ヤマトよ永遠に(妄想)   作:国連宇宙軍

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 途中で高機動戦闘の描写が入りますが、描写がうまく表現出来なかったので2202を見ていた人は、アンドロメダ改の動きを想像しながら読んでください。


第十七話

「おい、この数はなんなんだよ!」

 

 メインモニターに映し出されている敵艦を示す光点は二百隻をゆうに越えており、艦橋にいる全員が思わず唾を飲む。その状況を見て、山南はあるアイデアを思いつく。

 

「相原、ネメシスの清水艦長に連絡を頼む」

 

「分かりました。パネルに出します」

 

 すぐにメインモニターに清水が現れる。

 

 〔山南艦長どうされましたか? 〕

 

「さすがに敵の数が多すぎるのでな。ネメシスのあれを使ってももらっていいかね?」

 

 〔あれですか。……分かりました。すぐに準備を開始します。それまでは、敵を引き付けてください〕

 

「分かっている」

 

 通信が終了し、山南は帽子を深く被り直す。

 

「艦長、あれとは?」

 

「じきにわかるさ。これよりヤマト並びに残りの艦艇はネメシス準備完了まで敵を引き付ける。ただ島、距離は五十万宇宙キロを維持してくれ」

 

「了解」

 

「主砲、撃ち~方始め! 続いて艦首魚雷水平射」

 

 ヤマトや他の艦艇からショックカノンが発射され、敵に向かって飛んでいく。それと同時に敵艦隊からもビームが放たれ、激しい砲撃戦が開始される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ネメシス・艦橋

 

 山南との通信が終了し、清水は艦橋の乗組員に指示を出していく。

 

「これより、あれを使う。高機動ブースター並びに対艦パルスレーザー起動」

 

「了解」

 

 指示と同時に、ネメシスの艦体のあちこちのパネルが開き、ブースターと大きなパルスレーザー砲がせりだしてくる。

 

「主砲、副砲は高速連射モードにセット。AI システム起動」

 

「セット完了。AI 起動まで、残り三十秒!」

 

「艦内全体に通信を繋げてくれ。〔これより、ネメシスは高機動戦闘を開始する。乗組員全員は重船外服を着用。椅子に座ってシートベルトを必ず締めろ。〕」

 

「AI 起動完了! 小ワープ開始まで残り一分!」

 

「座標入力。ワープ終了地点、敵艦隊前方」

 

「ワープ開始まで十、九、八、七、六、五、四、三、二、一、ワープ!」

 

 数秒後、ネメシスは加速して消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この宙域には、デザリウム本星を守るために各方面から集結した艦隊──総勢二百五十隻ほど──がヤマトたちを待ち構えていた。その艦隊の前方、十万宇宙キロにネメシスはワープアウトする。艦全体に張った氷を剥がしながらネメシスは敵艦隊を見据える。

 

「ワープ終了」

 

「左部メインエンジン最大出力。あとはAI に任せる。全員、首の骨を折るなよ」

 

「了解」

 

 ネメシスはメインエンジンと各部のブースターを使って、敵艦隊に肉薄していく。敵艦を常に自動追尾している主砲や副砲からは一秒もたたずに発射が繰り返され、敵艦を次々に貫き破片へと変えていく。それと同時にネメシスは度々バレルロールを繰り返し、大口径のパルスレーザーを放つ。細かいビームの筋は、敵艦艇の装甲を貫いて内部を破壊していく。

 ネメシスの艦橋では全員がシートベルトを付け、椅子にしがみついていた。艦全体が大きく揺れ、何度も上下が入れ替わり、そんな状況でもなんとか全員が意識を保ったいた。

 

「くっ、Gがすごいな」

 

「訓練を受けていたからなんとか持ちこたえていますけど、あと何分持つかわからないですよ」

 

「高機動システムはあと三分で解除する。もう少し耐えてくれ」

 

「りょ、了解」

 

 

 

 

 

 

 

 暗黒星団帝国・旗艦バリアデス艦橋

 

「まだ、あの地球の艦艇を撃破できないのか? たった一隻だぞ」

 

「それが、あまりにも高速で移動するので捉えきれません。さらに放たれる弾幕が厚く近づくことも困難です」

 

「そうか。こちらの被害は?」

 

「一番前面に展開していた銀河中央方面軍の五十隻は現時点で三十隻以上が撃沈。大破が十隻。その後方の第六師団は、十二隻撃沈。大破が五。さらに後続の艦隊にも被害が広がりつつあります」

 

「ちっ! たったの一隻だぞ。ここを突破されたら本星は丸裸だ。なんとしても撃破しろ!」

 

「は、はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヤマト・艦橋

 

 メインモニターにはネメシスが敵艦隊を蹂躙する姿が映し出されていた。島は過去に見た光景を思いだし、山南に尋ねる。

 

「艦長、あれって確か……」

 

「そうだ。ネメシスには俺が乗ってたアンドロメダ改と似ている高機動戦闘システムが試験用として搭載されている」

 

「敵総数、百八十隻まで減少。ネメシスだけで四十五隻を撃沈、十隻を大破させています」

 

 山南は少し俯き、顔をしかめながら語る。

 

「ただ乗組員は必ず重船外服を着用し、シートベルトを締めて椅子にしがみつかなければならない。そんだけG対策をしても乗組員の負担がすごく大きい。敵艦隊の数を大きく減らせる最大の武器、しかし、乗組員はしばらく動けなくなる。いわば諸刃の剣だよ」

 

「そうですか……」

 

 山南は顔をあげ、メインモニターに顔を向ける。

 

「まもなくシステムが切れるだろう。あれにはリミッターがついているからな。システムが切れる直前にネメシスは波動砲を撃つだろう。古代、ネメシスが波動砲を発射しだいコスモタイガーを発進させネメシスの後退を援護させろ。古代も出てくれ」

 

「はい。山本、聞こえているな。コスモタイガー隊は発進準備をしといてくれ」

 

 〔了解。〕

 

 通信機の向こうで山本が返事をし、古代も格納庫にむかうためにエレベーターに向かって走っていく。

山南艦長を生かすか殺すかどっちがいいですか?

  • 生かして次の作品でも艦長にする。
  • 殺す。
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