ヤマトよ永遠に(妄想)   作:国連宇宙軍

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第十六話

 政府高官邸宅に侵入した十人は一階と二階に別れて捜索していた。しばらくすると古野間の通信機が鳴り、通信が入る。

 

 〔こちら、宗像。一階に森雪三佐の姿確認できず。〕

 

「分かった。あとは二階だけだな」

 

 一階はあらかた探し終わり、あとは二階の応接間や寝室を残すのみだった。

 

 

 

 

 

 

 

 政府高官邸宅・二階寝室

 

 森雪は部屋から繋がるバルコニーに出て、風に当たっていた。バルコニーから見えるのは、破壊し尽くされた街並みと遠方に見える炎の海だけだが、雪は空を見上げながら古代の事を考えていた。その時、不意にドアが開いた音がして後ろを振り返る。

 

「何ですか?」

 

 そこには、暗黒星団帝国の制服を着た兵士がたっており、雪は思わず声を尖らせる。しかし、直後に聞こえた声により安堵することになる。

 

「森船務長、久し振りだね」

 

「永倉さん?! どうしてここに?」

 

「決まってるじゃないか。あんたを助けに来たんだよ。さあ、帰るよ」

 

「ええ。帰りたいです」

 

「そうと決まれば話は速い。その前にまずはこれを着てね」

 

 そういって渡してきたのは暗黒星団帝国の制服だった。雪は今着ている服の上から制服を着て、ヘルメットをかぶった。

 

「よし、脱出するから付いてきな!」

 

 雪は永倉に連れられながら部屋を出る。

 

 

 

 

 

 

 

 〔こちら、永倉。雪さんは無事保護しました。〕

 

「そうか、分かった。もう少しそこで待機してくれ」

 

 〔了解。〕

 

 古野間は通信を切り替え、外で待機している別動隊に通信を繋げる。

 

「森雪三佐の救出は完了した。あとはよろしく頼むぞ」

 

 〔分かりました。派手にいくので流れ弾に当たらないでくださいね。〕

 

「ああ」

 

 通信を切り、古野間は潜入組との合流地点に急ぐ。数分後には、入り口の方で銃撃戦の音が聞こえ始める。時おり、バズーカも撃ち込まれており衝撃が中まで伝わってくる。通路を進んでいくと、やがて広い場所に着きそこにはもう他の潜入組が揃っていた。さらに十人に守られるように真ん中に雪が立っていた。

 

「もう全員、集まっているな。今、外では別動隊が敵兵士を引き付けてくれている。俺たちは今のうちに裏口から脱出し、ドッグに帰還する。全員付いてこい!」

 

「「了解」」

 

 待機していた十人に手短に話をして、古野間は歩き始める。その後を十人が後方を確認しながら付いていく。

 数分後、裏口を脱出した古野間たちはドッグを目指して歩みを進めていた。しかし不意に気配を感じ立ち止まる。

 

「何かいる。全員止まれ」

 

 後方に指示を出して、周りを警戒する。すると案の定付近の瓦礫の後ろから敵兵士が三十人ほど飛び出してくる。

 

「お前ら、地球人だな。反乱分子はこれより拘束しカザン様に届けさせてもらう」

 

「そんなことさせるかよ!」

 

 部下の一人が発砲し、一番前にいた敵兵士が倒れる。それを合図にしたように銃撃戦が始まる。雪は永倉に連れられ近くの瓦礫の裏に隠れる。

 

「永倉、森三佐を連れて先にいけ!」

 

「了解! いくよ、船務長!」

 

 永倉と雪は瓦礫の間を進んでこの付近から離脱していく。

 

「全員、聞こえているな。ある程度時間を稼いだら俺たちも脱出する。それまでは耐えろ!」

 

「分かりました、なんとしても耐えて見せますよ」

 

 瓦礫を盾がわりにしながら、一人一人敵兵士を倒していく。激戦の末、敵兵士は十四人まで減っていた。こちらも何人か負傷者を出しているが、軽傷なので撤退は出来る。

 

「これ以上はキツいな。全員、射撃しながら後退するぞ」

 

「了解」

 

 古野間と宗像が負傷した隊員を連れて歩き始める。他の隊員はそれを支援するように発砲しながら後退を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 旧地下ドッグ

 

「森くん、よく帰ってきてくれた」

 

「いえ、こちらこそ迷惑をかけてしまい申し訳ありませんでした」

 

「いや、森くんが帰ってきてくれただけでも作戦を実施したかいは有ったな」

 

「長官、ひとつお聞きしてもよろしいですか?」

 

「なんだね?」

 

「ヤマトはどうなったんですか?」

 

「ヤマトは今、敵の本星に向かっている。古代は無事だよ」

 

「そうですか。ありがとうございます」

 

「今日はゆっくり休んでくれ。明日からは森君にも作戦に参加してもらう。なにぶん私達は人数が足らないのでな」

 

「こちらこそお役に立てるように頑張ります。では、本日はこれで」

 

 雪は敬礼をして、藤堂長官と別れて仮設された部屋へと戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 地球から五十九万光年・ヤマト

 

「よし、中心部を抜けるぞ」

 

 その数分後、ヤマトの艦橋はまばゆい光に包まれ古代たちは思わず目をつぶってしまう。数秒後に目を開けると、そこにはひとつひとつの星がまばゆい光を出しそれが数十万個集まって出来た白色銀河が広がっていた。

 

「ふぅ、なんとか暗黒銀河を越えられたな。それにしても眩しいな」

 

「そうだな。とてもこの中に敵の本星があるとは思えない」

 

「島、このまま敵の本星があると思われる場所まで最大船速で向かう。レーダー手は周辺警戒を怠るな」

 

「了解。ヤマト最大船速に移行」

 

「あっ! 前方に多数のワープアウト反応! どんどん増えています。数、今いるだけでも百隻を超えています」

 

「なんだと! 全艦直ちに戦闘配置」

 

 古代が指示を出し、艦内に警報が鳴り響く。

 

山南艦長を生かすか殺すかどっちがいいですか?

  • 生かして次の作品でも艦長にする。
  • 殺す。
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