ヤマトよ永遠に(妄想)   作:国連宇宙軍

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遅れてすみません。


第十八話

 ネメシス・艦橋

 

 あいかわらずネメシスは毎秒のペースでバレルロールを繰り返しておりネメシスの艦橋では、固定できなかった物が転がり続けている。

 

「残り一分三十秒で高機動システムが切れます」

 

「右部エンジン回復。艦長、ネメシスは波動砲発射体勢に入ります」

 

「分かった」

 

 ──ネメシスのAI 連動システムには波動砲発射も含まれており、敵艦艇の数が高機動システムで攻撃したあとも百隻を越えていていた場合、最終セーフティが解除され波動砲を発射出来るようになる。なお春蘭にも同様のシステムが装備されているが、波動砲発射は含まれていない。これは、波動砲非搭載艦計画によるものでネメシスは建造後すぐに秘密任務に就いたためにAI から波動砲に関する情報を消し損ねたからである。──

 ネメシスは反転し、敵艦隊とヤマトたちの中間地点に向かっていく。

 

「波動砲発射まで、五、四、三、二、一、波動砲発射します」

 

 ネメシスの艦首の三門のシャッターが開き、波動砲が発射される。

 

 

 

 

 

 バリアデス・艦橋

 

 バリアデスの艦橋では、ネメシスが放った波動砲を感知しあわてふためいていた。

 

「敵艦艇から高エネルギーが来ます!」

 

「全艦に通達! 現宙域から直ちに離脱せよ」

 

「間に合いません! 接触まで三、二、一、零」

 

 バリアデスの艦橋はまばゆい光と強い衝撃に包まれる。数秒後、艦長が目を開けるとそこには味方の残骸があちこちに漂っていた。

 

「……こちらの被害は?」

 

「わがバリアデスに被害はありません。第七師団、銀河中央方面軍、第八狙撃艦隊は全艦消滅。他の部隊も大きな被害を受け、残存艦艇のなかで動けるのはバリアデスを含め十二隻のみです」

 

「そうか。バリアデス以外には全艦撤退命令を出せ」

 

「分かりました」

 

「バリアデスは少しでも時間を稼ぐため敵艦隊を引き付ける」

 

「はい。機関最大! 目標、前方敵艦隊! 全武装発射準備」

 

 バリアデスは加速し、ヤマトたちにむかっていく。

 

 

 

 

 

 

 ヤマト・コスモゼロ

 

 古代はコスモゼロに乗り、あらかじめカタパルトで待機していた。そこに艦橋からの通信が入る。

 

 〔ネメシスの波動砲発射を確認した。航空隊は直ちに出撃し、ネメシスの撤退援護に当たれ。〕

 

「了解。アルファ1古代、take off !」

 

 古代のコスモゼロはカタパルトを飛び出し、ネメシスに向かってエンジンを吹かす。後方から、山本のコスモゼロや坂本たちのコスモタイガーが合流し大編隊となって漆黒の宇宙を飛行していく。

 

「前方より一隻接近。全機対艦ミサイルで対応せよ」

 

「「了解」」

 

 古代はネメシスに接近してきている敵旗艦とおぼしき艦艇とすれ違い様にミサイル四発をおみまいする。さらに反転して後ろから二発のミサイルをエンジンブロックに叩き込む。他の機体も順次ミサイルを発射し、敵艦艇は炎に包まれていく。それでも反撃を続け、三機のコスモタイガーを落とすが接近してきたヤマトからの三式弾の斉射が直撃しついに四散する。

 

「ふぅ、他の敵は撤退したか。全機、ネメシスの護衛をしながらヤマトに帰還する」

 

「身動きが取れない敵艦艇はどうするんですか?」

 

「ほっといて大丈夫だろう。今は敵本拠地に向かうのが先だ」

 

「そうですね」

 

 ヤマトがネメシスの元に到着し、古代たちはヤマトに帰還する。

 

 

 

 

 

 

 ヤマト・艦橋

 

「相原、ネメシスに通信を」

 

「分かりました」

 

 相原は、パネルを操作してネメシスに通信を繋ぐ。数秒後には、メインパネルに疲れきった顔をしている清水が現れる。

 

「清水艦長、今回は無理をしてもらってすまなかった」

 

 〔いえ、大丈夫です。それにしてもすごいですね、あれは。〕

 

「試験用とはいってもGがすごいからな。使うとしても改良が必要だ。それで、動けそうか?」

 

 〔……まだむりですね。皆、最低でもあと十分は動けなそうです。〕

 

「そうか。では、出発は三十分後にする。それまではゆっくりと休んでくれ」

 

 〔ありがとうございます。〕

 

 ネメシスとの通信が切れる。山南は、ヤマト全体に通信を繋ぎ話し始める。

 

「敵本拠地への移動は三十分後に設定する。それまでヤマトの乗組員は周辺の警戒を厳とせよ」

 

 古代たち艦橋クルーが敬礼をして配置に着く。

 

「太田、大破して動けない敵艦には特に注意を払ってくれ。システムだけ生きている可能性もあるからな」

 

「分かりました」

 

 

 

 

 

 

 

 ヤマトの左側に漂っている敵艦ではエンジンブロックがやられただけの艦艇が三隻有り、着々とヤマトを狙っていた。

 

「くっ、ヤマトめ。よくも我らを愚弄してくれたな。残っている火器はあるか?」

 

「前方の主砲が一基、ミサイル発射菅が二門あります」

 

 この艦の艦長は笑みを浮かべる。

 

「そうか。他の艦艇にも連絡。一分後にヤマトに斉射を行う」

 

「はい」

 

 通信使は他の二隻に連絡を取る。

 

「一分経過。これより射撃を開始する。撃て!」

 

 

 

 

 

 

 

 ヤマト・艦橋

 

 パネルが敵の動きを感知し太田は声を荒らげる。

 

「左舷敵艦にエネルギー反応。三隻がこちらに発砲しようとしている模様」

 

「古代、戦闘用意。目標、敵艦艇三隻」

 

「はい。主砲ならびに副砲発射用意。目標、左舷敵艦三隻」

 

 ヤマトの前方の主砲二基と副砲一基が左を向く。

 

「エネルギー伝達完了。照準よし!」

 

「敵艦からミサイル接近」

 

「構うな。撃ち~方始め!」

 

 九門から放たれたビームの筋は、すべてきれいに敵艦の中心を貫き爆発させる。

 

「油断ならないな。太田、さらに敵艦がいないか調べてくれ。」

 

「周囲に反応なし。今度こそ大丈夫です。」

 

「そうか。分かった」

山南艦長を生かすか殺すかどっちがいいですか?

  • 生かして次の作品でも艦長にする。
  • 殺す。
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