ヤマトよ永遠に(妄想)   作:国連宇宙軍

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遅れてしまい申し訳ありません。来週から木曜日投稿でいきたいと思います。


第十五話

 艦橋には非常灯の赤い光が常時輝き、衝撃が何回も艦橋を襲う。

 

「波動防壁、三十五パーセントまで低下! 展開可能時間残り二分!」

 

「護衛艦、〔夕張〕〔夜雲〕〔京葉〕轟沈! 〔ミッドエー〕〔バルサナ〕被害甚大」

 

「反撃の手を緩めるな!」

 

 ヤマトの左右に旋回した主砲から次々と三式弾がゴルバに向かって発射される。ネメシスや残った艦艇からもミサイルや魚雷が発射され、ゴルバに命中するがたいしたダメージは与えられない。

 

「くそ! あまり効果がないぞ」

 

「どうしたらいいんだ!」

 

 その時、真田が立ち上がり艦長に意見を述べる。

 

「副長、意見具申。今、工作室で開発中の波動カートリッジ弾を使ってみてはいかがでしょうか」

 

「波動カートリッジ弾とはなんだ?」

 

「波動砲の1/100のエネルギーを詰めた弾です。敵の装甲を貫通し内部で波動エネルギーを解放させ撃破します」

 

「面白そうだな。使ってみようじゃないか。南部、今すぐ装填を開始してくれ」

 

「分かりました。波動カートリッジ弾装填開始」

 

 

 

「装填急げよ!」

 

 各砲搭では戦闘班の隊員が行き来し、二人一組で砲弾を装填していく。

 

 

 

 

 〔第一砲搭、装填完了! 〕

 

 〔第二砲搭、装填完了! 〕

 

 各砲搭から報告が届き、南部は古代に全砲搭の装填完了報告を伝える。

 

「全砲搭、装填完了しました」

 

「分かった。主砲撃ち~方始め!」

 

 ヤマトの前部の主砲二基六門からそれぞれ別のゴルバに向かって波動カートリッジ弾が発射される。砲門から放たれた三発の砲弾は真っ直ぐゴルバに向かって飛んでいき、装甲を貫通して内部に侵入していく。

 

 

 

 

 

 

 

 ゴルバ・艦橋

 

 ゴルバの艦橋ではクーギスが艦長席に座り、指揮を取っていた。地球艦隊のビーム攻撃ではゴルバにひとつも傷をつけられず、ミサイル攻撃でも多少の傷が出来るだけだった。そのためクーギスは油断していた。その時、ゴルバ全体を大きな揺れが襲った。

 

「敵砲弾、装甲に命中! 貫通し爆発、誘爆が広がっています!」

 

 クーギスは油断していた地球艦隊の攻撃が、ゴルバに大きなダメージを与えたことに驚き、一瞬動きを止めたがすぐに部下に

 

「なに? 急いで消火を……「機関部に誘爆がおよびもう持ちません‼」

 

「なんだと! くそ、こんなところでやられるわけには! ……うわー!」

 

 クーギス総司令の座乗しているゴルバが機関部の誘爆が原因で爆散した。その直後、次弾の装填が完了し他のゴルバに向かって波動カートリッジ弾がその爆発はすさまじく波動エネルギーの余波が周りのゴルバにまでおよび、数秒後には周りにいたすべてのゴルバが爆発してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヤマトの艦橋では、全員が何が起きたか分からず呆然としていた。

 

「何が起こったんだ?」

 

「たぶん敵の装甲は、波動エネルギーに反応しやすいのだろうな」

 

「波動カートリッジ弾の波動エネルギーが反応したんですね」

 

「そうなるな」

 

「レーダー手、こちらの被害は?」

 

「護衛艦が三隻轟沈、二隻大破です。ネメシスにも多少の被害が出ています」

 

「大破した護衛艦は置いていくか。修理している時間もないからな。相原、ネメシスは航行しながら修理するようにと伝えてくれ」

 

「分かりました」

 

「島、敵の本拠地まであとすこしだ。発進してくれ」

 

「分かりました。エンジン始動。ヤマト、発進!」

 

 エンジンを始動させてヤマトと他の艦艇は敵の本拠地に向かって航行を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 地球・旧地下ドッグ

 

「それでは今回の作戦を説明するぞ。第三中央地区にある政府高官邸宅はいま暗黒星団帝国に占拠されている。その邸宅に地球の兵士がとらわれている。秘密裏に調べた結果、地球防衛軍司令部員、森雪三佐であることが判明した」

 

 森雪という名前が出た瞬間集まった隊員のあちこちでひそひそ声が上がる。

 

「そこで、今回の作戦は政府高官邸宅に侵入し森雪三佐を救出する。邸宅に着くまで暗黒星団帝国の制服を着用する。内部に入り込んだら各自散開し、森雪三佐を救出後直ちに脱出する。わかったか?」

 

「「はい!」」

 

「出発は、明朝6:00だ。各自準備してくれ」

 

 集まった隊員配られた暗黒星団帝国の制服を着用したりなど各自準備を始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第三中央地区・政府高官邸宅

 

「私は、三時頃戻ってくる。それまで護衛を頼んだぞ」

 

「はっ! お任せください」

 

 玄関に立つ隊員二人はアルフォンに敬礼をして、将校を見送る。

 

 

 

 

 

 

 

「よし、行くぞ」

 

 今回は元ヤマト空間騎兵隊所属の永倉隊員を含む十人と、外で待機する三十人からなる四十一人で作戦を遂行していた。中に潜入する十人は姿勢を正し、整列して邸宅の正面入り口に近づいていく。

 

「そこの者、止まれ!」

 

 十人は歩みを止め、古野間が質問に答える。

 

「アルフォン将校より、この邸宅の警備増加の為に派遣されてきました」

 

「そんな話は聞いていないぞ」

 

「パルチザンの抵抗が増しているため、緊急的な増援とおっしゃっていました」

 

「そうか。まあ、いい。全員持ち場につけ!」

 

「「はっ!」」

 

 十人は玄関を抜け、大広間に入っていく。

 

「よし、全員散開! 森雪三佐を探せ」 

 

 古野間が声を張らずに皆に伝える。それを合図にして十人は散開し捜索を始める。

 

 

 

 

 

山南艦長を生かすか殺すかどっちがいいですか?

  • 生かして次の作品でも艦長にする。
  • 殺す。

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