして、敵艦の艦首が開き、兵士が銃を持って出てくる。

 

「古代! 敵艦から兵士が降りてきたぞ。すぐに保安部と戦闘班を向かわせて対処に当たらせろ」

 

 真田がとっさに指示を出す。

 

「はい。星名、聞こえているな。保安部を敵艦がめり込んだ位置に急行させてくれ。俺も戦闘班を従えて向かう」

 

「分かりました」

 

 

 

 

 

 

 ヤマト内・通路

 

「衝突した敵艦より兵士が艦内に入り込んで来ています。各員武装を携行し対処に当たってください。繰り返します。……」

 

 艦内にはアナウンスが流れ全員が武器を携行し敵兵士の元へ向かっていく。

 

「各員、そこを曲がったらすぐに射撃を開始せよ」

 

「了解」

 

 保安部が通路の角を曲がるとそこではすでに射撃戦が開始されており、あちこちで人が倒れていた。

 

「うわ! 」

 

 物陰から敵兵が飛び出し射撃してくる。保安部もあわてて反撃するが、先手を取られているので被害が増えていく。

 

「星名! 大丈夫か?」

 

「戦術長!」

 

 そこに古代率いる戦闘班が加わり、優勢が逆転する。その時、古代のヘッドホンに艦底の第三格納庫から通信が入る。

 

 〔古代! 敵兵が侵入してきた。だれか回してくれないか? 〕

 

「分かりました。すぐに保安部を向かわせます。榎本さんもう少し耐えてください」

 

 〔分かった。〕

 

「ということだ、星名。ここは任せて、格納庫に向かってくれ」

 

「分かりました。いくぞ!」

 

「はい」

 

 星名たちは走って下層デッキに向かっていく。古代たちはここに残り、十数人の敵兵と戦い続ける。数分後、すべての敵兵を倒し終わり星名たちの救援に向かっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 一方の艦橋では山南や真田が各所の被害情報を元に指示を出していた。

 

「山南艦長、大変です。さっきの衝撃でエンジンの伝導パイプが歪みエネルギー伝達が上手くいきません。すぐに停止してもよろしいですか?」

 

「ああ、すぐに停止してくれ。真田、工作班をエンジンルームへ」

 

「分かりました」

 

「それと敵艦の切り離し状況はどうなっている?」

 

「はい。ただ今切り離し作業中です。あと十数分で終わると思います」

 

「そうか。出来るだけ急いでくれ」

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、第三格納庫では新たな敵兵と保安部が戦っていた。しかし、この時点で保安部は先の戦闘で何人か失っており、どうしても劣勢になってしまっていた。さらに、敵兵の一人が星名に銃をを向けて発砲しようと狙いを定めていた。そして敵兵が引き金を引く瞬間、古代が星名を庇って銃弾をくらってしまった。

 

「ぐっ!」

 

「戦術長! くそ!」

 

 残りの戦闘班も加わってすぐに戦闘は終わりを告げる。

 

「こちら保安部星名。すぐに医療班を第三格納庫へお願いします」

 

「分かりました。すぐに向かいます」

 

 数分後、医療班が到着し古代を担架に乗せ医務室に運んでいく。その後、すぐに処置が行われ古代は一命をとりとめることができた。そして敵艦が切り離され、ヤマト内での戦いは終わりを告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうか、強襲艦も失敗したか。ふっ、神はどうしても私たちの味方をしてくれないようだ。これより、残った艦艇で特攻を行う。ただし、アルファ砲搭載艦だけは本星に撤退してくれ。失ったら困るからな」

 

「了解しました。最大船速、これよりヤマトに特攻を行います」

 

「皆、すまなかったな。今までこんな私に付いてきてくれてありがとう」

 

「何をいってるんですか、私たちはあなたに一生付いていくと決めたんです。どんな所でもへっちゃらですよ」

 

「そうか。ふっ、私はカザンと違っていい部下を持ったようだ。それでは行こうじゃないか」

 

 ミョーズ艦隊の残った十三隻はヤマトに向かって最後の特攻を開始した。

 

 

山南艦長を生かすか殺すかどっちがいいですか?

  • 生かして次の作品でも艦長にする。
  • 殺す。
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